むかしむかしあるところにホワイトドールと呼ばれる物がありました

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∀昔ばなし

 むかしむかしマウンテンサイクルと呼ばれる場所におじいさんとおばあさんが住んでおりました。

 二人はたいそう仲のいい老夫婦で、毎日を楽しく暮して居りました。

 そしてとある日、おじいさんはマウンテンサイクルへ採掘に、おばあさんは近くの川に洗濯へと向かいました。

 

 おばあさんが川で洗濯をしていると、上流からどんぶらこ~どんぶらこと大きな人型が流れてくるではありませんか。

 驚いたおばあさんはとりあえず川に来る際に乗っていたカプールに乗り込みました。

 そして上流から流れて来た白い人型を陸まで引き上げたのです。

 

「まあ、なんて大きな人形なのでしょう。 まるで神様みたいだわ」

 

 一目見て気に入ったおばあさんは、おじいさんにも見せるために家に持って帰りました。

 おばあさんが家に帰ると、おじいさんがマウンテンサイクルから帰ってきていました。

 おばあさんがおじいさんに見せたいものがあると言い外に連れ出し、白い人型の人形を見せました。

 

「おおなんて神々しい人形だ!」

 

 おばあさんと同じく一目で気に入ったおじいさんはその人形にホワイトドールと名付けて家の近くに、金色のスモーで祭壇を作り、ホワイトドールを祭りました。

 

 おじいさんとおばあさんは毎日ホワイトドールに、平和でありますように祈っていました。

 そんな日がしばらくすると、どこからか旅人が尋てきました。

 どうやらホワイトドールの噂を聞きつけてやってきたようです。

 

「こんな素晴らしい存在は初めて見ました! 私も一緒に祈らせてください」

 

 その日から祈る人が一人増えました。

 そして、そのまたしばらくすると、

 

「私も祈らせていただきたい!」

 

 と、次々に噂を聞きつけた人々がやってきました。

 最初はおじいさんとおばあさんの二人だけでしたが、いつの間にか三人、四人、十人とどんどん数を増やしていき、最終的には一つの村ができていました。

 村の村長はおじいさんです。

 おじいさんは言いました。

「この村に名前を付けよう」

 と、人々は悩みました。

 名前は村の印象を決める大事なもの、変な名前を付けて誰も来なくなってしまえば大変なことです。

 村人たちは悩みに悩んでご神体であるホワイトドールの名前を使うことにしました。

 ここにホワイトドール村が誕生したのです。

 

 さて、誕生したホワイトドール村ですが問題が発生してしまいます。

 それはギンガナムと呼ばれる者たちによる被害です。

 ギンガナムと呼ばれる者たちは様々な村を襲い、金品や食料を奪い去っているのです。

 そして、そんなギンガナムたちがこのホワイトドール村の近くにやってきているとのことです。

 村長たちは迎えを撃つことにしました。

 村長たちは村の近くにあるマウンテンサイクルから発掘してきた様々な機械人形に乗り込み戦いました。

 村長であるおじいさんは金色のスモーで、おばあさんはカプールで、そのほかの人たちはボルジャーノンで戦いました。

 結果はボルジャーノンを全滅、さらにはカプールを大破させてしまうという大被害を受けることになりはしましたがおじいさんたちが勝利しました。

 ですが、倒したギンガナムたちがこんなことを言うのです。

 

「俺たちの仇は御大将がとってくれる!」

 

 この言葉におじいさんたちは困りました。

 この者たちの言い方は自身よりも強いものがいるという感じです。

 こちらの戦力はもう金色のスモーしかありません。

 そしてギンガナムたちのボスのもとにはほかにも仲間がいる事でしょう。

 数の暴力、一人では勝ち目はありません。

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()があれば話は別かもしれないのですが、そんなものがあるはずもありません。

 そこで、おじいさんたちはホワイトドールに祈りました。

 どうか助けてくださいと、おじいさんたちは祈り続けました。

 ですが祈り続けてもホワイトドールは何も答えてはくれませんでした。

 それでもおじいさんたちは祈り続けました。

 そんな日々を一週間続けていると、ホワイトドール村に一筋のビームが飛んできて、ホワイトドールの横をかすめ、おじいさんたちの村を焼きました。

 ギンガナムの御大将と呼ばれる者とその配下たちがやってきたのです。

 言ってしまえば年貢の納め時ということなのでしょうか、おじいさんたちはあきらめることにしました。

 家中にある食糧をかき集めギンガナムたちに持って遺骨としたのです。

 ですが、おじいさんたちをホワイトドールは見捨てなかったのです。

 

「こっこれは!?」

 

 突如、ホワイトドールの外皮がパラパラと崩れだしたのです。

 そして外皮が全て落ちるとホワイトドールは立ち上がります。

 立ち上がったホワイトドールはゆっくりと歩き出すとおじいさんとおばあさんが住んでいる家へと向かいました。

 

「あっあそこは……採掘品を言置いている場所」

 

 ホワイトドールはそこから一つの採掘品を手に取りました。

 ホワイトドールに呼応するように、その姿をあらわにしていく採掘品。 それは銃の形をしていました。

 グリップ部分が回転し少しばかり長さが伸びると、ホワイトドールは引き金を引きました。

 

 

「おのれえええええええええ!」

 

 

 豪っ! っという音と共に発射された桃色の光はギンガナムたちを襲い、チリも残さず消滅させました。

 それを見て喜びの声を上げるおじいさんたち、こうしてホワイトドール村に平和が戻ったのです。

 おじいさんたちは死ぬまでホワイトドールを崇めながら暮らしていきましたとさ。

 

 おしまい。

 


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