なんかロボゲーの世界に転生したんですけど………   作:⚫︎物干竿⚫︎

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34話

相棒の右腕のライフルの銃口をクソカラス野郎に向ける。むしろ、コイツの性格を考えれば今にでも撃った方が良いくらいだ。

 

独立傭兵レイヴン。顔立ちからしてコイツも日ノ本出身だから擬名ってか自称だ。この野郎、金はふんだくる癖に「こっちの方が楽しそうだ」とか言って依頼を途中で蹴るような事も珍しくない。はっきり言って傭兵の風上にも置けねぇクソ野郎だ。

 

だが、強い。掛け値無しに俺も最強のバトルフレームとパイロットは誰かと聞かれたら目の前のコイツが出て来るしな。

 

『おいおい、ご挨拶じゃねーか。いきなり銃口向けて来るとか誘ってんのか?良いぜ?噂の英雄とやらも囲んで棒で叩ける程度の雑魚で肩透かし食らったしな』

 

「ご挨拶も何も俺らがこのアフリカに来てる理由を考えれば、テメェは十分に蜂の巣にして転がす対象なんだよ」

 

自由資本同盟と皇華帝国に便利使いされてるが、元々は好き勝手にやってる傭兵やらをシメろって依頼だ。それで考えれば気分で好き勝手に暴れるコイツは撃つべき相手だ。

 

『丁度いい。自由資本同盟のエース様に皇華帝国の新品のオモチャにも興味あったしやろうや?なぁ?』

 

「やりたきゃ好きなだけ俺らが付き合ってやる。青二歳、それから嬢ちゃんは街攻めに参加して来な」

 

『大丈夫なのか?』

 

「傭兵同士の小競り合いにお前らが首突っ込む必要はねぇ。クソカラス野郎の相手は俺とボリスで十分だ」

 

『わかった。ここはお前達に任せる』

 

『おじさん達頑張ってね』

 

飛び去って行くスザクとライトニングファルコンの反応が相棒のセンサー検知範囲から離れるのを待ちながら、クソカラス野郎を睨み付ける。

 

『なんだよつまんねーな。てかよ………お前ら如きが俺の相手に十分とか寝言は寝て言えやゴミクズが』

 

「うるせぇよチンピラが」

 

言った瞬間、レイヴンの機体が瞬間移動もかくやなスピードで突っ込んで来た。左腕の盾を前に出してぶつける勢いで突き出すが、ドゥ!とブースターの音をさせながら側面に回り込んで来る。相変わらずふざけた瞬発力だ。盾を手放して左腕を引くのと同時にレイヴンの機体の左腕のマシンガンが火を吹き、鉛弾がその隙間を飛び抜けていく。

 

『見え見えなんだよ雑魚がァ!』

 

俺の陰からクロークを起動した状態でボリスが奇襲を見舞うが、マシンガンに取り付けられた銃剣で防いで、見えていない筈のボリスの機体を蹴り飛ばした。クロークが解除され、膝を着いた状態でなんとか転倒だけは回避したボリスの機体が現れる。

 

「動けるか?ボリス」

 

『問題ない。クロークが破損したが戦闘継続には一切問題無い』

 

「そうかい。そんじゃ続けんぞ」

 

猪みたいに突っ込んで来るレイヴンの機体を躱してライフルを撃つが見えてないはずなのにまるで見えているかのような超反応でブースターを吹かして回避しながら機体を反転、バックパックの右側に装備した折り畳み式のキャノン砲をぶっ放して来る。

 

これくらいならブースターを使うまでもなく回避出来る。着弾した砲弾が砂の飛沫を上げるが、無視してライフルを撃つ。撃った鉛弾がレイヴンの機体の肩を掠めるが有効打にはなっていない。そして、巻き上げられた砂煙に混ざってボリスが距離を詰めてブレードを振るう。

 

『ウゼェんだよ!気安く近付いてんじゃねーぞ!」

 

レイヴンの機体の肘や膝などの各部から発振機のような物が迫り出す。それを見てボリスが大きく後ろに飛び退いた瞬間、レイヴンの機体を中心にしてエネルギー性の爆発が起きる。

 

『っ………機体の機能低下!』

 

