鉄騎兵と戦術人形   作:ケジメ次郎

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君/お前のことが1

「ウェルロッドMK.Ⅱです」

「グーテンターク、今日からご主人様の専属メイドとしてご奉仕させていただきます。G36、よろしくお願いします」

「64式自です。えぇっと・・・任務に適しているわけじゃないけど配属された以上は頑張ってみるね?」

 

 なんで突入任務の治安維持部隊なのにサブマシンガンが一人も居ないんだ?!

 

「VAG-73だ、主に一番槍をやってる。よろしくな。あぁっと宿舎で歓迎会の準備してるから、少し待ってもらっていいか?」

「歓迎会は遠慮します、闇に身を置くわたしにとって、祝いの花など必要ないですから」

 

 上はスーツっぽい感じで下半分はボディスーツのようになっている、よく分からない構造をした服に身を包み、足を動かすと股の付け根ぐらいまで見えるスカートとガーターを合わせているのがウェルロッド。髪の毛は癖のある感じの金髪?俺にはガーターという共通点があるけど、ここまでスカート短いと履く自信がない・・・

 

「そ、そう言わずに・・・な?G36は・・・何時の間にか居なくなってるし・・・64式自、あぁんとロクヨンって呼んでいいか?」

「かまわないですよ」

「ロクヨンは、ウェルロッドが逃げないように見張っててくれ。俺はG36呼んでくるから」

 

 フレンチな要素が入っているメイド服・・・を基にした制服に身を包んでいるのがG36。ちょっと目つきが怖い。しかも指揮官の専属メイドだか知らないが、勝手にデータルームの方に戻っていった。

 物静かだけども一癖ある二体と一緒に居て少し心労が気になるのは64式自改めロクヨン。縦巻きロールの黒髪に白のリボンも目立つが、タイツが真っ赤っかなのは意外が過ぎる。この中では一番協調性が優れていると感じた。

 それにしてもアサルトライフル二体にハンドガン一人・・・俺たちの任務からするとサブマシンガンが多い方がいいと思うんだけど、なるようになるだろう。手数が増えることが一番だ。

 

「ご主人様、面倒な事ならメイドの私に任せてください」

 

 データルームの中からは指揮官の慌てる声が聞こえてきた。G36が迫っているようだが、よりによってWAが居ない・・・416とSAAは歓迎会の準備中だし、タイミングが悪すぎる。

 

「G36居るだろう?勝手にどっか行くな」

「チィッ邪魔が・・・」

 

 小声でも聞こえてるからな。416との訓練開始を震えて待て。

 

「メイドとしての意識が高いのはいいが、今日は歓迎会。G36も主役なんだ」

 

 

 

 

「ポジションはウェルロッドが情報関係と陽動、G36は家事と突入、ロクヨンは狙撃・・・大丈夫?」

「問題ありません」

「かしこまりました」

「狙撃の数が足りないのよね。分かった、やってみるよ」

 

 ウェルロッドは事前の情報ではデータに強い。普段は通信とか情報を請け負って、突入の時には消音拳銃としての特性を生かしての陽動を行う。それにともなってSAAはそのポジションから指揮官の護衛の専属に。あとここのウェルロッドは416と同じで先行量産型らしい。

 G36は俺たち小隊と指揮官の身の回りのことを管理すると立候補。突入の時には416と一緒にアサルトライフルとして行動する。

 ロクヨンは銃の方の取り回しがよくないのと、元の銃が警察特殊部隊でマークスマンライフルとしても使われていたことから狙撃班に。基本はWAのスポッターをしつつ、慣れていって狙撃の手数を増やしていく予定。

 指揮官が役割を伝えて全員の顔合わせをすませると、俺とSAA以外の人形達が視線をぶつけ合い始めた。ロクヨンはナニが何だか分からずおろおろしているだけだったけど。

 この後の展開なんて見えている。普段から416とWAが取り合っているところに、情報を扱うことに誇りを持っているウェルロッドと、専属メイドを名乗る二体が来たら・・・

 

「指揮官、副官は情報統括の意味も含めて私が適任です」

「ご主人様、貴方様の必要にこたえるのは私の務めです」

「ちょっとアンタたちいきなり出しゃばらないで!」

「あーえーと・・・副官はわーちゃん固定でいいかなぁって思ってるんだけど」

「指揮官、この際交代制にしてみませんか?」

「416!?」

 

 あぁもう滅茶苦茶だよ。

 

「情報扱えることとか普段からの護衛とかそういう観点で見ればSAAなんだけどなぁ」

「あの中で自分を提案できますー?」

 

 SAAはいつも通りコーラを呷っている。ウチのSAA、インテリジェンスでめちゃくちゃデジタルなんだよな・・・曰く年の功らしいんだけど逆じゃない?

 

「ロクヨンはいいのか、副官」

「うーん、特にそういう願望はないのよね」

「ま、俺も副官になりたいとは思わないんだけど」

 

 訓練と書類を両立するなんて面倒。暇があれば手伝うことはあれど恒常的にしたいとは思わなかった。

 歓迎会は次第に飲み会のような惨状になっていく。

 

 

 

 

「いきなり呼び出してどうしたんだ指揮官」

 

 基地の敷地内、夜風が吹き込む庁舎の裏側に俺と指揮官は立っている。宿舎の中は酒乱とかした416のせいで地獄だ。

 弱い光に照らされた指揮官の顔はなにか決意を決めようとしていた。

 

「VAG、驚かないで聞いてほしい」

 

 指揮官がグッと俺を正面に捉える。

 

「僕と、誓約してほしい」




この基地ランク高い人形多くない・・・?


ウェルロッドは原作に出てくるのとは別。416もですね。

あとしれっと酒乱になってる416ェ・・・


え?最後の方がヤバい?そら事件よ。
WAと416にバレたら修羅場間違いなし
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