氷柱は人生の選択肢が見える   作:だら子

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はじめまして。鬼滅があまりにも面白すぎて書いてしまいました。これほどまでに虜にされたのは久方ぶりです。WEBジャンプで一巻ほど無料で読めたのが運の尽き。気がつけば全巻購入してました。

完結までの目処はたってはいますが、なにぶん執筆が遅いので、のんびりペースになります。よろしくお願いします。あと、コナン連載も見てくれている方は久々の更新がこちらで申し訳ない。





其の一: 「転生者は人生の選択肢が見える」


自分の周りに刀を腰に携えた男女が数名いるんだけど、どうしたらいいと思う?

 

生前の二十一世紀ではお目にかかることが少なくなった豪華な日本家屋。そこで私は遠い目をしながら正座をしていた。チラリと目線を横に向けると先程言った刀を所持している男女九名が目に入る。彼らは軍服のような黒い服と多種多様な羽織を着ていた。これだけ見れば『どこの軍隊にいるの? お前何か悪いことでもして捕まった?』と言われると思う。聞いて驚け。私も物騒な彼らと同じ格好をしているのだ。

 

思わずハハッと笑ってしまうと右からツンツンと腕をつつかれる。私はつつかれた方へ顔を向けるとそこには蝶々の髪留めで髪を結った女性がいた。

 

「もうそろそろ柱合会議が始まります。突然笑いだすのはやめたほうがいいですよ。あなたの悪い癖です、『氷柱』さん?」

「しのぶの言う通りですね。分かりました」

 

蟲柱、胡蝶しのぶが私を『氷柱』と呼んだ瞬間、またもやハハという笑いが零れた。それを見た胡蝶しのぶが呆れた顔になる。彼女には悪いとは思うが、笑わずにはやってられないんだよ…。心の中でデカすぎるため息を吐く。

 

(どうして! 私は! 鬼滅の刃の世界に転生しているんだ!!)

 

そうここは『鬼滅の刃』の世界なのである。私が生前で死亡したときにはまだまだ絶賛連載中だった、あのダークファンタジー漫画だ。炭焼きが家業の主人公『竈門炭治郎』が殺された家族の仇討ちと鬼にされた妹『禰豆子』を元に戻すために戦う話である。舞台は大正時代の日本。ファンタジー要素として、人を喰らう『鬼』と、それを特殊な剣技を使って倒す人間が集まる『鬼殺隊』が存在する。そんな物騒極まりない世界が今、私が生きている『鬼滅の刃』の世界観だ。

 

(二十一世紀で死んだと思えば、まさか漫画の世界に転生するとはな…)

 

生前、というワードをよく使っていることから気が付いた方が多いかと思うが、私には前世の記憶がある。二十一世紀に生き、『鬼滅の刃』を愛読していた記憶があるのだ。正直、頭がおかしいんじゃないかと自分でも思うが、事実である。

 

どうして転生なんかしてるんだろうな…。しかも、漫画の世界…。十歳の時に前世の記憶を思い出して早九年。この九年間ずっと「何で! どうして! 私は漫画の世界にいるのだ!!」ばかり言っている気がする。早く嘆くことをやめ、現実を受け止めるべきなのだろうが、鬼滅の刃世界が思ったよりも危ない世界だったため、現実を受け止めたくなかった。鬼滅の刃世界の醍醐味ともいうべき『鬼』という存在が今世の私をめちゃくちゃ苦しめてきているのだ。なんせ、その鬼のせいでこんな場所――鬼殺隊の本拠地でもある産屋敷邸にいる羽目になっているのだから。

 

『柱』としてな!!

 

そう今、私は柱として柱合会議に参加していた。先程述べた、刀を所持している男女九名は鬼殺隊の柱達である。ちなみに柱とは鬼殺隊で特に強い剣客に与えられる称号だ。つまり、鬼殺隊の幹部と言ってよく、悪いように言い換えれば鬼に真っ先に狙われる人間である。ふざけないでほしい。

 

念のため言っておくが、本来なら私は『柱』になるほど強い剣士ではない。良いように言って鬼殺隊の中でも上の下くらいの力しかないのだ。まず他の柱には絶対に勝てず、彼らとの訓練があるたびに必ず私は負けていた。冗談抜きで真面目に私は弱い。いや、ほんとマジで。

 

では、何故、弱い私が鬼殺隊の最上位『柱』になっているのか?

