ゾルディック家の喰種【連載版】   作:政田正彦

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プロVSプロ




※今回、編集途中のものが予約投稿で投稿されてしまっていました。申し訳ございません。
 また夜中に急いで編集したため誤字脱字やおかしい点が多々あるかと思うので、後日修正を加えたいと思います。




3話「プロ×VS×プロ」

 喰種としての念能力に目覚め、念能力者との戦いも経験し、めきめきと物凄い勢いで成長していく僕には、一つの「模倣している強さのお手本」のようなものがあった。

 

 それはH×H(ここ)とは全く違う世界、だが自分の力の原点である、東京喰種という作品に登場する人物の一人であり、そして物語の主人公でもある人物。

 

 

 金木研、その人である。

 

 

 彼が具体的にどのような人生を辿り強さを手に入れ、それによってどんな物語が、悲劇が、そして終結が訪れたのかはここで語ると長く……あまりにも長くなるので省略するとして。

 

 そんな彼を僕如きが理解しきれている、とは到底言い難い。していたなら僕は前世でも強く生きていられた筈だ。だが、今現時点でこの世界で生きていられるのには、彼が持つ強さを模倣する事で助けられてきている場面がいくつもある。

 

 様々な感情は抜きにして、純粋に彼が持つ外面的な強さについての話をするならば、まず赫子の使い方や戦闘スタイルの模倣。

 

 そして、赫子が想像力で様々な形状に変化し、元来ある形に囚われないことで、可能に出来るだけの力さえあれば、人間そのものを作ることすら可能であるという事を知っている。

 

 僕はこれを鑑みて、自分も想像力を高めれば彼と似たようなことができるようになるのではないか、と考えたのだ。

 

 再三いうようだがこれは念能力である。つまり東京喰種における【赫包】という赫子を使役するための器官が存在しない。平たく言えば赫包無しで赫子が使えるという事である。

 

 それは即ち赫包や赫子といった概念に囚われる必要がなく、本来赫包を複数持つことでようやく使えるような力を、オーラの量次第で自在に引き出せるということにほかならない。

 

 これがどれほどの事かというと。

 

 例えば四本のシンプルな触手状の赫子から、ムカデのような形状にしたり。

 口や目を形成して喋らせたり、それらを身にまとって赫者を模倣した姿となったり、腕のような形を作り、それを器用に動かして本を読んだり、などといった事から()()()

 

 将来的には、蓄積されたダメージから再生が遅くなった時には赫子で腕を作り出したりも出来るようになったり、赫子を硬化し、鋭く、薄く形成する事でで刃を形成、それを手に持てる形にし、擬似的なクインケを生成したりといった芸当が出来るようになるだろう。

 

 羽赫のように赫子を弾丸にして飛ばす事も出来なくは無いはずだ。

 

 甲赫のように頑丈な防御壁や強力な破壊力を秘めた赫子を作り出すことも。

 

 尾赫のようにしなやかでよく伸び、中距離戦で力を発揮することも。

 

 既に使えている鱗赫は優れた攻撃力を誇る赫子である。

 

 まぁ、赫子から腕やクインケもどきを作るという件はともかくとして、攻守は勿論、近距離から遠距離戦の戦闘までカバーが可能になるところまではひとまずの僕の目標であった。

 

 これらが全て一つの念能力から派生するというのだから、この世界の念能力者から見れば僕は些か、卑怯(チート)だと言われてもおかしくない性能となってしまっている。

 

 元々喰種において赫子の数はRc細胞の数(この世界ではオーラがこれに該当する)であり、赫子の形は想像力が全てを物語るのであって、これから僕が僕の目標通りに能力を開花出来るかどうかは、今後の僕次第である。

 

 そう、僕次第なのだが……。

 

 

「まだ、足りないな」

 

 

 僕は、僕がこの世界に生まれ堕ち、彼を喰らってからというもの、何かを奪ってばかりで、彼が遺した「何かを護る為にその力を振るって欲しい」という願いを叶えられずに居る。

 

 そんな僕自身の在り方に矛盾と疑問を感じていない訳ではない。みるみる強くなれるのは良い事ではあるのだが、それで終わってはダメだと思っていた。

 

「……次だ」

 

