企画の主旨だけ説明しとくと、どうも小出しにされる情報見るに第六異聞帯が見てみたかった感じとは違うくさいので、なら自分で書いてみようかなって。
だってメンタル鋼鉄製の完全体我が王見たい……見たくない?
なお拙作を公開するにあたり、一番割りを食ったうえにイギリスまでぶん取られてしまったベリル・ガット氏には深くお詫び申し上げます。ごめんね。
その襲撃は、あまりにも唐突に行われた。
その破壊は、あまりにも徹底的に行われた。
そしてその蹂躙は――あまりにも速やかに完了していた。
状況は把握できていない。事態には対応できていない。ただひとつ明確なのはここから戦局を覆すのが不可能なこと、自らがすでに敗北を終えてしまっていることで――けれど決意は固かったから。諦めることだけはしてはならないと己の魂に誓っていたから、カドック・ゼムルプスは傍らの皇女に語りかけた。
「アナスタシア。あとどれだけ保つ?」
「一分だって耐えられるわけがないわ。見ればわかることでしょうに。いつの間に失明したのかしら」
「令呪を切る。三画すべて消費してもいい。明日以降のことを何も考えず、全性能をこの場に傾ければどうだ」
「同じことよ。私たちの余命が三分伸びるかどうか、というところね」
無駄だわ。もう勝てない、どうしようもない――冷たく切り捨てる自らのサーヴァントの予想通りの言葉に、さもありなんとひとつ頷く。
わかっていたことだ。状況はすでに終了している。心はとうに折れ果てた。それでもどうにかしようと足掻くのは、単なる無様な意地でしかない。いくら無才、落ちこぼれの自分とはいえ、カルデアと接触することもできずに何ひとつ理解できないまま死ぬことなど許容できるはずもなかった。
周囲を睨みつけ、何か一つでも現状を理解する糸口はないかと視線を巡らす。
目に映るのは視界いっぱいの、世界を包むような地獄だった。否、『ような』ではないのだろう。実際にこの――
「何が……起きたというんだ」
今もって、カドックには理解が及んでいなかった。
異星の神と契約し、自らに割り当てられた異聞帯。恐ろしい皇帝とその尖兵たちが統治するヤガたちの国は、零下百度を下回る極寒の大地であったはずだ。吹雪は絶えず、陽光に照らされることもない、明日をも知れぬ厳しい世界。僅かな暖を取ることでさえ困難であったはずのこの地が――今や灼熱の炎に覆われ、皇女の宝具を全力稼働させてなお滝のような汗が流れる大熱界へと変貌している。アナスタシアが冷気の操作に長けていたという幸運さえなければ、カドックはとうに全身の水分を蒸発させられていただろう。
「この異聞帯は終了した。この歴史に残る生命は、もはや僕と君しかいない。ヤガも、あの雷帝すらもがすでに炎に焼かれている。ここは元より死の大地でこそあったが、これじゃあまるで意味が違うぞ。冗談にもなっていない。こんな、まるで――」
「――
己の思考を読み取ったかのような涼やかな声に、反射的に背後を振り向く。
瞬間、アナスタシアが全霊で維持する局所的なブリザードを紙でも裂くようにして抜けてきたのは、金髪の眩しい優男だった。
「ご歓談中、失礼。しかし私と対峙した者は、なぜか残らずそのようなことを言うものでしてね。今回も同じなのかどうか……少々、確かめたくなってしまった」
「誰かしら。随分と不躾な男だけれど……畏れ多くもこの国の皇女と、その主の前よ。まず跪き、そしてしかるのち名乗りなさい」
ずい、とマスターを押しのけるようにして前に出るアナスタシア。自らの盾となってくれたサーヴァントへと感謝し、その背後まで下がりながら、カドックはこの地獄を敷いたであろう敵手を静かに観察する。
