ハイスクールD×D 異世界帰りの赤龍帝 リターンズ   作:ヴァルナル

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RGハイニュー作るのに夢中な今日この頃


24話 流れを変えろ!

《ゴォォォォォルッ! またまた『天界の切り札』チームが決めたぁぁぁぁぁ! 赤龍帝チームとの点数が広がっていきます!》

 

俺、兵藤一誠は追い込まれていた。

リュディガー・ローゼンクロイツ。

レーティングゲーム七位にして『番狂わせの魔術師』とまで呼ばれる男が用意した戦術はこちらの弱点――――精神面の弱さや不確定要素までもを利用して、戦力を確実に削ぎに来ている。

ボーヴァは苛立たせることでミスプレーをするように誘導させられ、サラは俺や美羽を守ろうとする感情を利用され思うように動けなくされている。

更にアリスは巨乳の自分を見せることで戦意を喪失させられた!

デュリオのシャボン玉が割れた今でも、巨乳の自分を失ったことで大泣きしていて、試合どころではない!

なんて恐ろしい作戦なんだ!

 

そういう俺も彼らの術中にはまり、イリナと体を拘束されてしまった!

俺はイリナと向かい合う体勢のまま、腕と腕、足と足、そして胴体を光力の輪で拘束されているため、全く身動きが取れない!

力付くで光の輪を外そうとしても――――

 

「あっ………ダーリン、そこは………っ」

 

なんてことをイリナが言ってくるから、それも叶わない!

なんでそんな声だしてるの!?

エッチなことしてないよね!?

俺、変なことしてないよね!?

 

ああ、もうっ!

イリナがそんな声出すもんだから、こっちも色々意識しちゃうでしょうが!

密着してるからイリナの鼓動もダイレクトに伝わってくるし、呼吸も聞こえるし、おまけにどこもかしくも柔らかいしぃぃぃぃぃぃ!

 

「お兄ちゃん、早くその拘束といて!」

 

美羽が魔法をぶっ放しながら言ってくる。

 

「すまん! ちょっと動けない!」

 

「そんなに強い拘束が!? ………って、お兄ちゃん、その顔」

 

こっちを見た美羽が急にジト目になる!

えっ、なに!?

どうしたと言うんだ、妹よ!

 

戸惑う俺に美羽が言ってくる。

 

「すごーくエッチな顔してる」

 

「なぬっ!? いくら俺でも、こんな時にそんなこと――――」

 

反論しようとする俺だったが、気付いてしまった。 

顔に当たる二つの柔らかい感触に、ついつい顔を埋めてしまっている自分に。

イリナが身に付けているのはボディーラインが浮き彫りになる、あのピッチリとした戦闘服だ。

しかも、下着を着けていないのか、ほぼそのままの感触で―――――

 

「くっ! これがレーティングゲーム七位の策か! 恐ろしい限りだぜ!」

 

「いや、策と言うか、いつも通りのお兄ちゃんなんだけど!?」

 

美羽のツッコミが入る中、レイヴェルが言ってくる。

 

「イッセー様! イリナ様には申し訳ないですが、洋服崩壊で脱出を!」

 

「ッ! その手があったか!」

 

洋服崩壊!

なるほど、光の輪をイリナが身に付けているものとして認識すれば、バラバラにすることができる!

まさか、レイヴェルの口からその技の名が聞けるとはな!

それだけ追い詰められていると言うことだ!

 

「よし! 洋服崩――――」

 

技を叫ぼうとした時、不意に視線を感じた。

途端にのし掛かってくる凄まじいプレッシャー。

これは、まさか………!

 

俺は震える声でレイヴェルに言う。

 

「だ、ダメだ。今は、出来ない………ッ!」

 

俺の口から出た予想外の回答にレイヴェルは目を見開いた。

 

「イッセー様!? どうしたと言うのですか! 普段なら躊躇なく発動させるではないですか!?」

 

ぐはっ!

そんな風に思われていたのか!

ま、まぁ、その通りなんだけどね!

 

レイヴェルの言葉にダメージを受けながら、俺は答える。

 

「レイヴェル………解説者だ」

 

「解説者? ………まさか!?」

 

レイヴェルも気づいたようだ。

そう、解説者にはトウジさん――――イリナのお父さんがいることに!

 

レイヴェルは驚愕するように言う。

 

「リュディガー様はこうなることを見越していた………? イッセー様を拘束する役にイリナ様を起用したのはこれを狙っていたのですか………?」

 

なんてこった!

リュディガーさんは俺の洋服崩壊を封じる策まで用意していたと!

流石の俺もお父さんの前で娘さんを全裸にすることなんて出来ないもんね!

とことんこちらの精神的弱点をついてくる!

これがレーティングゲーム七位!

見事としか言いようがないぜ!

