「さあ!位置につきまくりなさい!」
ミッドナイトの合図でスタート地点に集まる生徒たち
第一種目はナンデモ有りの障害物競走らしい。
サポート科などはアイテムの装備も許されているがヒーロー科はコスチュームの使用が認められていない。
へぇ……スタート地点からして嫌らしいな……
あの入り口……二百人が通れるとは思えないからね。
まあやりようは幾らでもあるさ
「おい……」
「ん?」
後ろを振り返るとそこに居たのは
「……轟くんだっけ……僕に何の用かな?」
「お前には勝つ。敗けねえ」
「ふ〜ん……いいとも。僕としても正面から受けて立つよ」
「……そうか」
言いたいことだけ言ったのか轟くんはその場から立ち去った。
そしてランプが点滅してき
『スタート!!!』
と同時に
「うぐっ!?」
「なっ!?なんだこりゃあ!!?」
「動けねえ……!」
『おおっとおお!!?どうしたんだあ!!?開始同時に物間以外、全員が地面に倒れたぞおお!?』
「ふんふ〜♪」
僕は開始同時に重力倍加を発動させて僕以外の選手の重力を10倍にしたのだ。
『アイツ……』
相澤先生は呆れたような声を漏らした。
そう言わないでくださいよ。
これも真剣勝負なんですから。
「あの野郎ゥ……!」
「スカし野郎……!」
爆豪くんと轟くんがすごい目付きで睨んでくるんですが……
「アイツぅ……!」
「テメェ!卑怯だぞ!」
皆さんがブーイングを飛ばしてくるので僕はめいいっぱいの笑みを浮かべて
「アハッ♪アハッ♪アハハハハハハハ♪どんな手を使おうが勝てばよかろうなのだあ!!」
(酷え……)
この時、選手たちの心が一つとなった。
そして僕はそのまま第一関門に差し掛かると
『あ、アイツ何やってんだ!?』
『もうやめてくれ……』
磁力操作で仮装敵たちを引き寄せてゲート前まで運ぶと溶接で仮装敵同士をくっつけて性質変化で鋼鉄に変化させてゲート前に巨大なバリケードを作ると
『おいおいおい!!なんでもアリかよアイツ!!』
『もうダメだ……』
ゲート前を完全に塞ぎました。これで通れるやつはいないよね!
後ろの心配を取り除いた僕は剛翼を発動させて第二関門を飛び越えて第三関門も
「smash!」
ワンフォーオールを発動させて地面にsmashを叩き込み全ての地雷を爆破させてその上を悠々と歩いていく。
と後ろから声が聞こえてきたので耳を傾けると
『爆豪ー!爆破で必至に壊そうとするがこれは無謀としか言えないぜえええ!!!』
ゴリッゴリに性質変化させたからね。あれを壊せるのはいないんじゃないかな?
そしてゴールを潜る。
『何という奴だああああ!!!容赦なしのその徹底振りは誰に教わったあ!!?一番は……B組!物間寧人だああああ!!!』
あれ?ゴールしたのに盛り上がらないぞ?
もしかして……やり過ぎちゃった?