私は古い記憶を思い出す。あれは何年前の出来事だっただろうか?私の年齢が33で、あの人と出会ったのは私が15の時だから18年前になる。私の一族は政府公認の暗殺者だった。その頃の私は一族の中でも最も実力が劣っていた。家族から蔑まれ学校では虐められ。ホントに生きているのが嫌になっていた。そんなある日のこと。日本政府から一族に依頼が来た。その内容は『深海棲艦のアジトに潜入し奴らの大将の情報を集める。もしくは大将を殺せ。』との内容だった。日本政府は、いや、世界は海に突如として現れた深海棲艦と言う怪物のような者達を敵対視し、攻撃し始めた。深海棲艦達は自ら攻撃してくることなくただ、守りを固めるだけだった。そして、その依頼は私の家族の誰かがやることになり出来損ないの私がやることになった。失敗すればどのみち死でしかない。深海棲艦に捕まり殺されるか、失敗して政府に殺されるか。この二択。成功する可能性は0でしかなかった。その夜、私は深海棲艦がアジトとしている海岸沿いの洞窟に潜入した。私は驚いた。洞窟の奥にはすごく広い空間が広がっていてその中央には立派なお城が一つ。学校の教科書で見たようなお城。これが深海棲艦のアジトなのか?私は頭が混乱した。そんなときだった。
?「オ姉サン誰?」
突然、後ろから声を掛けられた。私が振り向くと声を掛けてきた本人であろう小さな深海棲艦と男のような女のような人物がいた。私は焦った。いきなり見つかってしまったのだ。消さないと。
キーーーン!
金属と金属がぶつかる音が洞窟中に響く。
?「危ないなぁー。子どもがいんのにそんなもん振りやがって。お前、政府公認の暗殺者か?確か、、、。[影村(かげむら)]とか言う一族だったよなぁー。なのにいきなり見つかるなんて素人か?」
コイツは私をバカにしている。まぁ、当然と言えば当然のこと。私は素人と同等なのだろう。
?「ん?何も言わないのか?まぁ、当然か。暗殺者だもんな。でも、名前ぐらい教えてくれないか?」
名前を聞かれた。でも、私は答える気はない。暗殺者として当たり前だ。
?「うーん。答えてくれないなぁー。そうか!俺が名乗ってないからな!俺は[織田信長]。あの城の主だ!」
私は驚いた。この私の目の前にいる性別不明があの城の主だと言うのだ。つまり、ターゲットがいきなり出迎えてくれたことになる。
信長「まぁ、いいや。後でじっくり聞かせてもらうとするか!」
あれ?私は何をしていたのだろうか?先程まであの性別不明と戦っていたはずなのに気が付けば私は牢屋の中にいた。
信長「やっと目が覚めたか。いやー、かなり寝てたな。もう2日も経ってんぞ。」
同じ牢屋の中には何故かあの性別不明がいた。
信長「いやー、娘の前で刀を抜いたから嫁にキレられて牢屋に入れられてしまったわー。」
コイツはアホなのだろうか?
信長「お前さんに幾つか質問する。まぁ、安心しろ。名前は聞かないから。」
何故質問するのに名前は聞かないのだろうか?
信長「じゃあ、始めるぞ。お前さん、最後に寝たのはいつだ?」
最後の寝たのはだって?そう言えば、ここ最近寝た記憶がない。最後に寝たのはいつだったかしら?
