ともあれ、更新です。
~凡矢理空港~
俺と小咲は、空港のエントランス付近で“ある人物”を待っていた。
数分待っていると、大き目のバックを肩から下げ、膝までの藍色のフレアワンピースに、足丈までの茶色のブーツの格好をした――
ちなみに俺は、黒いV ネックにシャツに、紺色のスラックスにレザーシューズといった恰好で、小咲は膝までの黒いワンピースに、白を基調にしたスニーカー、肩にはブラウンのショルダーバックを下げている。
「小咲ちゃん。久しぶりだねっ」
「久しぶりだねっ、羽さん。元気だった?」
「元気だったよ♪小咲ちゃんも元気そうで何よりですっ」
そう言ってから、羽さんは笑みを浮かべ、小咲と抱き合う。てか、百合百合してんなぁ。と思っている俺である。ともあれ、羽さんは小咲との抱擁を解き「んっ」と言って、両手を開く。……これはあれか、俺にそこに飛び込めと。
俺は溜息を吐いてから羽さんと抱き合い、数秒抱き合ってから、抱擁を解いたのだった。
「久しぶりだねっ。歩夢ちゃん」
「だな。三ヵ月ぶりか?」
「それくらいかな。でも、いつも一緒に居たように感じだけどね」
まあ確かに。俺と小咲はほぼ毎日、羽さんと連絡をとっていたのだ。
「羽さんは、今日の夜の便で中国に戻るんだよね?」
俺がそう聞くと、羽さんは「うん」と頷いた。
「だからわたし、歩夢ちゃんたちとデートがしたいな」
「……いや、買い物と言ってね。俺、二股野郎になっちゃうから」
……世間一般で見ると俺は最低野郎になっちゃうからね。まあ、既に手遅れなのかも知れないけど。
「わたしは問題ないと思うけど。ね、小咲ちゃん」
「う、うん。わたしと羽さん歩夢君のこと大好きだし、問題ないんじゃないかな」
「だから、歩夢ちゃんは気にしすぎちゃ、め。だよ」
俺は「そ、そうか」と頷く。
てか俺は、羽さんたちが了承を貰ったのだし、問題ないか。と思ってしまう。……いや、問題ないと思ったらいけないのかも知れないけど。つか、このやり取り、かなりデジャブなんだが……。
「んじゃ、まずは空港から出よう」
「ん、わかった」
「りょうかいだよ」
そう言ってから俺たちは空港を出て、交通機関を使用し、デート場所の凡矢理タワーに向かった。
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俺たちは二重扉を潜り、一階フロアで案内図を見ていた。
「わたし、プラネタリウムが見たいな。歩夢ちゃんたちは何か希望とかある?」
「いや、俺もそれで構わないよ」
「わ、わたしも大丈夫」
俺と小咲は、羽さんの問いに頷いた。
七階のプラネタリウム会場に向かう為、エレベータへ乗り込み、七階に到着し受付をしてからドームを潜る。
会場は、蒼くライトアップされた夢空間であり、回りを見渡した小咲と羽さんは「綺麗」と呟く。それから、椅子に座ってから椅子を倒して上空を見上げた。ちなみに、俺は小咲と羽さんに挟まれるように座っている。
「星がいっぱいだよ。綺麗だなぁ」
「うん。神秘的だよね」
「でもこれ、人工物なんだよなぁ」
上から、羽さん、小咲、俺の順で呟く。
小咲と羽さんは頬を膨らませて、
「歩夢ちゃん、それは言っちゃダメだよ」
「み、水を差しちゃダメなんだからね」
「お、おう。悪い」
そんなやりとりもあり、俺たちは手を繋いで宙を見上げ、一時間の上映が終わった所で椅子から立ち上がり会場を出る。ともあれ、会場を出た所で俺は伸びをする。
「展望台に行って見たいんだけど、いいか?」
俺の呟きに「OK」「いいよ」と、小咲と羽さんが答える。
それからエスカレータを使用し展望台を目指し、展望台デッキから外の景色を眺めた。
「人が豆粒、だな」
俺は透明になっている床に立ち、下を眺めそう呟く。
大半の人はこの床に立つと怖がるのだが、小咲と羽さんは平気そうにしている。
「凡矢理高校、見えるかな?」
「どうだろう?でも、頑張れば集英組も見えそう」
ともあれ、景色を見終わった所で、二階のお土産売り場へ移動する俺たち。
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「キーホルダーとかいいんじゃないか?」
俺が手に取ったのは、凡矢理タワー限定ストラップだ。
値段もそこそこするが、俺は
「これもお揃いにしようよ」
「わたしはOKだよ」
それと、各自のお土産として限定お菓子を購入した。試食ができたので試食をした所、蕩けるような味わいであった。
んで、選んだ商品をレジに持っていき会計してから、片手に荷物を持ち、エレベータに乗り一階フロアの出口を出て、凡矢理タワーを後にした。
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~凡矢理空港~
飯を食べた所で時間も丁度良くなり、俺と小咲は、羽さんの見送りをしている。
「羽さん。今日は楽しかったよ、また遊ぼうな」
「わたしも楽しかった。永久の思い出をありがとう、羽さん」
そう言った小咲の目許には、涙が溜まっていた。やはり、別れるのは辛いのだろう。んで、小咲と羽さんは抱擁を交わす。
「――組織を統一したら絶対日本に帰るから。だから、また会おうって約束しよう」
「――うん。楽しみに待ってるね、羽さん」
数秒抱き合ってから、抱擁を解く。
「――歩夢ちゃんもまた会おうね」
「――楽しみに待ってる。あっちでも頑張れ、羽さん」
羽さんは「うん」と頷き、俺と抱き合い、俺も優しく腰に手を回す。んで、俺も数秒抱き合ってから抱擁を解いた。それから、羽さんは歩き出し、搭乗する飛行機乗り場に向かって行く。
数分後。俺と小咲は窓際まで移動し、羽さんが搭乗している飛行機に向かって両手を上げて振った。羽さんから見えてるか解らないが、俺たちは精一杯手を振った。――こうして、俺たちの永久の思い出になったのだった。
歩夢君と小咲ちゃん、羽姉は、もう恋人の域ですね。括りとしてはダブルヒロインだと思うけど、見方によってはハーレムだよなぁ。
ちなみに、購入したキーホルダーはスマホにつけてますね。次回は、本編に戻ります。
では、また次回(@^^)/~~~
追記。
この弾丸ツアーは、歩夢君たちは事前に計画してました。ちなみに、ツアーの曜日は土曜日ですね。