ハイスクールD×D 異世界帰りの赤龍帝 リターンズ   作:ヴァルナル

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お待たせしました!


6話 顔合わせします!

「とりあえずはこんなもんか?」

 

「よっこいせ」と椅子に腰かけた俺はレイヴェルにそう尋ねた。

長いテーブル、テーブルの両サイドに並べられたいくつもの椅子。

その数は左右の列合わせて四十ほどある。

 

俺の問いかけにレイヴェルが答える。

 

「そうですわね。予定の人数よりも少し多めですが、準備しておいても問題ないでしょう。予定の時間までもう少し時間もありますし、少し休憩なさってください」

 

これから兵藤家にとある客がくることになっている。

その客とは次の対戦相手―――――デュリオ率いる『御使い』のチーム『天界の切り札』だ。

今回、彼らとは試合前の顔合わせということで、色々と話すことになっている。

まぁ、話すと言っても、簡単な挨拶程度だ。

お互いに面識のないメンバーもいることだし、改めて自己紹介をしたり、試合の意気込みを話したり、あとは適当に雑談しようということになっている。

 

家に来るということで、リアス達と一緒に挨拶をしようと思っていたのだが、あちらも試合が近いということで特訓中だ。

時間があれば、こちらにも顔を出すと言っていたので、後で来るかもしれないけどね。

 

俺はレイヴェルに言う。

 

「オッケー。しかし………やっぱ、家になるのね、集まるの」

 

俺の言葉にレイヴェルは苦笑する。

 

「仕方がありませんわ。いくら同盟関係にあると言っても、悪魔が教会の施設に集まるわけにもいきませんし」

 

悪魔、天使、堕天使は同盟関係にあり、トップの交流も深い。

これまでも色々と交流をしてきてはいるが、まだ抵抗を持つ人もいる。

チームメンバーのほぼ全員が悪魔で構成されている俺達が教会の施設にずかずか入り込む訳にもいかないだろう。

かと言って、その逆は………というとあちらが遠慮してしまうので、話し合った結果、『D×D』の集合場所になっている兵藤家ということになった。

 

部屋の扉がノックされ開かれると、美羽とニーナが入ってきた。

 

「お兄ちゃん、とりあえずお茶菓子持ってきたよ」

 

「おっ、サンキュー………って、エルメンヒルデ」

 

ニーナの後ろについて入室してきたエルメンヒルデ。

ティーカップを乗せたおぼんを運んでくれているのだが………。

 

「な、なんですか、そ、その目は………あわわわ」

 

メッチャプルプルしてる!

今にも転びそうなんですけど!

この間の惨劇が繰り返されそうで怖いんですけど!

 

美羽は苦笑する。

 

「これも練習だから、ね?」

 

「そうそう、私も昔はこういうの下手だったしね~」

 

「あれ? ニーナってそうだっけ?」

 

昔からニーナってそのあたり出来ていたような………。

俺の疑問に気づいたのか、美羽がニーナに尋ねた。

 

「ちなみに昔って何歳くらい?」

 

「え? 五歳くらいだけど?」

 

五歳の時は下手に入らないと思うぞ、ニーナ。

というか、五歳のニーナと比べられているエルメンヒルデが凄い苦い顔してるよ!

ま、まぁ、誰でも得意不得意はあるだろうし、そもそもやる必要もなかったんだ。

美羽の言う通りこれから出来るようになればいいだろう。

 

ニーナが言う。

 

「私の場合はワルキュリアお姉ちゃんに仕込まれたってのもあるんだけどね。姫だから、王族だからとか関係なく人として出来るようにって」

 

なるほどね。

流石はワルキュリア、最近はロリコンの症状が悪化の一途を辿るばかりだけど、やるときはやる優秀なメイドさんだ。

ちなみに、ワルキュリアは母さんと買い物中だ。

チームメンバーとして今回の顔合わせには出席する予定なので、時間には帰ってくるだろう。

 

と、ここでアリスが部屋に入ってきた。

 

「イッセー、デュリオさん達、もう少しでこっち来るんだって」

 

 

 

 

 

デュリオ達は兵藤家地下にある魔方陣でやって来た。

俺達は家に上がった彼らを顔合わせようにセッティングしたVIPルームに案内した。

長いテーブルの真ん中の席に座ると、あちらの『王』―――――デュリオが対面に座る。

俺の左隣には『女王』のアリスが、右隣にはレイヴェルが座った。

本来、『王』のサポートをするのは『女王』の役目と言われているが、アリスには『女王』としての経験が不足している。

レーティングゲームに関しても、俺を含めうちのチームメンバーはほとんど素人みたいなものだ。

そういう理由もあり、サポート役としてレイヴェルを俺の隣に座るように配置したんだ。

 