 

理由は簡単だ。

――――転生特典のせいである。

 

これだけ聞けば「弱いままで柱になれるようなスッゲー転生特典持ってんの?! いいなあ!」と言われるかもしれない。だが、これは『良い』転生特典なんてものじゃねえ。最早呪いである。とりあえず、柱になった経緯や転生特典、これまでの私の人生について簡単に話していこう。

 

 

 

 

私が生前の記憶を思い出したのは十歳の時。

今まで育ててくれた義父が鬼だと判明し、彼を殺した結果、記憶が蘇った。

 

唐突の暗い過去の暴露に皆さんビビったと思う。私も己の過去を落ち着いて振り返った時、「重ッ!! 私の過去重ッッ!!」と思わず叫んだ程だ。ここは鬼滅の刃の世界。登場人物の殆どがドン引きするレベルの重い過去持ちばかりなので、恐らく私もそれに引き摺られたのだと思う。

 

(本当にそういうのはいらない。私も幸せな過去が欲しかったなあ…)

 

今世の人生は最悪で、三歳にして流行病で両親を亡くし、扱いに困った村人達に売られたのだ。この時点で私の人生ベリーハードだと思う。そうやって人買いに手を引っ張られながら奉公先に向かう道中、山賊に襲われた。なんとか命からがら山賊から逃げ、もう駄目だ疲れたと思った時に出会ったのが鬼の義父である。

 

当時の私は義父が鬼だとは知らなかった。彼は人を襲わず、人を食べず、誰に対しても真摯に対応する、善良な『人』だったのだ。また、義父は教師をしており、貧しい家の子供達に勉学と剣道まで教えていた。そんな彼がまさか鬼とは思うまい。

 

幸せが崩れたのはあの日。

十歳になったばかりのあの日、私は目撃してしまったのだ。

 

 

義父が人の形をした『何か』を喰らっているところを。

 

 

主人公、竈門炭治郎のモノローグでもあった「幸せが壊れるときにはいつも血の匂いがする」とはまさにこのことだろう。むせ返るような血の匂いと衝撃的瞬間を見て、私は悲鳴を上げたものだ。その声を聞いた義父は酷く驚いた様子で振り返り、逃げた。

 

逃亡した義父の背中を見送った後、どうするべきかと何分か右往左往。胸が張り裂けそうで、苦しくて、不安と混乱で頭がどうにかなりそうだったさ。だが、最終的には走り出し、町中を駆け回ることに決めた。何度も何度もあの光景を否定しながら山の中に至るまで探し回った結果、私はとある場面に遭遇してしまう。

 

背に『滅』と書かれた黒い服をまとう剣士と、義父が戦っている場面に。

 

頭にガツンと石がぶつけられたような衝撃に襲われた。それと同時にブワワワワッと生前の記憶があふれ出す。先程の義父の異常な行動、今まで頑として彼が日中に外へでなかった理由、そして今、義父が黒服の剣客と戦っているワケ――ずっと違和感を感じていた部分が全て頭の中で繋がっていく。

 

「ここは『鬼滅の刃』の世界、か」

 

信じられない気持ちでポツリと呟く。ぐちゃぐちゃしていたはずの感情が、不意に出たその言葉によってストンと胸に落ちる。私は酷く納得してしまった。父であり、師であり、恩人の彼は『鬼』なのだ。鬼滅の刃で登場した、人類の敵とも言うべき、鬼。その事実を理解してグッと拳を握った――――その瞬間だった。電子音が頭に響き渡ったのは。

 

 

《ピロリン》

 

▼義父にどう言葉をかける?

①「お義父さん…!」と悲痛な声を上げる …… 上

②「騙していたの?!」と怒る …… 下

 

 

――――どういう事だってばよ?!?!

 

今世で一番大きいツッコミを内心で入れた。目の前に浮かぶ、ゲームでよくあるドット文字を食い入るように見る。何度瞬きをパシパシと繰り返そうとも現実は変わらない。眼前にある謎の選択肢はどうあがいても消えてくれなかった。

 

(ちょっ、まっ…待って。本当に待って)

 

………はァ?! えっ、えぇぇえ?! マジでこれはどういうことだ。電子音が聞こえたと思ったら選択肢が前方に現れたんだけど。しかも、周りの時が停止してる上に、自分も動けない。唯一動くのは目だけとか意味が分からないんだが!

 

(後、選択肢の横にある『上』や『下』って何?!)

 

何が上がって何が下がるの?! それともあれか。上位や下位といった階級を表すのか?! 駄目だ、分からねえ。絶望的なまでに訳が分からねえ!! どうして今、こんな選択肢が出てきやがった?! 普通なら今から「義父を…義父を…止めなきゃ!」みたいなシリアスな場面が始まるはずだろうが!! ふざけんじゃねえ!! つーか、何でこんなツッコミばかり入れてるんだ私は!! ツッコミ所がありすぎて最早どこから言えばいいか分からねえぞこれ!!

 

異常事態のオンパレードに自分の理解が追いついていなかった。頭が痛むのを感じながら、落ち着いて考えようとした時、再び脳内に電子音が響き渡る。

 

《ピロリン》

《残り時間が後60秒となりました》

《制限時間が過ぎても選択がなかった場合、バッドエンドへ直行致します》

 

鬼畜仕様ォ!!

