ハイスクールD×D 異世界帰りの赤龍帝 リターンズ   作:ヴァルナル

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やっと書けた………!


5話 頑張るエルメンヒルデ!

「なん、だと………!?」

 

目の前の事実に、俺はただただ驚愕するしかなかった。

 

その日、俺は用事があって、レイヴェルと冥界に行っていたんだ。

用事というのはおっぱいドラゴンのショーが近々開かれるので、あちらのスタッフとの打ち合わせなんだが………。

打ち合わせを済ませて、事務所に戻ってきた俺を迎えたもの。

それは―――――

 

「「「お帰りなさいませ、旦那様!」」」

 

出迎えてくれたのはアーシア、ゼノヴィア、イリナの教会トリオ。

疲れて帰ったところに、こうして元気よく「お帰り」を言ってもらえるのは嬉しい。

だが、この三人の行動がそのレベルで終わるわけがない。

  

―――――ケモミミに水着、だと………!?

 

アーシアはウサギ耳に、スクール水着。

ゼノヴィアはヒョウの耳に、布面積の少ない大胆なビキニ。

イリナは白い犬の耳に、ゼノヴィアと同じくビキニ。

イリナの水着はゼノヴィアほど大胆ではないが、十分過ぎるほどエッチな格好だ!

 

言葉を失う俺にゼノヴィアが勝ち誇ったかのようにフッと笑む。

 

「どうだ、イッセー。私達のケモミミ水着姿に言葉も出ないだろう?」

 

出ないよ!

テンション上がり過ぎて、逆に声が出ないよ!

声ってどうやって出すんだっけ!?

声ってなに!?

声ってどんな字!?

みたいになっちまっただろうがよぉぉぉぉぉぉ!

 

ああ、クソッ!

ほとんど紐みたいな水着だから、ゼノヴィアのおっぱいがブルンと全部見えてしまいそうだよ!

 

堂々と体を見せつけるようにするゼノヴィアとは対照的に、少し恥ずかしそうにするアーシアとイリナ。

 

「え、えっと、イッセーさんがお疲れのようでしたので………」

 

「こうすれば、ダーリンが元気になるって、イグニスさんが………」

 

イグニスゥゥゥゥゥゥゥ!

あんた、マジで最高か!

以前、アリスが裸エプロンで出迎えてくれた時といい、今回といい、いい仕事してくれるぜ、女神様!

 

 

~その頃のイグニスさん~

 

 

イグニス「えーと、ここをこうして、あそこをあーしてっと」

 

リアス「イ、イグニス? これはいったい………」

 

アリス「なんで、私達、裸にされて、上からリボンで巻かれているの………?」

 

イグニス「イッセー出迎えプランパート2よ☆」

 

ダブルスイッチ姫をリボンでデコレートする女神様だった。  

 

 

~その頃のイグニスさん~

 

 

後でお礼を言おう。

俺、今だけはイグニス教に入ってもいいかもしれない。

 

レイヴェルが冷や汗を流しながら後ずさる。

 

「そんな………帰ったら私がしようと思っていましたのに。先を越されるなんて………!」

 

マジですか、レイヴェルさん!?

君もケモミミ水着をしてくれる予定だったと!?

俺の心のケアもしようとしてくれるなんて、どこまで支えてくれるというのだ、このマネージャーは!

 

ゼノヴィアが言う。

 

「共にイッセーの女となった身。だが、イッセーがマスター・リアスのもとから独立してしまっている以上、レイヴェル達の方がイッセーと過ごす時間は長い。つまり―――――子作りする時間が多いということだ」

 

「いや、違うからね!? 俺達、結構真面目に仕事してるからね!?」

 

「『休憩室』と『ラブルーム』があるじゃないか」

 

「九重が家に住むようになってからは、使えてません!」

 

そもそも『休憩室』と『ラブルーム』も新造した地下に移動させた上に封印しました!

九重も事務所に遊びにくるんだもの!

「この部屋はなんなのじゃ?」なんて聞かれた時にはなんて答えたら良いかわからないもんね!

 

しかし、ゼノヴィアは「ほぅ」と何やら見透かしたように言ってくる。

 

「だが、倉庫で卑猥事をしているはずだが?」

 

「最近はして………おい、ちょっと待て。なぜにそれを知ってる………?」

 

確かに倉庫でそういうことをしたことはある。

相手はレイヴェルになるが………他のメンバーは知らないはずだ。

これに関しては俺とレイヴェルの二人だけの秘密………というか、誰にも言えねーよ。

となると………。

 

俺は隣にいるレイヴェルに視線を向けるが、レイヴェルは顔を真っ赤にしてブンブンと首を横に振った。

俺でもレイヴェルでもない。

まさか………!

 

ゼノヴィアがニヤリと笑む。

 

「やはりな。そんな気はしていたんだ」

 

「あっ、カマかけやがったな!?」

 

こいつ、戦闘の時は脳筋プレイが目立つのに、こういうところで頭を使ってきやがる!

