鉄血もグリフィンも争わない平和な世界を死に損ないが満喫するだけ   作:葉桜さん

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温和日常XVII:情報屋誘拐事件

 

 

 

グリフィン・鉄血合同宿舎。

いつもの如く俺の部屋。

まだ日の出ている時間帯。

今日は特にこれといって騒ぎがない。

俺が待ち望んでいた静寂だ。

 

 

 

「随分と今日は血色が良いですね……何か良いことでも?」

 

「いや、そういう訳じゃない。客が来てて適度に静かな時間がとても心地良いと感じてるだけだ」

 

 

 

だからと言って、静かすぎるということもない。

今日はスケアクロウが部屋に来ている。

彼女はよく俺の事を見ているのだろうか。

普段より調子が良いことを見抜かれてしまっていた。

最近は部屋に来るとだいたい騒がしくなる事ばかりだった。故にこういう時間が非常にありがたく感じてしまうのだ。

 

 

 

「まぁ、普段は騒がしいから無理もありません」

 

「本当、勘弁して欲しいもんだ」

 

 

 

なんだか彼女がいる間は妙にリラックスしている気がする。まぁ、彼女のペースが1番俺に合っているのだろうか。

そんな事を小さくぼやく。

少し聞こえていたのか、スケアクロウが少し目を逸らした気がした。恥ずかしがっているのだろうか?

今日はガスマスクを付けているため表情の変化が読み取りづらいが、最近はそれでも分かるようになってきた。

 

 

 

しばし平穏な空気が流れた。

決して指揮官とWA2000のように甘い空気ではないが、確かに平和で、確かに暖かい雰囲気だった。

俺は決して彼女達に異性として見てほしい訳では無い。ただ、俺が望むのは彼女達の良き友人となれればいい。

そんな風に思っている。

だから、これはこれで心地が良いなと思う。

 

 

 

「この位のゆったりした時間が続けばいいんだけどな……」

 

 

 

かなり切実な願い。

普段がかなりドタバタ大騒ぎ故に。

 

 

 

 

「……すみません、無線が入ったようで。少し失礼します」

 

 

 

少し話を切って耳に意識を集中するスケアクロウ。

仕事の話なら指揮官が直接伝えに来たりするし、そもそも個人にだけ伝えるというのもここでは少ないはずなのだが。

なんだか非常に波乱の予感がする。

 

 

 

スケアクロウが少し何か面倒臭そうな顔になった。

なんで嫌な予感と言うのは当たるのだろうか。

普段彼女がそんな顔をすることは少ない。

が、途端に真面目に返答を返している。

まぁ、俺は巻き込まれないだろう……

と、思っていたのだが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すみません、リオン。……イントゥルーダーが、誘拐されたそうです」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……何だって?」

 

 

 

 

 

どうしてこう、休ませてくれないのだろうか。

普段ならそう思っただろう。

しかし、彼女の口から伝えられたのは恐ろしい事実だ。鉄血ハイエンドともあろう者が、何者かに誘拐されたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まず、無線を飛ばしてきた主は?」

 

「代理人です。彼女に用事があって訪ねた様ですが、その時には既にイントゥルーダーは部屋に不在。他のハイエンド達も彼女が何処へ行ったのかの行方は知らず、無線も繋がらない様ですわ」

 

 

 

イントゥルーダーの失踪を仮定して告げたのはどうやら代理人だ。彼女は本質として心配性な一面がある。

最初はただの不在だと思っていたようだが、話を聞く度に不安になっていた様子だ。

まぁ、無理もない。

彼女は確かに道化のような人物ではあるが、流石に何も言わずに急に姿を消すような人物ではない。

さらに言えば、無線の回線をシャットアウトするような事などほとんどない。彼女の役割的には味方との連携が必要故、そうそうシャットアウトする必要が無い。

 

 

そういった理由を踏まえて彼女は誘拐と断定したのだろう。しかし、いとも簡単にハイエンドが誘拐されるものだろうか?彼女達は並の人形よりも強い。

そんな中の一人である彼女が誘拐されるなど、考えづらいのだが……

 