信長「その表情からしてわからないって感じだな。次はいつも何食食べている?」
食事なんて2日に一回でお茶碗一杯のご飯だけ。
信長「、、、。じゃあ、最後の質問だ。お前さんは、何を望む?」
何を望むかだって?そんなの、、、。分かるわけがない。私に望みなんてない。私の未来なんて無いのだから。
信長「、、、。はぁー。難儀だな。」
深海棲艦アジト 御殿
狂花「ナルホド。オ父様ノ質問ニ数問答エタカ。」
睡蓮「デ、ソノ質問ノ答エハドウナンダ?[木蓮(もくれん)]。」
睡蓮は人類が[泊地水鬼(はくちすいき)]と呼ぶ深海棲艦 [木蓮]に問う。
木蓮「ハッキリ言ワセテモラウケド、私ハ人間ノ闇ヲ見タ気ガスルヨ。父サンノ顔色カラ見テ私ト同ジヨウニ闇ヲ見タト思ウ。」
空花「ネェネェ、[杏(あんず)]ガアノ子ノ身体調査シタンデショ?ドウダッタノ?」
空花は人類が[中間棲姫(ちゅうかんせいき)]と呼ぶ深海棲艦 [杏]に訊ねた。
杏[カナリ衰弱シテイタ。普通ナラ死ンデイテモオカシクナイ状態ダッタ。流石ハ暗殺者ノ一族ト言ッタトコロダ。ソレニ、身体中痛々シイ傷デ埋メ尽クサレテイタ。日常的ニ暴力ヲ振ルワレテイタンダロウナ。]
杏の拳がワナワナと震えていた。
空花「杏。気持チハ分カルヨ。デモ、落チ着イテ。貴女ノソノ手ハ何ノ為ニアルノ?」
杏「分カッテルワヨ。ソレヨリモ、母サンガモウスグ帰ッテクルンジャナイノ?」
狂花「ソウダッタ!今日カラ1ヶ月全員来ルンダッタ!」
木蓮「確カ[蓮華(れんげ)]モ帰ッテクルノヨネ?」
空花「蓮華、、、。ハッ!エリナチャン!私の愛シノエリナチャンガヤッテ来ル!」
杏「ヤバイ!異常性癖者ダ!捕マエロ!」
睡蓮「空花姉ヲ止メロ!」
深海棲艦アジト 門前
?「はぁー、久しぶりに帰ってきたわ~。愛しの我が家に。」
光秀「まさかあの[クリス]さんが亡くなるなんて思ってもいませんでしたよ。」
スサノオ「まぁ、戦場にて死は付き物だ。仕方ないと言えば仕方ないことさ。でも、大丈夫なのか?[蓮華]達は別ルートでこの城まで向かってるんだろ?正門は人間共に知られてる。裏門か?」
光秀「はい。裏門から城内に入る手筈になっております。ですが、何故正門が少し豪華な事になってるのでしょうか?」
?「豪華って何が?光秀ちゃん。」
光秀「元人間である私から言わせてもらいますが、色々多すぎます![ワダツミ]様は信長様の奥様になられますからいいです。[アマテラス]様、[スサノオ]様、[ツクヨミ]様、[カグツチ]様、[弁財天]様、[八坂]様、[洩矢]様、[摩多羅]様は毎年お越しになられてますから大丈夫です。ただ、今年に入って何故他にも神様が増えてるんですか!?それも異国の。更には妖怪の賢者、亡霊、蓬莱人、元人間の魔法使い!それだけじゃありませんよね!かつてこの国を騒がせた大妖怪が三名。月の女神に月の姫が二人。もう、頭が痛いです。」
永琳「[輝夜(かぐや)]がいない分ましだと思った方がいいわよ。」
光秀「嫌だ!なんで私一人でこの人達の相手しないといけないのですか![蘭丸(らんまる)]は!?[秀吉(ひでよし)]は!?[家康(いえやす)]は!?みんなどこなのよ!」
スサノオ「アイツらなら裏門から回ってくるはずだぞ。」
光秀「ウソダドンドコドーン!!」
名前 織田木蓮(おだもくれん)
種族 深海棲艦
艦種 泊地水鬼
能力 建物と一心同体になる程度の能力
詳細 織田家四女。能力発動中は建物と一心同体になり建物中の会話を盗み聞きしたり覗き見したり出来るが悪用しない良い子。
名前 織田杏(おだあんず)
種族 深海棲艦
艦種 中間棲姫
能力 診察する程度の能力
詳細 織田家六女。医者を目指しており勉強中。一目見ただけで何処をどのように怪我しているか、何処がどのような病気に蝕まれているかを見抜く事が出来る。