高天原と龍の巫女   作:ローランシア

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01 久我司と天羽々斬

神話、と呼ばれるほどの昔のお話……

 

スサノオが天より降り出雲の國の簸の川上に到った

その時川上の方から泣き声が聞こえ近寄ると娘を間に老夫婦が泣いていた

老夫婦は脚摩乳と手摩乳と名乗ります

 

スサノオが「どうして泣いているのか」と問うと、

老夫婦は「この子を、奇稲田姫を恐ろしい八岐大蛇へ贄として捧げねばなりません」と答えた

老夫婦には元々八人の娘がおり、毎年一人ずつ生贄にしていたのです

毎年一人ずつ娘を食べられて、末子の奇稲田姫だけが残り、その奇稲田姫ももうじき食べられてしまうからと泣いていたのです

 

スサノオは「私が八岐大蛇を倒しましょう。その代わり奇稲田姫を私の嫁にください」と申し出ます

老夫婦はその申し出を喜んで承諾します

 

老夫婦の承諾を得たスサノオは奇稲田姫に触れ湯津爪櫛の姿へと変えてしまいます

湯津爪櫛の姿となった奇稲田姫を御髻に刺した後、老夫婦に八回醸造した酒を作らせ、八面に塀を立てます。

各々一つずつ樽を置き、八つの樽いっぱいに酒を盛らして八岐大蛇を待ちました

 

時が過ぎ八岐大蛇が姿を現します。頭と尾はそれぞれ八本ずつあり、目は赤く光っていました

八岐大蛇は酒を飲もうとして頭を一つずつ酒樽に突っ込みました。

それぞれの頭で酒を飲みほした八岐大蛇はぐっすりと眠ってしまいました

 

そこでスサノオは十握剣(とつかのつるぎ・別名「天羽々斬」)を用いて、ずたずたに八岐大蛇を切り裂き

八つの龍の頭を全て切断し、尾も切り落としました

尾を切り落とした際、尾の中から剣が出てきました、剣の刀身少し欠けました。

何かと思いスサノオが八岐大蛇の尾を確認すると尾の中から一本の剣が見つかりました

 

この剣を後に「草薙ぎの剣」と呼ばれます。

スサノオはその後、八岐大蛇の尾から出ずる剣を天神へ献上します

 

その後、スサノオは奇稲田姫と共に結婚の地を求めて出雲の淸地を訪れそこへ宮を構えます

 

そして「八雲たつ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣作る その八重垣を」と詠んだ────────────

 

一部 ウィキペディア(Wikipedia)ヤマタノオロチ より引用

参考文献 ウィキペディア(Wikipedia)他

 

 

              

 

「これより「久我司」の「退魔士」認定の議を執り行う……!」

 

森の広場に手10人以上の大人が取り囲む中、その中心に僕と儀式を執り行う本家の偉いおじさん

そして、全身を殴り、蹴られ、踏みつけられ血と泥にまみれてボロボロになっている女の子の妖怪……

 

「司よ。お前の神具(じんぐ)にてこの悪鬼を滅して見せよ」

「……っ!だ、だって……」

 

「うっ……うぅ……」

口元から血を流し苦しそうにうめき声をあげる女の子

 

その女の子は僕よりも小さい女の子だった

 

「この娘はお前の母親を殺した悪鬼と同じ妖怪ぞ……!?」

「これだから妾の子は……。一つ上の沙百合様などあっという間に斬り伏せたというのに」

「仕方ありますまい?本家の神童「小百合」様と比べるのは可哀想というものですぞ……!ハハハハハ!」

「ふっ……それもそうですな!ハハハハハ!」

「さっさとやらんか!?大人の手を煩わせおって……!」

 

6歳の誕生日の朝、罵倒や嘲笑の渦中に僕はいた

 

去年、僕のお母さんは妖怪に殺された

 

最初は意味が解らなかった。どうしてお母さんがいないのか、

どうして周りの人達は泣いているのか、笑っているのか、怒っているのか

どうしてほっとした表情をしているのか……

 

その後僕を引き取ったのは父親が党首を務める「斎藤家」

「斎藤家」は由緒正しき日本の旧家「八大宗家」の一家だ

 

ポッ……ポッ……

と小さな滴が空から降ってき始め服に水滴が落ちる

 

タッ……ポッ……タタッ……

 

やがてしとしとと雨が降り始め、ゴロゴロと雷が鳴りだす

 

サー……

 

ゴロゴロゴロゴロ……

 

「う……ぁ……。助け、て……。お兄ちゃ……ん……」

 

「……いい加減にせんか!?さっさとせんから雨が降って来たであろうが!?」

 

「っ……!!!」

 

その言葉を子供が発した瞬間ピカっと雷光が瞬き……

 

ゴロゴロ……!ピシャアッ……!