 

 

「仮定とはいえ、可能性が無いわけではありません……彼女は電子戦モデル故、生半可なジャミングなどに邪魔をされるとは思えませんが」

 

「流石に人権団体共の仕業ってことはないよな……今は侮れない技術を持っているだけに、ないと言いきれないのが怖い所だが」

 

 

 

今の近況は緊迫している。

ついこの前、人権団体との交戦もあった。

そんな殺伐となりつつあるこの地区で急な失踪者ともなれば、その可能性がないとは言いきれない。

それだけに、不安は強く出ていた。

彼女も、俺たちからしたら大切な家族のようなものだ。

その身に何かがあったと考えてしまうと……

 

 

 

いや、悪い想定に入るのはまだ早い。

ただ単に彼女自身の不調なのかもしれないわけなのだから。

 

 

 

「……取り敢えず、混乱を招かないように捜索に乗り出すとしよう」

 

「ええ。今無用な騒ぎは起こすべきではないでしょう……代理人が焦りで無闇やたらと連絡をしていなければ良いのですが」

 

 

 

今の状況を聞けば、確実に黙っていない人物もいるだろう。そう言った騒ぎを起こしてしまえば、基地全体の混乱に繋がる。あまり言いふらすべきことではないのだ。

 

 

 

「まずはこの基地内から捜索しなければならないだろうな……」

 

「私の方でもイントゥルーダーの信号の捜索を行いますわ。どうか、協力をお願いします」

 

 

 

当たり前だろ、と返事を返す。

外に連れ去られていなければいいのだが……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、とある部屋。

 

 

 

「情報の取引後は、この部屋に一緒にいて欲しいとの事だけれど……無線を遮断するようなジャミングを施すほど厳重にしなければいけないことなのかしら?」

 

「はい。……わがままですがその方が私としては都合が良いので」

 

 

 

片や探し人……このグリフィンでのちょっとした情報屋と呼ばれる人物、イントゥルーダー。彼女の腕も足にも何もついていない。拘束されているという訳ではなく、普通にその部屋にいるようだ。もう片や、その姿は影に隠れて……

 

 

 

「まぁ、知らない仲でもなく、危ないこともしないわけだから別に構わないわよ」

 

「ありがとうございます」

 

 

 

怪しい取引。情報という概念の売買。

物理的な形をとっている訳では無いが、その取引は彼女たちにとって非常に重要で、決して邪魔される訳には行かない。そしてその取引が終わったあとも、彼女の依頼は続く……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうしました?急に上の空になり始めて」

 

「いや、あれだ……今日、妙にクラウスがげっそりしてたんだよな……大して関係ないと思うけれども」

 

 

 

今日のクラウス……指揮官は、妙に体調が悪そうだった。

『大丈夫大丈夫、仕事に支障はないと思うよ……』などと言っていたが、明らかに疲労が見て取れる。

彼にも何かがあったのだろうか?

彼は基本的にバテるなどということは起きない。

自分のことは自分で完璧に管理できる男だ。

見てくれは馬鹿だが、中身は優秀。

彼が自己管理不足でああなったとは思えない。

 

 

 

「とは言っても、指揮官殿は殆ど体調を崩している所を見たことがありません。……外的要因があるように思えます」

 

「まぁ、そうだわな。……アレが自分の不足でバテるなんて、それこそ竜巻でも襲ってくるんじゃないか?」

 

 

 

そんな冗談が言えるくらいには、ありえないだろうと言えるくらいには珍しいことだった。

 

 

 

つまり、彼の体調不良は何かしらの要因があるのではないか?という話なのだが……正直に言って、今の状況とは何ら関係ない。

 

 

 

「……まぁ、だからどうってわけじゃないが」

 

 

 

少しスケアクロウがマスクを被った顎に手を当て、何かを考え込む。彼女はこういう仕草をする時は、決まって何かしらの計算を行っている。つまりは、頭を使っているという事だ。しばらくすると、なにか腑に落ちたようにこちらへと声をかけてくる。