『まずはテメェからだ!チョロチョロとしやがって!』

 

「はいはい無視してると背中撃たれるぞっと」

 

レイヴンがボリスの方に行こうとするのをライフルで妨害しつつ、反射レベルでこっちに返される射撃を相棒を横に走らせながら回避。にしても相変わらずキレやすい奴だ。まぁ、問題はそれで操縦が多少雑になっても問題無いだけの動きをして来るところなんだが。

 

なんでこんな野郎がここまでの力を持ってるのか知らんが、とにかく日ノ本ってのはイカれた国らしい。アニメやゲームの中の産物だったバトルフレームを世に送り出したり、クソカラス野郎みたいなのを生み出したりとな?さっきのプラズマだかなんだかわからんが、あんな装備見た事も聞いた事もねぇ。大方コレもあそこで作られたもんだろう。未来に生きすぎだろ………

 

『はっ!ちったぁやるじゃねーか』

 

「そう言うそっちは少し腕が鈍ったか?真面目にやらねぇとそのうち死ぬぜ?お前は自分で思ってる以上に敵が多いんだからよ」

 

好き勝手にやって来たツケだ。実際、コイツをぶち殺してぇって奴はそれこそ世界中に居る。それはそれとして、弱くはなっていないが全く腕を上げてないなコイツ。いや、強くなられてたら困るんだが。

 

『生意気言ってんじゃねえ!』

 

突進の勢いのままに叩きつけられるマシンガンをライフルに装備した銃剣で受け流して、そのままタックルをかまして体勢を崩してそこにライフルを向けて鉛弾を叩き込む。

 

「バリアか何か知らんが硬ってえなぁ」

 

相棒をジャンプさせて反撃のマシンガンとライフルの斉射を回避する。着地しながら腰後ろのハードポイントに装備した手投げ式のグレネードを取って投げ付けるが、それを回避して奴も着地したところに鉛弾を叩き込んで来る。

 

俺の相棒、マーセナルコマンドはカズキのボウズが乗ってる機体に比べれば劣るがそれでも装甲には自信があるんだが、それでも数発の被弾とは思えない程に削られる。まあ、これくらいなら大した事は無い。装甲なんざ取り替えれば良いだけの話なんだからな。

 

それよりもやっぱり問題なのは、弾くとまでは行かなくてもこっちの弾の威力を大幅に減衰させる程度には防御力のあるバリアだ。バトルフレームのサイズでこれなら歩兵の持つ火器類なんざ無力だろう。

 

光学兵器類こそ積んじゃいないが、意図的にエネルギー性の爆発を起こす装置に加えてバリアフィールドを展開する装備なぞ艦船ですら装備してないようなのをバトルフレームに組み込んでるとかドッキリびっくりおもちゃ箱にも限度がある。

 

『どうしたどうした!偉そうな事言った割に逃げてばっかかよ!』

 

「抜かせよ。そっちこそ偉そうな事言ってる割に手こずってんじゃねえかよ。俺もボリスもまだまだピンピンしてるぜ?」

 

煽りつつ撃ち切ったライフルの弾倉を交換して、銃口をレイヴンに向けてぶっ放す。相変わらず当たっちゃいるが変わらず手応えは弱い。が、さっきよりは効いている。

 

どう言うタネかはわからんが、ゲームなんかで良くある感じのバリアフィールドってとこか。なら、話は簡単だ。分の悪さは変わらねぇが、とにかく当て続ければ良いってのはシンプルで分かりやすい。

 

とは言え、そのバリアを割るまでが問題だ。手応え的には割れそうな気はするが手持ちの弾薬が心許ない。なるべく無駄無く撃っちゃいるが替えの弾倉は後2つ。割るまでは行けてもその後が怪しいと来たもんだ。

 

「さてさて、面倒だが奴が飽きるまでの辛抱ってとこか」

 

金を無心する相手も居ないってのが余計に気分を重くさせて来るが、その程度で手が鈍ったりはしない。てか、んな日和ってたら死ぬ。

 

「チッ、こんなとこで切る札じゃねぇんだがボリスの奴は動けそうにねぇし手札渋ってる場合じゃねぇわな」

 

