鉄騎兵と戦術人形 作:ケジメ次郎
再 投 稿です。
昨日更新したのと何一つ変わりません。申し訳ない。
状況を説明させてください。
昨日投稿・改稿(この時点では問題なし)
今朝小説情報確認
このパート「俺は人形が2」の編集ページが二つ、目次を確認しても重複している。
重複した片方を消す
両方消える(?????)
怒りの再投稿(イマココ)
何分経っただろう。水を吸って重く積み重なった目の前の瓦礫の山を崩し始めて、どれほど経っただろうか。
土砂が流れた河口の中から砂金を掬いだすように見つけたのは、あいつのゴスロリの端。ただそれだけを頼りに、あちらこちらを掘り起こす。
石かコンクリの塔なんていう頑丈な物が最後まで残っていたのだから、俺が無事なのは当たり前。
地面から落ちたパーサは、後から落ちてきた土砂にだって巻き込まれることに気づいたのはついさっきだった。
手を止めたい。探すのは意味がないと自分に言い聞かせて、他の事を考えたい。
けれど。目標を見失えば、次から次へと気持ちが崩落していく気がして、スコップもなしに探し続けている。
「水、はなくても動ける」
ボディのパファーマンス自体は落ちるが、許容範囲内だ。燦々ときらめく太陽の光を仰いで、息を吸う。バッテリーもまだ持つ。
「時間が長い」
幻覚を見ているんじゃないか、夢の中なんじゃないかと疑ってしまうほどに日が長い。気持ちではもう夕方は過ぎているぐらいなのに。
目の前の動かした土砂の塊の量を見れば、大した時間も経っていない。
こんな状況だからか無性に気持ちがむかむかしてくるし、行き場もないいらつきだって口に出る。
そのたびにリボンを撫でて、気持ちを落ち着けた。
「この一帯になければ、終わろう」
服の破片があったのは、この辺り。
土砂の流れ、積みあがっている状況を見る限り、目の前にある瓦礫が最後の方に崩れ落ちたもののようだ。
この下にないのであれば、土砂の下にしかないと思う。
救出が遅くなれば、サバイバルする必要もある。少なくとも勝手がわかって獣やELIDに対応できそうな古城の中にも戻りたいのだ。
目の前の荒野はあまりにも生存には向いていない。
「手がいてぇ・・・」
石を転がり落とした後に手のひらを見合わせると、まるで表面全体が霜焼けしているんじゃないってレベルで汚かった。
グローブは意味を成していないし、地滑りで落ちた時に擦ったのか表面がボロボロで痛い。
泣き言を言っていても、別に現状が変わるわけでもないのは分かっている。
空に向かって大きな嘆息が飛んだ。
「・・・いた」
銀髪が見えた。憎いぐらいに綺麗な髪の先が、瓦礫の合間から見えた。
「無事だとも思えないレベルだけど・・・」
上には、俺の背丈と同じぐらいかそれ以上ほどの石材に木の桁。それに土砂。
どうなってるかなんて、想像したくないぐらいに想像しやすい。でも、やるしかない。
▽
「ナンデ・・・」
肩と腿の関節からしてぐったりとしているパーサが背中から聞いてくる。
「別に助けたってわけじゃない。俺たちの目的は・・・」
「ワタシの鹵獲?」
無言の肯定を返すと、荒れ果ててしまった傾斜の上では静寂だけが残った。
匂ってくるのはオイルとか諸々の液体に、土砂の湿った匂い。力もほとんどかかってこないのは、目に見えて動ける部分が首とその上だけなのからも分かる。
戦う意思も消え去ったパーサは、子供みたいに純粋で。毒気を抜かれそうになるたび、俺は頭を振るしかなかった。
「ドウするノ?」
「あん?俺の味方がこっちに来るに決まってるだろうが。俺たちはバラバラになっててめぇを探してたの」
「ドコにもミエナイけど。ていうかヒトリでサガシマワルノ?」
「るせぇ」
子どもみたいに何度もなんでも聞いてくる様子は、敵に捕まったって言うのに全く緊張感がない。
ECMが掛けられていた中ですでに増援を呼んでいるのか。局所的なECMすら、他の鉄血が気づいてやってくるのか。
それともそれ以外の策でも持っているのだろうか。
「重いな」
「そっちがチッコいんジャないノ?」
「あ?」
別に考えなくてもいいか。ここに居るのは俺だけだ。敵が居るとしてもVAG-73の残弾はある。
「座ってろ、つっても・・・無理か。そこに寝転がってろ。日差しは防げる」
自分よりも背の丈がでかいパーサをおんぶからおろした。ここまでの道のりを振り返ると、足跡をかき消すように足の先で引いた線が二つ。
塔の屋根部分だった残骸の影は比較的涼しいし、敵からの視線を遮ることが出来る。逆に言えば、俺の事を空から探すのも面倒だけど。
こんなレベルの日差しは、露出した部品の損傷を早める。これは、鉄血人形の技術を正確に暴くための処置なんだ。
「サムイ・・・」
「あ?」
高い方のところに落ちていた木箱はタスクフォースの皆が崩れ落ちたところに投げておいてくれたらしい。
それをバラシて中身と合わせて持ってきたところで、パーサがぼんやりと呟くのが聞こえた。
物資の中にあるのは一枚の毛布。一枚しかない。
俺のスカートやシャツは、ぼろぼろだけどちゃんと形を成している。対してあっちは・・・言うまでもない。引きずり出した時に破けていたし。
「・・・いいノ?」
「るせぇ」
これは、鹵獲のための致し方ない処置だ。寒さで色々な部品からデータが取れなくなったら困るし、動力源を持たせるためにも必要。
さっきからの反応に情が沸いたとか、そういうつもりじゃない。
こいつは敵だ。IFFにだって青には表示されないし、こいつのせいでサブリナが・・・ってのもぜぇったいに忘れない。
鹵獲するためなんだ。
(再投稿なので2度目のあとがきなんですが)
150パートを超えました。
サム君、VAGちゃんのココロの変化から来る迷いとかようやくがっつり描写できて楽しかったです。
150パート平均2000文字、総文字数はラノベ算で3巻分ぐらいでしょうか。おかしい。
あと、本編はあと少しですが。
番外編やら幕間やら、やりたいこと結構出てきています。
ホーワM1500主役の番外編とかもね。
そろそろこのシリーズ用のお問い合わせ用の活動報告を作ろうかと、重い腰を上げようともしています。
お気に入りとか諸々もありがとうございます。