 

 

 

「もしかしたら、繋がりがあるかもしれませんわ」

 

「って言うと……」

 

 

 

俺がそう言って聞くと、彼女は仮説を展開し始めた。

 

 

 

「まず、確か指揮官は一回”情報屋”イントゥルーダーの被害に遭っていたはずです。部屋への不法侵入もあったようですから」

 

 

 

そういえばそうだったな。

彼は1度イントゥルーダーの噂が流れた時、被害に遭っていたはずだ。と言っても部屋に入られたのは彼自身が自分の部屋の施錠を忘れていたからだが。

それが大した関係を持つようには見えない。

 

 

 

「そこで、私は指揮官とイントゥルーダーが誰かによって繋がっているのではないかと仮定をしました。……犯人と思わしき人物は、この”誰か”に当てはまる人物なのではないかと」

 

 

 

なるほど。この前イントゥルーダーが教えたのはクラウス……指揮官のことだった。

さらに言うなら、情報の取引相手は指揮官の事が好きな人形だ。つまり、彼の情報を手に入れたいがために強引に実績のあるイントゥルーダーを連れ去り、そこから情報を手に入れようという魂胆か。

 

 

 

「あくまで仮説ですが……確かめてみる価値はあると思います」

 

「話の筋が通ってるしな。他の可能性やら突き詰めたらキリがない。ここのラインを見て行くとしようか」

 

 

 

となると、怪しい人形をさらに絞り込む必要がある。この基地には様々な指揮官大好きを公言する人形がいるが、不法侵入をするものはそうそういない。それを行ったと言えば、昨今では2名居たはずだ。1人はステアーTMP。さらにもう1人もいる

この2人が少し黒に違いだろうか?

さらにここから絞るなら……部屋に入った時の行動だろう。

 

 

 

TMPは指揮官の部屋の日当たりのいい所でただ日向ぼっこをしていただけと言っていた。

勿論、彼女本人ではなく被害者の指揮官がだ。

元より彼女は結構繊細で臆病だ。

見つかったらどうしようということも考えるだろうし、そんな大胆に行動を起こすことができる子だとは思えない。

彼女の人物像からしても、この線はないだろう。

 

 

 

となると……残りだが。

そう口に出した時だ。

 

 

 

「……そういえば彼女、指揮官の寝床に忍び込んだことがあるそうですね」

 

「あぁ、言ってたな。…………うん?」

 

 

 

指揮官の寝床に忍び込んだ?

よくよく考えてみろ。

彼女は妙に指揮官に対してベッタリだ。

一部の人形がビビったりするレベルには。

本人は他の人形に対して敵意があるなどと言ったことはない。むしろ律儀で丁寧な事で定評がある。

だが……

 

 

 

前科持ちじゃないか。

よく考えたら大きい前科持ってたよこの子。

黒い。まっくろくろすけだ。

もしかして指揮官がげっそりしていたのは……

……ああ、なにか察してしまった気がする。

 

 

 

「……スケアクロウ」

 

「はい」

 

「……早く終わらせて指揮官の負担、減らしてやろうか」

 

 

 

その顔を見ていたスケアクロウ曰く、何かを悟った挙句に指揮官殿を憐れむような顔で抑揚なく話していた、らしい。

とても目は死んでいたと聞いて俺でもびっくりしている。

まぁ、そういう目にもなる。

何時か彼は刺されるだろう。

冗談抜きで。

 

 

 

話を戻そう。

つまり、イントゥルーダーが情報目当てに攫われたとするなら、今のところ1番黒いのは彼女なのだ。

つまり、そこから当たってみようという話だ。

確実にそこがいちばん黒い。

ここで見つかってくれればいいのだが。

 

 

 

「……まぁ、解決してもクラウスの苦労は消えなさそうだが」

 

「それは言わないお約束、というやつです」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺達はようやく目的の場所へとたどり着いた。

グリフィン所属……I.O.P社製の人形たちに割りあてられている宿舎の区画だ。その一室……

つい先程、話に出ていた人形の私室。

攫われたならここにいるだろうと予想したのだ。

扉の前でノックをする。

まぁ、反応はない。

 