お互いのチームメンバーを紹介するということだが、あちらはフルメンバーというわけではない。

『王』であるデュリオに、四大セラフのAと代表的な選手のみ。

あと、一部のメンバーと『天界の切り札』チームの監督も来るとのことだが、少し遅れてくるようだ。

 

デュリオ達は俺達と違い、チームの監督を別枠で雇っていた。

ルール上、それは問題なく、プロのレーティングゲームでも監督を雇うこともあるらしい。

バアル戦でのアザゼル先生みたいな立ち位置だな。

 

ま、プロのほうでは監督は雇わず、『王』として自分で指揮することがほとんどみたいだけどね。

プロのプレイヤーには貴族が多く、プライドが高い人が殆どだ。

誰かに指示されたりするのが嫌だったりするのだろう。

それに加えて、監督をやろうと言う人が少ないのも理由の一つだろう。

悪魔の寿命は長く、肉体年齢もそう歳はとらないので、生涯現役を貫ける。

生涯現役なら、引退して監督業をやろうと思うプレイヤーも出てこないのだろう。

 

一方で今回の国際大会では、監督を採用するチームもちらほら出ている。

そのチームの一つが『天界の切り札』チーム。

彼らはとある有名なプレイヤーを監督に招き入れたんだ。

それもあるのか、彼らのチームも俺達と同様、連戦連勝を重ねている。

神クラスとはまだ相対していないようだが、神話に登場する魔物混成の強豪チーム、準神クラスの相手に彼らは完勝、余裕の勝利だった。

 

デュリオが言う。

 

「もう少し遅れるみたいだから、先に始めてだってさ」

 

「了解だ。じゃあ、全員集合ってわけじゃないけど、『天界の切り札』チームの皆さん、ようこそ、兵藤家へ。今回は互いの顔合わせと親睦を深めるために色々と話せたらと思います。まずは互いの自己紹介なんだけど、俺から―――――」

 

そう挨拶をしながら、俺はレイヴェルから顔合わせ前に言われたことを思い出す。

 

『今回の顔合わせは戦術的駆け引きをする場面もあるかもしれません。和やかな会合の水面下では相手チームとの情報戦が始まっていると思っても構いませんわ。なにせ、相手チームの監督は―――――』

 

『天界の切り札』チームの監督、その名と顔はまだまだ悪魔業界に疎い俺でも知っている。

というか、レーティングゲームに少しでも触れれば知ることになる人物だ。

レイヴェルが警戒するのも分かる。

 

まぁ、顔合わせでガチガチの緊張ムードでやるってのも違うだろうし、相手のメンバーにはデュリオを含めて知った顔もある。

そんな雰囲気でやる方が色々と勘ぐられるだろう。

レイヴェルの意見を頭の片隅に入れて、いつも通りにやる方が良いと思う。

 

俺の挨拶が終わると『女王』のアリスに移り、それから準に自己紹介を終えていく。

次は『天界の切り札』チームの番だ。

 

デュリオが言う。

 

「ここにいるのが『御使い』の主要な面子であり、うちのチームメンバーだよ、イッセーどん」

 

そうして転生天使側の紹介が始まる。

デュリオの紹介でまず最初に立ち上がったのは―――――

 

「はいはいはい! ミカエル様の『A』紫藤イリナです! イッセー君、よろしくね!」

 

「うん、いつも会ってるけどね」

 

そう、実はイリナもデュリオのチームメンバーだったりする。

いつも顔会わせてるどころか、一緒に住んでるから顔合わせも自己紹介も必要ないんだけど、一応、形式的にということで。

 

イリナの次は黒髪の長身男性だ。

髭を生やしており、神父の服を纏っているが、服の上からでも分かるガッシリした体格だ。

相当鍛え込んでいる。

彼が手の甲をこちらにむけるとAの文字が浮かび上がる。

 

「はじめまして、皆さん。私はディートヘルム・ヴァルトゼーミュラー。ラファエル様の『A』を任されております。以後、お見知りおきを」

 

ディートヘルム・ヴァルトゼーミュラー。

情報では神器持ちで、その能力は―――――回復。

そう、アーシアと同じように傷を癒すことができるんだ。

ただ、アーシアと決定的に違うのは彼の能力は信徒、つまり天界に準ずる者限定にしかその能力が使えないということだ。

そのため、神器システムに弊害を生まず、アーシアのように追放されるようなことはなかった。

 

次の転生天使は―――――

 

「俺はネロ! ネロ・ライモンディさ! ウリエル様の『A』だ! 趣味は困っている人達を救うこと! 特技は悪魔と吸血鬼をぶっ飛ばすことだぜ!」

 

と、元気よく名乗りをあげるハリネズミみたいな尖った金色の髪が特徴の少年神父。

 