 僕は……焦っている。まだ自分が、自分の納得出来るだけの実力が伴っていないという事実に対して、奪ってばかりの現状に、少なくない焦りを見せていた。

 

 標的を喰い殺し、依頼を達成し、血の海となったビルを後にし、僕は次の仕事へと向かった。

 

 

 

 

《トルイ=ゾルディック、当時19歳の出来事である。》

 

 

 

 

 

 

「……これは……既に見つかったか」

 

 標的となる人物の居る場所へと訪れたトルイは、街の電気を供給している鉄塔から目的の建物……標的の持つ企業のビルの一つで、同じ企業のビルの中でも最も大きな物となっている……を視認すると同時に、自身が既に敵の感知内に居ることを察知した。膨大な殺気が、敵意がトルイの身に降りかかる。

 

「まだなんもしてないだろ」

 

 ここ最近に依頼ではあまりオーラの伸びを感じられず焦りを感じていたトルイは若干怒気を孕んだ口調でそう呟く。相手に聞こえているかどうかは知らないが……、しかし、これがもし特定の発ではなく円によっての探知で見つかったのであれば、それはひょっとすると、将来的にピトー並の円を持つ事になるかもしれない程の才能の持ち主であると言えるだろう。

 

 オーラの質はここからではあまり分からないが……。

 

「(でもここ最近じゃ一番だ)」

 

 自然と息が上がる。ざわざわとオーラが荒立つのを自覚し、ようやく息を整え、オーラを落ち着かせる。

 

 ひとまずは距離を詰めたい。いつものようにやろう。(赫子をバネのように使う事で、原作のピトー並……とまでは行かないかもしれないが、ミサイルのような跳躍が出来る。それを使用した強襲である。)

 

「(強い奴なら望むところだしね)」

 

 

 

 

 

 そう意気込んで跳躍するために足に力を集中させ、跳躍の姿勢を見せたところで、頭にハンマーで殴られたかのような衝撃が走る。遅れて、ガァンッという音が鳴り響き、バランスを崩して鉄塔から滑り落ちる。

 

 その姿が、ある者の目に映っていた。

 

 

 

「やったか?」

 

「HITを確認しました。頭を打ちましたが、流石は死神というべきでしょうか。多分、やれてません。鉄塔から落ちた所から姿は確認出来ませんが、オーラが生きてます。」

 

「マジかよ。お前に頭撃たれて生きてるってか? ほんとに人間かよ、そいつ」

 

「……? 死神なのでは?」

 

 

 念能力で形作られた、SFの映画に登場しそうな近未来的造形のスナイパーライフルの銃口の覗き込み、今しがたトルイの頭に銃弾を撃ち込んだのは女性。名をチアーという。小柄で、年は20に届かない程。

 

 一方で「そりゃただの通り名みてーなもんだろ」と突っ込むのは、手に念能力で形作られた片手斧を持ち、これで仮面でもつけていればジェイソン役にピッタリな風貌と体格の男。名をベズと言う。年は20代後半、もしくは30代前半といったところだろうか。

 

 二人は賞金首ハンター……それも、凄腕と言っていい。

 

 チアーは今しがた見せた驚異的な狙撃能力を誇り、円の範囲もピカイチの才能の持ち主。精度は百発百中。一方でベズは近接戦闘のプロ中のプロだ。

 二人は現在、経緯は省略するが……トルイが現在狙っている者アガロ=ボザァッバという人物によって雇われたハンターである。

 

 目には目を、歯には歯を、殺しのプロには殺しのプロを。

 

 

「がーん……残念。」

 

「はぁ……で、様子は?」

 

「動き、ないです。もう一発撃ちますか。」

 

「おう。事前にも伝えたが、今回のは容赦無しでOKだ。」

 

「了解です。次弾装填。目標のオーラ確認。角度修正。オーラ充填……完了。撃ちます。」

 

 

 そう言うや否や、即座に次の弾丸を発砲。ガァンッ!という音が鳴り、辺りにこだまする。銃弾が夜の街のビルの上空をすり抜け、トルイの頭に吸い込まれるように飛来する。カラン、と薬莢が落ちる音がした後、再びチアーがスコープを覗き込む。

 

「どうだ?」

 