 

俺はガクリと崩れ落ち、イリナのおっぱいに顔を埋めた。

 

「このままイリナの――――ハニーのおっぱいを堪能するしかないというのか!」

 

「バカなこと言ってないで、さっさと抜け出してくださいまし!」

 

レイヴェルもちょっとお怒りだ!

 

だが、確かに俺もこんなところでやられるわけにはいかない。

ヴァーリには自分と当たるまで負けるなよと言われたばかりだ。

俺も絶対に負けないと宣言した。

俺自身のために、仲間のために、そして俺をライバルと呼んでくれる奴らのためなも、ここで止まるわけにはいかない!

 

俺はチームメンバーに言う。

 

「皆! 少しだけ持たせてくれ! 必ず戻る!」

 

更に俺は踞るアリスに告げる。

 

「アリス! 俺はアリスのおっぱい大好きだぞ! というか昔よりも確実に成長してるんだ! 自信を持ってくれ!」

 

ブラも前より大きくなってるしな!

それに――――

 

「大きくするなら、全力で手伝う! おっぱいマッサージだって毎日やってやるさ!」

 

「そんなこと大きい声で言うな、バカァァァァァ!」

 

涙を拭って立ち上がるアリス!

復活してくれたか!

 

転生天使達に囲まれているメンバーが見える。

ボーヴァと百鬼だ。

二人ともかなり疲労しており、ボーヴァは片膝をついてしまっている。

しかし、ボーヴァは膝を震わせながらも立ち上がる。

 

「フフフ、我が主はまだ勝利を信じている。ならば、臣下たる某は立たねばなるまい。さぁ、どうした天使よ。教会の戦士達よ。この程度では某は倒せぬぞ?」

 

「まだ立つのか、タンニーンの息子よ」

 

その問いにボーヴァは雄々しく吼える。

 

「俺は赤龍帝の第一の臣下なのだ! 某は赤龍帝の牙! ここで折れるわけにはいかぬのだッ!」

 

特大の火球を幾重にも吐き出すボーヴァ。

吐き出された炎は天使達の包囲を崩そうとす。

そのボーヴァの背後に向けて、天使の一人が光の槍を投げようとするが、そこを百鬼が横から蹴りつけて、その天使を吹っ飛ばした、

 

百鬼は大きく深呼吸した後に、首を鳴らす。

 

「どうやら、まだ動けるようだな、ボの字」

 

「余計な真似をするな、百鬼家次期当主! これは俺の、主への忠誠を示す戦いなのだ!」

 

「そう言うな、俺だって先輩を勝たせたいんだ。それにそこで散れば、それこそ先輩に恥をかかせるぞ?」

 

百鬼はボロボロになった服を脱ぎ捨てる。

細身だが鍛え上げられた肉体がそこにあった。

 

ディートヘルムさんが言う。

 

「君が日本の異能集団、五大宗家の筆頭。百鬼家の次期当主か」

 

「その通りですよ、大天使ラファエルのA殿。今は赤龍帝の兵藤先輩のチームメイトですけどね。故に――――」

 

そう言う百鬼の体を闘気とドラゴンのオーラが覆う。

 

「今は赤龍帝の拳として戦わせてもらおうかッ!」

 

百鬼は凄まじいスピードでディートヘルムさんとの距離を詰め、鋭い拳を放つ!

ディートヘルムさんは体捌きでいなそうとするが、避けきれずに一撃を顔面に受け、大きく仰け反った。

 

「典型的なパワータイプか! ならば!」

 

その場から後方に飛び退いて、手元に光の槍を複数出現させるディートヘルムさん。

近距離を得意とする百鬼に対し、遠距離で対応しようとしているんだ。

 

しかし、百鬼は動じずに手招きするような動作を見せた。

 

「じゃあ、そっちから来てもらおうか」

 

百鬼が全身から闘気を解き放つと、それに応じるように周囲の地面が動き波打っていく。

波は広がっていき、ディートヘルムさんの足元までうごめきだし、ディートヘルムさんを百鬼の方へと運び出した!

 

「なっ!? 地属性の術を操るとは聞いていてたが………!」

 

百鬼は大地を司る霊獣「黄龍」と契約しているため、ああやって大地を操ることができる。

今は地面を操ってディートヘルムさんを自身のもとへと引き寄せたようだ。

距離を一気につめた百鬼は、拳にオーラを纏わせて、

 

「もう一発だ!」

 

百鬼の拳はディートヘルムさんをぶっ飛ばした!

 

俺も修行中に初めてあれをされた時は対応が遅れたしな。

初見の者が驚くのも無理はない。

 

百鬼は地面に足をつけている間、龍脈から大地の気をほぼ無制限に借りることができるため、無尽蔵の闘気を扱える。

今も疲労は大きいが、闘気自体は弱まっていない。

更に――――

 

「ついでにあんた達が掴んでいない奥の手を披露してやるよ」

 

言うなり、百鬼の闘気が膨れ上がり、一気に爆発する!

