おかしな人間がブラック鎮守府に着任する話   作:古明地響

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第11話 不死鳥と死神代理 後編

八年前 幻想郷 無縁塚

翔「遅いよ。そんな早さじゃ僕に勝てないよ!」

黒い怪物達の砲撃をかわし斬りつけ自身を黒い怪物達の血で汚す。

響「凄い!たった一人の人間が深海棲艦を倒すなんて!しかも子どもが!」

翔「アハハハ!君達、弱し遅いし脆いよね!もっと鍛えなよ。次は、お前だ!」

翔は一対の人形をした黒い怪物めがけて小刀を振るった。だが、、、。

翔「ありゃりゃ。君は硬いんだね。僕のお気に入りの小刀が折れちゃったよ。てっ、えっ、、、。」

人形をした黒い怪物は翔に自身の主砲を向ける。そして、、、。

ドン!!!

翔めがけて至近距離で砲撃した。

翔「ガバッ!今のは効いたよ。足も腕もボロボロだ。」

響「[ル級]さすがに勝てないか!このままじゃ、、、。」

響は傷ついた足を引き摺りながら翔の前に立ち翔を庇う。

響「お前達の狙いは私だろ?なら、私を殺せばいいさ。」

翔「なにしての!僕のことは庇わなくていいんだよ!」

響「そんなことできるか!これは私が招いた事だ。私がケリをつけないと。」

二人に多数の砲門が向けられる。

響「まだこんなにいたのか!」

翔「数が多いね。」

響「どうやら、ここまでのようだ。暁、雷、電。今から私もそっちに逝くよ。」

翔「、、、。ねぇ、君はさぁー、この絶望的な状況を逆転させる事ができると思う?」

響「無理だね。こんなところに誰も助けに来ることはないから。誰かが助けに来てもこの数が相手じゃ勝てない。」

翔「そうかな?僕は勝てると思うよ。」

響「何故そう思うんだ?」

翔「何故って?もう、ケリはついてるからさ。僕を攻撃した時点で。」

響「それはどういう意味だい?」

響が翔に質問した瞬間だった。二人の目の前にいる人形の怪物の額に矢が刺さる。

翔「遅かったね。[姉さん達]。」

響「えっ!一体どこから!」

その矢が合図になったのか、至る所から無数の弾幕が飛び交い怪物達を襲う。

翔「これでもう、安心だよ。あとは姉さん達に任せれば、、、。」

翔の視界は霞んでいき、やがて気を失った。

 

 

 

 

現在 舞鶴鎮守府近海 in翔

翔「やれやれ、やっと見つけたぜ深海棲艦ども!ん?あれは[ヌ級]か?一体何処に艦載機飛ばしてんだ?彼処か?あれは、、、。はぁー、一体六年間も何処に行ってたのやら。仕方ねぇ。」

 

 

 

 

 

同時刻 舞鶴鎮守府近海 in少女

?「これは、、、。もう、ダメかな。」

少女は諦め目を閉じる。

ドカン!

艦載機の爆撃による爆発が起きる。たが、その爆発が彼女を巻き込むことはなかった。

?「あれ?おかしいな。確かに今私は、爆撃されたはずだが、、、。」

少女は疑問を抱きながら目を開ける。そこには、、、。

翔「久しぶりだな。響。」

そこには一人の青年がいた。

少女改めて響「えっ!翔じゃないか!一体何故こんなところに!」

翔「あぁ、俺は舞鶴鎮守府の提督になってな。今は艦娘達に出撃禁止を出してるし俺が行かなくちゃいけなかったんだ。それより、あの馬鹿どもの始末、手伝ってくれるか?」

響「勿論だとも。君の為にここに来たんだ。いくらだって手伝ってやるさ。」 

翔「頼もしいな。じゃあ、行くぜ。スペルカード [奏符 亡者の狂詩曲]」

響「砲撃よりこっちの方に慣れてしまったな。スペルカード [蒼炎 蒼き不死鳥の孤独劇]」

二人はスペルを唱える。無数の弾幕が深海棲艦の艦隊を襲う。

翔「恨むなら、自分達の運を恨むだな。」

響「до свидания(サヨナラ)]

