ハイスクールD×D 異世界帰りの赤龍帝 リターンズ   作:ヴァルナル

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明けましておめでとうございます~。
今年もよろしくお願いします!

新年になり、リターンズもバトルに突入!
シリアスバトルスタートです!


18話 VS雷光チーム 試合開始!

試合の日程が決まってから数日後の今日。

ゲーム当日だ。

 

俺達が向かったのは冥界―――――堕天使の領土に新設された大会用の大きなスタジアム。

既に席は満席とのことで、スタジアムの外にいても、その熱気が伝わってくるほどだ。

スタジアムの名称は『アザゼルスタジアム』。

スタジアムの入り口にはアザゼル先生の銅像が建てられていたのだが………。

 

「ちょっと格好よくしすぎじゃね? 落書きしてきて良いか?」

 

爆笑しながら、そんな冗談をモーリスのおっさんが言っていた。

正直、俺も少しイタズラしてやろうかと思ったのは言わないでおこう。

 

スタジアムの中央―――――フィールドには今回対戦する両チームが向かい合っている。

あちらのチームはバラキエルさんを『王』として、『女王』には同じく幹部の―――――。

 

「グリィィィィゴリィィィィイイイ! 久しいな、おっぱいドラゴォォォォンッ! グハハハハ!」

 

豪快に笑うのは特撮幹部ことアルマロスさん!

この人も大会に出てるんだよね!

この人、俺が特撮に出てるものだから、変な対抗意識燃やしちゃってさ。

俺を見かける度にこんな感じに話しかけてくる。

 

バラキエルさん率いる『雷光(ライトニング)』チームには激戦を潜り抜けてきた堕天使の猛者が揃っている。

バラキエルさんやアルマロスさんのような幹部から上級の堕天使、更に―――――

 

「イッセー君に皆! 今日は負けないから!」

 

ビシッと人差し指を突き付けてくるのはレイナ!

そう、レイナもバラキエルさんのチームメンバーとして今大会に出場していた!

 

まさかレイナと戦うことになるとはね。

この対戦が決まった時から分かっていたことだけど、こうして向かい合うと色々と複雑な気分になってしまう。

 

両チームが睨み合うなかで、アナウンサーと解説者がマイクを震わせる。

 

《さぁ、本日の一戦は注目のカードとされている「異世界帰りの赤龍帝」チーム対「雷光」チームとなっております! どちらも三大勢力からの強力なチームであり、各関係者は息を呑んで見守っております! 解説は悪魔サイドからリアス・グレモリー姫のお父上に来てもらっております! それでは、グレモリー卿、今日はよろしくお願い致します》

 

マジですか!?

てっきり、アザゼル先生あたりと思っていたら、ジオティクスさん来ちゃったの!?

対戦相手が朱乃パパで、解説者がリアスパパですか!

今日はお父さんの日とでも言うのか!

 

《いえいえ、こちらこそ、よろしく頼みます。心情的には娘のフィアンセ、兵藤一誠君を応援したいところですが、今日は厳正に解説できたらと思います》

 

丁寧に挨拶をするジオティクスさんだが………フィアンセって言ったよね?

いや、間違ってはいないけども。

 

アナウンサーが今日のルールについて説明していく。

 

《今回の種目は「オブジェクト・ブレイク」! 制限時間内にゲームフィールド上にある対象物をより多く壊した方が勝ちとなります! なお、従来のルール同様、フィールド全域はチェスボードのマス目のようにエリアが区切られております》

 

巨大モニターにエリアが表示される。

エリアはチェス盤のように区切られていた。

 

試合では、専用のバトルフィードに転移してからの対戦となる。

フィールドはとてつもなく広大で、端から端まで並の悪魔が全力で空を飛んで三十分かかるとのことだ。

 

《ゲームフィールドに用意された「オブジェクト」の数は13。これを制限時間内にフィールド上から探し出して相手チームより多く破壊すれば勝利です! また、基本的なルールと同様、相手チームの『王』を倒しても勝利となります!》

 

オブジェクト・ブレイクはより多くの「オブジェクト」を破壊したチームが勝利する。

用意された「オブジェクト」の数は13なので半数以上、先に7つ破壊すれば、その時点で勝敗が決まる。

 

《配置されている「オブジェクト」はそのままの状態で置かれていることもありますが、物陰に置かれていたり、思いもよらない場所に隠されています。両チームは広大なフィールドを駆け抜け、相手チームの選手と競い合い、戦いながら、これらを探し出して破壊しなければなりません。なお、制限時間である十二時間を超えて、両チームか破壊した「オブジェクト」の数が同数だった場合、その時点で引き分けとなります》

