何でもない休日に私ことアヤ・シェスカは後輩のルナマリア・ホークと街に買い物に来ていたんだけど、さすがは休日の街中と言ったところで気づいたらルナマリアとはぐれてしまった。先輩の使命感からルナマリアを探している最中にナンパに遭遇、そこで私は出会った・・・この先の未来に何度も死闘を繰りひろげることとなる彼に
「だから!彼と待ち合わせてるから結構です!」
「いいじゃんかよ!」
本当は後輩なんだけどそれを言ったら言ったらでややこしくなるのでこうゆった時のテンプレ台詞を言うんだけど、なかなか折れてくれないどうしようかな。こうなったら背に腹はかえられないか・・・
「遅いわよ・・っ///」
見知らぬ人にいきなり抱きつくのは流石に恥ずかしく赤面してしまう。果たして吉と出るか凶と出るか・・・・
「・・・・・・・はぁ?」
・・・・・あ、これ凶だ
でも後から思い出せばこれは良い思いでになるのかな・・・だってこの偶然の出会いがなければ私はヨウと・・・ヨウ・アサクラと出会い引かれあうことはなかったと思うから。
まぁ、当然の反応だよね。それでも切り抜けるしかないよね。私は彼にさらに密着するように抱きつきナンパ男に怪しまれないよう
「(お願い私に合わせて///)」
彼の耳元で囁くがどうだろうか?
「・・・あぁ、悪い待たせたな」
おぉ、神は私を見捨てなかった。でも、声が少し裏返ってる
「・・ほんとうよ・・さぁ、行きましょう!」
と思った矢先に
「あんたら本当に恋人?彼声が裏返ってるが」
ばれてるどうしよう。そんな焦りであたふたしている私に彼は・・・
「!?///」
不意打ちかのような・・キスをしてきた///・・・私のファーストキスがこんな形で迎えるとは。しかもフレンチではなくディープ・キスだし///
「・・んっ///」
数十秒位そうしていただろうか、いつの間にかナンパ男はいなくなっておりそれに気づいた私は彼の胸をたたき、彼もそれに気づいたのかゆっくりと離れていく。その時に彼が私を見下ろし私が彼を見上げる感じに視線が交わる。不覚にも彼のダークブラウンの瞳が綺麗だと思ったのは気の迷いだと思いたい。何か言わないと思っていても言葉が出てこない。彼は役目が終了したのだと理解したのか先程の事をまるで無かったかのように何も言わずに人混みの中に去っていくのだった。私はルナマリアが見つけてくれるまでの間ずっと彼が去っていた方を見続けていた。その後は終始上の空だったようでルナマリアに
「何時もの元気はどうしたんですか?」
と心配される位だった。家に帰る頃には落ち着いてきたのか、あの出来事を日常のちょっとした体験だったと思うことにしたのだ。でもそれは翌日に待ち受ける再会によって私の日常は大きく変わっていくのだった