ハイスクールD×D 異世界帰りの赤龍帝 リターンズ   作:ヴァルナル

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2話 花咲く入学式です!

四月の上旬。

駒王学園はもうすぐ春休みが終わり、新学期に入る。

本当ならまだ学生として終わり寸前の春休みを謳歌できる俺だが、今日は朝から出かける準備をしていた。

 

「朝から悪いな、美羽。着替え、手伝ってもらって」

 

片腕のない俺は着替えるのも一苦労で、美羽に頼んで着替えを手伝ってもらっていた。

美羽が俺の頼みを快く引き受けてくれたお陰で、俺もスムーズに仕度を済ませることができた。

 

美羽は俺の服装に乱れがないか、チェックしながら言う。

 

「これくらいお安いご用だよ。うん、これで大丈夫。カメラは………」

 

「それは父さんが用意してくれてるよ」

 

「そっか。それじゃあ、サラちゃんの方は………」

 

「そっちは母さんが既に終わらせてる」

 

「流石というか………二人も張り切ってるよね」

 

そう言って苦笑する美羽。

 

まぁ、俺と美羽の時も前日の夜から張り切って準備してたもんな。

そりゃあもう、親バカ全開でなぁ………。

でも、そんな二人の気持ちは俺も理解できている。

だって、今日は―――――。

 

「今日はサラちゃんの晴れ姿が見れる………。これを逃すことなど出来んのだよ!」

 

「その通り!」

 

キラーンと目を輝かせる俺と美羽。

そう、今日は―――――駒王学園の入学式の日だから!

 

 

 

 

駒王学園は初等部、中等部、高等部、大学部に別れており、それぞれ敷地が違うところにある。

違うところにあると言っても、そこまで離れている訳じゃないんだけどね。

 

初等部から大学部の入学式は、同じ日にそれぞれの敷地内で行われる。

そのためか、通学路もいつもより人が多く、新入生やその保護者で一杯だ。

 

周囲の新入生達を見て、美羽が言う。

 

「ボク達の時もそうだったけど、やっぱり多いね」

 

「まぁ、ここは初等部、中等部、高等部、大学部に入学する人のほとんどが一斉に通る道だからな。あの時ははぐれないように手を繋いでたっけ」

 

「そうそう。今みたいにね」

 

美羽が微笑みを向ける先には我らが妹サラちゃん。

 

今の状況を説明しよう!

現在、俺と美羽の間にはサラちゃんがいて、三人並んで手を繋いでます!

なんで、こんな状況になったかって?

それは、サラちゃんが家を出た後―――――。

 

 

『ねぇね、にぃに、手を繋いでも………良い?』

 

 

なんてことを言ってきたからさ!

そりゃあもう、堪らなく可愛いお願いでした!

俺も美羽も危うく悶え死ぬところだったぜ!

 

兄妹三人仲良く手を繋いで歩く。

美羽と二人で手を繋いだことは何度もあった。

でもね、今はあの時とはまた違う感覚で―――――。

 

「うぅぅ………! なにこの光景! なにこの気持ち! お父さん、私………!」

 

「ああ、分かるぞ、母さん! もう既に涙と鼻血が止まらなくなってる!」

 

俺達の周囲をグルグル回りながら、カメラを構えて写真を撮っていく父さんと母さん。

一枚撮っては、まるで瞬間移動のような動きで場所を変え、更にパシャリとシャッターを切っていく。

周囲の人からの視線が凄いが、これで人様の交通の邪魔をしていないというところが、二人の凄いところ。

この光景を見て、後ろを歩くメンバーは、

 

「ねぇねぇ、イッセー君。イッセー君のご両親って能力者だったりする?」

 

イリナがそんなことを言ってくるほどだ。

アリスが苦笑しながら言う。

 

「お母様に関してはほぼほぼ能力者よね。見ただけでスリーサイズとか分かっちゃうし」

 

「ティアさんも驚いてたもんね」

 

アリスの言葉にうんうんと頷くレイナ。

 