 

その光を合図に僕は目を閉じ、手に持つ剣を振り下ろす────────────────

 

 

                    

 

 

 

「……」

 

あの日も、こんな雨だったな……

 

学校の教室

窓際の自分の席から、しとしとと降る雨を見ながら昔の事を思い出していた

 

ピロロロロン!

 

携帯がメッセージが届いた事を知らせる効果音を鳴らす

MINEを確認すると、本家からの指令が来た事がわかる

専用のグループ画面に義姉「斎藤小百合」からメッセージが入る

 

 

「司?今届いた本家からの指令、見た?」

「うん。今見た」

「もう毎日毎日ヤになっちゃうよねー。

今日私香織達と渋谷に買い物行くつもりだったのにさぁ」

 

ああ、今日は義姉さんご機嫌斜めだ、たまに義姉さんは指令に対し愚痴をこぼす時がある。

こういう時の義姉さんは相当に機嫌が悪いんだ。

 

「……じゃあ、僕が行ってくるよ。姉さんはたまにはゆっくり遊んできて?」

「えっ……!?いいの……?そ、そりゃあ、行ってくれたら凄く嬉しいけど……。でも……」

「二人で行ってもどっちかは見てるだけじゃん……」

「まぁねー」

「むしろ、二人で戦ったら息が合わなくて、余計危険な状況になったりする事すらあるよね」

「ホント不思議ね……。私司とは不思議なほど息が合わないのよね。こんなに仲がいいのに……」

「戦闘時の相性みたいなものがあるんじゃない?」

「そうかもね……。じゃあ、お姉ちゃん今日は優しい弟に甘えちゃおうかな!」

「うん。楽しんできて?じゃあ、行ってきます」

「いってらっしゃーい!気を付けてね!」

「うん」

 

義姉にそう返事をし会話を終わらせる

 

退魔士は原則二人一組でペアを作り行動するのがルールとなっている

これは危険回避の為と一人がやられてしまった時、もう一人が応援を呼ぶためだ

 

≪今日も仕事なの?司≫

うん、そうみたい

 

俺の神具に宿る魂が心に話しかけられる

 

≪……ごめんね?私が司に宿ったばかりに≫

仕方ないさ。

ソラだって自分で選んで俺に宿ったわけじゃないんだし……

≪そうだけど……≫

……そろそろ行こうか?戦場に……

≪……うんっ!私も手伝うからねっ。司っ≫

頼りにしてるよ。ソラ

≪うんっ!≫

 

俺たちは指令の指示にあった街はずれにある工場跡へ向かった

 

工場に入ると人の三倍はあろうかという大きさの化け物が二匹目に入る。

 

「クチャッ……ガリッ……ングッ!グゲゲゲゲ!?人間!?人間が来たぞ!?餌が自分から舞い込んできおったわ!」

 

ムシャムシャと人の腕を食べながらゆっくりとこちらを剥き叫びだす

 

工場中に腐敗臭と血の匂いが立ち込め気分が悪くなる

 

「最近、隣町の境近辺で神隠しがあるってニュースになってたけど……。お前達が餌にしてたのか?」

 

「ギャハハ!?餌が生意気にしゃべっておるぞ!?活きがよさそうだ!生きたまま喰らってくれるわ!」

 

二匹のうち一匹が僕に向かって突進してくる

 

「……ソラ」

≪うんっ≫

 

神具を出現させ片手で構える

 

妖怪が僕に迫り大きな腕を振り下ろそうとした次の瞬間

 

僕に妖怪は細切れに切り刻まれ消滅する

 

「ナ!?弟ォォォ!?何者だ、貴様……!?」

 

「退魔士、久我司。よろしく。そして、さよなら」

≪私は天羽々斬!ソラって呼んでね!あなたとはもうすぐさよならだけど!≫

 

「退魔士……!?忌々しい連中めがぁぁぁぁ……!」

 

一足飛びで瞬時に相手の懐に飛び込み、剣で腹を突き逆袈裟で斬り上げながら宙へ舞う

血と体液をまき散らしながら一撃目の斬撃の衝撃を耐える化け物

 

「グッ……!?いつのまに……!グッ!ゲハァッ!!?ゲボッ……」

 

化け物が口から吐血しながら宙を舞う僕を見上げる

 

「……大きいだけあってしぶといな。ソラ!」

≪はぁいっ!いっくよぉー!?≫

 

≪神雷!!≫

(かみいかづち)

 

「人間風情がァァァァァ!!」

 

神具の剣に膨大な魔力が集まり、巨大な白の雷撃による砲撃が放射され化け物は消え去る

 

タンッ……!