俺達、とりあえず悪魔なんだけど………まぁ、素でこんな感じなんだろうな。

悪意も敵意も感じないし。

 

隣ではディートヘルムさんが片眉を吊り上げていた。

 

「ネロ、目の前の方々にそんな物言いでどうする?」

 

「ハハハハハ! 細かいことは言いっこなしだ、ディートヘルムの旦那! まぁ、悪いもの退治が得意ってことで一つよろしく頼むぜ!」

 

そう言うとネロは俺の方に視線を向けるとニッと笑んだ。

テンション高めの彼は懐から何やら取り出す。

それはヒーローものの覆面だった。

 

「これは『キャプテン・エンジェル』! どんな時でも絶対に引かないチビッ子達の味方さ! 俺のもう一つの姿だ! ぜひとも『乳龍帝おっぱいドラゴン』と対決して………いや、共演したいところだぜ!」

 

キャプテン・エンジェル。

試合の中継でも見たけど………天界も特撮、ヒーローものに手を出したらしい。

どうやら、おっぱいドラゴンを受けて、天界でも信徒達向けのヒーローがいてもいいだろうという話になったそうだが………。

 

なんか、これから先、あちこちでこういう特撮ものが作られるような気がしてきた。

冥界、天界ときて、次はギリシャとか北欧とか。

各勢力のトップ陣って、結構そういうの好きみたいだからあり得る話だ。

 

デュリオが言う。

 

「実はうちのところの子供たちに結構ウケてるんだよね」

 

「デュリオ! そこはもっと大きく言って良いんだぜ! 目指せ『おっぱいドラゴン』! 超えろ『おっぱいドラゴン』! てな感じでよろしくな、おっぱいドラゴン!」

 

「お、おう。よろしくな?」

 

うん、すんごくテンション高いな、この子。

俺、このエンジン全快の子についていけるかな?

 

元気な少年神父の次は黒いシスター服を着た美少女さん!

デュリオ達が来てからずっと気になってた子だ!

確か名前はミラナさんといって、ロシア出身だったはず!

灰色がかった青の瞳がとても綺麗だ。

 

自分の番になり、頬を赤く染め、恥ずかしがりながらシスターさんが言う。

 

「………わ、私はミラナ・シャタロヴァ………ガブリエル様の『A』をしております。いちおう、正教会でシストラをしています。よろしくです………」

 

ちくしょう、声まで可愛いじゃないか!

声といい、仕草といい、うちのアーシアちゃんに匹敵するポテンシャルを持っているということか!

 

しかも、ガブリエルさんのA。

Qのグリゼルダさんをはじめ、ガブリエルさんの『御使い』は全員が美女美少女揃いと聞く。

なんて素晴らしいんだ!

ぜひとも、全員とお知り合いになりたいよね!

 

そんな心の声が顔に出ていたのか、デュリオが俺に言ってくる。

 

「ちなみにミラナはとっても胸が大きいって、女性転生天使の間でも有名なんだよね」

 

「うんうん、多分、リアスさんくらいはあるんじゃないかな?」

 

などとイリナも追加情報をくれる!

 

リアス並だと!?

その情報を聞いて、俺の目が彼女の胸元に行かないわけがない!

体型を隠してしまうシスター服の上からでは計測できないが………。

俺は悔しさに拳を震わせた。

 

くそぅ、これが俺のスカウターの限界というのか!?

目の前に凄いおっぱいがあるというのに、それを透視することが出来ないのか!?

否!

俺はおっぱいドラゴンだ!

やるときはやる男なのだ!

目覚めろ、俺のドラゴニックパゥワァァァァァァァァ!

ぬぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!

 

持てる全てを両の眼に注ぎ、新たな力を開眼させようとする俺!

そんな俺に―――――

 

「いや、どんだけ目に力入れてるのよ!?」

 

「ぶべらっ!?」

 

炸裂するアリスパンチ!

拳が頬にめり込み俺を席から吹き飛ばした!

 

さ、流石はアリスさんだ………!

相変わらずの破壊力!

 

アリスはミラナさんの胸をチラッと見たあと、腕を組んで胸を隠すようにして、

 

「………イッセーのバカ」

 

「ご、ごめんなさい………」

 

どくどくと流れる鼻血を押さえる俺

 

しかし………可愛い。

やはりアリスのツンデレ気質は最高だと改めて実感した出来事だった。

 

俺達がそんなやり取りをしている横では、ミラナさんも恥ずかしがりながら胸を両手で隠しており、

 

「デュリオ、それはセクハラになりますよ?」

 

と、グリゼルダさんからツッコミを受けるデュリオだった。

 

 

 




ヴァルス「国語の問題です。『~のようだ』を使って文章を作りなさい」

ベル「………見ろ、人がゴミのようだ!」

ヴァルス「ベルたん、それ好きですね」
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