輝くような金髪の男だ。少し癖のある髪を長めに伸ばし、頭の後ろで纏めている。肌は白、瞳は炎を思わせる橙。優れた体格を傷ひとつない白銀の鎧に包み、群青の外套を羽織っている。右手に握る剣の存在を鑑みるに、剣士か騎士といったところだろう。付け入る隙があるとすれば左目に装着した眼帯か。視野の狭さに望みをかけて――いいや、あの下が魔眼という可能性もある。そも相手は、恐らくは単騎でこの地を壊滅させた男だ。たとえ真に隻眼であったとして、それが突破口になるかどうか……。
「……ふむ、良い目だ。この状況下でまだ観察を怠らない。勝てないことをどこか確信しつつ、それでも思考を走らせ続けている。魔術師としての貴殿の評価は私の知るところではありませんが、カドック・ゼムルプス殿、貴殿は優れた指揮官であるようです」
唐突に、ゆるく笑ってこちらを褒め称える敵対者。その言葉をすべて無視して、カドックは警戒を一段深めた。こちらの名前を知っている――それは情報戦においても、目の前の正体不明の剣士が自らを上回る証明だ。アナスタシア、と小さく名を呼んで合図を送る。それを読み取った氷の皇女は、自らの窮地をまるで感じさせない無表情でさらに一歩前に出た。
「聞こえなかったのかしら、不埒者。跪き、名乗れと言ったのだけれど。誰の許可を得て私のマスターに目を向けているの」
「ああ、これは失礼、殿下。皇族の方に対し不作法であると自覚してはいるのですが……私が膝を折ると誓ったのは、後にも先にも『陛下』のみ。殿下の前に頭を垂れることは致しかねます。度重ねる無礼、私の愚かさに免じどうかご寛恕いただきたく」
慇懃無礼。いやあれで本心からの言葉なのだろう。謝意などわずかにも感じさせず、しかし男の表情に隠された侮りは見られない。金髪の剣士は絶体絶命の小動物を欠片も見くびることなく、純粋な敬意を向けてきている。それはカドック・ゼムルプスという男にとって本来こそばゆいものであっただろうが、今なお肌を焼く灼熱の地獄がその安直な油断を許さなかった。
ぴくり、と顰められる皇女の細い眉。ああ確かに、彼女はこの手合いと相性が悪いだろう。ここは自分が引き継ぐべきだと即断して、カドックは乾いた唇を湿らせる。必要なのは度胸だ。敵の目を見ろ、声を震わせるな。たとえその浅知恵が見抜かれるとしても、この恐怖は隠さなければならない――。
「ならせめて、アンタの名前を訊きたいところだな。侵略者……その姿を見るにセイバーか? カルデアはまだこの異聞帯に到着していなかったはずだ。アンタは一体どこの誰で、何を目的としてこの歴史を焼き払った」
「セイバー? いえ、なにやら誤解があるようですが……残念ながら私は星見の一派でも、まして英霊とやらでもないのですよ」
「何だと……?」
理解不能。すでに思考が麻痺しかけている混乱の上に、さらに奇妙な言葉が上乗せされた。
カルデアの者ではない。それはいい、予想の範囲内である。だが英霊でないとはどういうことだ。この異聞帯に独自の英霊が生まれ得ない以上、どれほど強力でも相手は汎人類史のサーヴァントであるはず。それ以外の可能性などありえない。剣士の言葉が真実ならば、帰結として彼はこの異聞帯の外側の生命ということになるのだろう。そんなもの――いや、だが、まさか。恐ろしい事実を予感して、カドックの顔色が蒼白になる。
「……嘘だろう? まさか、
「ああ、やはり貴殿は頭がいい。隠してこそいませんでしたが、今のやり取りで察しましたか。――ええ、そうです。
「ありえない……だが、ああ、クソッ! ならこれは
ガリガリと頭を掻き毟る。自身の無能さに吐き気がした。突然の侵略、炎熱の地獄、そして自らの敗北。すべてすべて、あの男が関わっているというなら納得できる。無意識に選択肢から外してはいたが――キリシュタリアが動かないからと、アイツまで動かないと誰が決めた!