弾けた闘気がやみ、そこにいたのは――――人型のドラゴン。

首や腕、足は太く、背丈も胸板の厚みも増しており、一回り以上はサイズアップしていた。

 

《ななななななんとぉ! 百鬼選手がドラゴンのような姿に変化したぁぁぁぁぁぁ!》

 

アナウンサーも百鬼が出した奥の手に驚愕していた。

 

百鬼が言う。

 

「龍脈から力をもらい続けていると、俺自身にもこうした変化が出ちまうんだよ。――――龍鬼人ってところかな」

 

霊獣『黄龍』を自身に顕現させた姿!

あの姿になった百鬼はスピードもパワーも一気に跳ね上がる!

 

百鬼は自身の体を見ながら言う。

 

「赤龍帝の拳を名乗るにはピッタリの姿だろう? 俺としては先輩の鎧の方がカッコ良くて好きだけどな」

 

百鬼の変化にボーヴァが言う。

 

「ククク、人間………いや、コーチン。その姿ならば、俺の大暴れにもついこられよう。俺にうっかり踏み潰されぬよう、精々気を払って動き回るといい!」

 

「コーチンって呼ぶなって!」

 

二体のドラゴンが飛び出す!

ボーヴァは腹部を大きく膨らませ、特大の火炎を吐き出し、百鬼は両手に莫大な闘気の塊を作り出し、それを放っていく!

二人の攻撃は対峙する天使達が放つ光力を撃ち破り、彼らを襲う!

 

「そこをどけ!」

 

「赤龍帝の拳と牙がお通りだッッッ!」

 

抜群のコンビネーションで天使達を蹴散らす二人。

ったく、あいつら………!

本当に頼もしいよ!

 

アリスが言う。

 

「新人二人が頑張ってるんだから、私達もだらしない姿は見せられないわね!」

 

白い雷を身に纏い、駆け抜けるアリス。

ボーヴァと百鬼の勢いに乗るように美羽達も攻めの手を激しくさせる。

デュリオ達からボールを奪い、次々にゴールを決め、点を稼いでいく!

 

《赤龍帝チームの勢いが完全に戻ってきました! 開いた点差を確実に埋めていきますッ!》

 

アナウンサーが興奮気味に叫ぶ!

その実況に俺は服の笑みを浮かべて呟いた。

 

「さーて………そろそろかな」

 

「ダーリン?」

 

俺を拘束しているイリナが怪訝に首を傾げる。

そんなイリナに俺は言う。

 

「もう暫くこのままでいたいけど………悪いな、ハニー。おかげで十分回復できた」

 

「でも、この拘束はそう簡単には外せないわよ? ま、まさか、私の服を………!?」

 

ま、まぁ、洋服崩壊するとイリナの戦闘服ごと弾け飛ぶからね。

イリナの裸は拝みたいが、流石にお父さんの前では俺もできんよ!

だが、

 

「半分当たりだ。いくぜ、俺の新技―――――洋服崩壊・中破バージョンッッッッ!」

 

新たな技の名前を叫ぶと、イリナの戦闘服は攻撃を受けたようにボロボロになり、俺達の体を拘束していた光の輪にもヒビが入る!

俺は即座に手足に力を籠め、光の輪を破壊した!

 

イリナが驚くように言う。

 

「ウソ!? 洋服崩壊使ったのに服が残ってるなんて!」

 

確かに今までの洋服崩壊ならイリナの服を全て消し飛ばし、全裸にしていただろう。

そして、イリナのお父さんであるトウジさんとも気まずい雰囲気になっていたに違いない。

だが、しかし!

この中破バージョンなら全てを解決できる!

程よく身に付けている物を破壊し、程よく服を破ることで全裸の二、三歩手前の状態にキープできるのだ!

結構キワドイ格好だが、決して裸ではない!

 

俺はブイサインをイリナに送る。

 

「ちなみに今考えた技だ!」

 

「今!?」

 

「今! 半裸のイリナを妄想しながら作りました!」

 

全裸ではない。

だが、全裸よりエロいんじゃないだろうか!

見えそうで絶妙に見えないが、そこがイイ!

幼馴染みの下乳は最高です!

 

この光景を目に焼き付けつつ、俺は羽織っていた長羽織をイリナにかける。

 

「他の奴に可愛い嫁さんの裸を見られるのは嫌だからな。それ着ておいてくれ。あ、少しでも動くと色々見えそうなんで、そのままじっとしておいてくれよな!」

 

「まさかのここで私の動きを封じられた!?」

 

動けなくなったイリナを置いて、俺は動き出す。

さぁ、ここからが勝負だ!

 

 

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