朝潮「集合予定時刻まで後十分ありますが、皆さんどこに行かれたのですか?」
翔「幽香姉達か?みんなはまだここの子達に紹介はしない。だから、ここに艦娘を集めている間に[ドック]の最終点検をやるらしい。改装できてもちゃんと稼働しねぇと意味ねぇしな。」
朝潮「そうですか。艦娘の中には翔さんを殺そうとする人もいます。その点についてはどうするおつもりですか?」
翔「ん?あぁ、ちょっとしたサプライズをしようと思うんだ。朝潮も手伝ってくれないか?」
放送から二時間後、、、。
新たに改装された食堂に艦娘達が入ってきて席に座る。その際に誰も言葉を発っさない。瞳には光がなく、あるのは恨み辛みにまみれた瞳だけだった。
翔(はぁー、あのクソ野郎共めが、こんな状態になるまでいたぶりやがったな!俺の着任式が葬式になっちまったぜ!)
一人の艦娘が口を開く。
?「ねぇねぇ、朝潮。新しい提督ってまだ来ないの?」
朝潮「もうじき来ると思いますけど、どうかされましたか?川内さん。」
朝潮に問いかけたの軽巡川内型一番艦の川内(せんだい)だった。
川内「どうしてって?そりゃあ、もちろん殺してやるためさ。確かに前の提督を殺してくれたのは感謝するよ。でも、そんなんじゃ、沈んでいたみんなの気は晴れない。なら、新しい提督を見せしめとして殺せばいい。そうじゃない?天龍はどうおもう?」
川内は眼帯を着けた少女 軽巡天龍型一番艦の天龍(てんりゅう)に聞く。
天龍「俺か?そうだな。とりあえずは俺のこの刀の錆びにしてやるよ。そうしねぇとアイツらに顔向けできねぇだろ?」
朝潮「はぁー。二人とも殺る気ですね。」
翔(ありゃりゃ、こりゃあ、映姫姉さんに頼んであのクソ野郎共を無限地獄より酷いめに会わせたもらっとこ。さてと、ここに来ている艦娘は、、、。なんだ、所属している艦の半分か。しゃあねぇ、始めるか。)
白磁色の右目と露草色の左目をした翔が動き出す。
ギイィーー、、、。
食堂の扉が開く。視線が扉へと集まり、川内はクナイを天龍は刀を構えるが、一向に誰も入ってこない。まぁ、当然のことだ。
翔「君達は一体いつまで扉を見続ける気だ?」
艦娘達の体がビクッ!と反応する。
翔「どうもこんにちは、今日からここの提督になることになった小野塚翔だ。よろしくな。」
翔が自己紹介を終えると、川内はクナイを突き刺そうとし、天龍は刀で切り裂こうとしたが、、、。
翔「その行動は無意味だ。」
翔の瞳は白磁色と露草色から藤色に変わる。クナイが刺さり、刀で斬られるはずだった。だが、クナイも刀も翔の体をすり抜ける。
川内&天龍「えっ!?」
翔「今から全員に二つ命令を下す。一つは俺のことを提督とか司令官だとか言わないでくれ。もう一つは今からドックに行き傷を癒せ。あと、ここから半年ほどは遠征や近海警備を無しとする。以上だ。」
そういうと、翔の瞳は両目とも白磁色に変わり姿を消した。艦娘達は戸惑ったが、次第に一人、また一人とドックへ向かっていた。
しかし、動かない者が四人いた。
天龍「なぁ、朝潮。あの提督って、人間なのか?」
朝潮「えぇ、人間ですよ。ただ、他の人間とは違うだけですよ。」
川内「ふーん。人間ねぇー。私には幽霊としか思えないけど、それになんなの?目の色が変わったりして。」
朝潮「その事は今度、提督から聞けると思いますよ。」
ここで三人の会話に入らず、ただ、椅子に座っていた黒髪の女性が口を開く。
?「まぁ、どうでもいいじゃないか、そんなことわ。殺すにしても殺さないにしても。これからあの人間を見定めていけばいいさ。そう思わないか?三人とも。」
天龍「はぁー、確かにあんたの言う通りだな。さてと、俺たちも行こうぜ。川内。」
川内「うん。」
二人はドックへと向かった。
朝潮「どうしたんですか?貴女が一番提督と言う存在を忌み嫌っているはずなのに、、、。長門さん。」
朝潮は黒髪の女性 戦艦長門型一番艦 長門(ながと)に問う。
長門「ん?何か勘違いをしているようだな。私は前任であった提督を忌み嫌っていただけで提督と言う存在自体を嫌っている訳ではない。それに彼の目にはどこか安心できるものを感じたんでな。さてと、この話はここで終わりにしてドックにでも向かうとするか。」
朝潮「えぇ。」
二人はドックへと向かっていた。
今回は川内と天龍の紹介をしていきます。
名前 川内(せんだい)
種族 艦娘
艦種 軽巡
特徴 黒髪 忍者っぽい。
詳細 多くの鎮守府では夜戦バカと呼ばれるほど夜戦好きなのだが、舞鶴鎮守府の川内はどちらかと言う冷静で静かな子。提督という存在に対して強い殺意を持つ。舞鶴鎮守府の川内は主砲よりクナイなどの忍者が使う武器を使う。
名前 天龍(てんりゅう)
種族 艦娘
艦種 軽巡
特徴 左目に眼帯。紺色の髪に角?のような電探。
詳細 一人称が俺。艦娘の中は珍しい刀を使う子。キツイ口調だが優しい。川内と同様に提督という存在に対して強い殺意を持つ。
(※余談だが、ここの作者が好きな軽巡艦は川内である。)