なんかロボゲーの世界に転生したんですけど………   作:⚫︎物干竿⚫︎

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なんか思いついちゃったよ………


2話

この世界にはいくつかの国家や国家を超越した国際組織と言った勢力があり、争ったり手を取り合ったりしている。ここは俺の知る世界と対して変わらんらしい。

 

 

国家としては世界最大規模と言えば、皇華帝国。

かつて存在したモンゴル帝国ほどではなくとも旧ロシアを含めたユーラシア大陸の6割を占める程の広大な土地を支配するだけあって物資も人も世界一である。

 

そして、世界有数の海軍を誇るブリテン島を国土とするグローリーオブロイヤル。中二病かな?って言われてもおかしくないような名前だがブリテン島と言う限られた国土でありながら独立勢力として名が知られる当たり相当ヤバイ国である。

 

後はバトルフレームを世界で初めて前線に投入し、現在に至るまでバトルフレームに関して言えばダントツで先頭を突っ走る議会君主制とか言う不思議な体制を敷く日ノ元皇国。言うまでもなく日本である。異世界でもやっぱり日本は変態技術国家でした。なんでも一部では第四世代型バトルフレーム(自力で飛行能力を有する)を量産配備してるとか………

 

勢力最大手は自由資本同盟。アメリカ合衆国を盟主として北米大陸、南米大陸の諸国家やヨーロッパの一部の国が加盟する超国家的組織で一般市民の多くの人々がここで作られた工業製品の世話になっているだろう。日ノ元皇国に次いでバトルフレームの技術に優れており、同盟軍のエースパイロットであるアイザック・フローライトには同盟唯一の第四世代型であるライトニングファルコンが与えられている。

 

次いでと言うか、俺達傭兵やそのブローカーやらが集まった太平洋上に浮かぶメガフロートを拠点とし、メガフロートの名前を取ってそのままアブレヒトと呼ばれる勢力。どこの勢力にも手を貸すし利用だってするわけで下手をこくと上記の勢力全部に叩き潰される可能性も否めない泥舟である。にも関わらずそれがされないのはなんやかんや言いつつ、どの勢力も傭兵を必要としていることと、何よりも世界最強のバトルフレーム乗りが居るからだ。曰く、単騎で同盟軍の艦隊を壊滅に追い込んだとか………

 

 

で。今俺が居るここがメガフロートアブレヒトである。かつては自由資本同盟が海底資源の採掘のための拠点としていたが、石油燃料時代の終わりを告げて金食い虫になったことによって放棄されたアブレヒトに何処からともなくあぶれ者達が集まり、いつの間にか傭兵の国のような扱いをされている。

 

 

「で。旦那」

 

「なんだ」

 

俺の呼びかけにフライトジャケットを羽織った身長190センチはあるであろう筋骨隆々な片脚が義足になっている初老の金色の長髪を一つに纏めて背中に垂らす男が振り向きながら答える。

 

「たしかに俺はあんたのしもべでもあるわけだけどさ。だからって、かれこれ2ヶ月くらいバトルフレーム乗ってないのはなぜ?竜胆だってもう直ってるのに」

 

「なんだ?自殺願望者だったのかお前」

 

「いや、死にたくないけどさぁ?」

 

「確かに機体は直ったがまだ修理費が払えてないからな。引き渡して貰えないのさ」

 

「え?この前の依頼の契約料ならいくらフルチューンした竜胆とは言え、足が出るって有り得んでしょ。俺だってそれくらいはわかるぜ旦那」

 

「仕方ない。あそこの爺さんは腕は良いが、料金増し増しなんてザラな話だからな」

 

「まぁじでえ?じゃあ、仕事どうすんだよ。俺は戦場で鉄砲玉やってナンボなのに」

 

「だから、マーケットでとりあえずの機体を確保するんだ。コレでもそれなりに顔は利く」

 

「んじゃ、仕事道具お願いしますわ」

 

そんな風に会話をしながら年代物のモノレールに乗り込み、アブレヒトの西端部港湾区丸々を占拠している一大マーケットに向かう。ここには世界中あらゆる勢力の物が集まる。食い物や服と言った生活用品はもちろんのこと、バトルフレームや航空機、果てには払い下げの軍艦すら並ぶカオスな市場だ。

 

 

「いつものことながら、盛況だなあここ。まあ、自分の金の無い俺は基本縁ないとこだけどさ………なんで、コルベット並んでるんですかねえ。同盟さんそんな金無いのか?」

 

「ガワだけのパチモノだ。装甲だって旧来のシロモノだ」

 

「ほへー。こりゃ日ノ元の錬鉄あたりくらいなら純正品あるかもしれないっすね」

 

錬鉄とは日ノ元皇国が開発した第二世代型バトルフレームであるが、あの国特有の職人芸の恩恵により第三世代初期型くらいなら超えるスペックを誇る傑作機である。ちなみに竜胆は操作性と調達コストの安さからコピー品が各勢力で用いられているのは内緒だ。

 

人混みの中を歩いて行くと、アブレヒトでも一般市民と称される非戦闘民の数は減り、見せつけるように銃やらをぶら下げた傭兵達ばかりが目につくようになり、並んでいる店も武器屋やバトルフレームなどを売るブローカーばかりになった。

 

 

