ハイスクールD×D 異世界帰りの赤龍帝 リターンズ   作:ヴァルナル

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15話 新しい出会い

修行を終えた後はメンバー全員揃ってのミーティングだ。

メンバー全員が特訓空間の一ヶ所に集まると、レイヴェルが揃えてくれた資料を囲んで話し合う。

転生天使の特性、トランプ――――ポーカーの役について。

これについては試合が決まってからずっと話していたことではあるが、改めて確認だ。

向こうはあるカードが揃うことでメンバーの力が爆発的に上がる。

悪魔の駒のように個々の力ではなく、チーム全体の戦力を引き上げられるのは大きなポイントだ。

 

「加えてストラーダの爺さんにリュディガーさん、か………。鬼だな、この組合せ」

 

俺はワルキュリアが入れてくれたコーヒーを飲んでそう漏らす。

 

ストラーダの爺さんの力は間近で見ていたからよく分かっているつもりだ。

モーリスのおっさんと二人がかりとはいえ、トライヘキサを取り込んだアセムと真っ向からやりあっていた怪物クラスの猛者。

モーリスのおっさんと同じく、チートと呼ばれてもおかしくはない、理不尽な存在だ。

 

「これうま」

 

………うちのチートおじさんはのんびり饅頭食べてます、はい。

ボーヴァとあれほど激しく動いてたのに汗一つかいてないって、どういうこと?

 

「あんた、本当凄いと思うわ」

 

「勿体なきお言葉です!」

 

アリスの言葉に深く頭を下げる絆創膏だらけのボーヴァ。

マジで根性の塊だな………凄いよ、君!

 

それはともかく、こっちのチートおじさんと勝るとも劣らない人に加えて、相手のブレインも厄介だ。

レイヴェルが相手チームの監督であるリュディガーさんの写真付き資料を取り出した。

 

「リュディガー・ローゼンクロイツ様。人間からの転生悪魔の中で唯一レーティングゲームのトップランカーに名を連ねた方。『番狂わせの魔術師(アプセッティング・ソーサラー)』の二つ名で冥界でも屈指のプレイヤーとされています」

 

これにボーヴァも続く。

 

「ええ、あの方の戦術、戦略は王者の喉元まで迫ったほどです」

 

王者――――ディハウザー・ベリアル。

レーティングゲームの絶対王者。

アグレアスで手合わせした時はリゼヴィムの目を欺くため、彼はわざと俺に負けたが………。

本気でやり合っていたらどうなっていたかは分からないな。

無論、パワーでごり押すことも出来るだろうが、相手は歴戦の悪魔。

そう簡単には勝たせてくれないだろう。

特殊なルールが設けられるゲームではなおのこと。

こちらがどこまで食らいつけるかって感じになるだろうな。

 

レイヴェルは説明を続ける。

 

「元は魔法使いの組織のひとつ『薔薇十字団(ローゼン・クロイツァー)』の創設者一族に生まれた魔法使いでしたが、悪魔になる前はそれほど目立った術者ではなかったようです」

 

元は上位魔術師の一人。

それだけでも実力者として見られるのだが、今のような影響力はなかったみたいだな。

 

ボーヴァも追加情報をくれる。

 

「私も父からリュディガー氏のことは聞いております。転生後は『番外の悪魔』の一つ、マモン家の前当主の『僧侶』だったそうです」

 

「悪魔に転生した後、功績を立てた結果、上級悪魔に昇格したのですが………」

 

「彼の武勇伝はレーティングゲームに参加してからってことで良いのよね?」

 

アリスの問いにレイヴェルは頷く。

 

ボーヴァが苦い顔で言う。

 

「レーティングゲーム参加して、僅な年月でトップランカーに名を連ねた傑物です。父も何度か試合をしたのですが、非常にやりづらいと言っていました」

 

「元龍王のおっさんがそう言うのか。ちなみに勝敗は?」

 

俺の問いにボーヴァは答えづらそうにして、

 

「勝ったことはあります………ですが、負け越したままです」

 