 

 

ちらりとスケアクロウの方を見た。

彼女は妙に深呼吸をして、何かの準備をしている。

彼女の事だから、変なことはしないだろう。

 

 

 

 

 

「開けなさい!鉄血市警よ!」

 

 

 

 

急に声を張り上げるスケアクロウ。

意味の分からない文脈と共に。

……そうだった。

前の居た場所でもそうだが、彼女は妙な所でテンションが上がることがある。テンションが上がるというより、はっちゃけると言った方がいいだろうか?

普段落ち着きがある人物なだけに、ギャップが凄い。慣れたものだったはずなのだが、時間が経って不意を突かれたようだ。

と言うより、普通に言って欲しい。

自分の親しい友人がこんな子だと俺まで同じだと思われてしまう。まぁ、別に気にしないのだが。

 

 

 

でもひとつ言わせてくれ。

 

 

 

「ここ他のやつも居るから静かにしてくれ……」

 

「失礼しました。少しやってみたくて……」

 

 

 

だとしても何だ鉄血市警って。

そんな警察聞いたことないわ。

聞くに、どうやらアーキテクトの奴がまたなんか吹き込んだらしい。スケアクロウもサブカルにハマったらどうするんだ。あれ復元するの大変だって言ってたじゃないか。

 

 

 

しばらくすると、中から人がでてきた。

その人物は……

 

 

 

「……イントゥルーダー!」

 

「ごめんなさい、他の人の部屋だけととりあえずすぐ入ってくれないかしら。ちょっと見つかると不都合だから」

 

 

 

誘拐されていたと思われていた本人。

なんとか何事もないようでよかったと思ったが、取り敢えずは部屋に上げられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……お前、何かされてないよな?」

 

「ええ、大丈夫よ。ちょっとお願いされてここにいるだけで」

 

 

 

その割には無線に出なかったり、行方がわからなかったりなど色々な不明点が浮き彫りになる。

何ももされていないとは考えづらいが……

ただ、特に拘束もされていなければ、この部屋から出ないで欲しいとだけで本当に特に何もされていないようだ。

 

 

「……この部屋。ジャミングが施されています。……通信が出来なかったのはこのせいですか」

 

「ジャミングだ?なんでまたそんなもんを……」

 

 

 

そんな物騒な物をつけてるって、何かあるな……。

としか思いようがないだろう。

わざわざジャミングを部屋に仕込むなど、隠したい何かがあることが見え見えだ。

しかし、それらしきものなど思い当たらない。

彼女が隠しているものは基本ない。

指揮官への好意はいつもオープンだからまず隠してもいない。

 

 

 

「……余計になんかアレだな……」

 

 

 

そうやって唸っているところに、扉の開く音。

まずい。非常にまずい。

と思ったが、逃げれる訳でもない。

俺を含めた3人は、バレることを想定して堂々とすることに決めた。

 

 

 

今回の犯人のお出ましだ。

赤いベレー帽に、一部が透けるような薄い服。そこから見えるのはあからさまな下着。しかも、布面積が少ない。

こう言ってしまうのも悪いが傍から見れば、唯の痴女。

そんな姿をした戦術人形。

9A-91。

 

 

 

「あれ?なんで皆さんが私の部屋に?」

 

 

 

……あれ、反応が思っていたのと違う。

てっきり豹変して襲われるかもと思っていたが、普通だ。

 

 

 

「あー、それが……「イントゥルーダーがいなくなったと大騒ぎになってしまったのです。それで私たちが捜索に」おいおいおい!真っ先に言うのかよ!」

 

 

 

適当に濁そうとしたが、スケアクロウが直球でバラしてしまった。下手に言い訳をするより、ありのままを話した方が彼女もどういうことか説明してくれるはずです。との事だが……

 

 

 

「やっぱり、ここまでしてしまうと騒ぎになりますよね……」

 

 

 

