ハイスクールD×D 異世界帰りの赤龍帝 リターンズ 作:ヴァルナル
あと、個人的なことですが、RGトールギス3を組みました。
やっぱ、カッコいいっすわ………。
《おおっと! 最初に「オブジェクト」をブレイクしたのはチーム「雷光」となりました! 試合はまだまだこれからです! 次の「オブジェクト」を破壊するのはどちらだ!》
煽るアナウンサー。
こっちがぐだぐだやってる間に先手を取られたか!
冷静なレイヴェルの通信が耳に届く。
『焦らずに。まだ1ポイントを取られただけですわ』
「わかってる。皆も焦る必要はない。そのまま捜索を続けてくれ」
俺は皆にそう言い聞かせた。
正直言って、先手を取られたことは悔しいが、そこまで焦ることもないだろう。
先手を取られたと言っても、まだ1ポイント。
追い付き、追い抜くことも出来る範囲。
アナウンサーの言うようにゲームはまだこれからだ。
と、程なく吉報も耳に届いた。
『「オブジェクト」を見つけたわ。大きさは三十センチくらいね』
本陣の東側探索担当のアリスからの通信だった。
どうやらこちらの陣営も見つけることができたらしい。
レイヴェルが言う。
『了解ですわ。まずは破壊前に動かせるか確認してください』
『………動かせるわね。破壊せずにキープしとく?』
今は壊さず、動かして、自分達の有利な地形で「オブジェクト」を壊すと言うことだ。
ルール上、「オブジェクト」を破壊したエリアに『王』は進入できない。
こいつは、いざという時に相手の『王』に対しての武器として使える。
レイヴェルが言う。
『そうですわね………。このゲームでは「オブジェクト」をどう扱うかで展開が変わってきますわ。もしかしたら、相手も既にいくつか見つけていることも考えられます。一つだけ破壊しておいて、あとは保持し、時が来たら使う。そういったケースも過去の試合で見られます』
ふむふむ、なるほど。
見つけたら即破壊よりは、いざという時の武器として、あるいは駆け引きの道具として使った方が相手に対して揺さぶりを掛けられるか………。
しかし、とレイヴェルは続ける。
『このフィールドの広さから言いますと、経過時間からして、よほど運が良くないと、三個めは考えにくいでしょう。けれど、二個目を持っている可能性は高いです』
「それじゃあ、相手は既に三個目まで確保していると考えて動いた方が良さそうだな」
俺の言葉をレイヴェルは肯定する。
『はい。アリス様が見つけたものは保存しておきましょう。皆様は引き続き、二個目の探索をお願いします。美羽様はアリス様と合流して、「オブジェクト」の解析に移ってください』
『うん、分かった』
『了解よ』
レイヴェルの指示に美羽とアリスが応じた。
美羽の魔法で「オブジェクト」を解析して、フィールドで広く探索できる魔法術式を構築してしまおうという算段だ。
それが完成すれば、一気に探索を進められる。
美羽が言う。
『出来るだけ急ぐけど、少し時間がかかると思う。魔法が苦手なメンバーもいるし、全員が使えるようにしないと』
『ハッハッハッ、いやーすまんな』
「………ゴメンね」
軽く笑うおっさんと、ガックリ肩を落とす俺。
うちのメンバーで魔法適正が低いのは俺とおっさんの二人だ。
全く使えないという程ではないが、他のメンバーのように上手く使うことは出来ない。
悪魔に転生して、その辺りもマシにはなってるけど………それでも泣きたくなるレベルなんだよね。
レイヴェルが俺とボーヴァに指示を送る。
『イッセー様とボーヴァさんは時折で良いのでミニドラゴンとなって、相手の陣地を探ってみてください。変化があれば、連絡をくださいまし。ただし、深くまで潜り込まないように』
『了解です』
「了解だ」
俺とボーヴァは探索も兼ねての偵察メンバーでもある。
たまに相手陣地に入り込み、相手の様子を探るついでに「オブジェクト」を探す。
俺は気を消して、相手から察知されないように出来るし、ボーヴァはミニドラゴン化すれば、かなり小さくなるので、相手から見つかりにくい。
それから更に二時間半ほど時間が進んだ頃、ワルキュリアが二個目を発見した。
俺はワルキュリアに指示を送り、壊してもらうことに。
《赤龍帝チーム「オブジェクト」の破壊を一つ確認。1ポイント獲得です》
すると、
《雷光チーム、「オブジェクト」の破壊を確認。1ポイント獲得です》
相手チームが二つ目を破壊したことを知らせるアナウンスが流れた。
こちらが破壊してすぐに向こうも破壊したか………。
こいつは確実に向こうも複数キープしてるな。
向こうのキープは残り一つか、それとも二つか。
そんでもって、こちらを煽ってきている。
こっちが壊したと同時にキープを破壊して、焦りを生ませる、か………。
さてさて、どうしたもんかね?