それで良いのか、聖剣使い!

 

俺がゼノヴィアに抗議しようとすると、それよりも早くアーシアが食いついてきた!

 

「イッセーさん! お仕事の時にそんなことを!? お家ではダメなのですか!? わ、私もその………お家以外の方が良いのでしょうか!?」

 

お家でも良いんだよ、アーシアちゃん!

いや、まぁ、お家以外というのも良いと思うんだけどね!

ただ、例のドアノブで不意打ちだけはやめてね!

トイレの時は割とマジで困るからね!

 

イリナはというと、赤くなった頬を両手で隠すようにしながらボソボソと呟いていて、

 

「わ、私はその………ラブルーム使っちゃったし………あの、だから………」

 

「おいいいいいいい! 翼が点滅してるだろうが! 早く妄想を止めろぉ!」

 

「あわわわわわ! お、落ち着くのよ、私! 私はミカエル様のエースで、天界の戦士で………ダーリンのお嫁さん………」

 

「ちょぉぉぉぉぉぉ! 点滅スピード上がってるだろうが! なにトラマン!?」

 

「流石はイリナ。『性欲のエロ天使』と呼ばれるだけはある」

 

「呼ばれてないし! それ言ってるのゼノヴィアだけだもん! そうだよね、イッセー君!」

 

「………」

 

「え、なんで、目をそらすの!? 嘘でしょ!? アーシアさん、レイヴェルさん! ち、違うよね………?」

 

「「………」」

 

「どうして、二人とも目をそらすの!? 私、泣くよ!?」

 

涙目になるイリナ。

いや、うん、そこは今更なような気がしてるし、もう否定も何も出来ないと思うんだ。

無言を貫く俺、アーシア、レイヴェルに加えてうんうんと頷くゼノヴィアにイリナが本格的に泣きそうになった時だった。

 

「あ、あの………お茶を淹れたのですが」

 

俺達の光景に戸惑うエルメンヒルデがいた。

 

 

 

 

エルメンヒルデ・カルスタイン。

吸血鬼―――――カーミラ派の上級吸血鬼カルスタイン家のお嬢様。

そのお嬢様は今日、駒王学園の制服を着ている。

彼女は俺達と行動することになっており、そうなると同じ格好の方が都合が良いということで服装は合わせてもらっている。

人形のように整った顔立ちとスレンダーな肢体が馴染みの制服を着ているとギャップがあって新鮮だ。

 

彼女は先日、突然、兵藤家を訪ねてきたと思ったら、いきなり、チームに入れてくれと申し込んできた。

その申し込みには流石に驚いたよ。

事情について、実はまだ詳しく聞けていないが、どうやら、再興中の故郷を救うために俺達のもとを訪ねてきたようだ。

国際大会の優勝チームには世界を混乱に導くような願いではない限り、あらゆる願いを可能な限り叶えるとされている。

エルメンヒルデはそこに掛け、藁をもすがる気持ちで俺達のもとを訪れたのかもしれないが………。

 

まぁ、こちらとしてはそう簡単にメンバー入りさせるわけにはいかないんだけどね。     

その理由は二つ。

一つは大会が危険を承知としたものであること。

彼女はカーミラ派の吸血鬼のエージェントだ。

国から許可は得ているとのことだが、預かる以上、彼女を早々危険には晒せない。

二つ目は、メンバー入りしても、今の彼女では俺達のペースに着いてこられないということだ。

彼女がチームに入ったとして、肩を並べて戦えるかと問われると恐らくそれは無理だ。

メンバーの力量や癖、連携が分からない以上、今はまだ戦わせるわけにはいかない。

彼女のカバーをしながら戦えない訳でもないが、それで勝ち残れる程、この大会は甘くはないんだ。

 

というわけで、彼女には暫くの間は記録係としてメンバーの動きや性格を見てもらっている。

加えて、日々の修行にも参加してもらい、ある程度の実力をつけてもらうことにしており、彼女も進んで修行に励んでくれている………が、修行をつけるのはあの人なわけで―――――

 

「あ、あのさ、エルメンヒルデ、その………大丈夫か?」

 

「………あんなに泣いたのは久しぶりでした」

 

俺の問いに目元に薄く涙を浮かべるエルメンヒルデ。

 

俺達がいない間、彼女に修行をつけているのはモーリスのおっさんだ。

つまり、鬼教官によって彼女も俺達と同様に泣かされたのだった。

 

おっさん、もう少し加減してあげてよ………。

いや、これでもかなり手加減してるんだろうけどさ。

それをおっさんに言ったところ、

 

『肝心な時に泣かないように、日頃から泣くほど全力でやるんだろうが。そんな覚悟のないやつが勝てるわけねーだろ』

 

ド正論で返された。

 

だけど、エルメンヒルデも本気で勝ちたいんだろう。

泣かされてもおっさんに向かっていっているようで、そこはおっさんも認めているらしい。

まぁ、おっさんも相手の力量と限界を見極めてやってるからオーバーワークにはならないんだけどね。

実際、泣かされても体を壊すことにはなってないし。

………精神は壊れそうになるけど。

だって、あのおっさんの得物、相変わらず木刀だもの。

温泉街のお土産で魔力とか魔法とか斬ってくるんだものぉぉぉぉぉ!