「ちょっと、マスター。一人で勝手に納得していないで、理解したのなら説明なさい」
「簡単なことだ! 簡単なことさアナスタシア! これは異常事態でもなんでもなかった……僕らは単に、
「太陽の、騎士……?」
叫ぶ魔術師と、困惑する皇女。その様子にやはりクスリと笑んだ金髪の剣士――否、騎士は、携える聖剣を鞘に納めながら堂々と告げる。
「遅ればせながら、仰せの通り名乗りましょう。ご記憶にどうぞ留め置きください」
其は太陽の騎士。
第八にして、
彼の国に輝く五つの聖剣、その一振りを担う者。
「我が名は――――」
■ □ ■ □ ■
「――あはは、ガウェイン卿もやるものだね。加減はあるけど容赦がない。彼ならもっと穏便に済ますかと思っていたけど、あれで気が急いているのかな。まあ先の戦争のことを思えば仕方がないとも言えるけれど」
空中に浮かんだ水鏡に映るその情景を見て、少女はどこか楽しそうに笑みを深めた。
長い白髪をなびかせた、まだわずかに幼さの残る女性である。草花模様の刺繍を散らした白いローブを羽織り、嫋やかな右手に握るのは長い杖。薄紫の瞳は妖しく蕩けて、ここではないどこか遠くを見つめているようにも感じさせる。人形じみた美貌には見た目にそぐわぬ妖艶さすら通っていた。
美しく、だがどこまでも不気味な少女だ。決して心を許す気にならない。
だがその少女が唐突に己の方を向いたものだから、男は瞬間わずかな緊張を強いられた。
「ねえ、マスターはどう思う? ボクはちょっと、見ていてさすがに哀れに思えてくるけれど」
質問には無言を返す。答える言葉など持ちはしない。そう言外に伝えるものの、少女の視線は外れない。これは何かを返さなければならないかと、極めて短時間で観念した男は大げさに息を吐いて見せた。
「……どうもこうもない、キャスター。ガウェイン卿とカドックくんがぶつかればこうなるのは目に見えていた。どうせ最後にはこうなったのだから、そこに至る過程になんて、この場合たいした意味はないだろう」
そもそも君、別に哀れになんて思っていないだろうに――そう言って、男は自身を囲む六つの水鏡に視線を巡らす。
白髪の少女――キャスターが投影した物見の鏡。六枚のそれには自ら以外が担当する各異聞帯の様子が映し出され、そのひとつひとつが例外なく地獄の様相を呈していた。
氷雪と獣の帝国は、今や太陽の灼熱に焼かれている。
巨人と神々の大地は幾万の獣に呑み込まれた。
理想郷の支配者はすでに斃れ、女を庇う鋼鉄の人馬にもはや動く力はない。
世界を治める絶対の神はいまだ女騎士ひとりに傷を負わせることすらできず。
密林にはどこからか、幾条もの流星が降り注いでいる。
そしてアトランティスの宮殿では――ああ、今まさに最後の令呪を切らされたキリシュタリア・ヴォーダイムが、雷光に貫かれて倒れ伏した。
戦争、ですらない。これは一方的な蹂躙だ。
あまりにも強大すぎるこの異聞帯、そのあまりにも強すぎる王が決行した全異聞帯に対する『同時六正面作戦』――それがつつがなく、完璧に終えられたということでしかない。
そしてそれは、男にとって予想通りの光景でしかありえなかった。
「まあ、強いて言うならばガレス卿。彼女があの神に勝てるのかというところはあるけれど……」
「ああ、まあでも彼女は『負けない』しね。時間の問題じゃない?」
「そうだな。それに直接勝てないならば、ガヘリス卿も送り込んで空想樹だけでも刈り取ればいい。状況はもう終了したよ」
「ふうん、なんだか淡白だね。他はともかく、ほら何だっけ、北欧の彼女。友達なんじゃなかったの? 安否とか気にならないわけ?」
「ならない。そのためのパロミデス卿だろう。わざわざ王に嘆願した配置の意味を、僕はしっかりと自覚している」
パロミデス卿。この異聞帯が誇るもっとも獰猛な、しかして王に忠実な騎士。あれの忠節は度を越している。王の命令をたとえ事故であれ違えるなど、死んでも許さないだろう。そしてまた別の理由から、ガレス卿が無為な犠牲を許容することもあり得ない。
「二人。その生存が確定していて、片方が僕の友人であるなら十分だ。王にそれ以上を望める立場に僕はない」
「そうかなぁ? 我らが王は、キミの願いなら聞いてくれると思うけど。何せほら、
「本当に下世話だな、君……。決まってないよ。決まっているわけがないだろう。というかキャスター、たぶん君は式場出入り禁止だぞ」
「えっ、なんでさ。ボクは宮廷魔術師マーリンだぞぅ! 入れないわけないじゃないか!」
「むしろ入れるわけがないだろう。君、こんなにも栄えるこの異聞帯でなぜ自分だけサーヴァントになっているのか忘れたのか?
