鉄騎兵と戦術人形   作:ケジメ次郎

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今更気づいたんですが、
MOD化は大文字で名前は「名前+Mod」って感じなんすかね?
訂正・・・しないと・・・ウッ


お祭りは続く2

「しっかし、一六式は盗んできたものなんて思わねぇよなぁ」

「盗んだって言うな!拾ったんだ!」

「咎められている時点で真っ当な拾い物じゃないだろ」

 

 ボスは元々小さなPMCの共同経営者をやっていて、それの流れでヤーパン、要は日本でも仕事をしたらしい。

 日本は感染者の数が多くて立ち入りできない場所があるものの、そこには色々な兵器が残っている。

 そんなモノの中には状態のいい一六式MCVも残っていて、エンジンがかかって動ける一両とパーツを分捕ってきたものを組み合わせてこっちに運んできた。

 拾ったとは言うものの、放置された兵器を盗んだとも言い換えることのできる不法に近いものを、当時警備に関する部隊に大尉として属していた隊長にみつかって・・・というのが変にへりくだった口調のルーツ。

 

「んで・・・そっから付き合いが始まって。はみ出し者の戦車兵の話を教えてもらってスカウトさせてもらったり」

「ジョージじゃん」

 

 確かにあいつって、元々戦車兵だったけどリクルートしたのが隊長だなんて思いもしなかった。隊長とジョージ自体には面識はないようだけど。

 

「会社の運営のための人脈を広げてもらったりと世話になりっぱなしなんだ」

「そんで、隊長は?」

「合コンに参加するって」

 

 中年なのにものすごい元気だ・・・

 特殊部隊だから家にすら帰れないことがままあるから本気ではないんだろうけど、俺は成人した時点で普通に恋愛するのが面倒だったり怖かったりしたので、合コンとかに参加するということ自体に怖れている。

 青春時代を戦いと妹に捧げていたから仕方ないんだ・・・なんて言い訳するけど、単純に人とのかかわりに臆病だっただけというのもある。

 普通に接する分には何も問題ないけど、元々小心者だったから進んで仲良くなろうとする気が起きないというか・・・

 単純に童貞くさい思考を拗らせていたということもあるんだろうけど、大切な人を置いていくのが嫌だということもある。

 

「そしたらAK-12はどこ行ったんだ?」

「見てないなぁ」

 

 台風の目のように、自分は波風立たぬというのに周りには暴風雨を降らせる人形がどこに行ったのかが分からないのは怖かった。

 むやみやたらに能力を使うとは思っても居ないが、俺に関するとんでもないことをカミングアウトされても困る。

 ・・・風俗通いよりもバレて欲しくない情報はないはず。多分。

 

 

 

 

 ドレスはとっくに脱いだのに、いまだに違和感を感じる。

 ボスがつまみを買いに出店の方に行くのを見送った後、ドレス以外のあれそれはそのままなのを普段の姿に戻すために、待機場所に向かった。

 

「ただいまぁ、何事もなくてよかった」

「おかえり、姉貴はもう休みだって」

「まだ動けるんだけど」

「いやいや、昼間のアレがあってパーティーにさえ出すのはどうなんだってなってたんだよ?」

「・・・うぐっ」

 

 ストレスでやられてたし、今日はテンションの上がり下がりが強かったから確かに疲れているんだけど、小隊の仲間たちはまだ働いていることを考えると休みたくない。

 疲れている状況でこのまま無理していっても意味がないのは分かっているけど、気持ち的に忍びないのだ。

 ラジオをつけっぱなしにしてかき氷を食べている妹を横目に、本日二度目の化粧を拭き取って髪をポニーテールに纏める。

 ぜぇったいに似合っていないドレスと慣れないロングヘアに化粧、キャラでもない言葉遣いは気が滅入りそうになった。

 

「姉貴ってどんな衣装も似合うよね」

「そうかー?嬉しくねぇんだけど」

「これからは私服も可愛い系にしてく?」

 

 リンヤオはかき氷にさしているストロースプーンから手を離し、端末を見せてくる。ちらっと見る限り、俺の趣味とは程遠いゴスロリだが・・・妹は本気で俺が似合うと思っているらしい。

 

「リンヤオが楽しいなら、買い物ぐらいは付き合ってやらんでもないけど」

「ペアルックオーケーですかヤッター!」

「好きにしてくれ・・・」

 

 別に俺に被害が及ぶわけでもないのなら、妹が喜ぶようにするべきだ。

 ずっと苦労を掛けてきた。少しでも返さないといけないと思う。

 彼女はちゃんと返してもらっていると言ってくれるが、それがあろうがなかろうが、出来るだけ兄としての責務は果たすべきだと考えているんだ。

 

「・・・姉貴は、合コンに行けとか言わないの?」

「リンヤオが相手を見つけてくれるのは嬉しいけど焦る必要もない、かなって」

 

 人間だった頃はいつ死ぬかも分からなかったから、世話をしてもらえる相手を探す様にと言っていた。

 リンヤオからすりゃあいい迷惑だ。

 ・・・もしかしたら、俺が居なくなってもサブリナが居ると思ってしまったことがあの愚行を抑える気持ちをなくしたんじゃないかと思ってしまう。

 

「姉貴はさ、僕が他の女や男になびくと思う?」

「え?」

「僕は根っからのブラコンで、本質は女好き、姉貴の見た目は女の子で中身は兄貴」

 

 ずずいっとストローに切り込みをいれて広げただけのスプーンにのったかき氷を突き出される。

 

「んだよ」

「あーこれはあげないんだけど」

「んだよ!」

 

 紛らわしいことすんじゃねぇ!なんて言い返す気は、至極真面目な顔をするリンヤオを見て霧散した。

 

「今の、ちょっと臆病で強がる女の子みたいな姉貴はマジでタイプなんだよね」

 

 真面目な顔でぶっ飛んだことを宣った妹にドン引きしてしまう。




感想返し
「VAG過去の風俗がバレる。
そう言うのバレるって財布の中ってアルアルなんだな(w
ドレス姿で男装ウェルロッドに壁ドンされるとか、一部方々にはご褒美シーンではないかと(藁」

風俗行ったのはサムなんだよなぁ・・・あれ?サブリナさん、VAGのこと妹として扱うって言ってなかった?
ウェルロッドくんにVAGちゃんが壁ドンされるとか性別が逆なんだよなぁ・・・


二章の幕間、どうするか迷っているけど
「戦〇人形VAG、ハジメテのAVおち。獣に囲まれる彼女の命運は・・・」(R-18どころかR-15ですらない)
というのをさっきご飯食べてて思いつきました。何気に、別のVAG-73(量産型)が出てきます。
なおネタがバレるのを防ぐため、二章幕間に関しては感想等に書かないでくれめんす・・・
エッチな要素も胸糞な要素もなくて、ただただほのぼの回だから。字面から思いつくアレじゃないの・・・
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