おかしな人間がブラック鎮守府に着任する話   作:古明地響

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第76話 氷と時間

舞鶴鎮守府 会議室

響「あれ?そう言えば最近、チルノを見ないけどどこに行ったんだ?」

 

 

 

佐世保市内

チルノ「こっちに来て正解だったな。舞鶴は舞鶴でヤバいけど、こっちはもう生きてる人間がいないほどじゃないか。」

チルノの言う通り佐世保市内はゾンビで溢れかえっていた。

チルノ「、、、、。誰でもいい。生きている人を探そう。」

生存者を探し始めるチルノ。そんなときだった。

?「UUURRRRYYY!!」

ドカーーーーン!!

謎の奇声と共に爆発音が響く。

チルノ「行ってみるか。」

チルノが爆発音の元へ行くとそこには銀髪の少女が暴れまわっていた。

?「ンッン~~♪ 実に!スガスガしい気分だッ! 歌でもひとつ歌いたいようなイイ気分だ!フフフフハハハハ!!」

その銀髪の少女はゾンビ達を蹂躙している。

?「アハハハ!!あぁ、楽しいねぇ!もっと僕を笑顔にしてよ!!」

?「二人とも、これが任務だと忘れてないか?」

?「別に忘れてないよ。ただ、このゾンビ達を蹂躙するのが楽しいんだ!!」

銀髪の少女の他に金髪の少女と緑髪の少女がいた。

チルノは三人の元に近付いていく。

チルノ「やぁ、こんにちわ。」

?「ん?お前、何者だ?人間じゃないな?」

チルノ「なんだ?分かるのか?」

?「あぁ。そもそも、凄く冷たい空気が漂う始めたからな。そんな感じの能力の妖怪か?」

チルノ「あたいは妖精。名前はチルノ。冷たい空気が漂ってるのはあたいの能力の氷を操る程度能力のせいだろうな。」

?「なるほどな。敵ではなさそうだし名乗ってもいだろう。私は[睦月型八番艦 長月(ながつき)]だ。よろしく頼む。」

チルノ「あたいはチルノ。こちらこそよろしく頼む。で、そこの二人は?」

長月「あっ、忘れていた。お前達も自己紹介ぐらいしろ!」

?「僕は[皐月(さつき)]だよ!よろしくね!」

?「[菊月(きくづき)]だ。よろしく。」

チルノ「あぁ、よろしく。見たところお前達は艦娘か?艦娘なら鎮守府まで案内してほしいのだが、、、。」

長月「構わないぞ。さぁ。   行こうか。」

チルノ「!!」

チルノはある一つの不審な点に気付く。

チルノ「三人共!避けろ!」

皐月「へぇ?」

長月「はぁ?」

菊月「ん?」

この三人は気付いていなかった。だが、次の瞬間四人にナイフの雨が降り注ぐ。それを四人はなんとか避けていた。

菊月「一体どこから攻撃を!」

皐月「周りに気配がない?そもそも、さっきまで数えるのがめんどくなりそうなほどいたゾンビが一体もいなくなってる!?」

長月「チッ!チルノ!ここは一旦退く!鎮守府まで着いてきてくれ。ん?チルノ?」

長月の声にチルノは反応しない。

長月「チルノ?どうしたんだ?」

チルノ「、、、。お前らは逃げろ。お前らがいたら足手まといになる。」

長月「はぁ?どうゆ   うことだ!?」

チルノ「まだ気付かないのか?相手は多分だけどお前らより格上であたいと同格ぐらいだと思う。それに、、、。」

チルノは氷の盾を作る。すると、そこに無数のナイフが突き刺さる。

チルノ「相手の攻撃にまたしても気付かなかった。だから、足手まといなんだ。あっ、勘違いしないでくれよ。別にお前らが弱いなんてことはないから。ただ、お前らには荷が重いんだよ。だから、誰でもいい。自分達よりも格上だと思う奴を連れてきてくれ。」

長月「、、、。わかった。だけど、無茶するなよ。」

長月達は走ってその場から離れる。

チルノ「、、、。七年前のあの日。まだあたいがみんなに迷惑かけてた頃。あたいとあの時いた三人しか知らないもう一つの戦い。妖怪の山の裏。魔法の森から見た裏だね。人里からしたら右側になるんだけどな。そこに現れた深海棲艦の大艦隊とボロボロの艦娘。そこに居合わせたあたい。今もあの日の事を話さないブン屋。赤髪で緑色のコートを着た女性。まぁ、最後の一人については正体は分かったんだけどね。[文(あや)]とあたいはその後の一件のせいで少し変わってしまったよ。あいつは、、、。まぁ、なんだろ?第一印象があれだったから凄いギャップがあったな。多分だけど、あいつはあたいに何があったか大体のことは分かってるんだと思う。だからこそ、今もその心に火が灯ってるんだと思うんだけどね。、、、。はぁー、これだけあたいが無駄話しても口を開かないんだね。[霞(かすみ)]。」

チルノの目線の先には灰色の髪の少女が手にナイフを持ってチルノを睨み付けていた。

霞「、、、。」

チルノ「まだその口を開かないのかい?一体、幻想郷からこっちに戻って何を見たのやら。」

霞「、、、。」

霞は構える。

チルノ「あたいとやる気か?はぁー、、、。あの時、あたいがお前と一緒に深海棲艦と戦わなければ吹雪は死ななかった。でも、それは逆も然り。あたいはいつもいつも誰かを犠牲にしないといけないんだなぁー。   さて、始めようか。霞。」

チルノの周りには無数のナイフが。

チルノ「、、、。無駄だ。」

ナイフがチルノに刺さる前に氷を展開し防ぐ。

チルノ「なぁ、霞。なんでだ?なんでお前はまだ『艦娘なんだ?蘇生艦じゃないんだ?』」

 

 

 

 

 

 

 

 

佐世保鎮守府 門前

?「おりゃ!!」

門前に押し寄せるゾンビを炎を纏った少女が消し炭にしていく。彼女の名は[藤原妹紅(ふじわらのもこう)]。幻想郷の不死鳥。

妹紅「たくっ、なんなんだ?海は霧が出てるわ。陸はゾンビだらけ。はぁー、街の調査に行った三人が心配だな。」

長月「妹紅さーん!!」

妹紅「ん?お前らもう帰ってきたのか?」

長月「う、うん。それよりも!早く戦力を引き連れて来てほしいんだ!」

妹紅「、、、。何かあったのか?」

皐月「なんか、チルノって人がなんかと戦ってるんだけど、、、。いきなりたくさんのナイフが飛んできたりして苦戦してるんだ!」

菊月「さすがの私も無理だあれは。」

妹紅「、、、。わかった。早速向かいたいところなんだが。残念ながらお客さんが来たようだ。」

妹紅の視線の先には一人の青年。

?「やぁ、こんにちは。ここの提督さんはいるかな?」

妹紅「海の方にいると思うぜ。だけど、通すわけにはいかねぇ。」

?「ふーん。やっぱ、そうなるよね。だけど、通らせてもらうよ。」

青年は刀を構える。

?「僕は、[織田十本刀 光剣の森蘭丸(もりらんまる)]。死んでも知らないからね。」

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