おかしな人間がブラック鎮守府に着任する話   作:古明地響

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第73話 我ラ、戦闘ス!その1

舞鶴鎮守府 門前

時雨「困ったね。いくら倒してもきりがないよ。僕達だって暇じゃないんだ。帰ってくれないかな?」

ヤクザ「へっ、帰るわけには行かねぇんだよ!もう少ししたら秘密兵器が到着する。それまで俺達はここで暴れとかねぇと行けねぇんだよ!」

時雨「秘密兵器?一体なんだろね?」

?「分からん。だが、油断するなよ。時雨。」

時雨「大丈夫だよ。[那智(なち)さん]。僕より那智さんの方は大丈夫?能力を使った戦闘ははじめてだろ?」

那智「大丈夫だ。いざと言う時の為に能力の特訓をしていたからな。奴らの言う秘密兵器と言うのが来る前に全滅させる。」

 

 

 

 

 

舞鶴鎮守府 近海

曙「全く、一体どれだけ攻めて来たら気が済むのかしらね。」

?「曙ちゃん!ここから十キロ先にまた深海棲艦の大艦隊だよ!皆さんも気を付けて下さい!」

レッド「サンキュー![潮(うしお)ちゃん]!しっかし、なんでいきなり深海棲艦は攻めてくるは、のしたヤクザ達がいきなり起き上がるは。マジでなんなん?」

狂花「愚痴ヲ言ッテモ仕方ナイダロ。今ハ、アノ傀儡達ヲドウニカスルコトヲ考エロ!」

潮「はい!狂花さん!私、頑張ります!」

不知火「さてと、私達も頑張りますよ。雪風。秋雲。」

雪風「この中で一番弱い能力って私ですよね。」

秋雲「そうかもね。でも、絵が描けない環境だと私がダントツでビリだけどね。」

?「おい、呑気に話してるところ悪いがそろそろ来るぞ!」

?「そうねぇ~。死にたい船は何処かしら~。」

シノン「[木曾(きそ)]と[龍田(たつた)]。貴女達がいると心強いわ。」

レッド「まぁ、そうだろうな。俺達二人は狙撃手だ。でも、ここは海。障害物がなきゃ隠れることなんて出来ない。つまり、スナイプ出来ない。なら、誰かに守ってもらわねぇとな。とりあえず割り振りだ。木曾、潮、五十鈴は俺の護衛。龍田、[最上(もがみ)]、[神通(じんつう)]はシノンの護衛。後のメンバーは好きなように攻めてくれ。あと、ヤバいと判断したらすぐに引き返してくれよ。特に!夕立と[島風(しまかぜ)]!」