「おう。珍しいじゃねえかヨルド、お前がマーケットに来るなんてよ。坊主もちったぁマシな顔付きになったな」

 

「例の工房のいつものアレだ」

 

「どもっす」

 

バトルフレームブローカーの片腕が義手になっている恰幅のいい男性に頭を下げる。ちなみにヨルドと言うのは俺の傭兵オーナーであるこの旦那だ。

 

「なるほどな。たく、あの爺さん金なら腐るほど持ってるだろうにあんな掻き集めてどうすんだかねえ。まあ、薮蛇突く趣味は俺もねえしほっとくが………となると、なるべくすぐ鉄火場突っ込めるヤツが良いよな。コイツはどうだ?」

 

そう言って1枚の紙を寄越して来た。そこには1機のバトルフレームの情報が書かれていた。

 

「ランスターか」

 

ランスターとは同盟の第二世代型バトルフレームで竜胆と同時期に開発されたにも関わらずコルベットに主力が置き換わりつつある現在でも支援機として採用され続ける大ベストセラー機だ。傾斜装甲を多用しているため旧来のチタンなどの複合合金製装甲採用機であるが第三世代型にも負けない防御力が売りである。

 

「そいつなら武装のライフルとグレネードにシールドと予備弾倉付けて4000で用意出来るぜ」

 

「4000か………出費としては痛いは痛いが竜胆のよりは安い、か」

 

旦那とブローカーの男性が話してる間暇なのでマーケットの中に並んでいる種々雑多なバトルフレーム達を見る。

 

出来の悪い人形みたいな見た目のバトルフレームは同盟が最初に開発した第一世代型バトルフレームドーラス。今では武装解除されたモデルが重工業系企業から大人気らしい。

 

次に目に付いたのは皇華帝国製第三世代型バトルフレーム甲武に酷似したバトルフレームだ。たぶんパチモノだろうが良く出来てる。ちなみに本家甲武は重装甲に物を言わせてブースターで敵に肉薄し近接格闘戦によって制圧することに主観が置かれている。ちなみにブースターが無ければ移動速度は並以下である。おや?どこかの竜胆が………

 

「こんなもんまであるのかよ………」

 

思わず声が出たのは日ノ元皇国製第一世代型バトルフレーム無骨がそこに佇んでいたからだ。日本の武者甲冑を思わせるデザインに腰に帯びた日本の大小の刀と言い、仮にも日本人である俺的に感動せざるを得ない。

 

 

「見惚れるのは結構だが、そいつはもう買い手がついてんだ」

 

「終わったぞカズキ」

 

「うっす。にしてもホント色々あるなぁここ。ロイヤルのカイウスまであるとか」

 

俺が見る先には、ロイヤルが持つ機甲兵団の装甲騎士団の大半を占める侍従級装甲騎と呼ばれる第二世代型バトルフレームがあった。騎士甲冑を彷彿とさせるデザインに携えた突撃槍が一種の芸術品のような風格を放つこの機体は装甲は薄いが背部や脚部に腰部と機体あちこちに配されたブースターが生む突進力は現存するバトルフレーム中最高クラスで海上を自力滑走すら可能としているとかって話だ。

 

バトルフレーム達から目を離して旦那達の方に振り向く。

 

 

「しばらくはコイツで仕事だ。そして喜べ、早速仕事だぞ」

 

「割り引く代わりにちょっとウチの船の護衛を頼むぜ」

 

「りょーかい。サクッと準備しますわ」

 

 

そして、俺はぱっと見は綺麗なランスターのコックピットに乗り込み輸送船の上に居る。竜胆とはボタンの配置やらモニターの配置やらが違うので少し不安は残るがたぶん大丈夫だろう。うん、きっと大丈夫。

 

今回の依頼の内容は自由資本同盟のリゾート地ハワイ(世界変わっても地球は地球だからやっぱりハワイはリゾートでした)在住の日ノ元の文化好きな富豪の好事家のもとにマーケットにも並んでいた無骨を送り届けることだ。片道1週間ほどであり、同盟軍の巡回艇が見回っているため東シナ海やらに比べれば治安が良いが、海賊の類が居ないわけではないので、傭兵が護衛として雇われることも珍しくはない。

 

 

「俺もいつか自分の機体持てるんかなぁ………維持費ヤバそうだけど」

 

『個人でバトルフレームを持てるレベルの傭兵なら金に困ることなどそうはないさ』

 

「旦那は昔はその個人でバトルフレームを持てる凄腕の傭兵だったんだろ?」

 

『昔の話だ。今の俺ではバトルフレームの戦闘機動は無理だからな』

 

「そいや、旦那撃墜されたのによくまぁ脚切断くらいで済みましたね」

 

『それはそうだろう、見逃されたんだからな。屈辱さ、俺には殺す価値も無いと言うわけだ………と、おしゃべりは終わりだ。お客さんのお出ましだ、丁重にお帰り願え』

 

「了解」

 

ランスターの戦闘システムを機動させてライフルを撃つ。ランスターのライフルはセミオート、2点バースト、フルオートを使い分けられるようになっていて、今回はまず警告の意味を兼ねてフルオートで軽く斉射する。

 

傭兵の仕事は毎回こうならなぁと考えながら、輸送船の船長の警告を無視して攻撃してくる海賊をテキトーに蹴散らす。

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