薄暗くほとんど影で覆われた窓のない部屋から強い感情のこもった叫び声が聞こえた。
「ついに…ついに完成したぞッ!私の
そこにいたのはおおよそまともとは言えない恰好をした男であった。
所々よくわからない液体に汚れよれよれになった白衣に、しばらく洗ってないのか固まり油ぎっしゅにてかる髪、あと目が血走り興奮しているのか鼻息を荒くし頬に赤みが差している顔。昼間見かけてしまったら余り近寄りたくない、いや絶対近寄りたくないであろう青年がいた。
「ふふ、後はこの
そんな不審者じみた、いや不審者そのものと言ってもおかしくない青年のいる部屋の中央には診察台のようなものの上で目を閉じている角のようなものの生えている美少女がいた。
目を閉じている美少女に顔を近づけて興奮している青年はやっぱり不審者であった。
青年が
青年は興奮した顔つきで装置を弄り最終段階である美少女の起動を行おうとしたが、はたと気がついたように顔をあげた。
「そう言えば最後に身体を洗ったのはいつだったかな?」
その時青年の脳裏に電流が流れた!
自分が
『完璧な私をこんな不潔で不審者みたいでよくわからない人が生み出したなんてやだ!家出してやる!』
とても言って逃げられたら大変だ!二度と立ち直れなくなる!
そう瞬時に閃いた青年は慌てて部屋に光を増やし自身は身支度を整えるため浴場にかけでいった。
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暫くしてから先ほどまで薄暗くいかにも怪しいことをしてますよといった風な部屋は明るくなり更に壁紙も張り替えたのかピンク色の壁になっている。
また本人もちゃんとした格好になったのかスーツをビシッと着こなし前髪を上げワックスのようなもので固め花束を両手で抱えていた。
「少し手間取ったがこれなら準備万端だ。さて、いくか…。起動!」
青年のかけ声と共に装置を動かし電流が少女に流れるとビクンッ!と一度身体が跳ねた。
「おお!遂にこのときがッ!」
青年の声に反応するようにふるふると瞼を震わせながら眼を開けた。
「さぁ声を聞かせてくれ。その美しい声で私の名前を呼んでくれッ!ヴィクターと!」
少女は青年いや、ヴィクターの声に答えるかのようにその口を震わせた。
「うぅ…」
「ん?どうした?まだ発声がうまくいかないのか?大丈夫だ、さっきはせかしてしまったがゆっくり言えばいい」
「ぅぁ…」
しかしそれからはどれだけ発声しようと言葉になることはなくただうめき声だけが少女からは出てくる。
その事実に頭の中が真っ白になったヴィクターは思わず手から花束を落とし手を頭に当て先ほどまでの興奮から赤らめていた顔を蒼白にしながら叫んでいた。
「失敗したッ!」
そう叫ぶとうヴィクターは身体を180度回転はせて扉をぶち破りながら外へ駆けだしていった。
「ぅ?」
まだ何も理解していない少女を置き去りにして。
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ヴィクターが部屋どころか屋敷を飛び出していって数時間後、少女は屋敷の中をよろよろとした動きで歩き回っていた。文字通り生みの親に放置され何もわからなかった彼女は親を探していた。何故居なくなったのかをしるために。いや、知る、という欲求があったのかも怪しい。彼女には知識が何一つなかった。ただ漠然と子が親を求めて安心したいと思うかのように歩き続けた。
彼女が歩き回っていると屋敷の入り口の方からドアを物凄い勢いで開け放ち少女の目が覚めた場所に大きい音を立てながら何かが駆けていく音が聞こえた。戻ってきてくれたのかと期待という感情を浮かべながら少女も戻ろうとすると、音の主はまた部屋の扉を勢いよくあけながら屋敷中を駆け回っているようで少女の方に近づいてきた。
少女が今いる部屋から出ようと扉に手をかけようとすると反対側から勢いよく扉が開かれ反射的に眼を閉じ身体がビクっとしてしまいドアノブから手を離してしまった。
少女が開かれた扉を恐る恐る見るとそこには奇声をあげてどこかへ走り去ったヴィクターの興奮した顔があった。
「わかったことがある。僕は
そう言うとヴィクターは赤ら顔で少しふらつきつつも鼻を刺す独特な匂いを漂わせながら懐からえ本を取り出した。
「ぅ?」
「僕が喋られるぐらいの知識を与えてしまえば子供を育てる感覚も
そう言いながら逝っちゃった目で少女を見るヴィクターに少女は恐怖した。先ほどまで胸の内に渦巻いていた不安感など吹き飛び、ただただ生みの親とか関係なくどん引きしていた。
「そうだ、名前も決めないとな。まぁ、僕の子だからフランでいいや。フランケンシュタインのフラン。」
もうちょっとまともな状態でいってほしかったと少女、いやフランは思った。
ふと、こんな感じならバーサーカーにな
らナインじゃないかと思った。こ
んかいはとちゅうで
ちからつきたけど、どこかに
ゅうしでこれの続
き書いてくれる人いないかなぁ