 

無事地面に着地し一息つく

「ふぅ……」

 

「こ、これは……!?」

 

工場の入り口付近から物音が聞こえ振り返ると、女の子が立っていた

ブロンドの髪を揺らしながら、ツカツカと工場へ入ってくる

 

金髪青眼で人形のような美しさを伴う美少女

スタイルも抜群で胸も大きくモデル体型だ。

 

見慣れない学校の制服らしき服装だった

ワインレッドの色の制服らしきジャケットに青いリボン、白いスカートに黒のニーソックス

 

誰もが認めるであろうその美貌は「美少女」という言葉が相応しく、プロポーションも抜群だ

街を歩けば10人が10人とも二度見するだろう美少女だ

 

≪……司?≫

ん?何?ソラ

≪鼻の下、伸ばしてない?≫

そんな事、ないよ?

≪本当ぅ……?≫

うん、ホント

≪じー……≫

初対面の女の子相手に鼻の下伸ばす程節操なしじゃないよ?俺。

俺の事はソラが一番知ってるよね?

≪む~……うん……≫

 

「驚いたわ。これ、一人であなたがやったの?」

「……そうですけど、……あなたは?」

「あっ?ごめんなさい。私はセレナって言うの。最近この地区の教会に着任したエクソシストなの」

「エクソシスト……。教会陣営の同業者がいるって聞いてたけど初めて会ったよ。

……僕は久我司と言います。この街を管理する「斎藤家」の退魔士です」

「っ!あなたが斎藤家の……。だから最近現場に行っても魔物がいなかったのね。……え?でも、苗字が……」

「……そこは、大人の事情って奴で……。納得してもらえると助かります」

「……わかったわ。お家の事情じゃ仕方ないものね。詮索はしないでおくわ」

「ありがとうございます」

 

エクソシスト……海外の「退魔士」の呼び名だ

つまり彼女は僕たち「退魔士」と同業者だ

 

「退魔士」「エクソシスト」等呼び方は様々な呼び方がある

妖怪、悪霊、怪物、魔物、悪魔、堕天使…… 

あらゆる人に害をなす異形の存在を滅し、統治する領地を守る守護者

 

「でも、困ったわ……。もう3回連続、「現場に到着したらすでに倒されてました」って上に報告する事になっちゃう」

「……あ、何かまずかったりしますか……?」

「いえ、あなたは何も悪くないわ。あなたはやるべきことをしたんですもの。

これはやっぱり魔物狩り任務を始める前に、この街を守る領地管理者にコンタクトを取ったほうがよさそうね……」

「あ……、じゃあ、上に連絡とりつけてみましょうか?」

 

ええ、お願いできるかしら?これからもこういう事はあるでしょうし……。

お互いに連絡を取り合って行動すればこういう無駄足は防げると思うの」

「そうですね。僕もそう思います」

≪司?先にあの女に連絡とってみたら?≫

「ひゃっ……?な、何?今の声!?あ、あなたがしゃべったの!?

……でも、女の子の声だったわよね……」

セレナさんがソラの声に驚きあたりを見渡す

 

「コラ。ソラ?「あの女」じゃなくて「沙百合姉ちゃん」だろ?」

≪だって、あの女いつも司に無駄にベタベタしてきて気持ち悪いもん……≫

「……その、剣が喋ってるの……?」

「え……。そうですけど?どうかしました?」

「……っ!?いや、いやいやいや!?「そうですけど?」って……。普通剣は喋らないでしょ……」

「えっ……。喋りますよ?ほら……、ソラ?ご挨拶は?」

≪……はじめまして。私は天羽々斬よ≫

「ほ、本当だ。喋ってる……!?ど、どういう事なの」

「……僕の神具なんです。ソラは」

「私喋る神具なんて初めて見たわ……」

「そうなんですか?普通の事だと思ってました……。僕の姉さんが持ってる神具も喋るし……」

「……世の中に無数にある神具の中で、特別な存在の神具は意志を持ち言葉を喋ると聞いてはいたけれど……驚いたわ」

「まあ、特別って言えば特別、なのかなぁ……」

 

ソラを見ながら呟く

 

≪私「天羽々斬」だもの。特別中の特別よ?≫

「神具がドヤってる!?え……ちょっと待って……!?今……「天羽々斬」って言ったわよね?

確か龍殺しの……、スサノオが八岐大蛇を討伐した時に使ったと言われる神剣……よね?」

≪そうよ、その天羽々斬よ≫

「えっ、どういうこと……?斎藤家を含む日本の旧家「八大宗家」はそれぞれの家が「八岐大蛇」と呼ばれる「龍」を封じいて、

各家が龍を封じる事で災いから領地を守っているって聞いたのだけど……」

「そうですね。それが「八大宗家」です」

「そう、よね。……なのに、「八大宗家」の……「斎藤」ではない人が「龍」を討滅する神具を持っている……?」

 

