ありふれてはない元守護者の異世界戦闘録   作:ギルオード

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お待たせしました。
少し文字数が少ないですが、最新話です。


花鳥風月が似合う侍

日を少し跨ぎ、俺たち勇者一行は再びオルクス大迷宮の攻略に差し掛かった。

今度は、攻略するまで帰還しない予定である。

リリィへのプレゼントを贈るのはまだ先になりそうだ。

周りと話すこともなく、俺は一人空を眺めていた。

そうしていると、いきなり肩を叩かれた。

そちらに顔を向ける。

ごつごつとした感覚が頬に当たる。

 

「何するんだ、龍太郎」

 

少しジト目になりながら、俺は話す。

 

「引っ掛かったな!それに、コレをされるとお前は少し機嫌が悪くなるからな!」

「じゃあ、やるなよ」

「おう、もうやらねえよ。ただ、お前が俺の知る天之河光輝のままだって言うのを確認しただけだ」

「そうか。俺はいつも通りだよ」

「すまねえな。大分、気を使わせていたみてぇだな。突然の事で、お前を避けちまっていた」

 

龍太郎なりの気遣いだった。

自分に真っ直ぐで、素直な奴だ。

 

「でも、お前はお前のままだった。相変わらず本音は胸の奥に閉まっているみたいだが、お前は溜め込まない。我が儘はしっかり言えることを俺は知っているからな。そん時にドシッと受け止める。だから、俺たちを頼れとは言わない。でも、遠ざけるような真似はしないでほしい。俺たちはそこまでしなければいけない程、弱な奴ではないからさ」

「俺の方こそすまなかった。独りよがりの感情で皆を避けて、皆を不安にさせてしまっていた。本当にすまない」

 

謝ることしか出来ない。

胸に秘めている思いを打ち明けることが出来ない以上、相互理解を取ることは出来ない。

単独行動が出来れば、自分の心は休まれるのかと考えてしまう。

そんな自分がどうしても嫌いだ。

 

 

 

 

時間は流れて、俺たちは再びオルクス大迷宮の六十五階層を乗り越えて、人類未到の地を歩いていた。

歩いていると、雫が話しかけてくる。

 

「ねえ、光輝」

「なんだい、雫」

「やっぱり、可笑しくないかしら。今回の迷宮」

「前回と違って敵がそんなに現れないことがかい?」

「それもだし、回りの壁には血が飛び散っているし、殺された魔物の魔石も回収されていない。傷口もとても綺麗で、共食いとも思えないわ」

「メルドさんも、やはり可笑しいと思いますか?」

 

こういうときは原住民に聞くのが手っ取り早い。

若しかしたら、魔物の襲撃頻度は前回が異常なだけだったという可能性もある。

 

「俺自身此処までの階層にたどり着いた事がないから、確証は持てない。だが、俺の今までの経験から言っても異常と言えるだろう。俺たちの存在を捕捉したなら、直ぐさま襲いかかるのが魔物だ。そんな奴らがここ数日遅う気配を全く感じない。認めがたいが、先客がいるだろう。各々注意しとけよ」

 

メルド団長の言葉によって、皆の中に緊張が走る。

この世界の誰もが到達出来ていない場所が今いる場所だ。

神から与えられた特別な力を持っている自分たちが束になって、ある程度の安定した進行が出来る。

紛れもなく自分たちが人類最強の一角と自負していた所に、自分たち以外の存在がいる可能性が浮上したのだ。

味方なら良いが、それがもしも敵だったならと思うと、その緊張は計り知れない。

警戒をしながら歩き続けると、魔物の群れが一カ所に攻撃を集中させている所を見つける。

 

「各員、戦闘用意!魔法詠唱開始せよ。前衛突っ込むぞ!」

 

直ぐに指示を出して、俺は突っ込む。

だが、俺が走り出すのと同時に、魔物達は崩れ落ちた。

 

「ほう、このような面妖な場所に人がやってくるとわなぁ」

 

そこには陣羽織を着て、長大な太刀を振るった美丈夫がいた。




話が全然進まない。
没案にした仮面ライダーとのクロスの方が話を進められたのでは?と思うようになっている作者です。

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