鉄騎兵と戦術人形 作:ケジメ次郎
あと、展開を飛ばし飛ばしにしすぎないように描写してるせいでダレてる・・・ダレてますよね・・・
もっとギャグとか挟みたい(少しの間幕間と日常回を書いていないせいで、ロスになってる)(VAGちゃんとサブリナちゃんの現状にダメージを受けてるし、シーズンフォーでも距離感は前ほどじゃないよな・・・と考えてしまって更に追撃を受けている)
日が昇る数分前。差し込んできた光が暗闇と夜空を溶かしていく様子に、目が奪われた。
「しっかし、拍子抜けだなぁ」
空が白んでくる様子と、敵の様子に息をつく。
昨日のアレでもっと鉄血側の警戒レベルは高まっていると警戒していたが、敵の長距離の目はあっけもなかった。
機能が失われた無人の監視所。FALは、コンソールを触ってレーダーが機能していないことを確かめつつ、俺の呟きに白い目を向けてくる。
「別に慢心とかそういうんじゃない」少しだけ、高ぶってはいるけれど。
ベレーを外し、髪を撫でつける。いくら人形とは言え、数日も水を使わないシャンプーだけではがさがさとしてくるのだ。
ここは敵の本拠地の、端。
ヤーパンの城で言うところの三の丸ぐらい。
「招待は予定通り、パーティーは大荒れかしら?」
三体の鉄屑は、地面に倒れ伏し頭とコア部分がぐちゃぐちゃになっている。それを一瞥してから監視塔の階段を降りた。
物騒な舞踏会はまだ始まってすらいない。
主賓がこちらに来るまであと少し。もう片方の主賓と合わせてたっぷりともてなしてやろう。
「予測が当たれば、な」
空気には少しだけ雨の匂いがある。しとしととした雨も時折降っているから、これが強くなってくれるのであれば、天は俺たちに味方してくれるはずだ。
風上を見れば、もっとどんよりとした灰色が敷き詰められている。
「行きましょう、自由な世界へ」
MAVの方に戻る前に振り向いた荒野の奥。すっかりと寂れ切った丘の上には、この距離からでも見つかるほどのランドマークである尖塔が見える。
▽
降りしきる雨、叩きつける雨音と吹きすさぶ風の音。何もかもが、俺たちの存在をかき消してくれる。
雷は遠いし、空から舞い降りてくる主賓たちはすぐそばだ。
「MCVは所定の位置に到着、作戦開始・主賓到着は一分後」
バックパックから伸びるアンテナはとても感度がいい。
大規模な戦いの火ぶたを切る時には、いつになっても心が不安定になる。自分が失敗したら、とか。仲間を、家族を守ることができなかったら、とか。
そんな本心を、戦うという意思で塗りつぶして、戦うんだ。
「来た、ような気がする」
ローターが風を切る音が聞こえる。
敵の姿が見当たらないほどに冷え切った要塞の上空、雨雲の灰色に黒い影がいくつか見えるはずだ。
レーザーポインターを持つ手に少しだけ手汗が浮かぶ。
「目標、敵発電システム。VAG」
好きな相手である前に今は一緒に戦う戦友で、守るべき仲間だ。流石に状況は弁えないといけない。
「準備できてる。サブリナ、映ってるな?」
一六式の課題として、目標が遠距離の場合に的確な火力投射が行えない可能性がある。
「っえ、っと。出来てます!」
それを解消するのが、新しく採用した指示用の大型レーザーポインター。
これで火力が欲しいところを示す。石造りの建物の合間から、奥まった位置の目標を狙った。
「行動、開始」
416の号令と共にあちらこちらで爆発する音が、雨音を遮るほどに響き渡った。
やっぱり嫌な予感。右わき腹がちくりと痛む。
敵の数が不自然すぎる。
監視所の連絡が途絶えているにも関わらず、敵は今更になって出てきた。
種類も変わり映えのしない雑魚ばかりだし、こちらの部隊を察知したような雰囲気もない。
「後方だから、訓練中?」
「少なくとも練度は低いみたい」
ロクヨンとFALのマークスマンコンビは、敵の通信網を破壊し終えたようだ。
カッパを羽織っていようが、こちらにやってくる気配で誰かは嗅ぎ分けられる。
「二人ともお疲れさん」
戦いの雰囲気は、誰しもが浮いた気分になるんじゃないかと思う。俺は人形になっても、変わらなかった。
「あとは、パーサを探すだけ」
「ちょっと手こずりそうだけどね」
上の制圧と防衛は、本隊に任せてしまえばいい。
▽
今、何処に居るのか。パーサがどこに居るのか。どちらも情報にはないせいで、ホーワと416を除いた俺たち四人は慎重になってしまう。
敵も出てくるし、構造も入り組んでいるし、ラビリンスとしか形容できないような、趣のありすぎる内部。古びた建物は、外から見るよりも恐ろしく入り組んでいるし、底が見えないのだ。
いま階段を下ったから、ここからダンジョンというべきだろうか。
どちらにせよ、不気味な様子は何一つ変わらない。
「コンタクト」
「!・・・?!」
「クリア」
飛び出してきたリッパーは、手に持っていたサブマシンガンを放り投げるようにつんのめる。36の銃撃で倒れ、グローザが止めを差したのだ。
「ここは、地下牢・・・だよな」
「そのようですね」
石と木の梁の天井から落ちる水滴が、ベレーの生地を叩く。井戸水かなにかが染み出しているのか。
「やっぱり、こうなってるわね」グローザは手早く状況を確かめる。
情けない俺は、そんな風にすぐには切り替えられなかった。
一連の事件で行方が知れなくなった人形が存在する以上、というのは分かってる。だからといって、目の前の状況を素直に飲み込めるほどに、俺のメンタルは強くない。
「そうなってくると、パーサはこちらの技術を・・・」
そう言えば、ずっと書いてなかったんで今書くんですが
原作にないこの作品のキャラは基本的にフリ素です。
なんなら、許可いらないです。
・原作の設定やキャラを壊さない
・(出来ることならば)こちらのキャラも壊さない
とかそういう最低限のことを守っていただければ、是非使ってやってください。
ただまぁ、時系列が合わなかったりするんですよね
とりあえずそんな感じのお知らせ。
そもそも、この作品はドールズフロントラインの勝手な二次創作でしかないから、原作のあれこれが一番大事です。(と自分に言い聞かせてる)(やりたい放題とか言ってるけど)