そう。俺が所属している「八大宗家」は全て古来より八岐大蛇を封じている。八岐大蛇の頭の一つを封じ災いが起こらないよう自分たちの領地を守っている

そして、その当主は例外なく女性が担う事になっていて、「八大宗家」の当主達は「龍の巫女」と世間では呼ばれている

俺の義理の姉「斎藤小百合」も次期当主であり、現当主の次に「斎藤家」では力のある地位だ

前党首である、沙百合義姉さんのお母さんは突然神隠しに会い行方不明になったまま、現在も警察によって捜索が行われている

 

今思い返せば、巫女になるべく女を望まれる家系で、

男として生まれ宿す神具は「龍殺し」となれば本家の人たちに疎まれるのは当然の事だ

この神具は本来本家の……義姉さんが宿すべき神具だろうから……

 

≪当然じゃないわよ!何言ってるの!司は何も悪い事してないじゃない!あの悪ガキが性悪なだけよ!≫

ハハハ……。ガキって、当主様はもう五十近いのに……。

≪私からみればガキよ!事あるごとに司を「出来損ない」だの、

「いらない子」だの言ってつまはじきにするんだから!≫

……俺の為に怒ってくれてありがとう、ソラ。ソラと義姉さんだけだよ、俺の味方は……

≪当たり前でしょ!私はいつだって司の味方よ!あの女と唯一意見が一致してる所よ!≫

だったら、姉さんともう少し仲よくできるとおもうんだけどなぁ……

≪それは無理!≫

なんでこんなに仲悪いんだか……

≪あの女いくつだと思ってるの!今年で18よ!?

18で16の弟と一緒にお風呂入ろうとする姉なんていないわよ!非常識にもほどがあるわ!

いつもいやらしい目で私の司を見てるのよ!≫

そんな事はないと思うけど……。だって俺は義姉さんの「弟」だよ?

≪義理の、でしょ!この間なんて夜司の布団に潜り込もうとしてきたじゃない!

いやらしい手つきで司の体を触ってきたのを忘れないわよ!≫

 

姉さんの話しになるとものすごく機嫌が悪くなるんだソラは……

 

「……どうしたの?顔が百面相してるわよ?」

 

ヤバい!怪訝そうな顔してる!変な奴だと思われてる……!

ソラとのやり取りが顔に出てたらしい

 

「……まぁ、何事も予定外な事は起こるって事で納得していただけると……」

「わからないわ……」

「……僕にだってわかりませんよ。なんで自分がソラを宿して生まれてきたのか、なんて……」

「そ、そうね。ごめんなさい。出過ぎた事を聞いたわ……」

「いえ、構いませんよ。不思議に思うのも仕方ない事だって思いますし。とりあえずここを出ましょうか。

僕のパートナーに連絡して話し合いの場を設けてもらえるか聞いてみますので、セレナさんも上の方に許可取ってもらえますか」

「わかったわ。悪いわね?手間をかけさせて」

「いえ、こちらとしても教会陣営と協力体制ができるのなら、仕事がやりやすくなるはずですので。お気になさらず」

 

セレナさんが教会陣営の上の人に相談し許可を得ている間、

僕も義姉さんに電話で連絡を取り始める

 

「義姉さん?今大丈夫?」

「司っ?何かあったの?大丈夫っ?お姉ちゃんやっぱりそっち行こうか!?」

「いや……。大丈夫だよ。指令はさっき無事に終わったよ。

それでさ?魔物倒し終わった後、教会陣営の人が現場に来ちゃってさ」

「教会陣営……?エクソシストなの?その人」

「うん、そうみたい。それでさ?今まで僕らが先に討伐しちゃってたから、

今まで教会陣営の人たちが無駄足になってたみたいなんだよ。

それで斎藤家に討伐についての相談をしたいと言ってるんだけど」

「なるほど、わかったわ。お姉ちゃん当主様に連絡して聞いてみるから。司は早く帰ってきなさい?」

「うん、わかった。すぐ帰るよ。じゃ……」

「……こちらの許可は取ったわ。こちらも連絡が取りあえるほうが都合がいいって」

 

電話を切ろうと耳から外す直前セレナさんに後ろから話しかけられる

 

「……司?今の声……誰?」

「ああ、その教会のエクソシストの人だよ」

「エクソシストの人って……女の人?」

「うん。女の人」

「……若いの?」

「……うん、僕と同じくらいの人、かなぁ、たぶん……」

 

チラっとセレナさんを見ながら答える

 

「……そっ、その子って、可愛い?」

「えっ……?何言ってんの?義姉さん……」

≪美人で可愛いわよ?あとプロポーションも抜群≫

「……ソラ?」

「ふっ……!ふふふふっ!!そう……?可愛いの?その子……。

司?その女の子とは2M以上離れて歩きなさい?いいわね?あと必要な事以外話しちゃダメよ」

「なんでだよ、むちゃくちゃ不自然かつ失礼だよ、それじゃ……。

普通に話しながら帰ると思うよ?じゃあまた後でね」

「あっ!?ちょっ!司!?2M!2M以上その女に近寄ったらダメだからねっ……!?」

 

