おかしな人間がブラック鎮守府に着任する話   作:古明地響

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番外編3 暗殺者と魔王 その弐

深海棲艦アジト 牢屋

信長「今何時だ?」

今の時間なのどどうでもいいこと。私としては早くこの性別不明を殺さなければならない。だが、殺したところでどうなると言うのだ?殺しに成功したところでこの城には深海棲艦が複数いる。それを潜り抜けたとして家に帰ったところで居場所なんてない。もっと悪く考えると一族から政府からは「任務を放棄して戻ってきたのでは?」と、思われるのが関の山。なら、どうする?この世に居場所がない私にはここで自害するほかないのでは?

信長「ん?今お前、、、。自害するしかないとか考えたか?」

え、、、?なんで分かったの?

信長「顔に書いてあったからな。それに、帰っても居場所がないときた。」

あっ、コイツ、、、。人の心を読めるんだ。

信長「別に読めねぇよ!そうお前の顔に書いてあるんだから嫌でも分かるわ!まぁ、いいや。とりあえず牢から出るか。」

は?どうやって牢から出るつもりだ?

信長「オリャ!」

牢屋の扉を殴ると扉が吹き飛ぶ。どんな馬鹿力なんだ!

信長「さてと、今日は織田家の者が年に一度集まる日だ。そこで決めようじゃないか。お前さんの未来を。」

 

 

 

 

 

深海棲艦アジト 天守閣 会議室

信長「これより毎年恒例の織田家が集まる日だが、今日は何人か追加だ。」

?「おい、信長。なんで私と空花が上座でも下座でもなくただ単に柱にくくりつけられているんだ?」

空花「ソウデスヨ!父サン!コンナノアンマリダ!」

信長「いや、俺もこんなことしたくねぇんだよ。でもな、空花と[アマテラス姉さん]はエリナと[春花(はるか)]をいつも何処かに連れていこうとするから今回はこのようなことになってんだよ!」

アマテラス「自分の孫をprprするぐらいいいだろ!」

空花「ソウダソウダ!姪ッ子ヲprprスルグライイイジャナイデスカ!」

スッ、、、。

一人の女性が立ち上がる。

アマテラス「えっ?[ワダツミ]?怒なの?ねぇ怒なの?」

空花「アッ、母サンガチギレダ。」

すると、二人の頭に拳が降り注ぐ。

ゴチン!