それから少しして、ワルキュリアから報告が入った。
『こちらワルキュリア。相手からの襲撃を受けました』
ついに仕掛けてきたか!
俺はワルキュリアに言う。
「無理はするなよ? キツそうなら防戦、撤退してくれ」
相手は上級の堕天使。
それも激戦を潜り抜けてきた猛者ばかりだ。
ワルキュリアも強いが、得意分野は暗殺もしくはサポート。
単純な力だけなら中級悪魔クラスといったところ。
真っ向から上級の堕天使とやり合うにはかなり厳しいだろう。
『ええ、そうさせていただきます』
俺の指示に応じるワルキュリア。
しかし―――――。
『こちらも攻撃を受けています』
その報告はサラからだった。
ワルキュリアに続き、サラも襲撃を受けたってことは、向こうは探索から攻撃に切り替えてきたってことだ。
「いけるか?」
『問題ないよ、にぃに』
「そっか。なら、任せる!」
『うん!』
こういう時に言うのもなんだが………通信越しに『にぃに』って言われるのも悪くない!
サラたん、きゃわいい!
すると―――――
『イッセー、こっちも来たわ!』
アリスからの通信!
アリスも襲撃を受けたというのか!
なんだ、この違和感………。
ワルキュリア、サラに続きアリスも戦闘になった。
これだけ広大なフィールドで、こうも連続して戦闘になるものなのか?
しかも、三人が戦闘に入ったのはほぼ同時だ。
偶然なのか、それとも………。
思考を巡らせていると、不意に目の前の草木か揺れた。
影から出てきたのは
「レイナか」
「まさか、私の相手がイッセー君になるなんてね」
そう言って息を吐くレイナ。
今の口ぶりから察するに俺との遭遇は偶然だったということか。
俺を含め次々に遭遇戦が起きているのは、バラキエルさんの作戦………?
いや、その前に気になることがある。
それは―――――
「とりあえずツッコミしていい? なんで軍服? なんで頭に草つけてるの!?」
今のレイナの格好―――――迷彩柄の軍服に身を包み、頭には深く被った帽子。
帽子にはその辺で採取したのか、枝付きの草がテープで巻き付けられている!
なに、そのマシンガンでも持ってそうな格好!?
どこの軍人!?
「マシンガンもあるわ!」
「いや、持ってるんかいぃぃぃぃぃぃ!」
ホントだ!
背中に背負ってるやつ、マシンガンだ!
なんでた!?
なんで、レイナが軍服来てマシンガン持ってるの!?
意味分からないんですけど!
ツッコミを入れる俺にレイナが説明をくれる。
「人間界でサバゲーってあるでしょ? それをうちでもやってみようって話になったのよ。そうしたら、グリゴリでプチ流行しちゃって」
それとこれと関係ある!?
そもそもなぜにサバゲーをやろうと思ったの!?
「最近、グリゴリの新たな収入源を増やそうという試みがあって。その一つがこのサバゲーなの」
「おいおい、まさかと思うけど、この大会で宣伝しようって言うんじゃ………」
「その通り!」
そう言うと、レイナはくるりと回って、片手でマシンガンを構えた。
そして、ウインクと片手ピースで言った。
「モデルガンはお近くのグリゴリショップで販売予定! 皆、一緒にレッツサバゲー!」
「ああっ!? 宣伝した!?」
可愛いけども!
美少女の軍服姿ってちょっと良いなって思うけども!
つーか、グリゴリショップなんてものがあるの!?
どうしよう、モーリスのおっさんにツッコミしてたら、今度はレイナちゃんにツッコミしなきゃいけなくなった!
このゲームのツッコミは俺がしなきゃダメなんですか!?
「レイナってそんなキャラだっけ!?」
「良いの………もう色々諦めてるから」
フッと軽く笑むレイナ。
なんか、影があるんだけど………。
この宣伝やらせたの、絶対アザゼル先生だろ。
~一方その頃、アザゼル先生~
アザゼル「おおっ! 早速問い合わせの電話がきやがった! これは来てる! やはり、宣伝役にレイナーレを使ったのは間違いじゃなかった! おまえら、一発当てるぞ!」
グリゴリサバゲー同好会一堂「「「おおおおおおおおお!」」」
~一方その頃、アザゼル先生 終~
「まぁ、この服って宣伝も兼ねたイッセー君対策なのよね」
「俺対策?」
聞き返すとレイナは頷いた。
レイナは軍服の上から着ているベストを指差して言う。
「これだけ着てたらイッセー君のラッキースケベも防げるよね?」
「―――――っ!」
その言葉に俺は目を見開いた。
確かに、あのベストの上からではおっぱいを揉むことは難しい。
更に今日のレイナはスカートではなく、ズボン!
