ニセコイ~夢に紡ぐ物語~   作:舞翼

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文化祭終了です。


オワリ

 劇が終了し、俺と小咲はすぐに教室に戻る気は無く、文化祭を二人で見て回ることにした。

 各クラスの出し物はかなり良くできており、文化祭にかなり力を入れていたことが窺えた。

 俺たちが出し物を一通り見終えると、購買で紙パックのジュースを購入し、ある場所へ移動した。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

 ~屋上~

 

「演劇、成功に終わったね」

 

 小咲が手摺に体を預けながら呟く。

 小咲の言う通り、客の反応と拍手を見る限り成功と言えるだろう。

 

「そうだな」

 

 そう言ってから、手摺に体を預けた俺はジュースを一口飲む。

 

「そういえば、クラスでこれからお疲れ様回を開くらしいが、小咲、行くか?」

 

「うーん。わたしは、歩夢君と居られれば参加しなくても大丈夫だよ」

 

 俺は、そうか。と頷く。

 

「それならまぁ、屋上にもうちょっと居るか」

 

 それから俺と小咲は、各教室から聞こえてくる笑い声をBGMとしながら、夏風に当たるのだった。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

 クラスメイトSide。

 

「それでは皆の衆!カ――ンパ――イ!」

 

 クラスメイトたちは、各自のジュースが入ったコップを掲げ、音頭を取る。

 

「いやー、大成功!」

 

「ウチのクラス、凄い評判良かったて~~!」

 

「ジュース皆に回して~~!」

 

「お菓子もいっぱいあるよ~~!」

 

 そんな時、クラスメイトの一人が回りを見渡し――、

 

「そういえば、誰か足りなくね」

 

 確かに。と頷くクラスメイト。

 すると集が、

 

「そんなの公認カップル(幼馴染カップル)だろ~。たぶんどこかでイチャついてると思うよ~」

 

 クラスメイトも「ああ、あの二人か」と納得していた。まあ確かに、歩夢たちには修学旅行のクラス行動中に居なくなったという前科もあったりする。

 その時、教室の前扉がガラガラガラと開き、小咲と歩夢が教室に入ると注目の的となる。

 

「な、なんだ?この空気?」

 

「わ、わたしたち登場する間が悪かったり?」

 

 クラスメイトは「いや、全然」と首を振ると、歩夢たちは安堵の息を吐く。

 ともあれ、小咲は女性陣の元へ、歩夢は男性陣の方へ向かうのだった。

 

 クラスメイトSideout。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

 俺が男子の元へ向かうと、集が肩に手を回してきた。

 

「歩夢。小野寺と何やっていたんだよ?」

 

「いやまあ、屋上で雑談、だと思うぞ?」

 

 何故か疑問形で答える俺。

 まあでも、屋上で膝枕をしてもらっていたので、雑談が疑問形になるのは仕方ない。

 

「本当か?お前らのことだから、イチャイチャしてるかと思ったぜ」

 

「そうか?俺は自覚ないが」

 

 溜息を吐く集。

 

「あ、そう。つーことは、小野寺も自覚なしかぁ」

 

 俺が、それよりも。と話を切り替える。

 

「てか、楽と桐崎さんは完全に仲直りしたのか?」

 

「仲直りした、って楽が言ってた。まあ、破局は回避した」

 

 俺は、よかった。と安堵の息を吐く。

 俺の中では、破局回避=戦争回避、だしな。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

 小咲side。

 

 わたしが椅子に座り、紙コップに入ったオレンジジュース飲んでいると、るりちゃんが話しかけてくれた。

 

「随分遅かったわね、小咲」

 

「そうかな。でも、るりちゃんが言うならそうかも」

 

「ところで、あんたたちは何してたのよ?」

 

「えーと。屋上で雑談?」

 

 歩夢君のリクエストで、膝枕もしてあげたけど。

 あの時の歩夢君、甘えん坊さんだったなぁ。

 

「そう、深くは聞かないわ。でも、学校では不純異性行為は許さないわよ」

 

 わたしはそれを聞き、顔をリンゴのように真っ赤に染める。

 一瞬でも、『そういうこと』を考えた自分が恨めしい。

 

「だ、大丈夫だよ。てか、わたしと歩夢君、付き合ってないよぉ」

 

「……そう。なら教室で砂糖を量産するのは止めなさい」

 

「砂糖を量産?」

 

「……何でもないわ。私たちも打ち上げの続きをしましょうか」

 

 私は、う、うん。と頷いた。

 それからわたしたちは、打ち上げを楽しんだ。

 こうして、高校生初めての文化祭が終わりを迎えたのだった。

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