夕立「はいっぽい!」

島風「はーい。」

レッド「じゃあ、作戦開始!頼むぞ!木曾、潮、五十鈴!」

木曽「あぁ、任せておけ。」

五十鈴「潜水艦が攻めてきても私が蹴散らしてやるわ!」

潮「、、、。今、皆さんが各自戦闘を始めたようです。」

レッド「よし!それじゃあ、そろそろ始めますか!」

シノン「、、、。何かおかしいわね。」

神通「何がでしょうか?」

シノン「確か、狂花が言うには深海棲艦で人類を襲っているのはクローンの深海棲艦なのよね?しかも、駆逐艦に至っては知能すらない。なのに統率が執れているわ。」

龍田「確かにそうね。これは何か裏がありそうね。」

最上「大変だよ!僕の偵察機からなんだけど、艦隊があるみたいだよ!」

シノン「艦隊って、深海棲艦の?」

最上「違うよ!何て言ったらいいだろ?えーと、、、。そうだ!海賊の艦隊だ!」

シノン「海賊?この時代にいるわけないでしょ?」

最上「でも、海賊旗があるよ!」

レッド「、、、。なぁ、最上。その海賊の艦隊は深海棲艦と戦ってないか?」

最上「うん!戦ってるよ!」

五十鈴「嘘でしょ!人間が深海棲艦に勝てるわけないじゃない!」

最上「いや、深海棲艦にダメージを与えてる!」

木曾「嘘だろ?」

レッド「海賊、、、。潮。お前はシノンの護衛について最上は俺と来てくれ。」

神通「何か思い付いたのですか?」

レッド「あぁ、大丈夫だと思う。話の分かるやつがいる筈だからな。木曾。ブラック先輩に連絡繋げてくれ。」

木曾「了解。」

木曾がブラックへと無線を繋げてレッドに渡す。

レッド「ブラック先輩。こちらレッドです。」

ブラック『どうしたんだ?レッド。』

レッド「海の方に海賊が現れました。でも、おかしなことに深海棲艦にダメージを与えてるんですよ。」

ブラック『深海棲艦にダメージ?確かにおかしいな。その海賊船の乗組員の特徴を何名かだけでいいから教えてほしい。』

レッド「最上。教えくれ。」

最上「いいよ。えーと、『顔に大きな傷がある女性』。『黒髭を生やした男性』。『金の鎧を纏った男性を蹴り飛ばしているケモミミを生やした女性』。『貴族風の服を着た男性』。」

ブラック『あっ、それって、、、。』

レッド「まさか奴らがこの世界に来たのか?だとしたら、、、。ブラック先輩!これは交渉するしかない!」

ブラック『今のこの状況で仲間が増えるのは嬉しい事だ!』

木曾「なんの話か全く分からねぇ。」

神通「その者達は信頼出来る者達ですか?」

レッド「まぁ、約一名を除けば信頼できると思うぜ。だが、問題は相手側にもいるかどうかは別だがな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

舞鶴鎮守府 会議室

ブラック「うーん。奴らがいるってことは他にもサーヴァントがいるはずだな。もしかして、ヤクザ達の秘密兵器ってサーヴァント?」

響「一人で考え事してる彼は置いておこう。リムル。高速修復材はどれぐらいあるんだい?」

リムル「かなりの量あるから安心しろよ。」

エリナ「[大淀(おおよど)さん]。今のところ怪我をしている艦娘はいますか?」

大淀「今のところ0ですがこのまま疲労が溜まっていくとどうなるか。」

響「キリト、[妙高(みょうこう)さん]、[羽黒(はぐろ)さん]、[長良(ながら)さん]、[由良(ゆら)さん]、涼風、にとり、咲夜さんが現在青葉からのSOSで京都に向かってる状況。そして、今現在鎮守府門前にも近海にもいないメンバーは舞鶴市内でヤクザ相手に戦闘と住民の避難作業。これは深海棲艦とヤクザは裏で繋がってそうだね。こうなったら私も出撃した方がいいかもな。」




名前 那智(なち)

種族 艦娘

艦種 重巡

能力 ずらす程度の能力

詳細 妙高型の二番艦。武人然とした真面目な性格。左から長く垂らしたサイドテールである。有言実行で戦場ではよく働くのだが、酒を飲むと駄目になる。


名前 曙(あけぼの)

種族 艦娘

艦種 駆逐艦

能力 心を読む程度の能力

詳細 綾波型の八番艦。元は佐世保鎮守府に所属していたが佐世保鎮守府の前提督による無茶な任務中に深海棲艦の襲撃にあい同じ任務に就いていた[潮]と共に狂花に助けられる。かなりの人間不振で口が悪いが何故かそれは翔だけに対してらしく密かに料理が出来る咲夜、美鈴、藍、鈴仙に料理を教えてもらっているが理由は不明。(一部の者にはバレているらしいが。)



名前 潮(うしお)

種族 艦娘

艦種 駆逐艦

能力 動物と話す程度の能力

詳細 綾波型の十番艦。曙と同じく元は佐世保鎮守府に所属していたが佐世保鎮守府の前提督による無茶な任務中に深海棲艦の襲撃にあい狂花に助けられる。


名前 木曾(きそ)

種族 艦娘

艦種 雷巡

能力 剣術を扱う程度の能力

詳細 球磨型の五番艦。水色のラインが入ったセーラー服を着用し、帽子を真横にかぶって右目には眼帯をしている。緑がかった黒髪。一人称は天龍と同じく俺。刀を使った戦闘スタイル。家事全般出来る。

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