おかしな人間がブラック鎮守府に着任する話   作:古明地響

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番外編4 むかーしむかしの話です ~泡瀬茜 人魚姫と魔女~

むかーしむかし話です。あるところに一人の人魚姫が居りました。

人魚姫はいつもいつも陸を見続けていました。そう、彼女は陸に憧れていたのです。

ですが、あることがきっかけで陸が嫌いになっていました。それは人間です。

彼女は見ました。人間の残虐性を。

彼女は聞きました。人間の穢れた心を。

ですが、彼女の陸への憧れは消えることはありません。

そんなある日の事でした。いつものように陸を眺めたあと、いつものように海を泳いでいると人間のような少女達が黒い何者かに襲われているではありませんか!

人魚姫は助けようとしません。人間なんだから天罰でも受けてるんだろうと考えました。

しかし、人魚姫は気が付きました。

あれ?なんで、人間が海の中に何の装備もなしてで居られるのだろうか?

そこからの彼女の行動は早かった。

彼女は携えていた刀に手をかける。彼女は海の中で刀を使うことができた。

人魚特有のスピードで黒い者に近づき切り落とす。こうして尊い命の灯火が消えることを防いだ。

?「貴女は何者?」

一人の少女に聞かれる。だが、人魚姫は彼女達に冷たくこう言うのだ。

人魚姫「無駄口を叩くな。命が惜しければとっとと帰れ。そして、お前達の上司に言うがいい。『今の私は虫の居所が悪い。また、こいつらを寄越すなら次は貴様らを殺す。』とな。」

そう言い人魚姫は彼女達の元を去る。

その後人魚姫はある者の居る場所に行く。

?「アラ?イツゾヤノ人魚姫デハアリマセンカ。コンナトコロニ何ノ用カシラ?」

人魚姫「深海の魔女よ。貴女に頼みがある。」

魔女「アラ?何カシラ?」

人魚姫「私のこの冷たい性格を消してもう一度陸に上がれるようにしてもらえないだろうか?」

魔女「モウ一度?何馬鹿ゲタ事ヲ抜カスノカシラ!アノ時貴女二言イマシタヨネェ!貴女ハ私トノ約束ヲ破ッタ。ダカラ、貴女ノ明ルイ性格ヲ消シテ二度ト陸ヘモ上ガレナイヨウニスルト!」

人魚姫「確かに私は、あの時約束を破った。だけど、もう一度陸に上がりたいのは私利私欲の為ではない!助けたい存在が居るからだ!」

魔女「助ケタイ存在ネ。一体何カシラ?」

人魚姫「、、、。艦娘よ。ここに来るまでに会ったの。ボロボロになった艦娘を。あの子達の目には光がなかった。まるで絶望の中を生きてるって訴えているようだったわ。」

魔女「、、、。フーン。ソウ。、、、。マァ、イイワ。モウ一度貴女ヲ陸デ暮ラセルヨウニシテアゲルワ。ソシテ、性格モ元ニ戻シテアゲルワ。タダシ、条件ガアルワ。」

人魚姫「何かしら?」

魔女「絶対二死ヌナ。タダ、ソレダケヨ。モウ貴女ノ呪イハ解イテアルカラ家二帰ッテ準備デモシテ陸デモ何処ヘデモ行キナサイナ。」

人魚姫「えぇ、そうさせてもらうわ。ありがとう。[彼岸(ひがん)]。」

彼女は魔女へお礼を言って自分の家へと戻る。その時に見せた表情は笑顔の中に何かを成し遂げるような決意があった。

彼岸「、、、。世界最後ノ人魚デアリ私ノ唯一ノ友人。貴女ガ死ンダラ私ハ貴女ノ事ヲ未来永劫許サナイデショウ。」

 

 

 

          

         ・・・・・・・・

 

 

 

 

ザァーン…ザァーン…

波の音が心地良い。だんだん頭がボーッとして来た。このまま私は死ぬんだろうか。

ザクッ、ザクッ、ザクッ…

誰かの足音が私めがけてやって来る。

嗚呼、死神が来たんだな。私を迎えに、、、。

?「何デコンナトコロデ寝テルノカシラ?」

幻聴かな?長いこと会ってなかった親友の声が聞こえてくる。限界が近いようだ。

?「ハァー、マタ私トノ約束ヲ破ルノネ。オ姫様ガソンナノデイイノカシラ?」

約束?、、、、、。あっ、そうだ。

私は目を覚ます。

?「アラ?死ンデナカッタノネ。」

茜「寝るぐらいいいでしょ?はぁー、二度と会うことがないと思ってたんだけどね。久しぶり。彼岸。」

彼岸「久シブリ。マサカ、久シブリニ会ウ貴女ガ満身創痍ナンテ思ッテモイナカッタケドネ。」

茜「そうね。私もこんな状態で会うなんて思ってもいなかったわ。なんで今になって出てきたなかしら?彼岸。それとも[リコリス棲姫]って言った方がいいかしら?」

彼岸「ソンナ名前嫌ダワ。私ニハオ父様カライタダイタ[織田彼岸]ト言ウ名前ガアルノダカラ。」

茜「そう、、、。ねぇ、お願いがあるの。」

彼岸「何カシラ?ナンダモコノ魔女二言ッテミナサイ。」

茜「私に、、、。もう一度戦う為の、守る為の力をちょうだい。」

彼岸「フーン。ナンデ私二力ヲ求メルノ?貴女ニハ十分力ガアルデショ?」

茜「私の力じゃ足りない。もっと強い力、守るため助けるための力が欲しいのよ!」

彼岸「、、、。ダメネ。」

茜「どうして!!」

彼岸「今ノ貴女ハ傷ヲ癒スベキヨ。ドレダケ強イ力ヲ持ツ者デモ傷ツイタママジャ勝テル相手ニモ勝テヤシナイワ。今ハ休ミナサイ。ソノ間ハ私ガ代ワリニ戦ウワ。」

茜「貴女が戦うのね、、、。わかったわ。今は貴女の言う通り休ませてもらうわね。じゃ、おやすみ。」

そう言って茜は眠りにつくのだった。

彼岸「、、、。深海デヒッソリト暮ラシテイタカッタケド、大切ナ親友ヤ家族ヲマタ傷ツケルナラ魔女デモ鬼デモナッテヤルワ!」




作者「どうもー!!お久しぶりです!作者さんでーす!!」
魔理沙「魔理沙なのぜ!」
作者「いやー、マジでネタ探しに困ったよ(笑)」
魔理沙「作者ってさぁ、ネタに困ったら番外編作るよな?」
作者「ソッ、ソノヨウナコトガアロウハズガゴザイマセン。」
魔理沙「すごく片言になってるのぜ。」
作者「お許しください!!」
魔理沙「出来ぬぅ!!!」
作者「ぞんなぁーーー!!」

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