ツー……ツー……

 

「……どうしたの?天羽々斬が何か可愛いとか喋ってたけど」

「……ソラの、イタズラですよ」

「神具がイタズラするなんて斬新ね……」

「ソラはちゃんと自分の意志がある一つの存在ですから。イタズラくらいしますよ」

「あなた変わってるわ。神具は魔物を討滅するための道具よ?」

「……」

≪司はね?私の事を道具とかじゃなく、一つの存在として認めてくれているの。

「神具は道具」なんて言うあなたには到底わからない事よ≫

「コ、コラ!?ソラッ?セレナさんに失礼だろ……!?」

≪だって、「神具は道具」だなんて失礼にも程があるわよ!≫

「う……。ソ、ソラの気持ちもわかるけどさ……。お客さんなんだから、もう少し……」

≪いくら司のお願いでもダメよ?これだけははっきり言っておかないと気が済まないわ。

いい?お嬢さんに教えてあげるわ。神具とは等しく神が宿っているの、

使い込まれた武具や道具に魂や想いが定着し「神具」と呼ばれるまでに神化を遂げたものよ≫

≪私のように喋る事は出来ないだけで、全ての神具に意志があり、使っていた人の想いが込もっているの。

日本の「付喪神」って知ってるかしら?

あなた達教会陣営の言葉で言うなれば「剣に宿る精霊」と言えばわかりやすいかしらね≫

「剣に宿る精霊……!?主の……御使い……!?」

≪わかってもらえたかしら?私達神具がどんな存在か。崇めて奉れとまでは言わないわ。

けれど最低限の礼儀を欠いてはいつか神具に見放されるわよ?あなたも神具所有者でしょう≫

 

「し、失礼しました……」

≪うん、よろしい≫

「申し訳ありませんでした。天羽々斬様……」

≪はぁ、もう、極端ねぇ……、あなたって。様付け、なんてなんだかむず痒いわ、天羽々斬でいいわよ≫

「……ありがとうございます。天羽々斬さん」

「あの……、すみません。うちのソラが……」

「いえ、いいのよ。私の配慮が足りなかったのよ……」

「そう言っていただけると救われます……」

「……こちらは許可下りたわ。これからの妖魔退治の活動の為にも斎藤家と相談させてほしいわ」

「あ、はい。こちらも僕の姉さんに連絡とって、今現当主に話付けてもらってます」

「ありがとう助かるわ」

 

ピピロン!

MINEにメッセージが入り確認する

 

「こっちは許可取ったわ。そっちは大丈夫?」

「ありがとう、姉さん。じゃあ、今から帰るね?」

「いい!?司!2M以内に入ってきたらすぐに距離を取るのよ!?

お姉ちゃんあとで司の匂い嗅いで確認するからね!?」

 

うちの姉はダメな人なのかもしれない……

たまに、将来ちゃんと結婚とかできるのか心配になる……

 

≪ほ~ら~!?あの女匂いフェチまでオプションつけたの!?

どこまで行くつもりよ!?あの変態は!あのエロ!エロ女!≫

 

姉のそんなメッセージを見ながら携帯をそっとポケットにしまう

 

「お待たせ。こっちも許可出たみたい。家に案内するよ」

「ありがとう、助かるわ」

「どういたしまして」

 

僕達は「斎藤家」に向かった

 

斎藤家本家の玄関前に立つ

 

「……」

 

携帯で玄関前に着いた事を姉さんに知らせる

 

「……?どうしたの?玄関の前で立ち止まって……。ここよね?あなたのお家……」

「……まぁ、ちょっと事情がありまして」

「司~!お帰り~!」

 

義姉さんが俺に抱きつき、俺の顔をその豊満な胸に押し当ててくる

 

「んん~……スーハースーハー……。……よしっ!女の匂いは無し!司の匂いだぁ……ふへへへ……」

≪あああっ!?沙百合!私の司に何してんの!?さっさと離れなさいっ!≫

「やーよ!ソラはいつも司と一緒にいられるんだからちょっとくらい譲りなさいよ」

≪冗談じゃないわ!なんで私が譲らないといけないの!ほらっ!さっさと離れなさいよ!≫

「ね、姉さんっ!?お客さんっ!お客さんいるからっ!」

 

こ、この姉は……

お客さんの前でいつものノリは本当にまずいって!

 

「なによ?ソラなんていっつも司と一緒に、お風呂入って同じお布団で寝てるでしょー!?」

≪私はいいのよ!神具だから司と一心同体なの!神具が魂の半身だって事くらいあんただって知ってるでしょうが!≫

「自分の事は棚上げでよく言うわ!それなら私だって司と姉弟だもん!私にも抱きついて匂い嗅ぐくらいの権利はあるわよ!」

≪あなたにそんな権利なんてあるわけないでしょうが!どんな理屈よ!