うん、あれは完全に何かの異能だよね。

見ただけでスリーサイズから足のサイズまで把握して、瞬く間にピッタリの衣服を仕立ててしまうんだから。

あれには龍王最強もビックリだよ。

 

ふいにあることが気になった俺は、アーシアに訊ねた。

 

「なぁ、アーシア。ゼノヴィアは先に行ってるのか?」

 

「はい。朝早くにロスヴァイセさんと一緒にお家を出ていかれました。生徒会の皆さんも入学式の準備があるらしくて」

 

ゼノヴィアは駒王学園高等部の生徒会長に就任してからは、オカ研から離れ、生徒会の仕事に従事にしている。

最近は入学式の準備とかで、春休みの間も学校に顔を出したりして忙しそうにしていたのをよく覚えている。

まぁ、ゼノヴィアにとってはやりがいがあることで、楽しんでやってるんだろうけどね。

ちなみに、オカ研から離れたと言っても暇なときは部室に遊びに来ていたりする。

 

そんなやり取りをしていると、横から声をかけられた。

 

「これは皆さま。おはようございます」

 

紳士的な振る舞いで声をかけてきた若い男性―――――アーサー。

そして、その周りにはヴァーリ、美猴、黒歌、ルフェイ、それから………フェンリル。

 

レイナが目元をひくつかせながら言う。

 

「あの………流石に人の往来で、フェンリルを堂々と連れて歩くのは………」

 

確かに今のフェンリルは大型犬サイズなので、歩いていても「あ、大きな犬がいる」程度の認識で済むだろう。

でもね、ただの犬じゃないんだよ。

神をも殺す牙と爪を持つ最強クラスの魔物なんだよ。

そんなヤバい奴をこんな場所で堂々と連れて歩くなんて………お説教してやろうか!?

 

ヴァーリがフッと笑いながら言う。

 

「心配するな。流石にこんな場所で暴れたりしないさ。それに、見られても問題ないように首輪もつけてる。ほら」

 

そう言ってヴァーリが見せてきたのは一本のリード。

リードはフェンリルの首に巻かれた首輪に繋がっていて………。

 

「………クゥン」

 

フェンリルゥゥゥゥゥゥゥゥ!

そんな悲しげな声で鳴くなよぉぉぉぉぉぉぉぉ!

こっちが泣きたくなるだろうが!

なに、これ!?

俺はどうすれば良いの!?

どう反応してやれば良いの!?

慰めてやれば良いのか!?

初めて戦った時に見せた、底の知れない感覚はどこに行ったの!?

 

つーか、ヴァーリチームの奴ら、なんでフェンリルに首輪つけてるの!?

確かに着けてた方が、一般人が見ても違和感ないけど!

伝説にして最強クラスの魔物に何してんだ!

 

ルフェイが苦笑しながら言う。

 

「えっと、今日は私の入学式ということもあって………フェンリルちゃんも私の入学式を見てみたいとのことだったので」

 

あー、なるほどね。

実はルフェイも駒王学園の高等部に入学することになった。

なので、サラとは同学年になる。

もう一つ付け加えるなら、シトリー眷属のベンニーアも今日の入学式で駒王学園の生徒になる。

 

今朝、ルフェイが俺達よりも先に家を出たのは、ヴァーリ達と合流するためだったんだな。

家で合流すれば良かったのに。

 

ヴァーリが言う。

 

「うちのメンバーに関わることだからな。祝うくらいする」

 

「私はまだ眠いにゃ………ふぁぁぁ」

 

瞼を擦って眠そうにする黒歌。

そういや、こいつもルフェイと一緒に出ていたな。

 

「ちなみに、フェンリルの首輪は昨日、そこの店で買ってきた安いやつだぜぃ」

 

美猴のくれた情報は俺を更に悲しい気持ちにさせた。

フェンリル………元気だせ!

俺はおまえを応援するぞ!