タンニーンのおっさんが負け越したまま、か。

なんとなく、その試合を語るおっさんの表情が目に浮かぶな。

多分、今のボーヴァ以上に苦い顔をしていたんだろう。

 

レイヴェルがこう言う。

 

「うちの一番上の兄もリュディガー様を語るときは厳しい表情ばかりでしたわ。そんな方がこの大会では監督として参加すると表明した時は冥界はもちろん、人間界の魔術師達の間でも大きく話題になったそうです」

 

「そりゃあ、現役バリバリの一流プレイヤーがいきなり監督だもんな。しかも、天使チームの監督ともなれば………」

 

悪魔のチームならいざ知らず、まさかまさかの天界側。

同盟を組んでからは友好的になっているとはいえ、天使チームの監督をするなんて誰も思わないだろう。

 

美羽がリュディガーさんの記事に目を通しながら、ふと呟いた。

 

「でも、リュディガーさんとデュリオさんが組んだ理由ってなんだろう? 以前から面識があったとか?」

 

美羽の言葉にレイヴェルが答える。

 

「詳しい理由は不明ですが、両者の間で目的が一致した結果、行動を共にしているのは間違いないでしょう」

 

デュリオ達の様子を見るに、あちらのチームメンバーは監督であるリュディガーさんを信頼しているようだ。

確かにリュディガーさんは一流の監督になる得るだろうが、それを理由に天使達が悪魔の彼に監督を頼むかと考えると………なんとも言えないところだ。

 

俺と美羽、レイヴェルが深く考えていると、そよ横でアリスが「ん~」と背中を伸ばした。

 

「そこは当人同士の問題なんだし、考えてもしょうがないんじゃない? 今、話すべきなのは彼らの攻略法でしょ」

 

リーシャもそれに続く。

 

「そうですね。彼らには彼らの事情があるようですが、それはそれです。次の試合、彼らは全力で来る宣言しています。ならば、私達も全力で迎え撃つための準備に集中するべきでしょう」

 

二人の言う通りだな。

あれやこれやと考えても、どうせ答えなんて見つからないだろう。

それに、彼らの目的や願いを知ったところで、やることは変わらない。

試合はただ全力でぶつかる。

それだけだ。

 

それより、俺が気になるのは―――――

 

「リーシャ………なんで、フェンリルがここにいるの?」

 

腰を下ろしたリーシャの横にはなぜかフェンリルが寝そべっており、リーシャはフェンリルの頭を撫で撫でしているという構図。

色々ツッコミたいところはあるけど、まず最初に聞いておかなければいけない。

ヴァーリのとこのフェンリルがこの場にいる理由をな!

 

俺の問いにリーシャはフェンリルをモフモフしながら、微笑んで、

 

「モフモフしたかったのです」

 

「答えになってないけど!?」

 

どんだけモフモフしたいの!?

家でもモフモフしてるじゃん!

 

「最近、ヴァーリさんのところも試合で忙しいようでして。フェンリルちゃんと触れ合う時間が取れなかったのです。それが先程、フェンリルちゃんの時間が空いたとルフェイさんから連絡がありまして、それで」

 

「レンタルしたってか!? 伝説の魔獣、モフモフしたいがためにレンタルしたってか!?」

 

伝説の魔獣だよ!?

神をも殺す牙を持った最強クラスの狼だよ!?

モフモフしたり、それを目的にレンタルしてもいい存在じゃないと思うんだ!

 

つーか、そろそろフェンリルも怒って――――

 

「………」

 

あれ?

なんか、怒ってないような………。

怒るどころかリーシャにピッタリ寄り添ってるし。

頭撫でられて気持ち良さそうに目を細めているのは気のせいだろうか。

 

フェンリルはリーシャの手をペロペロと舐めると――――ゴロンと寝転がり、リーシャにお腹を見せる格好となった!

 

これにはリーシャも目をキラキラ輝かせて、

 

「はぅぅぅ! フェンリルちゃん、可愛すぎですぅ!」

 

そのままフェンリルに抱きついてしまった!

なにこの状況!?

なにこの未知過ぎる光景!?

