翔「よし!二階はこれで制圧できたな!」
川内「あとは三階。確か、署長室があるんだっけ?」
翔「そうだ。さてと、この廊下の奥の階段から行けるみたいだな。」
翔と川内は廊下を歩く。
川内(こうして二人で歩くなんだか不思議な感じがするなぁー。最初は殺そうとしたのに今では横を歩くなんて。それに、返り血を浴びた横顔がカッコよく見えるし。なんだろう。さっきから心臓がバクバクなってるよ!これって病気?)
翔「川内!止まれ!」
川内「えっ?」
二人は止まる。
翔「なんか変だな。この上からヤバい何があったんだけど、消えた。しかも、完全に生命反応もなんもしない。もぬけの殻になっちまった。川内。この上にはもう何もいないみたいだ。」
川内「えっ!いないの!?」
翔「あぁ、ぱったりと反応が無くなった。でも、変わりに別の反応がある。」
川内「マジで!?そう言えば、その反応とかはどうやって調べてるの?」
翔「これか?俺の瞳、砂色の能力[反応を調べる程度の能力]だ。どんな反応でも調べることが出来るんだ。今感じられる反応は生命反応とかじゃなくてだな。死臭だ。」
川内「えっ?死臭って、死体から出る臭いだよね?」
翔「あぁ、この能力はどんな反応、臭いや科学反応など全てを調べる。微量だがこの上からだな。まさかだと思うが、、、。一応見に行くか。」
二人は階段を上がり、署長室前で来る。そして、ゆっくりと扉を開ける。
翔「やっぱりか。一足遅かったようだな。」
床に息絶えた署長の姿が。
翔「これは、、、。[呪文]で殺されたようだな。それに、、、。」
翔は机に置かれたティーカップを見る。
翔「まだティーカップ自体が温かい。俺達が近づくまでここにいた証拠だ。」
川内「えっ!でも、ここまで来るまで誰とも会わなかったよ?」
翔「そりゃそうだな。なぜなら犯人は窓から逃げたんだからな。」
翔は開かれた窓を見て言う。
翔「さて、青葉達回収して戻ろうか。」
翔「ただいま。」
紫「あら、お帰り。どうだったの?」
翔「署長が殺されてた。調べたところ[呪文]での殺害だ。」
紫「[呪文]ねぇー。」
響「それってあの時の[呪文]かい?」
翔「あぁ、アイツが使ってた[呪文]だ。でも、アイツとは少し違うかもしれない。」
紫「それは何故?」
翔「アイツならこんなコソコソとしないはずだ。最初から俺を狙えばいい話。だが、犯人は違った。俺達が近付くまでくつろぎ近付けば逃げる。アイツがこんなことするとは思えない。だいたい、あの時倒してから復活までが早すぎる。早くて後数ヶ月のはずだ。」
青葉「もし、復活を早める方法があったとしたらどうですか?」
翔「青葉?どいうことだ?」
青葉「仮にですけど、もし、誰かの命を生け贄にするとか。それも大量の。そうすれば今回の誘拐事件に繋がると思うんですよ。」
翔「なるほど。だとしたら早く行動に移さねぇとな。霧島。お前の組員はどうしたんだ?」
霧島「それが、誰も連絡が取れなくて。」
翔「だいたい何人ほどいるんだ?」
霧島「50人です。」
翔「そうか。先に言っておくがどんなに辛いことがあってもついてこれるか?」
霧島「え?はい!大丈夫です!」
翔「そうか。山城。俺達全員を[朱雀会]の本拠地前に送ってくれ。」
山城「言われなくても!」
翔「さてと、全員ここから気合い入れろよ。[祭り]が始まるんだからよぉ!」