この子、本当に行動が行き過ぎではあるのだが……

根から危ない子と言う訳では無いのだ。

実際に、今回を除いては実害はない。

今回もイントゥルーダー自体には何もしていない。

だが、今回の行動は混乱を起こしかねない。

それは少し言っておかなければならないだろう。

 

 

 

「……どうして、このような事を?」

 

「その……指揮官を、抜け駆けで取られたくなくて……」

 

 

 

いいことを教えてあげよう9A-91。

抜け駆けしてるの君よ。

嫌だって言ってるけどそれしてるの君だからね。

……まぁつまり訳せば、他の人に指揮官の情報を与えてしまったら自分が不利な状況に立たされてしまう。

よってお願いしてなんとか情報源を断とうとしたという事だろうか?

 

 

 

「でも、お願いされただけで強制はされていないからそんなに怒らないであげて欲しいのだけれど」

 

「……まぁ、確かに」

 

 

 

今回のことは決して褒められたものでは無い。

しかし、強行的な手段に出なかったのは彼女の真面目さ故か。そこはに関してはまぁまぁ、と言った所だろう。

しかしこの彼女……自分の首を絞めている。

その理由を彼女に教えれば、きっとこういったことも無くなるだろう。

 

 

 

「なぁ……9A-91」

 

「はい、何でしょうか……」

 

 

 

指揮官はそういうことをする相手よりも、しっかりと真正面から行く相手の方を好むタイプだぞ?あれ。

それに、わざわざイントゥルーダーに頼らなくとも本人に聞けば個人情報なんてペラペラ喋る。

そういう指揮官なのだ。

 

 

 

「だからな、そんな回りくどいことしなくて良かったんだよ」

 

「そう、なのですか……」

 

 

 

スケアクロウはうんうんとうなづいている。

イントゥルーダーは地味に口撃を食らった気がするとちょっとジト目。ごめんって。そんな意図で言ったつもり無かったの。説得しようと思っただけだから泣きそうにならないで。

 

 

 

「ごめんなさい、イントゥルーダーさん。私の勝手で……」

 

「いいのよ、私としてはこういうのも面白いから」

 

 

 

イントゥルーダーは気にしていないと答えた。

彼女は人に情報を教え、その後どんな展開になるかを楽しみに見ている様な人物だ。

色々なことの当事者になるより、傍観者が楽しいと答えるタイプだからだろうか?

申し訳なさそうにする9A-91に大丈夫と声をかける。

アイツもいい性格しているよな。

 

 

何はともあれ、今回の事態も無事解決だ。

……あれ、何か忘れているような……。

 

 

 

「リオン」

 

「何だ」

 

「指揮官殿の苦労、むしろ増したのでは……?」

 

 

 

……あっ。

止めようとするつもりが、火に油を注いだ。

油どころかガソリンだったかもしれない。

 

 

……

 

 

 

「……頑張れ、クラウス…………」

 

 

 

俺の招いた事態だが、ただ手を合わせて応援することしか出来なかった。真相をつきとめて同じことが起きないようにするためにはこうするしか無かった。

彼は、尊い犠牲になったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、もっとげっそりした指揮官の姿と、妙につやつやした9A-91の姿があったという。

副官のわーちゃんは、その惨状に思わず何時ものツンデレが出なくなるほどには焦ったそうだ……




・最近低速更新……今回は恋する乙女に攫われたイントゥルーダーのお話でした。今回の初登場キャラ紹介。

9A-91:指揮官が大好きすぎてやばい子。でも基本的には周りに迷惑をかけないように頑張ってるけど、指揮官にかかる迷惑は計算外の様子。なぜつやつやしていたかは、当事者のみ知る……


・【お知らせ】なんと、コラボさせていただいた”いろいろ”さんの作品、『喫茶 鉄血』に整備士君が出演しました!なんとこの男、3つもの世界を渡り歩いてしまった実績が……
困惑しながらも微笑ましく関わる、つかの間の夢のような出来事でした。ちなみにこの本編とはまた別の次元のリオンだよ!


・次回は未定。


次の話もお楽しみに!
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