ワダツミ「二人とも。そこで頭冷やしときなさい。」

?「今更ダケド、ウチノ娘ヲ夫ニ預ケテオイテ正解ダッタワ。」

?「そうだな。もし連れてきていたならこのロリコン二名の餌食になっていたかもな。賢明な判断だぞ。[紫蘭(しらん)]。」

紫蘭「[ツクヨミ]叔母サンニ誉メラレルナンテ。アリガトウゴザイマス!」

信長「あの~。ツクヨミ姉さん。なんで[サグメ]がいるのか理由をプリーズ。」

ツクヨミ「あー。その事なんだがサグメから言いたいそうだぞ。」

信長「サグメから?」

サグメ「よくも私と[正邪]を遺して死んでくれたなこの野郎。」

?「サグメ様!そのようなお言葉はお控えを。」

サグメ「依姫は少し黙ってて。今日ぐらい大目に見てほしい。」

依姫「はっ、はい。」

信長「そっ、その話は後にしような?さっ、先に会議を始めようじゃないか。今回は新顔が何人かいるけど始めるぞ!まずはスサノオ兄さんから。」

スサノオ「俺からの報告はアメリカでの事だ。クリス・レッドフィールド率いる部隊が壊滅。及びクリスの死亡報告だ。」

ツクヨミ「スサノオ。お前もその部隊に人間として参加していたのだろ?お前がいて簡単に壊滅するはずがなかろう。」

スサノオ「そこなんだよ。今回こんなに新顔がいる理由は。」

狂花「ソレハ一体?」

?「私から説明するわ。」

狂花「貴女ハ?」

?「私は八雲紫。幻想郷を管理している者よ。」

信長「幻想郷か。隠岐奈から聞いてる。どんなところか大体わかる。」

紫「じゃあ、説明するわよ。単刀直入に言うわ。幻想郷から危険視されてる妖怪達がある日突然と姿を消したの。」

信長「幻想郷から姿を消す?、、、。まさか!」

紫「貴方の考えた通りだと思うわよ。」

?「そこで私からも一つ。」

信長「あんたは?」

?「私は[ヘカーティア・ラピスラズリ]。地獄の女神よ。今日は[閻魔]と[イザナミ]の頼みでここに来たの。」

信長「地獄の閻魔と[お義母さん]の頼みか。で、何を聞かせてくるんだ?」

ヘカーティア「最近地獄に来る人間が多くて閻魔が真っ白に燃え付きそうなほど頑張って天国と地獄と冥界に分けてるんだけど、、、。それにしても数が多すぎるの。」

スサノオ「多分だがそりゃアメリカでの一件が関わってるかもしんねぇ。」

信長「アメリカの一件?」

スサノオ「バイオハザード。とんでもねぇバイオウィルスに感染した人間や動物が化け物になって襲い掛かってくんだ。」

信長「アメリカも大変だな。確か、クリスの部隊が壊滅したと言っていたな。ほかの者は?例えば[レオン]とか。」

スサノオ「残念だが、織田家や俺達に関わった奴ら全員死んだぜ。幾つも修羅場潜ってきた奴らが呆気なく。」

永琳「バイオハザード。聞いたことあるけどそれはこれまで何回かあったのよね?今回は何か特殊な事でもあったのかしら?」

スサノオ「あったぜ。今回は生物だけがウィルスに感染した訳じゃねぇ。妖怪までもがだ。しかも、その妖怪共は幻想郷にいた妖怪だろうけどな。」

藍「危険視されていた妖怪は六割が知能がない妖怪です。どのみち結果は同じだったかもしれません。ただ、私達や[鬼]と[天狗]が現れなかったのが不幸中の幸いでしょうか?」

?「まーね。確かに藍や私がそのウィルスに感染したら誰にも止められないだろうねぇ~。」

レティ「あら。呑気なこと言ってるけど。今は一時的に貴女の封印を解いてるけど、幻想郷ではクソ雑魚の地位を獲得してるじゃないの。」

?「あ?冬以外は普通の妖精にタイマンでボコされる雪女がなに言ってんの?喰うわよ。」

バチバチ、、、。

二人の間に火花が散る。

藍「二人とも。喧嘩はそこまでに、、、。」

?&レティ「雑魚は黙ってろ!」

藍「、、、。紫様。私に永遠の休暇をください。もう、生きていく自信がありません。」

紫「ちょっと!藍!正気に戻って!幻想郷に戻れば二人とも弱体化するんだし気にしないで!」

藍「素の力で負けてるんですよ。やっぱり[普通の狐]じゃ普通の妖怪に勝てないんですよ。たかが産まれたときから多少妖力が高かっただけの私なんてあの人に届かないんですよ。」

紫「藍!しっかりして!永琳!精神安定剤とかない?」

永琳「無いわよ。そんな物。」

紫「幽々子ヘルプ!」

幽々子「お腹すいた。」

紫「あーーーー!幽々子まで死にかけてる!神奈子!何とかして!」

神奈子「はぁー。このお茶は旨いな。木蓮が淹れてくれたのか?」

木蓮「客ニハ最高ノモテナシヲシナイトイケナイダロ?」

神奈子「良い心掛けだな。」

紫「ダメだ。使い物にならない。そうだ!聖!なんとか、、、、、。」

聖「ポカーン。」

紫「ひ、聖?」

聖「ポカーン。」

紫「こ、こいつ!座ったまま気絶してる!」

スサノオ「これじゃ話が進まんねぇよ!」

諏訪子「そんなことよりお腹すいた。」

?「久しぶりに人肉食べたい。」

レティ「こんなところで人肉なんか食べれると思ってるのかしら?」

?「あ?テメェ。表出ろや!」

ワダツミ「そろそろ光秀ちゃん達が料理を持ってくるはずなんだけど、、、。」

信長「あれ?今日の料理当番って誰?」

ワダツミ「光秀ちゃんと睡蓮と[幸村(ゆきむら)ちゃん]よ。」

信長「そうなんだー。あれ?三人だけ?」

ワダツミ「ほかの子は城近辺の警備よ。幽霊だからたかが人間の物理攻撃じゃ傷付かないでしょ。」

信長「で、誰が何処の警備に?」

ワダツミ「正門を蘭丸ちゃんと[謙信(けんしん)ちゃん]で、裏門は秀吉ちゃんと家康ちゃんで南門は[信玄(しんげん)ちゃん]と[元親(もとちか)ちゃん]で北門は[政宗(まさむね)ちゃん]と[忠勝(ただかつ)ちゃん]って。こんな感じの組み合わせよ。」

おい!ちょっと待て!なんだ!この城は!深海棲艦のアジトのはずだろ?それが蓋を開けてみれば神様がいるは妖怪はいるはおまけに幽霊がしかも誰も彼も教科書に載ってるような奴らが!まぁ、この城の主が織田信長。そう、教科書に載っている戦国武将の一人で男性の筈なのだが、、、。