 

フェンリルの胸に顔を埋めながらリーシャが言ってくる。

 

「イッセー! フェンリルちゃん、私が面倒を見ても良いでしょうか!」

 

「飼うってか! フェンリルちゃんを飼うってか!」

 

「ちゃんとご飯もあげますし、お散歩も連れていきますし、ブラッシングもしますから!」

 

ペットをねだる子供か!

ヴァーリに聞きなさい!

フェンリルも何か反応しないと、リーシャのペットにされてしまうぞ!

それで良いのか!

 

「………ワフッ」

 

フ、フェンリルが堕ちたぁぁぁぁぁぁぁ!

何かおさまるところにおさまったような顔してる!

戦いを離れ、心から安らげる居場所を見つけたような目になってる!

 

モーリスのおっさんが言う。

 

「ちょうど良いし、犬語の翻訳でもしてみるか」

 

「えっ、そんなことできるの?」

 

「おう。俺に任せりゃ余裕だよ」

 

そう言っておっさんが懐から取り出したもの。

それは―――――

 

『我、真の居場所を見つけたり』

 

という文字が画面に映し出された携帯サイズの機械。

昔、CMとかで見たことがあるもので、

 

「犬語翻訳機じゃねぇか!」

 

「面白そうだからペットショップで買ってみた」

 

「謎のチョイスだな! つーか、完全に懐いてんじゃん! リーシャのこと居場所とか言ってるし!」

 

フェンリル、おまえの居場所はヴァーリのところだろ!?

美猴と黒歌が嫌だったのか!?

などと思っていると犬語翻訳機に新たな文字が浮かび上がる。

 

『カップ麺、嫌』

 

「伝説の魔獣がカップ麺って、そりゃないわな!」

 

納得しました!

あいつのチーム、ルフェイがいなきゃ、カップ麺ばかり食ってるって言ってたもんな!

確かにそれは嫌だわ!

 

更に犬語翻訳機の文字が変わる。

 

『頭撫で撫で良き』

 

「結局、堕ちてるんかい!」

 

リーシャによるモフモフアタックはフェンリルをも堕とすのか!

えぇい、リーシャが凄いのか、フェンリルがダメだったのか分からないぞ!

 

リーシャが言う。

 

「まぁまぁ。イッセーも言ってくれたら、いつでも撫でてあげますよ?」

 

そう言って、ポンポンと俺の頭を撫でてくるリーシャ。

美人で優しいお姉さんによる撫で撫でか。

うん、これは堕ちる。

ついついペットになりたくなるのも分かってしまう。

このままずーっと、リーシャに愛でてもらえるならそれもありかもしれない。

 

そんなことを思った時だった。

 

「ガルルルルルッ!」

 

唸り声をあげたフェンリルがいきやり噛みついてきやがった!

 

「イダダダダダッ!? なにしやがる、この野郎!?」

 

「ガゥッ!」

 

「ガゥッ! じゃねぇ! おまえの牙は洒落にならねぇんだよ!?」

 

さっきまでのんびりしてたじゃん!

なんで噛みついてくるの!?

俺、何か悪いことしましたか!?

 

美羽が苦笑する。

 

「リーシャさんを取られると思ったのかも」

 

「なにおう!? リーシャ姉は俺のお姉さんだぞ!? おまえになんかやるかよ!」

 

「ガルゥ!」

 

「よーし分かった! こうなったらとこんまでやってやらぁ! 天龍なめんなよ!?」

 

その場から駆け出す俺とフェンリル!

一人と一匹は激しいオーラを纏い、激しい戦いを繰り広げた―――――。

 

 

 

 

暫くして。

 

「ぜーはー………ぜーはー………」

 

息を荒くする俺とフェンリル。

リーシャを巡る俺達の戦いは決着がつかず、睨み合いになっていた。

 

その時、ふいに修行空間に転移の魔法陣が出現する。

この場所を知っているのは俺達のチームとリアス達のチーム、アザゼル先生とティアくらいだ。

だが、今出現している魔法陣は皆が使うものとは全くの別物。

この紋様は確か―――――。

 

咄嗟に立ち上がる美羽達をレイヴェルが制する。

 

「実は今回、私達にもアドバイザーをつけることになりまして………いえ、付けざるを得なくなったと言った方が正しいのでしょうか………」

 

その魔法陣から現れたのはスリットの深い妖艶なドレスを着た美女!