「目標のオーラ……生存を確認。次弾装填。角度修正。オーラ充填……完了。撃ちま……」

 

「……ん? どうした?」

 

 

 チアーが驚愕に顔を染めてスコープから思わず顔を離す。そしてもう一度スコープを覗き込み、恐る恐る口を開く。

 

「ひょ、標的、再び鉄塔に飛翔する形で元の位置に戻りました。肉眼でその姿が見える位置に……いや、違う? まさか……こ、こっちを……見てます。な、何か手に……持っているのは……弾丸? 私の……受け止めた……!? ……こ、こっちに来ます!!」

 

「嘘だろ!? マジのバケモンかよ!!」

 

 

 二人の顔が驚愕に染まる。まず銃弾、それも念によってかなり強化を重ねた物をくらって無事である事から既に驚きではあったが、それを受け止め……恐らくは撃たれた角度からこちらの位置を割り出したのだろう。今度は鉄塔から飛翔する形ではなく、ビルからビルへと、まるでハードル走でもするかのように飛び移りながら正確にこちらへと向かっていた。

 

「距離800……500!?……300……!!」

 

「俺がやる、下がってろ!!」

 

 

 チアーの優れた円の精度で距離を割り出すも、あまりの速さに「これはスナイパーで狙える相手じゃない」という判断に至った。これにより近接戦を得意とするベズが迎え撃つ形となり、そしてチアーは構えていたスナイパーを手放し、近距離用のショットガンのようなものを新たに構え直す。

 

「……来るです!」

 

「こっちも目視で確認した!」

 

 

 ほんの数十秒あるかないか、という僅かな時間でスナイプ先からここまで高速で来れるような化物を相手に、二人は一歩として引かない。それは自信からか、あるいは裏打ちさせるだけの計画があるのか。

 

「【序曲(オーバーチュア)】!!」

 

「【断・材(ダン・ザイ)】!!」

 

 

 高速で飛来した勢いをそのままに、赤黒い触手を振るうトルイと、それを迎え撃つ形で戦斧を振り抜くベズ。

 

 両者の攻撃の余波でビルの屋上が破壊され、衝撃波で窓ガラスが次々と割れていく。

 

 破壊されたビルによる砂煙が晴れ、二人の姿が明らかになると、振るった触手がまるで木がその繊維の方向に沿って裂ける時のように、大きな裂傷が残されており、一方のベズは余波で細かな傷を負っているだけに済んでいる。

 

「ずぁぁッ!!(【二重奏(デュオ)】!!)」

 

「くっ!?増えんのかよその触手!?」

 

 しかし、トルイもその程度で怯んで動きが悪くなるほど都合の良い相手ではない。

 裂傷が出来た赫子の代わりとでもいうように二本目の触手を具現化して振り下ろす。

 だが、ベズはベズでその程度でやられてくれるほど優しく無かった。それに加え……。

 

「【弾丸の結果は固定化される(ブレッド・シャット・ロック)】」

 

 刺客は一人ではない。ショットガンから放たれた弾丸はトルイに向かって放たれ、それを硬化した赫子で咄嗟にガードするも、弾丸自体が特殊な念で覆われているようで、弾かれるハズの弾はドリルのようにガリガリと硬化した赫子に食らいついて離れようとしない。

 

 それを見て、咄嗟に赫子を解除。弾丸を避ける。

 

 その一瞬の隙を狙い、ベズが戦斧を片手に斬りかかるも、そのまま驚異的な身体能力に物を言わせて体勢を立て直したトルイに隙など存在せず、「【二重奏(デュオ)】!」今度はチアーとベズの二人へ向かって同時に赫子を振るう。そのまま連続で赫子を振るい続け、瞬きすることも許されない高速の猛攻を仕掛ける。

 

 それをベズは手斧で切り伏せる事で、チアーはショットガンの連発で赫子を撃ち落とす事で凌ぐが、次から次へと赫子は襲いかかる。

 

 

「(強い……!ガードしててこのダメージかよ!)」

 

「(これじゃ撃てない!)」

 

 

「(硬い……!これでも凌げるのか!)」

 

 

 猛攻の中、二人は内心で驚愕する。ベズとチアーは、自身が完全にガードに専念せざるを得なくなる程の力量と破壊力を持つ相手が居ることに。トルイは2対1とは言え、猛攻を仕掛けてここまで凌がれているという事実に。