ズボンはベルトで締めているので脱がすことも難しいだろう!
レイナのこの格好には俺のラッキースケベ対策も含まれていたのか!
レイナは顔を赤くしながらボソボソと言い出す。
「わ、私もイッセー君なら………でも、流石にこんな公の場は恥ずかしいと言うか………。そもそも、対戦チームだし………」
うん、それが普通の反応だよね!
そんな格好させたのはアザゼル先生の指示だろうけど、半分は俺のせいか!
ゴメンね!
レイナは首を振って迷い(?)を振り払うと、マシンガンを構えた。
「イッセー君! 普段は仲間でも今はライバルチーム! だから、あなたを討つわ!」
そう言って、レイナは引き金を引く。
次の瞬間、銃口が火を吹いた!
放たれたのは―――――無数の光の弾丸だった!
「うおっ!? ちょ、それってモデルガンじゃないの!? 思いっきり光力籠められてるけど! 悪魔の俺、ダメージ受けるんだけど!」
「これは試合用に用意したものよ! まぁ、形状は宣伝も兼ねてるけど!」
「えぇい、そういうところは本当に手を抜かないな、あの未婚元総督!」
俺はツッコミながらも、ばら蒔かれる光の弾丸を回避していく。
しかし、腕、足、脇腹と何発か掠めてしまっていた。
光力が籠められているため、掠めただけでも地味にダメージが与えられる!
展開的にはふざけているが、この弾幕を避け続けるのは骨だ。
だが、これだけ撃ちまくっていたら、いつかは弾切れを起こす。
ここは回避に徹して、弾切れするのを待つか?
弾切れと同時に突っ込めば………。
避け続けながら打開策を練っているとレイナが不敵な笑みを浮かべた。
「弾切れを待つのは無駄よ!」
言うなり、マシンガンのカートリッジを素早く抜いて、新しいカートリッジを差し込んだ!
マジか!?
俺が距離を詰めようとする前にリロードを終えやがった!?
「フフフ、宣伝のために練習させられたからね! これくらいは朝飯前ってね!」
「いや、それはそれで悲しくならない!?」
宣伝のために高速リロードの練習させられたの!?
グリゴリは新規事業の展開にそこまで力を入れていると言うのか!
というか、レイナになんでもかんでもやらせすぎじゃない!?
一定の距離を保ちながら移動していると、レイナが言う。
「それにしても、流石はイッセー君ね。これだけ撃ちまくっても、中々当たらないなんて」
この手の武器は銃口の向きと視線に注意を払えば、避けることはそう難しくない。
それに飛んでくる弾丸の弾速、次弾との間隔もこれだけ撃たれ続ければ、こちらも慣れてくる。
今の単調な攻撃では通じないと判断したのか、次にレイナは光の槍を周囲に作り出した。
「これくらいは想定内。じゃあ、今度はこれで行くわ!」
レイナがパチンと指を鳴らした瞬間、光の槍が放たれる!
放たれた光の槍は木々を避け、複雑な軌道を描きながらこちらへと向かってくる!
「ちぃ!」
俺は気弾を放って相殺する………が、生じた爆煙を突き抜けて次の槍が飛んできた!
光の槍が先程まで俺がいたところに突き刺さる!
俺は更に後退していくが、それでも光の槍は障害物を避けて追いかけてきた!
俺は光の槍を殴り付けて言う。
「光力の遠隔操作が上手くなったな!」
「そりゃあね! 必死に修行したもの! この手の技術はイッセー君にだって負けないわ!」
「言ったな? それなら、面白いもの見せてやるよ!」
俺は地面を蹴って大きく後ろに飛ぶと、左手首を右手で掴み、気を集中させる。
すると、ブゥンと音を立てて、左の掌にバレーボール大の気弾が浮かび上がった。
見た目はただの気弾。
だが、こいつは普段使うものとは一味違う。
俺は腰を落とし、気弾を投球した!