二人の弾幕により艦隊は海の藻屑とな沈んでいく。

翔「さてと、お前には聞きたい事が山ほどある。鎮守府に帰る間に聞いてもいいか?」

響「あぁ、聞くといいさ。私も久しぶり君と話をしたいからね。」

 

青年少女帰投中

 

翔「なるほどね。悪人共を始末する殺し屋か。俺と似たようなことしてんだな。」

響「あぁ、それにしても、君が提督になるなんてね。」

翔「そうだな。[お前ら六人]から聞いてたし興味があったからな。それにしても、日本海軍は腐ってるな。まぁ、それが原因で[お前ら六人]が幻想郷に来たんだからな。そう言えば、あいつらはどうしてんだ?」

響「彼女達かい?そうだね。とりあえず一人づつ教えていこう。まずは[卯月]だね。彼女はシベリアに修行しに行くと言っていたよ。」

翔「[卯月]がか?意外だな。」

響「それもそうだね。次に[ビスマルク]だ。彼女はドイツに戻ってそこの何処かの鎮守府に入隊すると言っていな。」

翔「そこがブラック鎮守府じゃなきゃいいんだが、、、。」

響「彼女なら大丈夫だろう。次は[龍驤]だ。彼女は大阪に行ってそこから日本全国をまわると言っていたよ。」

翔「じゃあ、舞鶴鎮守府にも来るかもな。」

響「来たら鎮守府に居座ると思うよ。次は[青葉]だ。彼女は出版社に就職したとさ。」

翔「あいつ大丈夫か?幻想郷で[文]と捏造記事書いて大変なことなったのに。」

響「そこは心配するところだね。最後は[霧島]だ。彼女は何処かのヤクザ組織の一員になったらしいよ。」

翔「まともに就職したのが一人だけとは俺は悲しい。」

響「アハハ、そうだね。でも、[ビスマルク]はどうだと思うんだい?」

翔「[ビスマルク]は多分鎮守府に入隊できてると思うけど、あの性格とあの能力だからな。」

響「そうだね。それにしても、なんで幻想郷に流れたついた私達に能力が付与されたのか未だに謎だ。」

翔「それなんだが、条件は幻想郷に来ることだと今まで思ってたんだが、[死に直面する]が原因かもしれない。」

響「どういう事だい?」

翔「舞鶴鎮守府にいたんだよ。お前ら以外の能力を持った艦娘が。」

響「なるほど、どういうことか理解できたよ。確かに[死に直面する事]が原因と考えていいだろう。そうだ、私は[妹紅]の能力、[青葉]は[文]の能力、[霧島]は勇義の能力、[ビスマルク]は[萃香]の能力で、[卯月]と[龍驤]の能力だけが誰の能力か分からなかったが、その艦娘は誰の能力だったんだ?」

翔「あぁ、能力持ちは二人いてな。一人は[お空]の能力だ。で、もう一人はお前らが幻想郷を出ていった翌年に幻想郷に来たこの能力だった。因みに、[卯月]と[龍驤]も後から幻想郷に来た奴らの能力だった。」

響「なるほど、まさか二人もいるなんてね。あっ、そろそろ鎮守府に着くね。」

翔「そうだな。さてと、夕飯でも作りますか。」

響「なら、私も手伝おう。」

翔「おっ!そうか。じゃあ手伝ってもらおうかな[不死鳥さん]」

響「手伝ってやるとも[死神代理さん]」

二人は仲良く鎮守府に帰投するのだった。




今回は響の紹介です。

名前 響(ひびき)

種族 艦娘

艦種 駆逐艦

能力 老いることも死ぬこともない程度の能力

特徴 腰まである銀髪にブルーグレイの瞳。白と黒のセーラー服で黒ニーソの少女。ロシア語を話すことも。

詳細 暁型駆逐艦の二番艦。冷静沈着でフリーダム。幻想郷に流れ着いた際に能力を得る。二年間幻想郷で修行した後に外の世界で殺し屋となる。殺害方法は焼き殺し。能力と関係ない炎を操れる(理由は幻想郷の不死鳥の人)。
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