私の司から離れなさい!ちょっとユミコ!?あんたの所の宿主どうなってんの!?≫

≪……いつもすみません。天羽々斬様……。うちの宿主がご迷惑をおかけしております≫

「ユミコ!?私の神具なんだから私の味方してよ!?」

 

「何を玄関で騒いでおるか?」

「あ……、当主様……」

「っ……!父、様……」

 

義姉さんの顔色が真っ青になりながら俺から離れる

 

「え……この方が!?あっ、わっ!私正教会のエクソシストのセレナ・オーディリアと申します!」

「うむ……、オーディリアさんようこそ斎藤家へ。私が「斎藤家」現当主の斎藤誠二だ。さ、入りなさい。……沙百合も来なさい」

「……っ!……はい……父様」

「え……あの、彼、は……?」

 

セレナさんがその言葉に驚いた表情で俺を見ながら当主様に聞く

 

「……彼?おかしな事を言いますな。ここには男は私以外におりますまい?」

「えっ……?」

「父……様……」

 

≪ギリギリギリギリ……!!≫

ソラが歯ぎしりしながら悔しがる

 

俺は無言で当主様と義姉さんに最敬礼で頭を下げ、踵を返し自分へ割り当てられている離れに足を向ける

 

≪くうううう!?あのハゲぇぇぇぇ!!!≫

……毛がない事は悪いことじゃないさ

≪もう!司は悔しくないの!?≫

もう、慣れたよ……

≪慣れたって、ああ、もう!≫

雨風がしのげる家に住まわせてもらって、一日三回の食事が与えられて、

その上姉さんと同じ高校に行かせてもらってる。……俺はそれで十分幸せだよ

≪だからって!あの態度はないわよ!何あの能面みたいな顔!お祭りで売ってるお面のほうがもっと表情豊かよ!≫

ソラってたまに俗っぽいこと言うよね

≪ああいう無礼な態度を取るのがいるから、人間は嫌いなのよ!!≫

……それを言うなら俺だって人間だよ

≪司は別!特別なの!あー……、イライラが止まらない……!≫

……ソラや義姉さんがそうやって俺の代わりに怒ってくれるから、

俺は怒らないで済んでるんだよ。いつもありがとう……、ソラ

≪……司、私は一緒にいるからね?全ての人間人が司を嫌いになったって、私は司と一緒にいるからね?≫

ああ、ずっと一緒だ。ソラ

≪うん……。≫

……ソラ?確かに人間は酷い事をする人もいるけれど、義姉さんみたいにいい人だっているんだ。

だから人間全部を嫌いにならないで欲しいな……

≪そんなの、わかってるわよ。……司いつものしよ……?≫

……わかった。

 

≪「我ら二人、生まれし日、時は違えども魂の契りを結びしからは、心を同じくして助け合い、困窮する者たちを救わん。

我ら、同年同月同日に生まれ得ずとも、同年同月同日に滅びる事を願わん」≫

 

有名な三国志の「桃園の誓い」のもじりだ。

以前、三国志の本を読んでいた時、ソラがその一文を大変気に入り、

この誓いを立てる事が俺たち二人の日課になっている

 

≪ずっと、一緒だからね。司……≫

うん、ずっと一緒だ。ソラ

 

自分の部屋に入り、鞄を置き制服から部屋着へ着替えた後宿題に取り掛かる

 

「……今日の宿題は、数学と、化学か」

 

俺は小遣いを与えられてない

だから、他の高校生が過ごすような余暇の過ごし方はできない

同級生はみんな余暇の時間をゲームや漫画、テレビを見たりして過ごすらしい、

けれど俺にとってはそれは当てはまらない

それに妾の子という立場上、成績で落ちこぼれればやはり家の恥となり、

最終的には姉さんに迷惑をかけてしまう事になる為

日々の勉強を欠かさずして、成績は常に上位5位以内に入るように勉強している

 

「妾の子はやはりダメだな、母親もきっとろくでもない女だったのだろうな」

 

こんな母を侮辱する言葉を何度吐かれたかわからない

物心つく前に母は妖怪に殺され、僕には母の記憶はほとんどない。

亡き母の名誉のためと思えば勉強は辛いものではなかった

 

そうして日々を過ごしていると、「勉強」というか「何かを識る、理解する」という事自体に楽しみを見いだせるようになり、

ほぼ趣味と言えるレベルにまで達していた

 

俺の部屋には布団と、勉強のための机と椅子、タンスしか置かれていない

後は離れの入り口に設置された食事用スペースにテーブルが設置されてるくらいだ

 

「さって、今日の問題はどんなのかなぁ、楽しみだな……、っと宿題は48ページの1問めから25問か」

 

座椅子に腰かけ机に向かい宿題を広げ始めた時だった

 

ゾワァ……!

