勝手にお子さんをお借りした小話。話し方は想像です。

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怪盗団の日常(ギャグ要素強め)

「…はい、私の勝ちです」

「くっそー!やっぱFさん強いなー!」

森が悔しそうに叫ぶ。

最近怪盗団の中で腕相撲が流行っている。始まりは…何だったけな…確かメザリアと森がやったら思ったより盛り上がって、そっから暇がある度にやってるんだったか…

Fも最初は見ているだけだったが誘われてから何だかんだ一緒に楽しんでいる。

まあ俺は筋力がないからどうせ勝てないってスマホゲームをしてるがな。

そんなことを考えているとメザリアが

「大方ー、一回Fとやってみたらどうだー?」

と言ってきた。

「いやいや、お前俺が筋力ないの知ってるだろ」

「いいからいいから」

「絶対勝負にならないからやだ」

「いいからいいから」

「絶対にイヤだ」

「…チキン」

「あんだとてめぇいいぜやってやらぁ!」

 

という感じに勢いでFと腕相撲勝負をすることになってしまった。え、めっちゃ怖えんだけど。

 

 

 

Fと机越しに対峙する。きっと今の俺の顔は真っ青だろう。

「…そんなに怖がるなら何でやるって言ったんですか…」

そうFが言ってくるが俺だって数分前の自分を殴り飛ばしたい。くそ、煽られたからって受けるんじゃなかった…

だが一度やると言った以上やめる訳にいかない。それ以前にやめたら絶対メザリアが煽り散らかしてくる。それは死んでもイヤだ。

「じゃあ二人とも…というか大方、準備はいいか?」

そのメザリアはノリノリで審判を勤めている。

「……………アァ」

「はぁ…」

Fさんため息つかないでください。

 

机に肘をつき、互いに相手の手を握る。

「じゃあ…レディー・ゴー!」

メザリアの合図によって試合が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

世界が回った。冗談ではなく二回ほど回った。

それは僅かの抵抗も許されない、一方的な試合だった。

 

一瞬視界がスローになったと思うと、俺は仰向けにひっくり返っていた。

 

 

 

「なあ、森…」

「はい?」

「腕、まだ付いてるか…?」

「ちゃんと付いてます、折れてもいません」

そう言いながら首を上げて見てみるとFは余裕そうな顔でこちらを見下ろし、メザリアは爆笑していた。

「止めてくれそんな目で俺をみるな!後メザリアうるせぇ!」

「いや、そんな目って言っても別にただ見てるだけなんですが…」

「アッハッハッハッハ!」

くそっ、だから言ったんだ、勝負にならないって。やっぱりさっき勢いでやるなんていわなけりゃ良かった。

…まぁいいか。ちょっと悔しいが少しだけ楽しくも感じたしな。

 

…こうして他愛もないことをしながら怪盗団の日々は過ぎていく。


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