俺は私服姿で、凡矢理である人物を待っていた。
待ち合わせの30分前に到着したからなのかは解らないが、周りから視線を集めてしまってる気がするが、俺の気のせいだろう、うん。
「「お待たせ~!」」
ワンピースを基調とした服装で小咲と羽さんが姿を現し、肩からはショルダーバックを下げている。
俺は「全然待ってない」と呟いてから、
「服、似合ってるよ」
「あ、ありがとう」と、羽さんと小咲は微笑んだ。
「実は今日の為に合わせたんだ、ワンピース」
「昨日、電話で決めたんだよね~」
一見して見れば、姉妹に間違えられてもおかしくない雰囲気である。
てか、周りからの視線が一気にきつくなったんですが……。まあ、美少女2人を囲っていたら当然なのかも知れない、たぶん……。
「んじゃ、行きますか」
改札で電子マネーをタッチし、改札を潜ると、目的の電車に乗り込む。
ちなみに、デートをする場所は水族館だ。
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揺れる電車僅かに混雑していて、俺は小咲と羽さんを壁際まで寄せて盾のように立つ。小咲たちが痴漢にあったりしたら、2人を大事にしている人たちから怒りが落ちる。
「大丈夫か?」
「う、うん。大丈夫だよ」
「わたしも大丈夫だよ」
それから数分揺られ、目的の駅に降り、改札を潜ってホームを後にしたのだった。
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水族館の扉を潜り、受付にチケットを渡して内部に入ると、目の前にはお客を迎えるような大きな水槽。内部には、小魚や海老、鮫などが泳いでいた。
「(……いつも思うが、小魚たちはよく鮫に食われないよな)」
それから、小さな小魚だけを入れた水槽や、触れ合いコーナにいるアワビなどを流し見し、金魚展示コーナを通り過ぎる。途中で、イルカショーが開催されていたが、人だかりができていた為断念した。きっと、碌に見ることはできないだろう。「また今度来ような」と俺が苦笑すると「そうだね」と、小咲と羽さんは微笑んだ。
階段を下りた所にベンチが設置されていたので、一時休憩。ということになり、俺たちはベンチに腰を掛ける。
腰を掛けて口を開いたのは、羽さんだ。
「ずっと、この時間が続けばいいのになぁ」
「楽しい時間は、過ぎるのが早いよね」
確かに、俺たちは正午に集まって、今は夕方に差し掛かっていた。
また、俺たちの空間には騒音は無く、静かな時間が過ぎていた。
「そうだな。でも、一緒になったら時間に余裕ができるはず、たぶん」
……断言できない所が、俺の悪い癖だよなぁ。
「一緒で思い出したんだけど、わたしのことは『さん』付けは無しでお願いしたいな」
確かに、敬語は無しなのに『さん』付けは不自然とも言える。
「じゃあ、羽ちゃん。でいいかな?」
「んじゃ俺は、羽。だな」
「うん。今後はそれでお願いね」
「じゃあ、行こうか」と言う俺の言葉に「そうしよっか」と羽と小咲が答えてくれた。
俺たちは立ち上がり、このエリアを堪能してから、1階に設けられているカフェへ移動し、俺がブラックコーヒー、羽がカフェラテ、小咲がキャラメルラテを注文し、3人で座れる席へ着席する。そのカフェ内部も、ブラックライトに照らされ、人工の光によって幻想的な雰囲気を醸し出していた。
ともあれ、俺たちは一口コーヒーを飲み息を吐く。
「疲れが吹き飛ぶな」
「だねぇ」
「結構歩いたからねぇ」
それから水族館の話を数分談笑し、俺たちは立ち上がりゴミ等を片付けてから、1階に点在する色とりどりの熱帯魚コーナに移動する。
「餌とかどうしてるのかな?」
「うーん。やっぱり、飼育員があげてるとか?」
「たぶんな」と、俺は2人意見に頷く。
ともあれ、一通り見た所で、俺たちは次の場所へ向かいうのだった。
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最後に向かった場所は、御土産屋だ。
店内には、イルカやアシカのぬいぐるみや、ヒトデやイルカのネックレス、文具や食べ物と、様々な物が陳列されている。
その中から、俺が手に取ったのは、限定商品であるマグカップだ。
「これ、お揃いにしないか」
「たしかに、お家にあっても、邪魔にならないしね」
「わたしも賛成かな」
マグカップを購入することになり、俺たちは各自気にいった種類を手に取りレジへ向かってから代金を払い、袋に詰めして貰い、俺たちはそれを右手に持つ。
ともあれ、こうして俺たちは水族館を出て、羽が泊まっているビジネスホテルまで送った。
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~ビジネスホテル、正面扉前~
「じゃあ羽、また今度だな」
「また会えるの、楽しみにしてるね」
俺と小咲は、別れの言葉を羽に掛ける。
「わたしも楽しみにしてる。近い内帰るから、待っててね」
「「おう(うん)」
そう頷き、手を振ってこの場から離れて行く。
去り際に、後ろを見た所、羽は俺たちの後ろ姿が見えなくなるまで手を振っていてくれた。ちなみに、予定では後半年で組織を統一するのが目標らしい。このことから、羽のカリスマ性を感じる俺であった。
歩夢君、リア充ですね(笑)
ではでは、次回もよろしく(@^^)/~~~