信長「ん?どうした?俺の顔に何か付いてるか?」

まさかこの性別不明が織田信長なんてな。話を聞く限りこの城にはこの性別不明の織田信長以外にも戦国武将が居るみたいだ。えーと、、、。[豊臣秀吉(とよとみひでよし)]、[徳川家康(とくがわいえやす)]、[森蘭丸(もりらんまる)]、[明智光秀(あけちみつひで)]、[上杉謙信(うえすぎけんしん)]、[武田信玄(たけだしんげん)]、[長宗我部元親(ちょうそかべもとちか)]、[伊達政宗(だてまさむね)]、[本田忠勝(ほんだただかつ)]、[真田幸村(さなだゆきむら)]。、、、。ふざけてんの?豊臣、徳川、森までは幽霊になっても信長に尽くすのは分かる。だけど、ほかのに関してはなんで従ってんの?明智に関しては本能寺の変で信長を殺したよね?ね?ね!?

信長「あちゃー。完全に混乱してるはこれ。」

ツクヨミ「さっきから気になっていたがその娘は?」

信長「なんか俺を暗殺しに来たっぽいんだけど、、、。」

?「素人だったってか?素人なのに暗殺しに来るなんて勇気あんな。お前。」

なんだあの赤髪は!勇気があってもこんなところに来たくないわ!待てよ、あの柱にくくりつけられている赤髪の女性がアマテラスであの青い着物に刀を横に置いてる男性がスサノオ。凛として優雅で気品溢れているこの場所で一番場違いな紫の着物を着てるのがツクヨミ。水色の着物を着てるのがワダツミならこの赤髪で横に紅の刀を置いてるのはカグツチ?

?「お?コイツ誰?って感じの顔してんな。いいぜ!俺の名前教えてやるよ!俺の名前はカグツチ!炎の神様だ!よろしくな!ってことで、お前の名前も聞かせてくれよ。」

うわぁー、コイツ。グイグイ来るタイプだー。もう、流石に答えてしまおう。私の名前を、、、。

渚「私の名前は[影村渚[かげむらなぎ]。深海棲艦のアジトに潜入してあわよくばこの性別不明を始末するように政府に命令された最弱の暗殺者。」

信長「やっと名前とか教えてくれたのはよかったんだけどなんでカグツチが聞いたら答えたの?俺泣いちゃうよ。」

カグツチ「まぁ、俺は神様だからな!答えないと失礼だと思ったんだろう。」

渚「言わなかったら一生私が答えるまで付きまといそうだから答えたの。」

ツクヨミ「私の弟がすまない。女性としては嫌だものな。変に付きまとわれてストーカー被害に遭うなんてな。賢明な判断と称えよう。それと後でこの変態は半殺しにしておく。」

カグツチ「待て!なんで半殺しにされないといけねぇんだよ!ツク姉!」

ツクヨミ「女性、ましてや少女を不快な気持ちにさせた。それは万死に値する。駄目姉と共にそれを分からせてやるわ!」

依姫「ツクヨミ様のお怒りになられてるだと!姉さん!なんとかしましょう!あれ?姉さん?」

?「私、お腹すいた。動け、ない。」

ヘカーティア「オー!カオス!」

渚「はぁー。」

私はため息をつく。そしてこう考えていた。

渚『なんだかここにいれば私でも幸せを感じられるかもしれない。』

 

 

これは私、屍渚がまだ影村渚であった時の短い記憶。




名前 天津紫蘭(あまつしらん)

種族 深海棲艦

艦種 空母棲姫

能力 圧力を操る程度の能力

詳細 織田家五女。織田家の中で三人しか結婚していないうちの一人。結婚したため名字が変わっている。


名前 織田春花(おだはるか)

種族 深海棲艦

艦種 駆逐棲姫

能力 咲かせる程度の能力

詳細 織田家の末娘。18年前まではちゃんと両足揃っていたがあることをきっかけに両足を失う。その事がきっかけで防戦しかしていなかった織田家とその家臣達は人類に牙を向ける。


名前 スサノオ

種族 神

詳細 日本神話の神。一時期神であることを隠しアメリカで一般兵として[民間軍事会社 アンブレラ]に所属していた。


名前 ワダツミ

種族 神

詳細 織田信長の現在の妻。怒ると怖い。メチャクチャ怖い。だけど、普段はかなり優しい。信長の家臣達をちゃん付けして呼ぶ。
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