 

「強い、なあ!!アンタら!!」

 

「そりゃどうも!」

 

「これでも修羅場、くぐってます。」

 

 

 そう言う二人の顔に焦りはない。何故ならこのまま猛攻を続けていても、消耗が大きいのはトルイの方だからだ。何度も具現化と消滅を繰り返し、オーラを消耗している行為はトルイのオーラを大きく削る事となる。

 

 より分かりやすく言えば、このまま攻撃を凌いでさえいれば、勝手にバテるのは相手の方だ。

 

 

「(……とか思ってんだろ!?)それならさ!!こんなのはどう!?」

 

四重奏(カルテット)

 

 その瞬間、トルイの纏うオーラが更に強大に、禍々しくなっていく。そして、腰から延びる二本だった赫子は、2対の4本となり、強度や攻撃の鋭さも段違いに増していく。

 

「なっ……!(更に増えやがった!?)」

 

 両者が一本ずつだった赫子でようやく対応出来ていたレベルの攻撃が今までの倍になって振るわれる。トルイの消費するオーラも倍だが、それよりも先に二人の防御をくぐり抜け……。

 

「糞が!!」

 

「ベズ!?」

 

 これ以上は捌ききれない。ならば……前に突き進む!

 

「なっ……!?」

 

「オォォォ!!【断・材(ダン・ザイ)】!!」

 

 殺られる前に殺る、そう言わんばかりの、ダメージ覚悟の特攻に出たベズ。

 それは猛攻を仕掛けていたトルイの意表を見事に突き、振りかぶった戦斧はそのままトルイの身体を一刀両断せんばかりの膨大な念が込められている。

 

 数瞬後、鮮血が部屋に飛び散る。

 

 

「……クソッ!!」

 

 

 タイミングは完璧だった。だが、戦斧はトルイの身体にまで届かず、その恐るべき反射神経によって、交差する形でガードした両腕の内、左腕を切り落とし、右腕の半ばに差し掛かったところで勢いを殺されてしまっている。

 

 トルイはまず両腕を交差する形でガードし、左腕を失うが、その直後に赫子でベズの戦斧を持つ()()()赫子で受け止め、これ以上刃が進む事を阻害したのだ。

 

「ぐぼおっ」

 

「ベズ!!」

 

 ぼとりと落ちた腕に一瞥入れることすらなく、腕が使えなくなろうとこちらには脚がある、とでもいうように、完全なカウンターを入れる形でベズの鳩尾に思い切り蹴りを入れる。更に、一切の躊躇なく、キックボクシングのような動きで連続かつ高速で繰り出される蹴り。

 

 その威力はベズの身体を連続の蹴りだけで浮き上がらせる程で、速さは浮き上がったベズの身体を地に降ろす事すら無く、一瞬でどれだけ蹴りを放っているか数える事すら不可能な程の高速の蹴り。

 

「~~~~~~ッ、ガァッ!!」

 

 トドメ、とばかりに一層鋭いオーラが込められた回し蹴りで蹴り飛ばされる。その威力で吹き飛ぶベズは備え付けの家具を破壊しながら部屋の壁を破壊し、隣の部屋の壁に叩きつけられたところでようやく停止する。

 

 壁からずるりと床に落ちたベズは気を失っているのか、あるいは……。ピクリとも動く様子を見せない。

 

「ベ……ッ!!」

 

 思わず、といった形で仲間の方に意識を向けたその一瞬。

 音すらなく、チアーの元まで目にも止まらない速度で距離を詰めるトルイ。

 チアーは自らが晒してしまった隙に一気に思考が高速化するのを感じた。

 

「(撃つ……間に合わない、避ける、無理、逃げ……無理……迎撃するしか……!)」

 

「チェックメイト。」

 

 瞬間、視界が明滅し、肺から全ての空気が吐き出されるような感覚に陥る。

 空気を取り込もうにも、身体が思うように息をしてくれない。

 目を白黒させ、気付けば、自分の体が床に転がっているという事実を知る。

 

 ガードの上からのトルイの本気の一撃を受けて、受け流しきれずに吹き飛ばされ、ガードしきれなかった背中を吹き飛ばされた先の壁に強く打ったのだろう。

 