 

アナウンサーが続ける。

 

《過去のレーティングゲームでは、単純な力量差で格上のチームに対して、同数の「オブジェクト」を破壊することに成功し、そのまま引き分けを狙って制限時間一杯まで防戦に徹したチームもいます》

 

ジオティクスさんが言う。

 

《制限時間内に両チームが全ての「オブジェクト」を探しきれなかったこともありますな》

 

《ええ。「オブジェクト」の配置は完全にランダムですので、見つからない場合があります。その時、チームによっては相手チームの撃破に移ることもあるわけです》

 

これだけ広大なフィールドだ。

目的の「オブジェクト」が見つからなかった場合、相手を倒した方が早いという場合もあるのだろう。

「オブジェクト」を探して破壊するか、それとも相手を倒すかは状況次第だな。

 

《補足としましては、「オブジェクト」が破壊された場合、そのエリアに特殊なルールが敷かれます。各チームの『王』はそのエリアに侵入が不可能となるのです。つまり、ゲームが進み「オブジェクト」の破壊数が増えていくと、その分だけ『王』が動ける領域は狭まることになります》

 

《過去の試合では戦況が進むにつれて『王』の逃げ場がなくなったという試合もありましたね》

 

「オブジェクト」を破壊したエリアに『王』は進入できなくなる、か。

このルールは『王』である俺にとって厄介になるな。

さて、その場合はどうしたものか………。

 

その展開になった場合の対処方法を考えているとレイヴェルが小声で言ってきた。

 

「どうしても確認しておかねばならないことがありますわ」

 

「確認?」

 

俺が聞き返すと、レイヴェルは頷いた。

 

「―――――『オブジェクト』が動かせるか否かです。『オブジェクト・ブレイク』に用意される『オブジェクト』には動かせるものと、そうでないものがあります。もし、今回の一戦が動かせるものだとしたら、厄介になりますわ」

 

なるほど、そういうことね。

先程のルールを聞いた後だと、確かにそいつは厄介に感じてしまうな。

 

《さぁ、ゲームスタートとなります! 各チーム転移後、今回の「オブジェクト」の形を確認しだい、試合開始です!》

 

 

 

 

 

転移した先にあったのは広大な自然だった。

目の前に広がる山々と遠くに見える湖。

一帯は木々で覆われており、開けた場所は湖の周囲くらいにしか見えない。

 

俺達の本陣となるのは切り立った崖の上だ。

崖には本陣用の卓と椅子が並べられており、宅にはフィールドのマップが表示されている。

転移する前の説明でもあったように、表示されているフィールドにはチェス盤と同じく8×8のマス目が敷かれていた。

 

俺はマップを見て言う。

 

「中央線から北側がバラキエルさんの陣営の領域、南側が俺達の領域か。回復ポイントは………ここだな」

 

「両陣営に一ヶ所ずつ配置されているようね」

 

今回の大会ではフェニックスの涙が支給されない代わりに、フィールドには回復ポイントが設けられている。

傷を受けた場合、回復ポイントに行けば傷を癒すことが可能だ。

だが、回復ポイントをどう利用するかも戦略に組み込むこともある。

相手の動揺を誘うために破壊する、罠を仕掛ける、回復に来たところを狙う等、回復以外にも利用価値のある場所でもある。

 

卓上には今回使用される「オブジェクト」の形を知らせるために、立体的に映し出されている。

「オブジェクト」の形は悪魔と堕天使の翼を生やした女性の像。

 

像を見て、美羽が言う。

 

「これって朱乃さんだよね?」

 

そう、この像の女性は朱乃を思わせるものだった。

悪魔と堕天使の翼、長い髪に、あの大きなおっぱい。

 

これを俺とバラキエルさんで奪い合えと。

運営は狙ってやったのか?

もしそうなら、このデザインを決めたのはアザゼル先生あたりだろう。

 

モーリスのおっさんがからかうように言ってくる。

 

「良いねぇ。こいつは向こうの親父さんも燃えてくるだろうな。なぁ、義息子さんよ?」

 

「やめてくれよ………」

 

この間なんて、血の涙と雷光を撒き散らしながら襲われたんだぞ?