 

俺がヴァーリチーム内でのフェンリルの扱いに涙していると、アーサーが言ってきた。

 

「赤龍帝。あなたには改めてお礼を言います」

 

「なんだよ、突然?」

 

聞き返すと、アーサーはルフェイに視線を向けながら言った。

 

「妹がこうして学校に通えるのも、あなたとの関わりが大きい。裏の世界に関わる以上、普通の暮らしが出来るとは言えませんが、それでも、あなたとの繋がりがあれば、それに近い暮らしは出来るでしょう。感謝します」

 

「いやいやいや、俺、何もしてないぞ? ルフェイと契約はしたけど………」

 

そりゃあ、駒王学園に入学できたのは、俺達との関わりがあることは否定できない。

でも、無事に入学できたのはルフェイ自身の力でもある。

 

「とにかく、そんな感謝をされるようなことは何もしてないよ」

 

「そうですか。フフフ、ならばそういうことにしておきましょう」

 

ルフェイの格好は、サラと同じく駒王学園の制服姿。

確か、この制服はアーサーが用意したんだっけか。

 

俺はルフェイに言う。

 

「うんうん、ルフェイの制服姿もバッチリだな。可愛いよ」

 

「はい! ありがとうございます!」

 

いやー、朝から笑顔が眩しいな!

そりゃあ、こんな可愛い妹のためなら、制服の一つや二つ用意しちゃうよな!

 

ん………?

アーサーが肩にかけてる鞄の中に見覚えのあるものが………。

 

俺はそれを指差しながら、アーサーに訊ねた。

 

「アーサーもビデオカメラを?」

 

そう、鞄の中には、我が家も愛用しているものと同じ製品のビデオカメラが入っていた。

しかも、よく見ると奥の方にデカいカメラまである!

 

俺の問いにアーサーが眼鏡をくいっと上げて答えた。

 

「ええ。父と母からの指示で、ルフェイの晴れ姿を記録してこいと。まぁ、私も元からそのつもりだったのですが」

 

「なるほど、な………」

 

やはり、こいつは………アーサーは俺と同類!

妹のためなら、何でもしてしまう兄の鑑!

 

「アーサー、後で話そうか」

 

「ええ。私もそろそろよい頃合いだと思ってました」

 

気づけば、俺達は互いに手を伸ばし、握手を交わしていた。

まるで同胞を称え会うような視線を向け、強く手を握りしめた。

 

そして―――――。

 

「うわぁ、イッセーのシスコン仲間が増えちゃった………」

 

「アーサーのシスコンが酷くなってるにゃ」

 

アリスと黒歌が何か言ってた。

 

 

 

 

ヴァーリチーム達と合流した後、俺達はそのまま駒王学園に向かい、新入生組と保護者組で別れることになった。

俺達保護者組は先に講堂に入り、保護者席にて新入生が入場してくるのを待っている。

 

「あれ? フェンリルは?」

 

いつの間にか姿を消したフェンリルについて訊ねると、ヴァーリは苦笑しながら言う。

 

「ルフェイの影の中に隠れてしまった。どうやら、首輪がお気に召さなかったらしい」 

 

「そりゃそうでしょうね!」

 

美猴が言う。

 

「というより、学園内はペット禁止なんだろぃ?」

 

「それが分かってて、なんで首輪つけたんだよ………」

 

「面白いだろ?」

 

フェンリル、後でこの猿、噛んで良いと思うよ。

多分、許されるはずだから。

 

すると、ヴァーリが俺達を見渡して訊いてきた。

 

「他のグレモリー眷属はどうしたんだ? 何名かいないようだが」

 

「ああ、ここにいないメンバーは大学部の方にな」

 

大学部の方ではリアスと朱乃の入学式も行われている。

ここにいないメンバー―――――木場、小猫ちゃん、ギャスパーはそちらの方に向かったから、こちらにはいないんだ。

俺もリアスと朱乃の入学式に顔を出したかったんだけど………。

リアスは気にしなくて良いと言ってくれてな。

帰ったら、改めて祝いの言葉を送りたいと思う。

 

 

~一方その頃、大学部では~

 