見た目は二十代後半くらいだろうか。

頭から生えた二本の角とウェーブのかかった長いピンク色の髪が特徴的だ。

なにより、目を引くのはその抜群のスタイル!

括れた腰に豊満なおっぱい!

初対面なのにガン見してしまう!

 

現れた美女には見覚えがあった。

というよりは、冥界に住む者、レーティングゲームを知っている者ならば誰もが知るであろう人物だ。

 

女性は素敵な微笑みと共に挨拶をくれる。

 

「ごきげんよう、赤龍帝と、そのチームの方々。私はロイガン・ベルフェゴールといいます」

 

ロイガン・ベルフェゴール!

レーティングゲーム元二位にして、最強の女性悪魔プレイヤーと称された人物だ!

 

王者の告発と共に『王』の駒使用による不正が明るみにされた。

駒の使用者には彼女の名前も挙がっていたんだ。

彼女はその事実をいち早く認めた人物でもあり、やけくそになって暴れまわった『王』の駒不正使用の上位ランカー達を鎮圧して回っていたという。

 

アリスが言う。

 

「確か、不正が見つかって、ゲームのタイトル返上、ゲームも当面参加できなくなった………だっけ?」

 

ロイガンさんは肯定するように頷き、肩をすくめた。

 

「加えて『王』の駒も機能停止させられたわ。ベルフェゴール家も追われ、最上級悪魔の地位も剥奪されたの。今はただの上級悪魔ね」

 

なるほどね。

『王』の駒を使用した者達は冥界各地で暴れまわった結果、鎮圧され、今は拘束されている。

各種地位を剥奪されたとはいえ、こうして動けるのは混乱鎮圧に回ったことによって得られた恩赦なのだろう。

 

ロイガンさんはレイヴェルに視線を送る。

 

「ルヴァル君に新しい就職先を斡旋してもらっているところでね。ここへの訪問もその一つよ」

 

レイヴェルも複雑な表情で頷いた。

 

「うちの長兄――――ルヴァルお兄様からの頼みでして………。事前にお伝えできず、申し訳ありません」

 

「まぁ、事情が事情だからなぁ。そこは気にしてないけど………しかし、ロイガンさんがうちのアドバイザーを?」

 

俺の問いにロイガンさんは皮肉げに笑った。

 

「暇なのよ。唯一の楽しみだったゲームは奪われてしまったから、自堕落な生活になっていてね」

 

そう言うとロイガンさんは置かれていた資料を勝手に手に取り、視線を落とした。

 

「リュディガーが監督をしているチームと戦うのでしょう? 直接は力になれないせれど、私が記録していたゲームの資料をあなた達にあげるわ。これは追加の資料ね」

 

ロイガンさんが指を鳴らすと、魔法陣が出現し、そこから紙の資料が山のように現れた。

レイヴェルが資料を確認し、目を通していく。

 

「痛み入ります、ロイガン様。実は少し前にもロイガン様からは貴重な資料をいただいておりますわ。これに『御使い』に関する資料を照らし合わせながら、相手チームへの対策を練ろうと思います」

 

「分かった。とりあえずは皆で資料に目を通してみるか」

 

これだけあれば何かしら対策を寝れるだろう。

ま、相手が相手なんでどこまで通じるか分からないけどね。

 

ロイガンさんが言う。

 

「監督としてアドバイスできれば良いのだけれど、監視されているから、下手に動けないのよね」

 

監視ね。

ある程度は動けても、あまり自由がきかないってことなのかね?

 

しかし、監督か………。

こんなに妖艶なお姉さんに監督してもらえたら、俺的には張り切りそうだ!

あんなことやこんなことまで監督されて………なんてね!

 

ムフフなことを考えていると、ロイガンさんが俺に近づいてきて………超至近距離まで迫ってきた!

近い!

もう少しで鼻先がくっついてしまいそうだ!