 

マジふざけんな!! 落ち着いて考えさせろや!! つーか、バッドエンドって何?! 何なの?! 義父と剣客が戦っている現在の状況的から考えて、『バッドエンド』イコール『死』っぽいよなあ……どうしてこうなった!! ……やっべ、色々ツッコミを入れてたら残り時間減ってきた。えっ、後30秒になった?! 早すぎ!

 

(頭動かせ、生き残ることだけ考えろ…!)

 

今まで一緒にいた義父の態度を考えると、恐らく彼は善良な鬼のはず。また、私が義父の食事風景を目撃してしまった時に彼が見せた表情は『驚き』だった。つまり、義父は私に自分が鬼だと知られたくなかったのだ。私が…大事な娘だから。

 

(これから推測されるのは『義父にとっては私に食事風景を見せてしまったことと、鬼殺隊との戦いは不本意である』ということ)

 

それを頭に入れ、今一度この選択肢を見てみよう。まるでRPGで出てくる装飾と字体で書かれている、この選択肢。もしかしたら選択肢①の隣にある『上』というのは好感度、もしくは生存率の上昇になるのではないか。

 

義父が鬼だと知りながら、① 『「お義父さん…!」と悲痛な声を上げる』にあるように、彼を『父』と呼び続けてみろ。義父はきっと感動して私を殺さないでいてくれるのではないか。身内であるはずの私に頑として鬼であることを話さなかった、あの義父ならきっと――――って言っても、全部希望観測だけどな!! 正直、合っているのか分からねえ!!

 

(クッソーーッッ!! 前世の記憶やらゲームみてえな選択肢やら出てくるなんて頭おかしいけど!! 死にたくない!! こうなったらヤケだ!!)

 

仕方がない。このふざけた選択肢、選んでやる…!! 大丈夫だ。大丈夫なはず……だ! ……いや、ほんと大丈夫だよね……?? ふえええ怖いよう……。内心で泣きながら脳内で強く① 『「お義父さん…!」と悲痛な声を上げる』を選んでやると念じる。すると目の前に浮かぶ選択肢にカーソルが現れた。スススッと矢印のカーソルは動き、①へと到達する。

 

 

▼義父にどう言葉をかける?

①「お義父さん…!」と悲痛な声を上げる …… 上 ⬅︎

②「騙していたの?!」と怒る …… 下

 

 

▼選択されました

① 「お義父さん…!」と悲痛な声を上げる

 

 

「――――お義父さん…!!」

 

自分の口が勝手に動きだした。驚くくらい悲痛な声が私の喉から零れ落ちる。その時、義父がグリンと首を回してこちらに視線をよこしてきた。彼は血走った目を眼球の限界まで見開かせる。そして次の瞬間、義父は目の前にいる鬼殺隊の剣客の足と刀を薙ぎ払い、私の方へ突進してきた。そう、私の方へ! 突進してきたのである!!

 

(こっちくんなァ!!)

 

仮にも義父に対して酷い言い様だが、誰だって同じ心境になるかと思う。待って、さっきの選択肢の意味は?! ここは普通、私の声で我に返り、戦いを止める場面じゃないの?! アレッ?!

 

ビビリにビビった私は恐怖で硬直。結果、恐ろしい風貌に成り果てた義父に首を絞められることとなった。地面に叩きつけられ、私は悶え苦しむ。そんな様子を見ながら義父は汚い口調で唾を吐き散らしつつこちらへ怒鳴ってくる。いつもの礼儀正しく優しい義父とは思えないくらい悍ましい姿だった。

 

「くそくそくそォ!! お前の!! お前のせいだ!! お前が叫んだせいで鬼狩りにみつかったじゃねえかあ!!」

「ちょ、まっ、」

「憎い憎い憎い!! お前が憎い!! 呪ってやる、呪ってやるゥ!!」

 

その刹那、左目に衝撃が走った。

 

まるで煮え湯を浴びせられたような痛み。一瞬、何が起こったのかわからなかった。だが、数秒遅れて理解する。義父に左目を切られたのだと。彼からの攻撃にヒュッと息を呑んだ――――その時にアレはまたやってきた。

 

 

《ピロリン》

 

▼どう行動する?

①横に落ちている日輪刀を拾い、「大好きだよ」と言いながら義父の頸を切る … 上

②諦めて目を閉じる … 死

 

 

ちょっと待てやゴラァ!!

 

『死』って何。死って何ですか!! 死ぬんですか私?! まさかのダイレクトな死の勧告に心が挫けそう。これあからさまに②を選んだら死ぬやつですよね。そうですよね。馬鹿でも分かるよ。

でも、かといって①の義父殺害を選んでも助かる保証はない。さっき選択した『「お義父さん…!」と悲痛な声を上げる … 上』で死にかけてるからな、私。

 

(どうする?! どうする…?!)

