次の日の朝。
俺は布団から出て上体を起こし、伸びをする。それから洗面所の向かい、朝の準備を整えてから居間に行き、厨房で朝飯を作ってから準備を整え指定の椅子に座り、準備した箸で朝食を摂る。
「(今日は休みだし、街をぶらぶらするか。引っ越してから、まだ一ヵ月も経過してないし)」
ということなので、俺は朝食を食べ終えると厨房の流しに食器を持っていってから、食器を洗ってから玄関に移動し、靴を履いてから集英組を出てから公園に向かうのだった。
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~公園~
公園に到着すると、ベンチの椅子には楽と桐崎さんが座って何かを話していた。てか、楽が家に居なかった理由は、桐崎さんとのデートだったらしい。それにしても、昨日の今日でデートとは以外である。
「(……まあ、クロードさんがセッティングした感がありそうだけど)」
俺は内心でそう呟く。
まあでも、昨日の演技で疑うのは、仕方ないのかも知れない。……つーか、集英組とビーハイブ全体は、楽たちのデートを着けてたのね……。朝のもぬけの空の我点がいったわ。
「あれ、ゆー君?」
ベンチを見ていたら、後方から声がかけられる。声の主は、咲ちゃんで間違いはないだよう。ともあれ、後方に体を向ける俺。
「あ、咲ちゃん。どこかに買い物」
「う、うん。行って来た帰りかな」
俺は「なるほど」と頷く。
確かに、咲ちゃんが肩からかけているバックの中は、それなりの量の食品が入っている。
「んじゃ、家まで手伝うよ」
「だ、大丈夫だよ」
「いや、構わないから。行こう」
俺は、咲ちゃんの肩から買い物バックを取り、
「もう、強引なところは変わってないよね」
と、苦笑する咲ちゃんであった。
「まあな。行こう」
「ふふ。そうだね」
歩いていると、咲ちゃんが質問する。
「さっき一条君と桐崎さんを見たんだけど、二人は付き合ってるのかな?」
「うーん…………咲ちゃんにならいっか」
俺は、楽と桐崎さんの状況を説明する。
その間、咲ちゃんは百面相をしてました。まあ、行き成り“戦争”って言われたら、そうなるのも必然なのかも知れない。
「そ、そんな大事なこと、わたしに話しても大丈夫なの?」
「うーん。微妙なところだけど、楽たちには事情を知っている人が必要になるかも知れないし、咲ちゃんは他言しないだろ?」
「う、うん。そうだけど――――あ、わたし行きたいところがあるんだけど、ゆー君付き合ってくれる?」
「ん、いいけど。何処に行くんだ?」
「着いたお楽しみ、かな」
ともあれ、その場に向かって歩き出す俺と咲ちゃんであった。
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咲ちゃんが言っていた“秘密の場所”に到着すると、そこからは凡矢理市が見渡せる。今が夕方ということもあり、空がオレンジの絨毯のようだ。まあ、俺の比喩表現かも知れんが。
「こんな場所があったなんてなぁ」
「偶々見つけた場所なんだ。綺麗だよね」
「否定はしない。話は変わるんだけど、俺と咲ちゃん名前で呼び合わない?」
渾名でも構わないが、何となく名前で呼びたいからである。
「う、うん。いいよ……あ、歩夢君」
「あ、ああ。こ、小咲」
「ち、ちょっとだけ恥ずかしいね」
「ま、まあ。でも、すぐ慣れるだろ」
小咲は「そういえば」と言ってから、バックから“小さな箱”を取り出す。それを開けると、そこには太陽形が括り着いて、銀色のネックレスがあった。
「これ、歩夢君に似合うと思って、今日の帰りにアクセサリーショップで購入しちゃったんだ。……ホントは、学校で渡そうと思ったんだけど、貰ってくれるかな?」
「あ、ああ。頂くよ」
俺は小咲から箱を受け取り、箱を開けてからネックレスを首にかける。
「似合う?」
「うん、似合ってる。ふふ、太陽と月って、対になってる感じだね」
「だな」
うむ。このネックレスは、いつもかけて於こう。
高校生だし学校にかけていっても問題ないだろう。
「さて、そろそろ帰るか。送ってく」
「じゃあ、お願いしよっかな」
このやり取りをしてから、バックを持った俺と小咲は“和菓子屋おのでら”に向かって歩き出した。
そんな中、俺と小咲を輝くような夕陽が照らすのだった。
小咲ちゃんと、歩夢君の一幕でしたね。