 

サーゼクス「うぅぅ………リーアたん、立派になって………!」

 

ジオティクス「リアス、こっちを向いておくれ!」

 

セラフォルー「あぁぁぁぁぁ! ソーナちゃぁぁぁぁぁぁん!」

 

バラキエル「ああ、朱璃よ! 私達の娘はあんなにも美しくなって………! うぉぉぉぉぉぉん!」

 

号泣する兄、姉、父。

 

ヴェネラナ&グレイフィア「「はぁ………」」

 

嘆息する母と義姉。

そして、

 

リアス&ソーナ「「ああ………恥ずかしい………」」

 

朱乃「あらあら」

 

複雑な気持ちの本人達だった。

 

 

~一方その頃、大学部では 終~

 

 

そういや、サーゼクスさん達もこっちに来てるんだっけか。

後で会うかもね。

 

『新入生、入場』

 

司会の先生の言葉に講堂の扉が開き、そこから新入生が入場してくる。

音楽が流れると同時に俺達、保護者席に座る人達は立ち上がり、拍手を始める。

中にはビデオカメラを回す人もちらほら見受けられる。

 

こうして見ていると、やっぱり皆、初々しいな。

次々に新入生が入場してくるが、見てる感じでは今年も女子の比率が多そうだ。

 

美羽が新入生に拍手を送りながら言ってくる。

 

「ボク達もこんな感じだったね」

 

「美羽は結構、緊張してたな? 名前呼ばれた時も声が上ずってたし」

 

「もう、言わないでよぉ………。ボクにとっては恥ずかしい記憶なんだからね?」

 

俺にからかわれてプクッと頬を膨らませる美羽が―――――か わ ゆ い。

 

新入生を見ながらアーシアが言った。

 

「私は転入という形だったのですが、やっぱり緊張するものなのですか?」

 

「まぁ、人によるかな? 来年になったら分かるよ。アーシアも大学部に進学するんだし。………アーシアは美羽と同じ反応しそうだけど。名前呼ばれた時に噛みそうだ」

 

「はぅ! ちゃんと返事が出来るように今から練習しておきますぅ!」

 

「いや、アーシアさん。それはやりすぎだと思うな………」

 

そんな会話をしていると、ルフェイとベンニーアの姿が見えた。

その瞬間、

 

「さて、この新型のビデオカメラの実力。見せてもらいましょうか」

 

などと言いながら、アーサーがビデオカメラを構える!

眼鏡の向こうから覗かせる瞳がキラリと光る!

 

それから、数秒後。

ついにサラちゃんが講堂に足を踏み入れて―――――。

 

「「「「来たぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!」」」」

 

俺、美羽、父さん、母さんがテンション高めに、周囲の迷惑にならない程度に叫ぶ!

ガッツポーズで!

ビデオカメラとカメラを構えて!

緊張しているのか分からないけど、ほんのり頬を染めてるサラ!

あぁ、クソッ………可愛いなぁ!

そんな表情で歩かれたら、俺は………にぃには………!

 

「うぅぅぅ………グスッ。おめでとう、サラ………ほ、本当に………ズピッ」

 

「い、イッセー君。一旦、落ち着こう。回りの人、引いてるから、一旦落ち着こう? ね?」

 

レイナが宥めるように言って、ハンカチを手渡してくる。

ゴメン、ゴメンね、レイナちゃん。

でもね?

感動で涙が………! 

