なんなんだ……アイツは……!?
バイクのパーツのようなものをつけた黒いマスクの男はそこでプロの教師陣を相手に圧倒していた。
誰だかわからないが今は止めないと!
「霊槍ボルギヌス!第五形態!ファルコンアーマー!」
ボルギヌスのエネルギーを体に纏うとボルギヌスは蒼い翼を持った鎧となった。
そして僕はマスク敵に突っ込んでその鉤爪を振るうが男は腕を鋼化させて攻撃を防ぐ。
「ぐっ……!」
「ほぅ……やはり君が来たか……なら少し本気を出そう……高速化×5」
凄まじいスピードで背後に回った敵がその巨大化した拳を払おうとしたので僕はテレポートで敵の頭上に転移して敵を蹴り落とした。
敵が地面に落ちると凄まじい音がUSJ内に響いた。
そしてゆっくりと地面から近づくと僕は咄嗟に横に移動した。すると先程僕がいたところを光の光線が通り過ぎた。
まだ倒れていないのか!?
そしてマスク敵は再び僕に向かってきた。そして手を前に出すと
っ!ヤバイ!僕は咄嗟にバリアを張るも衝撃波を抑えきれずに吹き飛ばされてしまう。
そして空中で体勢を立て直して敵を睨みつける。
あの敵には抹消が聞いてない。おそらく僕のプロテクトと同じような干渉を無効にする個性を持っているのだろう。
「ふふふ……やはり素晴らしい個性だね。僕と同じだ。君はヒーローにいるべき存在ではない……」
何言ってるんだ……コイツ……!まさか僕と同じ複数の個性……!
そして僕は腕部に付いているガトリング銃を手にとって敵を狙って撃つ。もちろん弾はゴム弾だ。当たっても死にはしない。
敵は信じられない速さで避け続けると
「竜巻×5!炎×3!」
竜巻の空気を吸って威力を増した炎が僕に向かってきた。
「ボルギヌス第三形態!
僕を纏っていた鎧は戦場の兵士を癒す歌姫となった。
そして
「ジャミングワルツ!」
歌と踊りを繰り出したセイレーンによって炎の威力が格段に下がった。
「なっ!?」
そして敵にできた隙をついた光速化と脚力増強を組み合わせて敵を蹴り飛ばした。
そしてツインインパクトで更なるダメージを与えて敵を腕から生やした触手で拘束すると
「ぐうううぅ……!ハハッ……強いな……できればこの場は引きたいな」
「っ!させるか!」
僕が叫ぶも敵は触手を風の刃で切り裂きそのまま手だらけ敵の元へ駆けつけ霧の敵もろとも一瞬でワープした。
こうしてUSJ襲撃事件は主犯格の敵3名に逃げられて完全勝利とはいえない形で終わってしまった。