 薄れいく意識の中、チアーは自分を見据える黒い死神の姿を見た。

 

 チアーは、ベズが切り落としたハズの腕が、まるでトカゲのしっぽのように生え変わっているように見えた。普通の人間であるとすれば有り得ない光景だが……コイツなら有り得る。ほんの数分……いや、数十秒にも満たない交戦で、そう思ってしまう程の何かがあった。

 

「(……やはり、人間ではない、です。アナタは……正しく、死神……)」

 

 チアーは最後に黒の死神がこちらに向かって何事か話しているのを見て、しかし、聞き取れず……そのまま意識を失った。

 

 

 

 

 

 

 

 

「……はっ……?」

 

 その十数時間後、意識を取り戻した彼女が見た光景は、病院の天井だった。

 

「(何故?……殺されたと思ったのですが)」

 

 何故生きているのか……そう不思議に思いつつ、医者から聞かされた情報によると、背骨にヒビが入っているものの、重要な神経には傷は無く、安静にしていれば無事に回復出来るだろう、とのこと。

 

 また、相棒であるベズに関しては、自分より更に重傷で全身がズタボロだが……きちんとした治療を施せばいずれは回復出来るだろう、との事だった。

 

 もっとも、二人は念能力者である為、医者の予想より何倍も早く回復が期待できるだろうが……。

 

 

 黒の死神と交戦し生き残ったのは良いが、護衛依頼には完全に失敗したと言っていいだろう。

 

 依頼主である人物、アガロ=ボザァッバは死亡。

 そして他の護衛の構成員は文字通りの全滅。

 文字通り、一人も残らず殺され尽くされ、生き残った(見逃された)のはハンターである自分達だけである、という事が分かった。

 

 それを聞いた彼女は、しばらく呆然とその場で天井を眺めていた。なんというか、化物って居るんだなあ。と、ぼうっとそう認識し……「……出来れば、もう二度と会いたくない、です……黒の死神……」と零した。

 

 この数日後に、チアーとベズは自分を雇っていた者についてキチンと調べると、表の顔はとある巨大な企業の代表取締役であるという一面を持つが、裏の顔は、マフィアを通じて違法薬物を街に売り捌く狂気の商人であるという一面を持っているということが明らかになった。

 

 これはハンターサイトにすら載っていない、隠された真実であり、依頼の際にもそのような素振りは一切見られなかったのだが……本人が死んで、隠されていた物が全て顕わにされてようやくそれが露見し、更には関係したマフィアの情報までものが浮き彫りとなったことで確定的となった。

 

 ……二人はそれを知った後、顔を見合わせてこう思った。

 

 

「……なんつうか、災難だったな、俺ら。」

 

「ですねえ……まあ、死神相手に命だけは拾えたみたいです。」

 

「まあ、な……。」

 

「……ところでなんですけど、黒の死神に「黒の」がつくのって……」

 

「ああ……うん、そうなんじゃねえの?見逃されちまったのを考えると……そういう事なのかもしれねえって思っちまった」

 

 

 

 

 ひょっとすると、黒の死神が“黒の”と付く理由は、黒い真実を持つ人物にとっての死神だからなのかもしれない。

 

 二人は病院の屋上で今もどこかで暗躍しているかもしれない彼に「もう会いませんように」と祈りながらそんな事を思うのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――君達はマフィアとかと違って良い人そうだから……美味しそうだけど、喰わないでおくよ。……もう聞こえちゃいないか。

 

 

 

 




登場人物紹介⑥

【ベズ】
本編に存在しないオリジナルのモブキャラ。
今後彼が出るかどうかは不明。
戦斧を持って戦う近接戦闘のプロで、賞金首ハンターの中でもかなりの実力者。
相棒のチアーはビジネスパートナーだと思っている。

【チアー】
ベズ同様オリジナルのモブキャラ。
今後彼女が出るかどうかは不明。
念能力で作り出した銃(造形はかなり適当)で戦う超超遠距離戦闘におけるプロで、
スコープを覗く事で円の範囲が広くなる念能力の持ち主でもある。
相棒のベズは「いい筋肉してますね」と思っている。
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