「速い!」
高速で迫る気弾をレイナは横に飛んで回避する。
放った気弾はレイナには当たらず、向こうの方へ飛んでいく。
「今のがとっておき? 確かに速いけど、あれぐらいじゃ―――――っ!?」
ぎょっと目を見開くレイナ。
なぜなら―――――遥か向こうに飛んでいったはずの気弾が再びレイナ目掛けて迫っていたからだ。
「わっ!?」
咄嗟に屈んで避けるレイナ。
気弾はレイナの頭上を通り抜け、また当たることはなかった。
しかし、避けられた気弾は空中で軌道を変えて、再びレイナに襲いかかった!
レイナが驚愕しながら言う。
「これ、追尾するの!?」
「その通り。隠れても無駄だぞ? そいつは俺がコントロールしてるからな。隠れても気を消さない限り、俺には見つかってしまう。意味は分かるよな?」
隠れたところで、俺に位置を捕捉される以上は追尾される。
つまり、逃げようが隠れようが無駄と言うこと。
レイナはマシンガンを手放すと、手元に光力を集中させ、濃密な光力を籠めた槍を作り出す。
「だったら、撃ち落とすまで!」
レイナは光の槍を投げ付けて、迫る気弾を迎撃した。
即座に迎撃に回ったのは良い判断だ。
だが―――――
「この状況で俺に背を向けたのは失敗だったな!」
気を循環させて、脚力を大幅に上げた俺はトップスピードでレイナに肉薄する。
完全に間合いは詰めた!
「ここは俺の距離だ!」
「しまっ―――――」
振り返って迎え撃とうとするが、もう遅い。
俺の手は既にレイナに迫り、
「あれ?」
不意に生じる浮遊感。
ふと足元を見ると、俺は足を滑らせていて、
「おわぁ!?」
「きゃっ!?」
俺はレイナに突撃する形で盛大に転んだ。
こ、腰打った………!
咄嗟に受け身は取ったけど、地味な痛みはあって………って、そんなこと言ってる場合じゃない!
このタイミング、このアクシデント!
嫌な予感がする………というより、既に状況は起きていた!
だって―――――
「ひゃぁ!? い、いいいいいイッセー君!? どこに顔を突っ込んで………ふぁぁん!」
顔にのし掛かる確かな重み。
そして、この柔らかさ。
最初はまた無意識に服を抜がして、おっぱいに顔を埋めてしまったのだろうと思った。
だが、よく見るとそんなレベルではおさまらないもので―――――。
「な、なななななんで、転んだだけで、ズボンを脱がしてるの!?」
顔にのし掛かっていたのはおっぱいではなかった。
状況を確認しよう。
俺の顔を挟むのはスベスベの太股。
ズボンなど完全に脱げてしまっているせいで、俺の顔はレイナのパンツにめり込んでいる状況だ。
更に、俺の手はレイナの服に手を突っ込んでいて、おっぱいをガッツリ揉んでいた。
この感触、どうやらブラを通り越して生で揉んでいるらしい。
「そっか………ここまで来たんだな、俺」
「なに悟った顔してるの!?」
レイナがあれだけ着込んでいて、この状況。
多分、今の俺なら無意識に女の子を脱がせることが出来るんじゃないだろうか。
それも洋服崩壊を使わずに。
「もう俺も俺自身を諦めたというか、悟ったというか。抗っても、駄女神が知らず知らずの内に開発を進めてたラッキースケベの才能には抗いきれないような気がして………。とりあえず、暫くこのままでも良いですか?」
「良くないよ!? 完全にアウトだもん! ほとんどR-18な状況だもの!」
涙目で顔真っ赤にして叫ぶレイナちゃん。
こんな状況でも冷静でいられる俺って、もう色々手遅れのような気がする。
そう思った俺は―――――急に、とっても素直になれた気がした。
「おっす。オラ、ムラムラすっぞ」
「イッセー君!? それもうヒーローの台詞じゃないよね!? ねぇ!?」
~あとがきミニストーリー~
アセム「やっ! 皆大好きアセム君でーす!」
イッセー「おまえ、なんでここにいんの!?」
アセム「いや、僕って死んだじゃん? だから、もう出番ないしー。そうなると、僕の出番ってここだけかなーって。あと単純に暇だから」
イッセー「そんな理由!?」
イグニス「イッセー、出番は大事よ。少しでも出番を増やすことが、キャラグッズの販売に繋がるのだから!」
イッセー「そんな展開、絶対に来ませんけど!?」
アセム「アハハ♪ とにかく、暇な僕はたまーにここに来るんで、よろちくびー」
イグニス「よっろちくびー♪」
イッセー「うわぁぁぁぁ! 面倒な奴に面倒な奴が加わったぁぁぁぁぁぁ!」