「ううん……ない、とは言えないのが悲しいなぁ……でもでもさぁ!」
『――夜分すまない、婿殿。入室させてもらいたい』
何かをわめきかけた少女の声を裂くようにする、ノックの音と涼やかな声。
途端マーリンは口を押さえ、じっと男のことを見つめた。苦笑して、ひとつ頷く。するとマーリンは指を振って水鏡を消し、自らも素早くどこかに転移した。
その様子を尻目に、男は身だしなみを整える。衣服のしわ、なし。髭、剃った。髪は――決まっているかはわからないが、まあ寝ぐせはついていないだろう。無礼にならない程度の格好であることを確認してから、自室の扉に声をかける。
「いいよ、アーサー。入ってくれ」
「失礼する。……こんな時間にすまないな。寝ていたか?」
「いいや、キャスターと少し話していたところだよ。……ああ、そんな顔はしないでほしい。もう控えさせたから」
扉が開かれ――瞬間、部屋の温度が上昇したような錯覚がした。存在そのものが放つ威圧感。それを認識すれば誰であろうと膝を屈したくなる、赤熱した水銀の海に押し潰されるかのごとき重圧。こんなものを『純粋な人間』が放つのだから笑えない。男は頬を噛んで強く意識を保ちながら、入室者を歓迎する。
『それ』は、長身の美女だった。
形容するならば『黄金』の言葉がふさわしいだろう。白い肌、金の髪、金の瞳。人間離れした美貌。神が削り出した彫刻のような黄金比の肉体。純白の鎧に身を覆った彼女はこの世の何よりも美しい。たなびく長髪は獣の鬣を幻視させ、両眼の奥には意志の炎が燃えている。顔の左側を覆う火傷の痕でさえも、彼女の勇ましさを称える勲章にしかなりえない。その佇まいは勇と美の二文字を体現し、立ち上る王威はどこか鋼を思わせる。名匠の絵画にも相応しい姫のようで――だが彼女は紛れもなく戦士であり英雄だった。彼女の前には全ての美神が膝をつき、全ての武神が逃げ出すだろう。それを、想像でなく確信させる存在感。初めて見た時から変わらないその姿を目にするたびに、男は何度でも小さく息を呑む。
彼女こそが、男の担当する異聞帯の王。人中至高の大英雄。
神秘薄れる中世にあり、その黄金の意志と鋼の祈りをもって救済を果たした頂の騎士。
愚王を排し、邪竜を斬り、十二の騎士たちを纏めあげ、祖国を救った――救ってしまった偉大なる王。
名を、アーサー・ペンドラゴン。
その『勝利』によって汎人類史から排斥された、最強無敵の存在だった。
「どうしたんだい、いったい。用があるなら呼びつけてくれればいいと、いつも言っているだろうに。
「いいや、それは違う、婿殿。卿はクリプター――この閉じた歴史に『未来』という可能性を与えてくれた救済者だ。この国の王たる私が礼を尽くすのは当然のこと……何度でも言うが、そう畏まらないでほしい」
「君はもう少し自分を客観視するべきだな、アーサー。君を前に畏まらずにいられる存在なんて、それこそキャスターくらいのものだ。僕のような小物なんて、こうして君の前で平静を装うだけで精一杯さ」
「しかし……いや、すまない。夜遅くに押しかけておいて話すべきことではなかったな。簡潔に用件だけ述べよう」
しかしこの件については後日また話し合う――そう無言で告げながら、騎士王は男の瞳をしかと見据える。
「報告がふたつある。ひとつは『例のモノ』について」
「ああ……首尾はどうだい?」
