鉄騎兵と戦術人形   作:ケジメ次郎

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密着グリフィン24時 薬物の流通ルートを絶て!1

「はーぁ、今日も今日とて巡回任務。代り映えしねぇなぁ」

「貴方がそう言うこと言うとトラブル起きるからやめて」

 

 基地がある地区の主要な街は前線からかなり離れた位置にある。ここに鉄血が来るとしたら電撃戦を喰らって前線が崩壊したか、ヘリボーンするかぐらい。敵は人間か指示を受けた人形達だ。

 ウラルバイクのサイド席にポインターと一緒に座ってぼやくと、ハンドルを握って単車部分に跨る416に右ひざで小突れた。

 道路には人の影もあって、かなり賑わっている。ゆっくりと徐行しつつ、地区内の決まりを破っている者がいないかどうかを確かめていく。

 グリフィンの社章がついたウラルバイクは、昔のパトカーほどではないがかなりの威圧感を醸し出していた。普通の警備人形はプログラムされたことしかできないし、基本は銃も撃たない。乱暴された時にコントロール側がアンリーサルウェポンの使用許可を出すぐらいだ。

 警備人形での対応は限界がある。乱暴な人間だったりにも強く出れないという性質上、俺たちのような「もしもの時は発砲することもできる」戦術人形が巡回することは事案発生率の減少に関わっているらしい。

 そんなわけで巡回の警備人形の報告が集まる端末とにらめっこしつつ、いつでも急行できるように街を練り歩いているってわけ。

 

「巡回b6の近くに未許可露店があるらしい?416、デルタグリッドに向かってくれ」

「はいはい。絶対厄介ごとよ」

「予感が当たらないことを祈ろう。巡回S1より本部、デルタの7の未許可露店に対応」

 

 急行とまではいかないが、地区内制限速度で近くまで進む。

 こういう時は俺とSAAが正面を向いて対応。416かWAが逃走阻止の位置につく。

 ウラルが露店近くの路地につくと俺たちは降車。416にポインターを任せ、俺は情報端末を持ってコンタクトを取った。

 

「すみませんお時間よろしいでしょうか?」

「あぁん?!」

「グリフィンなんですが、この地区における路上使用許可証の確認にご協力いただきたいんですよー。本当に少しの時間でいいんで!」

「はぁ・・・どうぞ」

「ありがとうございます」

 

 露店には柄の悪い店主が一人。武器類を携行しているわけでもないし、陳列物もごくごく普通の雑貨。許可証も提示された。

 許可証があるにもかかわらず警備人形が未許可露店と判断したならば期限切れか?

 

「巡回S1より本部。路許証の照合。ナンバー○○○○」

「まだ時間かかんのかよ・・・」

 

 いつありもしない地雷を踏みぬくかも分からない喧嘩腰の相手への対応はかなり気を遣う。

 あまり丈が長くないせいでニーハイの上のふとももとガーターが煽情的に見えてしまう俺のお尻部分を店主が触ってきた。俺中身男なんだけど・・・

 やられたのが416やWAだったら間違いなくキレている。俺も嫌には嫌なんだけど、自分の服装が性的過ぎるのを自覚しているのであきらめムード。

 なにげなくはたいて、振り返り対応を再開。

 

「すみませんね、店主さん。もしかしてこれの期限切れてたりしませんか?」

「あぁ!?」

「巡回S1、当該路許証は失効済み。退去及び庁舎への出頭を求めよ。増援車両は二十分後に到着」

 

 巡回班のアシはウラルか徒歩。連行する時や運ぶときは基地から自律人形が運転する車両がやってくる。

 

「了解。店主さん、路上使用許可証の期間が三日前に切れてたみたいですね。地区の許可証は一か月ごとに更新をお願いしているんです。お片付けの用意と、同行お願いし、416!」

 

 店主の男が商品の皿を投げてきた。

 近くの路地からも一気に殺気が来る。脇腹が少しだけ痛んだ。気配は四人、武器はゲバ棒か。416は少し遠くから援護の用意。こういう時は非殺傷弾のあるサブアームが必要だな。格闘で無力化してもいいが、人数が膨れ上がった時にてこずる。

 

「VAG、後ろの方の路地からこっちにも複数人。ポインターを出すわ」

「了解。警告射撃ぐらいは許可出るんじゃないか?」

「そうもいかないわね」

 

 いつの間にか未許可露店の店主の仲間と思しき人間に囲まれているようだった。後ろを見れば後ずさった416が見える。全部合わせて三十と少しか。全員ゲバ棒、服装は貧相なものから小奇麗なものまで、人間で年齢と性別はバラバラ。

 そして様子がおかしい。店主の男以外揃って目の焦点があっていないし、動きもロボットみたいだ。

 

「こいつらの共通点は、薬物か」

「指揮官、警告射撃の許可と増援を急がせてください」

 

 恐らくドラッグの類がキマっている。経済状況や身の回りの状況が合わない人間ばかりということは、安く大量に用意のできる科学ドラッグ。

 厄介な相手な上、数が多い。ファイティングポーズを取りつつ、店主の男が逃げていくのを見送ることしかできなかった。

 ゾンビのように迫ってくる三十人以上のゲバ棒を二人で無力化するのには時間がかかるのは間違いない。

 落ち着け。冷静に、武器を奪って、ポインターに回せばいい。処理できない人数に囲まれないように場の状態を把握してやるしかない。

 

「二人とも、あと十分持たせてくれ!」

「了解。VAG、準備は?」

「いつでもオーケー」

 

 ゆっくりと狙いをつけた。動きを止めるな。

 

「私は完璧よ」「ぶっ飛ばす!」




VAG-73ボイス
編成拡大「自分が一杯居るの・・・なんか不気味だよな」



感想返し
「45姉は実に合理的な設計なんだね!なおサブリナ」
そりゃー45姉は合理的な設計ですよ!むしろあのサイズがいいよね!黄金比!
サブリナは・・・ほら・・・元々戦術人形じゃなかったし(訂正:軍用の人形でした。リサーチ不足申し訳ない。なんで軍用なのに巨乳なんだ・・・)姉妹()授乳プレイとか新しすぎるかな?
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