鉄騎兵と戦術人形   作:ケジメ次郎

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突入二班リポート6

 

 

 町がある。食料品と衣料品、通信販売の代理店などで人口二百人ほどで生活を担う店と、町の長が経営し住民の多くが働いている大型の食料工場。たったそれだけしかない、本当に小さな町だ。

 人々は工場からの給料や町での小さな経済から来る安定した生活に満足し、工場と町を支配する長は上澄みを得る。そんな、構造だった。

 数週間前までは。

 

「デモ、ですね」MP5が町を見て呟いた。

 

 町のメインストリートを交差するように飛んだZ-20の機内からでも、市民の様子が受けて取れる。

 明らかに異常なそれは、町長の管理下にはないモノだ。思いつくのは、労働者たちのストライキ。

 

「デモの原因は?」

「社長の悪事を、労働者たちが掴んだ、と」

 

 グローザの問いかけにJS9が言葉少なに答えた。この二人にとって、サブリナの受けた行為は到底許せるものでもないとは聞かされている。

 グローザは自分を苦しめるようになったし、JS9にとってはいくらかの感情を少なくした原因が、そう言った行為なのだ。

 記憶になくても、心の奥底に怒りが湧くと語る彼女たちは、それでも作戦の遂行が優先できる状態。

 それじゃあ、俺はどうなんだと不安になってくる。

 

「Cb案件に関わっているかもしれない、それがお上の根拠、でしょ?」

「なにより実戦的経験になります」

 

 FALは座席に背を預け、目を閉じリラックスしていた。達観した雰囲気には高嶺の花という言葉がよく似合う。

 FGは生真面目に座席に座っていて隣のFALとの対比がオモシロイ。なんやかんや、この二人は仲がいいんだよな。アレを仲がいいっていうのもあれだけど、嫌いあって無視するよりかはいいだろう。

 このメンツの比率は大丈夫なのだろうか・・・もしかして、上から今後の運用の信用性を計れとでも言われているのではないか。

 

「さて、二手に分かれるぞ」

 

 ヘリは一度郊外にランディングした。

 

 

 

 

 ハンカチで口を塞いでいた三十代ぐらいの男を自由にする。怒りに染まった表情で俺たちを睨む視線には、今回のデモに向けた思いの強さを感じた。

 

「アンタたちは何もんだ」

「グリフィン所属、即応小隊。俺は今回の隊長のVAGだ」

 

 MP5にFAL、FGをJS9が率いた分遣隊が、町長より依頼されたデモの鎮静化を実施した結果、デモ隊が唯一の店まで退却したところで俺とグローザがリーダー格の男を拘束した。

 周りには彼の仲間たちが、敵と同じ所属である俺たちを殴り殺さんとタイミングをうかがっている。

 

「何故、俺たちを制圧しない」

「簡単さ、義はそちらにあると見た。それだけ。なにより、戦略というのは敵を欺いてこそ、だ」

 

 言っていることはあまり理解が出来ないと思う。デモ隊を引かせたのは、グリフィンの戦術人形で。そして義があると指示してきたのもグリフィンの戦術人形。どちらかがグリフィンの指揮系統から逸脱したとみるしかないような事態だ。

 だから、リーダーの男はよく分からないと吐き捨てた。

 

「あいつらとアンタたちは、味方なんだろ?」

「あぁ」

「じゃあ、なんだ。指示に従ってないのか?」

「それは違う。あいつらも、俺の指揮下にある」

 

 この作戦は敵を欺く必要がある。そして下手に市民を傷つけることも出来ない。

 すなわちデモは鎮めるのは確実に行うべきで、それを利用して敵の信用を得るのが重要ということだ。俺たちの目的は敵の隠している情報だ。

 

「アンタたちはあのクソデブのなにを探っているんだ?」

「それは機密事項だけど、そちらの情報も欲しいわ」

「交換、ってわけだ。イイよな?」

 

 男はゆっくりと首を縦に振った。

 

 

 

 

「タバタ戦術指揮官の指揮下即応小隊より派遣されました、VAG-73です。緊急要請に関する即納報酬は」

 

 でっぷりと太り額に脂汗を浮かばせる中年男を見ると、ガンガンにかかっているはずの冷房が暖房なんじゃないかと錯覚する。

 

「少し、足りませんが」

 

 渡されたアタッシュケースの中身は明らかに足りない。少しどころじゃなくて、払う気すら感じられない量だ。とてもじゃないが、労働者たちに入るはずの金を搾取しているとは思えないほど。

 

「報酬の支払いを待って欲しい、と。担保が必要ですね。そもそも、継続した対デモ警備に関しては少なくとも下級代行官に通していただかなければなりません」

 

 MCVカンパニーとのトラブルは、グリフィンに対して話を通すことなく長期間の警備を依頼したのが原因だ。当初回ってきた契約では三日間だったものが、五日間に報酬を増額することなく延長してほしいとまで言われたと聞いている。

 それだけでも当初の契約すら破棄してもいいレベルなのに、こいつは・・・いや、今は冷静になるべきだ。

 

「そちらに行く必要性はありますか?まぁ、いいですが」

 

 ほら来た。マイクとジョージ達から手口は聞いている。俺は対抗策を持っているのだ。

 

「・・・っく」

 

 意識がシャットダウンしようとする。

 何処から手に入れたのか、町長の手元には人形を強制停止するコードを送信する機械があった。これを打ち込まれてしまえば、正式な権限を持った人間による整備がなければ起動しない。




日記
JS 9ちゃんセリフ出てることを今日知りました。
無口キャラじゃなかったです。
作者はお外でヘドバンしそうになりました。
我慢しました。
ぶっちゃけ今分かってるセリフだけでもJS9ちゃんすこすぎて狂いそうです。(出前のくだりで気を失いそうになった)
マ〇イさんガスブロ・・・マ〇シンさんのCO2ブローバックでもいいです、ください(無茶苦茶)あ、でもマ〇シンさんは排〇式のCz75ガスブロ再販お願いします。
個人的にHK417の10.5インチSMRハンドガードも欲しいです。
お願いします神様()

あ、VAG-73かVAG-72が出たらもっと嬉しい・・・

ていうかTwitterでJS 9mmの電動ガン自作してる人居てただただ「強いな」って思いました。
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