 

新入生の入場が終わり、会場の全員が着席する。

それを確認して、司会の先生がプログラムを進めていき、

 

『新入生、歓迎の言葉。生徒会長ゼノヴィア・クァルタさん、お願いします』

 

「はい」

 

ゼノヴィアが生徒会長として、新入生の前に立った。

緊張している様子はなく、堂々と登壇する姿は格好いいと思える。

ゼノヴィアは新入生を見渡すと、口を開いた。

 

「温かい春の日差しとともに夢が膨らむ今日、 新たな一歩を踏み出す新入生の皆さん、 ご入学おめでとうございます」

 

壇上に立ったゼノヴィアはあいさつから始まり、生徒会長としての祝いの言葉を述べていく。

 

「新しい環境、これから始まる高校生活に期待や不安、様々な思いがあると思います。慣れるまで少し時間もかかるでしょう。………ですが、これからこの学園で経験できることは、皆さんにとって、かけがえのないものになると思います」

 

ゼノヴィアはそこで一拍置くと、深く息を吐いた。

 

「すまない、色々と丁寧に話していたが、こういうことは本当の自分の言葉で伝えたい」

 

そう言うと笑顔で言葉を続けた。

それはいつものゼノヴィアの言葉で、

 

「――――――ここには今しか出来ないことがある。だから、全力で高校生活を楽しんでくれ。もちろん、楽しいことばかりじゃない。辛いこともあると思う。友達とケンカしたり、自分が嫌になって泣きたくなる時もあるかもしれない。でも、そんな時は一人で抱えないでくれ。そして、遠慮鳴く私達を頼ってほしい。君達の回りにいる人はいつだって、君達に手を差しのべてくれるんだ」

 

だから、

 

「これから始まる三年間を心から楽しんでほしい。これが、私が君達に送る言葉であり、願うことだ」

 

そう述べて生徒会長としての言葉を締めくくった。

 

今の言葉にはゼノヴィアがこの学園に来てから感じたこと、経験したことが乗せられているのだろう。

友達とケンカすることもあった。

先代を超えられるか不安になることもあった。

自分の限界を超えられなくて嫌になることもあった。

それでも、周囲にいる皆がゼノヴィアを支えてくれた。

だからこそ、今のゼノヴィアがあるんだ。

 

生徒会長からの歓迎の言葉が終わり、入学式は無事に終わりを迎えた。

 

 

 

 

入学式を終えて、再び合流した俺達は正門の前に集まっていた。

ここにはゼノヴィアの姿もあって、

 

「ゼノヴィアらしい挨拶だったな」

 

「さっき、先生に少し注意されてしまったけどね」

 

入学式の挨拶でいつもの言葉遣いはダメだったか。

 

「でも、俺は良かったと思うぞ? って、生徒会の仕事は良いのかよ?」

 

「集まって写真を撮るのだろう? 帰るのが少し遅くなりそうだったからね。先生に事情を話して、休憩時間を貰ったから問題ないよ。………それよりも、イッセーの父上殿と母上殿は凄まじいな」

 

ゼノヴィアが向けた視線の先では、入学式とかかれた看板の前にサラを立たせて、写真を撮りまくる父さんと母さんの姿。

更にはルフェイとベンニーアもサラの隣に並んだものだから、

 

「ええ、良いですよ、ルフェイ。ですが、もう少し斜めを向いてみてください」

 

高そうなカメラを構えるアーサー。

アーサーも撮影し出したので、シャッター音が余計に激しく………。

 

そうこうしている内に、リアス達も合流。

新入生と新旧オカルト研究部員が集まる形に。

となるとだ、当然、撮影者も増えたわけで―――――。

 

「「「「「皆、笑って! こっち向いて!」」」」」

 

父さん、母さん、サーゼクスさん、ジオティクスさん、バラキエルさん、アーサーがカメラをこちらへと向ける!

 

アリスが苦笑しながら言う。

 

「なんというか、凄い光景よね。魔王に堕天使の幹部に、聖王剣の使い手が勢揃いでカメラマンするって………」

 

「別にいいんじゃね?」

 

「それはあんたがあの人達と同類だから言えることでしょ」

 

それはそうかもしれない。

まぁ、それはそうと、

 

「よーし、皆! カウントするぞ! スリー、ツー………」

 

父さんがカウントを始めて、皆は一斉にブイサインをカメラに向け―――――。

 

「「「「ワン………ピース!」」」」

 

こうして駒王学園は桜の花が舞う中で新しい始まりを迎えた。

 




平和な日々(シスコン)(シリアル)のはじまりはじまり~
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