おかしな人間がブラック鎮守府に着任する話   作:古明地響

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第77話 鬼人正邪、出陣

佐世保市内

チルノは降り注ぐナイフの雨を避ける。

チルノ「本当にどうしたんだよ!霞!お前は蘇生艦じゃないんだろ!?あたいには分かる。お前にはまだ命の火が灯ってる!妖精ってのは生に敏感なんだ!だから、分かる!お前はまだ艦娘だ!一度も沈んでない艦娘だ!」

霞「、、、。」

やはり、口を開かない。その目には光がなくチルノを殺すことだけを考えているようだった。だけど、チルノはある点を見逃さなかった。霞のナイフを持つ手が震えているのだ。

チルノ「なんで震えているんだい?霞。もしかしてだけど、あたいを殺すの躊躇してるのか?なんで、あたいを。いや、あたいだけじゃないか。あの子達を含めてなんで殺そうとするんだ?言葉にしてくれないと分かるものも分からないよ。」

霞「、、、なんで。」

チルノ「ん?」

霞「なんであの時私を助けたのよ。」

チルノ「まぁ、助けた理由はいろいろあるけど。一番は困ってる人を助けたかったからかな?」

霞「そんな理由で助けたの?」

チルノ「そうだけど。それがどうした?」

チルノの顔の横をナイフが通りすぎる。

霞「そんな理由で、、、。そんな理由で助けなくてもよかったのに!!」

チルノ「おい。それどう言うことだ!?」

霞「そのままの意味よ!私はあの時死ねばよかったのよ!そうしたらまた苦しまなくてすんだのよ!」

すると、時が止まる。その静止した空間の中で霞はナイフを無数に投げる。

霞「死んで。チルノ。」

その頬には一縷の涙が。

霞「さようなら。」

ナイフの刃をチルノの首に突き刺した。

 

 

 

 

佐世保鎮守府 門前

妹紅「オリャ!」

妹紅が蘭丸に蹴りを入れる。

蘭丸「良い蹴りですね。でも、僕には遅く見えます。」

妹紅「あっそ。じゃあ、これはどうだ!」

突然、妹紅の体が燃え始め巨大な火柱が出来上がる。

蘭丸「熱いね。でも、僕には効かない。」

妹紅「チッ!」

蘭丸「そろそろ決着をつけようか。」

妹紅「あぁ、そうだな。こちとらいろいろと忙しいんでな!」

 

 

 

 

 

佐世保鎮守府 埠頭

正邪「霧が濃くてハッキリとは見えねぇけど。ありゃ大群だな。」

メープル「あれほどの深海棲艦の数。始めて見たぞ。で、どうするんだ?あれを退けるなんて至難の技だと思うが。」

正邪「やらなきゃ殺られる。それだけだ。何とかして殺らねぇと。今ここにいるのは私とメープルと赤城だけだ。みんな別のところで頑張ってる。ここは私達が何とかしねぇと。」

赤城「そうですね。でも、どうすればいいのでしょうか?」

正邪「、、、。仕方ない。」

正邪は小刀と拳銃を手に取る。

正邪「赤城とメープルはここの守りを固めといてくれ。奴らは私が何とかする。」

メープル「何とかするって、大丈夫なのかよ!」

正邪「私だって幾つもの修羅場潜ってんだ。これぐらい造作もねぇよ。ふぅー、、、。鬼人正邪!いざ参る!」

 

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