 

そろそろ先程みたいに「早よ選択しろやァ!!」の通知が来そうだ。本当にどうする、どうする…?! どちらが正しいのか分からない。②の選択肢の隣にある『死』は死亡ルート直行だと考えているが、間違いかもしれない。そもそも①を選んだところで本当に義父を倒せるのか? 義父に情がありまくりな私が?

 

(…もういいや! 考えるのめんどくさい!! とりあえず自分の直感を信じる!)

 

▼ 選択されました

①横に落ちている日輪刀を拾い、「大好きだよ」と言いながら義父の頸を切る … 上

 

選択をした瞬間、横に転がっている日輪刀を自動的に掴み取った。直前まで義父と戦っていた鬼殺隊のものだろう。先程義父に攻撃された際に吹っ飛んできたみたいだ。あああああ嫌だ、怖い、本当に大丈夫か…?! 不安を抱えながら私はその刀を義父の頸へ振りかざす。大好きだよ、と言葉を口にして。

 

スパン、

 

まるで豆腐を切ったように簡単に義父の頸は飛んだ。…アレ、人間の頸ってこんな簡単に飛ばすことができるものだったか。ポトリと義父の頭が地面に落ちる様を見ながら自分の首を傾げる。だが、その疑問も義父の発言のせいで全て吹っ飛んだ。

 

「くそくそくそ!! こんな小娘に! 何故俺が殺される?!」

「おとうさ、」

「呪ってやる! 呪ってやる! 貴様に『呪いをかけた』!」

「はっ?!」

「上弦の鬼――鬼の中でも最上位の鬼を一体でも殺さぬかぎり、お前は二十五歳で死ぬだろう! その『目』が呪いの証。お前の中に俺は生き続ける!」

「ちょっ、待って、待って?!」

「精々、醜く生きろ! ひゃっひゃっ……、…………ご、め…」

 

だから、ちょっと待てって言ってんだろうがァ!!

 

日輪刀に切られて蒸発した義父を唖然としながら見送る。色々と情報過多すぎて処理が追いつけない。今、義父は何つった? 上弦の鬼を一体でも殺さないと二十五歳で死ぬって? 今、私は十歳なんだけど後十五年しか生きれないの? マジで??

 

(いや、無理だから?!?!)

 

どれだけ上弦の鬼が強いと思ってんだ! 鬼殺隊の精鋭達が中々勝てない相手だぞ。それどころか死んでるやつもいるんだぞ?! あの人間辞めてる鬼殺隊の中でも最上位の柱達でさえ手こずる相手に、私が勝てるとでも? 無理だよ!! 思わずフラッとなり私は頭を抱えた。本当…今世辛すぎでは…??

 

(本当どうしてこうなってんだろうなあ…どうしておとうさんは最後に謝ったんだろうなあ…)

 

泣きそうになりながら私は立ち尽くすしなかった――――…。

 

その後、私は義父の攻撃により気絶していた鬼殺隊隊士さんによって回収された。彼は私の手にある己の日輪刀を見て酷く驚いた顔をしていたものだ。当たり前だろう。まさか鬼退治の本職でもないただの少女が鬼を倒したのだから。彼は真剣な表情をした後、こう言った。

 

「鬼殺隊に入らないか?」

 

いや、いいです。遠慮しておきます。

 

しかし、その言葉は口から出ることはなかった。隊士さんに勧誘された瞬間、目の前にゲームの選択肢が登場したからだ。しかも、入隊拒否の選択肢には『死』の文字が隣についていたのである。

 

おかしくね?? 明らかに入隊した方が死亡率あがるよね?? さっきから同じことをずっと言っているが、はたして本当にこの選択肢を信じて良いのだろうか…。いや、でも、強くならなかったら上弦の鬼を倒せず、二十五歳で死んじゃうから選択肢は合っているのか…?? 鬼殺隊になればその分、上弦の鬼を殺せるような強さが手に入りやすくなるし…。ああ、分からない…。

 

 

遠い目をしながら私は隊士さんの手を取った。こうして私は鬼殺隊に入隊することに決めたのである。

 

 

余談だが、義父に呪いをかけられた瞳は見事な青緑色になっていた。しかも、あり得ないことに髪も黒から白髪になったんですが…ええ…なんで…?? 黒と青緑のオッドアイに白髪とか、どう考えても中二病ですどうもありがとうございました!! 辛い。

 

 

 

《ピロリン》

▼称号『呪われた娘』を手に入れました

▼特殊能力『鬼の目』を手に入れました

 

 

 

…ほんと意味わかんねえなコレ…。目の前に出てきた謎の称号や特殊能力に頭を再び抱える羽目になった。


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