 

「……っ!?」

全身に悪寒が走り、腕には鳥肌が立ち、ブルブルと震えだす

 

なんだ……!?この異常な圧迫感……!

 

胃の中の内容物が逆流するかのようにムカムカとしてくる

吐き気を催す程の妖気に当てられ俺は体を這いつくばらせる

 

今まで感じた事がない程の凄まじい力だ

背中に冷たい汗が流れブルブルと震えだす

額と首筋にからじっとりとした嫌な汗が流れ落ちる

 

その妖気の出どころは本家の本堂だった

 

ソラっ!?これ!

≪うんっ!これは……龍の波動よ……!それも長年無理やり封じ込められてたせいで、

歪みに歪みまくって封印前より凶悪なものに変貌してるわ≫

 

この、妖力の事……知ってるのか?ソラ……!

≪知ってるも何も、この龍の波動は……間違うはずがないわ。こいつは、「八岐大蛇」よ!」

八岐大蛇!?あの、神話の!?スサノオが倒したんじゃかったの!?

≪スサノオ様と私で倒したわよ?けれど倒した後も「八岐大蛇」の凄まじい怨念は彼の地に残り続け、災いをもたらそうとしたの≫

≪その災禍を鎮めるために老夫婦……脚摩乳と手摩乳は、八人の村人を雇い守人としたの。

八人の守人それぞれに八岐大蛇の首一つずつ持ち帰らせて封印させたの。それが今の「八大宗家」の始祖よ≫

 

≪本来は「八岐大蛇」を封印し続ける事が「八大宗家」の役目、のはずなんだけどね……≫

≪……人間って面白いものでね?邪悪を封印しているうちに、

その絶対的な力に魅入られ封じるどころか崇めて祀ってしまう者がいるのよ≫

「八大宗家」が「八岐大蛇」を封じるどころか祀ってただって……!?

≪これ程の力だもの、力の無い者が力に酔いしれるには十分よ≫

 

≪それに「龍の巫女」なんて蔑称までついているじゃない。わかってるものだと思ってたわ……≫

「龍の巫女」がそんな意味で呼ばれていたなんて誰も思わないって!

龍を封じてるから「龍の巫女」だって思ってたって!」

 

「いやあああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!???」

 

……っ!

その叫び声に俺はハッと息を飲む

 

今本堂には義姉さんやセレナさんが話し合いの為にいるはずだ……!

 

っ……!

 

俺は無理矢理体を起こし、すぐさま離れの玄関へ向かい、靴を履き本堂へ走り出す

 

≪司!?無理よ!?今の司と私の力じゃ到底敵いっこないわよ!?それくらいわかるわよね!?≫

「俺に力がないのなんて最初からわかってる!それは助けない理由にはならないだろ!」

≪ちょ!?司!?言ってる事が無茶苦茶よ!?死ぬ気なの!?死んじゃうわよ!?本当に!≫

「話は後だ!ソラ!頼むよ!俺に力を貸してくれ!」

≪ああ、もう!司はあの女の事になると聞かないんだから……!わかったわよ!≫

さすがソラ!愛してる!

≪もう!こんな時だけ「愛してる」って言うんだから!普段から言いなさい!

……司!?決死の覚悟が必要よ!気を引き締めて!≫

わかってる!行くぜぇっ!ソラ!

≪うんっ≫

 

俺たちは本堂を目指し走り始めた

 

俺たちが本堂へ駆けつけると腕から血を流し、血まみれのセレナさんが横たわっていた

その脇で当主様が息絶えていた

 

「セレナさんっ!?大丈夫ですかっ!」

「う……くっ!久我、君……?突然、巨大な龍の頭が出現して……襲ってきたの……。

君の、お姉さんが奥にいるの……!私を逃がそうと必死に足止めして……」

「わかりました!とりあえず安全な所へ運びます!」

「えっ……!?」

「姉さん!?セレナさん運び出す間!持ちこたえてね!?」

「わかった!でも、出来るだけ……、早く……お願い……!っ……!」

 

俺はセレナさんを抱き抱え本堂の外へ運ぶため走り出す

 

「ちょっ、ちょっと!?あの……!お姉さんが中にいるのよ!?」

「わかってます!義姉は大丈夫です「八大宗家」の、時期当主、今代の「龍の巫女」ですから。

あなたを運び出すくらいの時間は持ち堪えられるはずです!」

 

俺はセレナさんを本堂脇の倉庫の裏に運びそっと下す

 

「セレナさんは、携帯で教会陣営へ応援を呼んでください!それまで俺たちで持たせます!」

「わかったわ!すぐに連絡してきてもらうわ……!」

「お願いします!」

 

俺は言いながら本堂へ駆けこむ

 

