鉄騎兵と戦術人形   作:ケジメ次郎

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作戦会議3

 

「私たちなら、その問題を解決できます!」

「えぇっと・・・なんでMCVカンパニーの方が?」

 

 サブリナは胸を張ってドンと構える。今すっごく揺れたな。WAは頭痛がするわけもないのに心労がたたって頭を押さえていた。いやマジでさっきすごい揺れ方したよ。

 てっきりグリフィンの支部に泊めてもらっているのかと思っていたが、指揮官の動揺を見るにそういう事情もないらしい。

 

「儲け話のにおい・・・えぇっと仕事を探していたらたまたま!」

「隠せてない隠せてない」

 

 思わずぼやいてしまう。

 

「はぁ・・・はぁ・・・サブリナ・・・早すぎよ・・・」

「あ、ジョージにマイクじゃん」

「おーすサム・・・ぜぇ・・・ぜぇ」

 

 更に今度は36を引っ張ってきたマイクとフリーのジョージが呼吸を整えつつエントリー。

 

「指揮官、私たちを使ってくれませんか?」

「使うって?」

「一六式なら盾にもなるし、機関砲の精度と威力を使えば敵の陣地を破壊できます!」

「契約などの問題が起きます」

 

 サブリナは指揮官のすぐ前のテーブルに両手をついた。すごい揺れてる。

 その揺れを白い目で見つつ水を差したのは416、いやお前も小隊の中では大きい方だろ。

 

「そうよ!大体部外者が作戦会議に乱入なんて・・・!アンタたちウチの子会社の癖に何様よ!」

「まぁまぁわーちゃん」

「わーちゃん言うな!」

「トーチカ類の処理とかを考えたら十分ありじゃない?おまけにヘリボーンとかフライボードでの侵入の陽動として、正面に戦車を置けるならありだよ」

 

 指揮官は冷静に作戦の穴を埋めようと画策する。現状グリフィンが使える武器ではトーチカの正面からは攻撃できない。だが一六式の機関砲ならばベルトを徹甲弾混合にすれば貫通が出来るのだ。更に増加装甲を搭載すれば小銃弾程度は防げる。

 問題は対戦車無反動砲やRPGの類だ。なにせ一六式は機動性に振った兵器。走破性なんかは装軌車両とは月と鼈で、今回の作戦も進入路は敵の使っている日常路だけなので避けるのも大変だ。

 

「指揮官、俺からも頼む。何分ウチの会社は常々赤字経営なんだ・・・この一週間働きもせず商機を待ってたらぜぇったいに辛い」

 

 いやマジで。いかんせん一六式はレアものな素体と燃費がたたって運用コストがバカ高い。細々した仕事ばかりこなしても、赤字。それを支えるのは大きな仕事なわけだが、それをこなすと今度は弾薬費や修理費で赤字ギリギリ。

 だから一週間待って大きな仕事を得るのはありなんだけども、クライアントから仕事を貰うには小さな仕事を積み重ねていかないし、仕事をしなければ社員の給料が出ないのだ。世の中世知辛い。

 

「わーちゃん、いいよね?」

「・・・えぇ。悪い条件じゃないならいいわ」

「416、今から一時間で契約の段階を作れるかい?」

 

 場の空気が緩む。俺にとってはどちらの立場でもあるので安堵は人の二倍。

 

 

 

 

「そう言えば、今日公衆浴場でサムの声が聞こえたんだよな」

「ごほっごほっ・・・いきなり何言いやがる」

 

 唐突なマイクの言葉でアイスコーヒーが気道に入ってむせる。

 契約に関する云々をサブリナとジョージ、指揮官とWAに416がしている間に客間で寛いでいた。

 そもそも俺が入っていたのは女子側のシャワールーム、そこにサブリナが居たということはこいつとジョージも居たわけで・・・

 

「あーだけどサブリナの声が聞こえ始めた辺りで、ジョージが隣の兄ちゃんとよろしくやり始めたからナニしてるのかは全く聞こえなかった」

「なにやってんだあいつ・・・」

 

 なんで公衆浴場でハッテンするんだよ。それを受け流せるマイクも随分ヤバいわ。

 あのやり取りが聞かれてなくてよかった。バレてたらぜぇったいに揶揄われる。

 

「最近さ、サブリナの笑顔がサムに似てきたんだよな」

「はぁ?」

「いや・・・ボス譲り、っつーの?」

「俺とボスの笑い方これっぽちとも似てねぇだろ」

 

 よく分からない。ボスも俺も快活に笑うタイプだが、ボスは「ガハハハッ」って感じに対して俺のはちょっと違う。「ワハハハッ」って感じだと思う。サブリナは「アハハハッ」って感じ。

 違いはよく分かんないけどそんなイメージがある。

 少なくともこの三人の笑いに共通性があるとは思えないが・・・

 

「・・・じゃあアレは車長独特の笑い方?」

「車長独特ってなんだ」

 

 どうも俺の笑い方がボスに似てきたのは「二代目」を襲名してから。サブリナは最近装填手ではなく車長ポジションを担当し始めているらしいから、原因は車長のようだ。なんだそれ。

 

「あら、マイク様。先ほどはありがとうございました」

「あ、G36さん。お疲れ様です」

 

 偶然客間に入ってきたのは36で、それを見たマイクは若干挙動不審になりつつ返事する。

 

「36に何したんだ?」

「町で大荷物してるの見かけたからこのビルまで運んできた」

「へぇーやるじゃん」

 

 表情が緩むのを自覚しつつ、微笑ましさに心を躍らす。

 

「べ、別にそう言う意味じゃ!」

「俺は何ともいってねぇけど」

「あ」

 

 ボンと顔を真っ赤にするマイクを見て何を思ったのか、給湯室で作業していた36が戻ってくる。

 

「お熱がありますか?」

「い、いや、ないです・・・?!?!」

「俺これ初めて見た」

 

 36がマイクのおでこに手を当てる。

 そのままベタにやるんだろ?

 36は次に・・・「さらに赤くなりましたよ」、という。

 

「さらに赤くなりましたよ?」




・・・あれ?あれ?この話、サブリナがVAGちゃんを癒す・・・って展開にするつもりだったんだけど・・・あれ?あれれ?・・・誤差だよ誤差!

感想返し
「今朝のニュースでフライボードの人が出てました。
アサルトライフル持った画像が流れてて、36と416はこうやって侵入するのかと。」

そうですこのニュースのフライボードでございます。先日フライボードの開発者がドーバー海峡を越えたんですね。まさにプレリオの再来だぁ(
フライボードは以前フランス軍のパレードか何かでアサルトライフルを持ってるシーンがあったのでその画像だと思います。

「シーフードが廃れた……だと!?(魚は生派の自分にとっては凄くショックを感じましたね」

やコ汚糞(やっぱりコーラップス汚染は糞の略)


感想お気に入り諸々ありがとうござい。



作者のボヤキ
人形〇俗みたいなR-18を見たい()
いやそれはさておいて、遊んでいるゲームが絶賛夏イベでゲーム三昧です。あと色々気が抜けてきて更新を落としそうになる・・・
気付けば77話を超えた・・・うせやん?

これからもやりたい放題やっていきますよろしく。
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