 

ちなみに、エルメンヒルデは兵藤家にホームステイすることになっている。

厄介になる以上は何かしら手伝うと言って、彼女はお茶汲みや書類の整理などを手伝ってくれている。

まぁ、そのあたりは普段、ワルキュリアやニーナがやってくれているのだが、エルメンヒルデの気持ちを組んでか、幾らか仕事を任せているようだ。

 

また、彼女はギャスパーやヴァレリーのように日中平気なデイライトウォーカーではないため、日中、外出する際にはフードを深く被り、肌を露出しない格好をしている。 

無論、住む部屋も日差しの入らない地下となった。

 

日に当たっても映画みたいに即死するわけではなく、能力が著しく低下するだけらしいが、アザゼル先生に相談したら何か作ってくれるかな?

今度相談してみるか。

 

そんなエルメンヒルデがトレイにお茶を載せて皆に配っていく。

 

「ああ、ありがとう………って、ちょっと待ってちょっと待って!」

 

俺はエルメンヒルデの動きを見てつい声をあげてしまった。

エルメンヒルデはどうにもこの手のことが苦手らしく、今回もトレイをぷるぷる震わせながら忍び足で室内を巡っていく。

毎回こんな調子なんで、お茶を淹れてもらう度に肝が冷える。

生粋のお嬢様だからエルメンヒルデもお茶を配るなんてことはしたこともなく、トレイに乗ったお茶を配るのも一苦労している。

そのくせ気位の高さもあり、俺達の厚意を突っぱねることもあって………

 

「こ、これぐらい、た、大したこと、ありま………せんっ! わ、わわわわわわ!」

 

足がもつれて体勢を崩し、あわやトレイの上のお茶が全部飛んでいくという、お約束の展開!

だから、言ったじゃん!

 

しかし、その刹那―――――ゼノヴィアが何もない空間からエクスカリバーを瞬時に取り出した。

 

「ふんっ!」

 

聖剣を持って念じると投げ出されたトレイと湯呑茶碗がその場で一時停止させられたかのように宙で浮いたままとなる。

ゼノヴィアがエクスカリバーを動かすとそれに合わせて湯呑茶碗も宙を移動し、机の上に見事たどり着く。

 

その様子にイリナとアーシアが拍手を送った。

 

「今のって支配の力よね? 以前と比べると使えるようになってきたんじゃない?」

 

「私もあの地獄の特訓を受けた身だ。これくらいならね」

 

イリナの言葉にそう返すゼノヴィア。

 

ゼノヴィアは統合されたエクスカリバーの力―――――七つの特性を使いこなそうとしていた。

ただ、相性もあるようで、苦手な特性は習得が難しいようだったのだが………今くらいのことなら、咄嗟の対応でもなんとかなるようだな。

 

でも―――――

 

「ティーカップついでにエルメンヒルデも止めてほしかったかな………」

 

「え?」

 

俺の呟きに間の抜けた声を出すゼノヴィア。

 

ゼノヴィアは確かにティーカップの落下を防ぎ、惨事が起きるのを防いでくれた。

だが、支配の力で止めてもらえなかったエルメンヒルデはそのままスッ転んだのだ。

そして………

 

「………今日はクマさんじゃないんだ」

 

「な、ななななななんでこうなるんですかぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

俺の顔を座布団にするエルメンヒルデ。

彼女は転んだ勢いで俺に飛び付いてきたのだが、なぜか俺の顔の上に座るという現象が起きている。

エルメンヒルデの太ももは少しひんやりしているが、そこにあるのは女の子の柔らかさで、心地良い。

しかしだ………なぜにこんなことが起きる?

なにがどうなれば、エルメンヒルデのお尻が、ソファに座っていたはずの俺の顔にめり込むという現象が起きるわけ?

もう意味がわからないんですけど。

 

「ねぇ、ダーリン。ダーリンのそれってもう物理法則とか魔法すらも無視してそうなんだけど………そう思うのは私だけ?」

 

「大丈夫だ、イリナ。俺もそんな気はしてたんだ」

 

「あなた達、この状況でよく落ち着いて話ができますね!? これがこのチームに入るということなのですか!?」

 

吸血鬼のお嬢様の苦難は色々な意味で続きそうです。




~あとがきミニストーリー~

アセム「たとえ多くのシリアルをはらんでも存在し続ける! それが、生きることだと! そう言ったのは君のはずだ!」

イッセー「言ってませんけど!?」

アセム「トランザム!」

イッセー「おまえがやったらボケが3倍になるだけだろうが!」

 
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