そこで俺が見たものは……

 

化け物と呼ぶに相応しい異形から伸びる触手に、ビリビリに制服を破かれ、

その豊満な乳房を露わにしスカートも半分以上破かれ下着が丸見えの状態だ

体をまさぐられ快感に堕ちかけている義姉の姿だった……

 

「あひぃっ!?ダ、ダメっ!?み、見ないで!?私を見ないで!司ぁっ!?んんっ!お”っ!?そ、そこだめぇっ!?」

 

女性の一番大切な秘部を弄ぶようにツンツンとつつきながら遊ぶ化け物の触手

露わになった乳房を鷲掴みにするように触手が巻きつき、乳首の周りををクルクルといじっていた

 

 

ソラッ!!

 

≪わかってるわ、全力でやるわよ!司!≫

 

「姉さん!?今助けるから!!」

 

神具を出現させ剣を構え触手を切り刻む

切断した触手が瞬時に再生し再び姉さんの体を捕らえる

 

くっ!自己再生能力が異常なほど早い!?

 

その次の瞬間巨大な尻尾で薙ぎ払われ、強烈な一撃を受け壁に叩きつけられ、

ズルズルと壁に沿い崩れ落ちる俺の体

 

ダンッ……!

 

「ガッ……!ハッ……!」

≪司っ!?≫

 

ゴボッ……!

口から血の塊を吐き出す

「つ……司ぁ!?」

 

ググ……!

叩きつけられた時の痛みで体がブルブルと震え体に力が入らない

くっ……!

 

 

「威勢が良いのは口だけのようだの!?小童が!!」

 

床に両手を付きなんとか起き上がろうとする俺の背中を、巨大な龍がその尻尾で何度も叩きつける

 

ガッ!バンッバンッバンッ!

 

「ギャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!死ね!儂の愉しみを邪魔した罪を死んで償え!ヒャヒャヒャヒャヒャ!!!」

 

「カ……ハッ……ゲボッ……!」

「いやああああああ!?司!?司ぁぁぁぁぁ!?やめて!?もうやめてえええええ!!?」

 

ああ、これは本格的にヤバい

体の感覚がなくなってきてる……

痛みがさっきから感じない……

 

「娘よ!?お前は我の供物であろう!?儂に意見するでないわ!!」

 

バシッ……!

 

義姉さんが……尻尾で頬を叩かれる

 

「うっ……!」

「……姉。ちゃん……」

 

倒れたまま視界が暗くなってくる

血にまみれた腕を伸ばし彷徨わせるが届かない……

 

「う……ぁ……」

 

「ほぅれ?死ぬまで可愛がってやるぞ?娘よ!お前は我への供物であろう!ギヒャヒャヒャヒャ」

「いやあああああああああああああああ!!」

 

龍の舌が姉さんの体を弄び始める

家族の、大切な人が辱められているというのに、

何もできない悔しさと情けなさに押しつぶされそうになる

 

俺は……無力、だ……

 

≪司……!?ねぇ、司ってば!?返事して!?司ぁ!?≫

 

「い、嫌ッ!?いやあああああああああああああああ!!?司ああああああああああ!?」

 

義姉さんの絶叫を最後に俺の意識は閉じていった────────

 

天羽々斬 視点

 

司の完全な死がすぐそこまで近づいている……!

……迷っている時間はない……!

 

司!?……っ!死なせない!絶対に司を死なせたりしないんだから!

 

こんなところで、死んだら……何の為に生まれてきたのか!

司が今まで何の為に屈辱に耐え、努力をしてきたのかわからない!

 

まずい……!

体に傷を受けすぎて「死」を心が受け入れ始めてる!

 

……っ!

魂と体が分離しかかってる……!

完全に離されてしまう前に傷ついた魂を修復しないと!

 

……っ!?これ……はっ!!?

そう、か……!

そうなんだ……

 

だから、私が……

 

これが運命というものならば私は運命に感謝をしよう

けれど今日、この時、この場所で司が命を落とす事も運命だと言うのであれば、私はその運命を捻じ曲げる……!

 

私は今から罪を犯す。

私の今からする行動は運命を捻じ曲げる事、この世の理に反する事……

最愛の男の為に、神の定めた絶対的ルールに逆らう……

 

司を救えるのであれば……私はどんな罰をも受けよう

 

 

アマテラス様──────────

 

─────私の声が聞こえていますか?

 

私の最初で最後の我儘をどうか聞いてください──────

 

この男「久我司」を「高天原の民」とする事をお許しください

 

司の魂魄と体に神格を授けると司の体が白く輝きだす

 

 

パアアアアアアアアアァァァッ……!!!

 

っ!!!

魂に神格が宿った……!!!

 

アマテラス様……。感謝、致します……!

 

────────ようこそ、司

 

神々が住まう国、高天原へ────────

 

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