「よくはないな。悪いと言い切ってもいい。ギャラハッド卿とケイ卿が全霊で捜索しているが、影も形も見つからない。彼らが動いて無駄だとなれば、やはり『外』に存在するのだろう」
「そうか。なら、六正面作戦の早期決行は正しかったということだね。まあこれについては、焦っても仕方がないだろう。
「そうだな。卿の敷いた『陣』もある。当面は問題ないだろう……あくまで当面は、ではあるが」
「それで、もうひとつは?」
ふわり、とあくびをしながら問いを放つ。王が何度も言う通り、時刻はすでに深夜だ。
さすがに少し眠気が出てきた――だがそんな男の思考は、騎士王の次の言葉で吹き飛ばされた。
「ああ――派遣していたベディヴィエール卿から連絡があった。明朝、カルデアがこの地に到着する」
ばちり。自身の脳に魔術で軽く電流を流し、強制的に集中を全開まで持っていく。
フィニス・カルデア。星見の天文台、その残党。かつて一度、世界を救った少年たち。
なるほどそれは、寝ている場合ではないらしい。
「なるほど、それで?」
「ひとまず王城に招いてある。段取りはベディヴィエール卿に一任したゆえ、すぐにでも会って話せるだろう。私はこれからその準備に赴くが、卿はどうする?」
「無論、同行するさ。キリシュタリアたちを相手にした
魔術師としての己を完全に起動させた男の一人称が変化する。
意識の転換。視点の変質。思考を合理の歯車に乗せ、自身がひとつの機構へと造り変わるのを認識する。これよりは闘争の時間。そこに不要なヒトとしての己には、しばしの間別れを告げよう。代替にここには、意志を持つ呪いを創りあげる。
瞳には怜悧な光。氷のように低い温度の、しかし王に似て鋼を思わせる意志の形。
ああそうだ、この戦いの幕はここから。オフェリアもカドックも、キリシュタリアすら問題ではない。カルデアだ。カルデアが――中でも最も平凡であろう少年こそが、全ての事態の鍵を握る。才も幸運も踏み潰し轢殺する『運命』の担い手。彼こそがすべての本命なのだと、己はすでに知っているから。
「元よりクリプターの責務に興味などない。キリシュタリアの頼みさえなければ、あそこで死んでいたって構わなかった。皆には悪いが、私は本来世界や未来などどうでもいい類の人間だ。――ああだが、しかし」
そう、しかし。
彼にはもう逃げられない理由がある。
「
言って、冷えた瞳で将来の伴侶を静かに見る。
美しい女は、燃える瞳を輝かせながら頷いた。
「ならば行こう、我が伴侶。案ずるな。どのような地獄でも卿の傍らには私がある」
「わかっているさ、我が王よ。私と君に、敵はない」
先導する王に続き、宮殿の廊下を歩きながら決意を固める。
ああ、そうとも。世界の筋書きなど知ったことか。
こんな己でも、己の尻拭いくらいは自分でする。
星見ども、何するものぞ。異星の神、何するものぞ。クリプターなぞ障害にすらなりえない。
■■■■よ、首を洗って待つがいい。
アーサー・ペンドラゴンと沙条綾人は――必ず世界を救済する。
結末は考えてるけどそこに至る過程はふわっふわなので更新は不安定ですが、ご意見、ご感想等あればお待ちしています。優しくしてね。
なお本家FGOにて第六異聞帯が公開された結果どうしようもない感じでネタ被りや矛盾が発生した場合、当小説は赤っ恥をかいた作者により爆破される可能性がありますことを予告しておきます。