コンソールを操作して相棒のリミッターを解除する。リミッターと言っても極端に機体の挙動が変わるとかは無い。単にブースターの出力と噴射の制限だ。それでもかなりの無茶を強いるからあんまやりたくはねぇが仕方ない。

 

レイヴンの射撃を回避するのに横に走る動きにジャンプとブースター噴射を組み合わせる。それだけ?と言われればそうだが、すぐそこで鉄くずになって転がってる英雄サマもそうだが、横の移動に縦の移動が増えるだけでも被弾率は桁が変わる。

 

『チィ!』

 

無視出来ないレベルでバリアが削れて来たらしい。レイヴンの動きがこっちの射撃を意識したものに変わるが、それくらいで外れるような撃ち方はしていない。ライフルの弾が無くなった。移動を続けながら弾倉を交換して弾を装填して射撃を続ける。

 

【脚部過負荷異常】

 

そんなアラートが表示されて来るがそりゃそうだ。絶えず跳んで着地してを数10トンある重量でやってんだ。しかも相棒はバトルフレームとしちゃ重い部類だ。より負荷は大きくて当然で、だからこそなるべく切りたくないとっておきがこのリミッター解除だ。

 

グレネードランチャーを撃ってレイヴンの移動先を制限する。ブースターでグレネード自体は回避されるが問題無い。確かに奴のブースターの瞬発力は凄まじいが移動距離も大体読めた。そこに弾を置いとけば勝手に奴の方から当たりに来る。

 

「当てて当てられての撃ち合いは嫌ってか?カハハハ!撃ち合いこそが愉しいとこだろうが。さぁ、一緒に踊ろうぜ!」

 

もう少しってとこだろうか?レイヴンの野郎の性格ははっきり言ってクソガキそのものだ。一方的に撃って気持ちよくなりたいだけの奴だ。そんな野郎がいつまでもこんな馬鹿騒ぎにいつまでも付き合うと思えない。アイクの坊ちゃんとカーシャなら嬉々として乗って来るだろうがな。

 

最後の弾倉を交換しつつ、そろそろ尻尾巻いてくんねぇかね?と、そう思いながら射撃を続けているとようやく復帰したらしいボリスが飛び込んで来る。きちんと俺の射撃を利用してレイヴンが回避しづらい位置取りをしながらでだ。

 

ボリスが振るったブレードがレイヴンの機体を掠める文字通り掠めただけで装甲に軽い傷を作るくらいだが、弱まったバリアを貫通しての明確なダメージだ。

 

「やっとか」

 

レイヴンが唐突に射撃をやめて右手のライフルと左手のマシンガンを下ろした。それに合わせてこっちも一旦射撃を止める。無論、銃口は向けたままだが。後ついでに良い加減相棒もぐずり始めたからジャンプ移動もやめる。

 

『次会ったら覚悟しとけ』

 

そう捨てセリフを残してレイヴンの機体が背中を向けて街とは反対方向に向かってブースターを噴射して飛んで行く。お前も飛べんのかよ。あーやだやだまだ手札残してんのかよあの野郎。

 

 

「はー疲れた疲れた。金にもならねぇ仕事で無駄に弾やらなんやら使わせて貰ったぜ」

 

『すまない。こちらの不手際で不用な負担を強いてしまった』

 

「気にすんな。どうせリミッター自体は解除しなきゃやってられなかったしな」

 

さてさて、青二歳のエース様とエースの卵な新品のオモチャ貰った嬢ちゃんはどうしてるかね?




はい。と言う訳で顔見せ回である。
ちなみに見れば分かる通りレイヴンの機体はまんまアレを丸パクリしたような感じです。なんでそんなもん持ってるかはまた別の話で。

性格とかはカークスのおっさんも言ってる通り、チート使って一方的に俺tueee!してるだけの中身クソガキです。

この時点でコイツはそう言うアレってわかるとは思うけど、あくまでもカークスのおっさんからの視点だから明言はしない。

あと、AC6とかガンブレ4とかのおかげかハーメルンのロボ作品界隈が盛り上がってておいちゃん嬉しい限りやで!もっと色んな人達も書いていいのよ?(チラ見

キャラ紹介他はどのあたりに入れた方がいいか

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