あれが父親としての嫉妬と怒りなんだと、強く認識したね。

マジで消されるかと思ったもん。

あの時のバラキエルさんを思い出すだけで、体が震えるよ………。

 

と、ここで開始を告げる鐘の音がフィールド全域に鳴り響いた。

両チームが「オブジェクト」を確認したので、試合開始の合図をしたのだろう。

 

俺はチームメンバーを見渡した。

 

「―――――そんじゃ始めるか。作戦を決めようぜ」

 

 

 

 

開始して一時間半ほどが経過した。

作戦を話し合った結果、まずは「オブジェクト」の探索として、本陣に待機するメンバーと探索メンバーに別れることに。

俺はボーヴァと共に本陣の西側の探索を行っていた。

空を飛んで上空から見て回ってもそれらしいものはなく、木の影や谷の下、流れる川のほとりを探しても見つからない。

この広いフィールドだ、そう簡単には見つけられないか。

 

『イッセー、見つかりましたか?』

 

通信を送ってきたのはリーシャだった。

リーシャは本陣で待機組だ。

 

「いいや。サイズも分からないし、もう少しかかるかも」

 

「オブジェクト」のサイズだが、実は伝えられていない。

大きいのか、小さいのか。

小さいのなら、探し出すのにかなり苦戦することになるだろう。

 

ため息を吐く俺はリーシャに聞き返す。

 

「そっちはどうだ? なにか変化は?」

 

『いいえ。私の狙撃を警戒しているのか、空には上がってきませんね』

 

リーシャが本陣に残ってもらっている理由だが、単純に上に上がってきた相手チームのメンバーを狙撃してもらうため。

俺達の本陣である崖はある程度、フィールド全体を見渡せる場所にあるため、狙撃に向いているんだ。

相手チームもそれを理解してか、中々姿を見せないようだ。

 

この障害物だらけのフィールドはリーシャと相性が悪い。

障害物を貫通させて当てることは出来ても、この広大で隠れる場所も多いフィールドでは、リーシャの魔法眼でも相手を見つけ出すことは困難なんだ。

 

まぁ、リーシャの存在により、フィールドの制空権はこちらが得たも同然なので、それだけでも大きいんだけどね。

リーシャには戦況に応じて移動してもらうことになるだろうな。

 

すると、今度はインカムを通して、おっさんの声が聞こえてきた。

 

『おっ、こいつは………!』

 

「どうした、おっさん。もしかして見つけたのか?」

 

『エロ本を発見したぞ!』

 

「なんでだよ!?」

 

なんでエロ本がフィールドに落ちてるんだよ!?

つーか、この大自然の中にエロ本!?

 

『美人人妻特集………むぅ、こんな罠を仕掛けてくるとはな。俺好みの物を罠にするたぁ、やってくれるじゃねぇか。これがレーティングゲームの恐ろしさってやつなんだな。うし、持って帰ろ』

 

『なにを染々語ってますの!? そんなものすぐに捨ててくださいまし!』

 

ほら、あまりのことにレイヴェルもツッコんだよ!

ちょっとお怒りだよ!

 

『………』

 

おっさん黙り込んだんだけど………もしかしなくても読んでる!?

腰を下ろして熟読してませんか!?

 

『イッセー、モーリスを発見しました。ニヤニヤしてるので、狙い撃っても良いでしょうか?』

 

「気持ちは分かるけど、ダメだって!」

 

 

ジャキン、ガシャ

 

 

「ねぇ………今、構えてる?」

 

『ロック………オン』

 

「リーシャ姉ストォォォォォプ! レイヴェル、リーシャを止めろ!」

 

『いえ、今のはリーシャ様の冗談ですわ。銃口は相手の領域に向けられていますので』

 

「そーなんだ! 紛らわしいことしないでよね!?」

 

『ウフフ、テヘペロです♪』

 

んもう!

試合とは全く関係ないところでヒヤヒヤさせられるよ!

たまに眷属の主ってなんなのか見失いそうになります!

あと、リーシャのテヘペロは可愛いと思います!

 

ここで、アナウンスがフィールドに木霊する。

 

《「雷光」チーム、「オブジェクト」の破壊を確認。1ポイント獲得です》

 

こっちがギャグかましてる間に先手を取られた―――――。

 

 

 




シリアスになんてなるわけねぇだろぉぉぉぉぉ!


~あとがきミニストーリー~

イグニス「ついに試合が始まったわね! 朱乃ちゃんを巡る義親子の戦い! そして、脱がされるレイナちゃん! 見所満載ね!」

レイナ「脱がされるの確定なんですか!?」

イグニス「次回『脱がされる運命』。絶対見てね☆」

レイナ「イッセーくーん!? この女神様、人の話を聞いてくれないんだけど!」


(注)駄女神が勝手に言ってるだけです。
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