 

「うふふ………なるほどなるほど」

 

「え、えっと、なんでしょう?」

 

覗き込んでくるロイガンさんに戸惑う俺。

すんごく良い香りが、鼻をくすぐってきて………!

 

ロイガンさんはしなやかな指で俺の顎をくいっと上げる。

そして、艶のある笑みを浮かべて、こう言ってきた。

 

「赤龍帝は可愛い顔をしているのね。率直な感想としては――――好みだわ」

 

なん、だと………!?

俺がロイガンさんの好みのタイプだというのか!?

 

ヤバい!

こんなお姉さんに突然そんなこと言われて、顔が熱くなってしまっているのが分かる!

 

アリス達がヒソヒソと話し出す。

 

「えっ、これってそういうこと? うちの旦那様、また増やすの?」

 

「うーん、そういうことになるのかな? でも、これ以上はお兄ちゃんの体が持つかどうか………」

 

「ねぇね、それって………」

 

「うふふ、イッセーはモテモテですね」

 

「しかも、ロイガンさんもおっぱい大きいし、凄く美人だし、お兄さん好みだよね」

 

「このままいくと、イッセー様も枯れるかもしれませんね」

 

アリス、美羽、サラ、リーシャ、ニーナ、ワルキュリアがそんなことを話している!

俺、枯れちゃうの!?

怖いこと言わないでくれますか、ワルキュリアさん!

 

レイヴェルがアリス達に言う。

 

「そういえば聞いたことがあります。――――ロイガン様は無類の年下好き。特に十代から二十代の人間の男性が好みだと」

 

す、素晴らしい情報だ!

年下好き!

二十代OK!

自分で二十代って言ってしまうこの悲しさは………。

 

いやいやいや、今はそんなことどうでも良くて!

こんな素敵なお姉さまのストライクゾーンに入っているという事実が肝心なんじゃないか!

思わず小躍りしそうになるよ!

 

ロイガンさんは小首を傾げて微笑む。

 

「うふふ、赤龍帝は年上の女性は範囲外なのかしら? まぁ、あなたからしたら、私なんて百歳を超えたおばあちゃんになってしまうのだけれど」

 

「いえ! 大歓迎です! ロイガンさんのような素敵なお姉さんなら、年齢なんて関係ありません!」

 

おばあさんだなんて思うわけない!

どうみても二十代のお姉さんだし、そもそも悪魔にとっちゃ、百歳くらいの歳の差は些細なものだしね!

 

俺の告白を聞き、ロイガンさんは嬉しそうにする。

 

「それは嬉しいことを言ってくれるわね。これは本気にしてもいいのかしら」

 

本気にしちゃってください!

 

舞い上がる俺を横に、美羽が何やらメモしていて、

 

「ロイガンさんも追加と………」

 

「やっぱり、美羽ちゃんがイッセーの女性関係を握ってるのね」

 

あ、うん。

相変わらず義妹によってハーレム計画を進められております。

 

ロイガンさんはフッと微笑むと、話題を切り替えた。

 

「まずはリュディガーが監督をしている転生天使チームの試合に勝たないとね。相手は間違いなく強敵。普段、人間を見下す上級悪魔のプレイヤーが唯一、畏怖したのが彼だもの。あなた達が規格外の強さを持っているとしても、油断は禁物よ」

 

その言葉に対し、俺は不敵に笑んだ。

 

「勝ちますよ、絶対に」

 

「強気ね。でも、そういう気持ちも大切だわ」

 

そう言うなり、踵を返して転移の魔法陣を再展開する。

ロイガンさんは魔法陣の中心に立つと、こちらに手を振った。

 

「応援しているわ。立場上、あまり良いアドバイスは出来ないけれど、ゲームを経験してきた者として一つだけ。どんな結果になろうとも試合は楽しまなきゃダメよ?」

 

そうして、ロイガンさんは転移の光に消えていった――――。

 

 




~あとがきミニ~

Q,昨晩は何を食べましたか?

ヴァーリ「カップ麺の焼きそば(88円)」

フェンリル「リーシャ特製オムレツ(犬用・塩分控えめ)」

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