とある人物らが死んで“ONE PIECE”の世界に転生する時、その人物らはいわゆる転生特典なるものを望んだ。
ただし、そいつらは人間に転生する程度では満足できない“エキセントリック”なやつらだった。
【空島スカイピア──雲隠れの村】
ある日、シャンディアの戦士であるワイパーは奪われた故郷を取り戻す戦いに備えてテントの中で“
しかし、その“排撃貝”はエキセントリックな魂が転生した存在だった。
case:1 “
「♪デロデロデロデロデロデロ、デンデロン♪」
突如、頭上で鳴り響く何とも呪われそうな暗い音楽とともにワイパーの目の前にシステムウィンドウなるものが開かれる。
わいぱー は リジェクトダイアル を そうび した リジェクトダイアル は のろわれている わいぱー は のろわれてしまった |
突然、現れたその物体にワイパーは思わず不機嫌な面構えで目視し口にする。何だ? これは? ──と……
なんのことだか分からないが、とりあえず、この
リジェクトダイアル は のろわれているので はずせない |
これには堪らず額に青筋を立てつつ「ふざけるな!!!!」と右手の掌に引っ付いている“排撃貝”ごと柱に掌底を叩きつけるも衝撃は起こらず「ぽふっ」と軽い音が立つだけにとどまる。
その反応にさらにキレるワイパー。何度も何度も柱や地面に叩きつけるも、やはし同じように「ぽふっ、ぽふっ」とリズミカルな音がなるだけで一向に外れる気配はない。
やがて諦めたのか叩くのをやめるワイパー。そういや一応これも“
そして、どうしたものか、とじっと掌にある
RD「ドーモ ワイパーさん |
その後、ワイパーはありとあらゆる方法で外そうと試みるも、その掌にある
そして時間が流れて「スカイピア」に4人の神官を引き連れたエネルが現れ、当時のスカイピアの代表者であるガン・フォールを追放。エネルが新たな神となり、空の者とシャンディアとの争いが激化する。
ワイパーもまた例の
ある時は強制労働を強いられる場所から逃げ出そうとするスカイピアの住民を乗せた船を襲撃しようとするワイパー。
RD「それ |
……と、他の
またある時は何も知らない地上の船が、のほほーんとのんきにエネルが支配するスカイピアを目指そうと雲の海を進んでいる時も……
RD「それ |
……と、ワイパーのバズーカにつけられている
その一方でRDがワイパーの行動を妨害するだけかと思いきや……
RD「ゴロゴロ の |
……と、さりげなくアドバイスを送ったり、敵の
リジェクトダイアル は のろわれているので はずせない |
そんなこんなで故郷奪還のために空の者と戦い続けるワイパー。やがてスカイピアに“ゴムゴムの実の能力者”である「ルフィ」が到来。やって来たその日のうちに
戦闘は熾烈化を極まり、さしものワイパーも神官やエネル相手にRDを使わざるを得ず神官の一人を撃破、続くエネル相手に使用するが、その反動で重傷を負う。しかし、それでもエネルを完全に倒すことはできず、エネルの反撃の雷を受けてワイパーは倒れた。
それから、しばらくしてワイパーは意識を取り戻す。空には暗雲が漂い、落雷が降り注いでいる。周囲にはルフィの仲間たちがおり、ルフィはエネルが乗っている空飛ぶ船に乗り込むため、巨大な豆の木を上へ上へとよじ登っている。
しかし、頂に登ったところで船との距離があるために近づけないでいる。そこで上にいるルフィたちは豆の木を切り倒すことを思いつき、下にいるルフィの仲間たちが木を切り倒しにかかる。……が、あと一手が足りないらしく木が倒れないでいる。
ワイパーは彼らが何故そこまで執着するのか不思議に思い、一味の考古学者だという女海賊に尋ね、そこでワイパーは理由と今もなお生きているモンブラン・ノーランドの子孫の存在を知る。
RD「わいぱー |
巨大なツルに
「──知ったことか……」
ツルに大きな穴が穿たれて、巨大なツルが方舟のある方向へと倒れていった。
しかし、
不思議に思ったワイパーは右手の掌、そこに仕込んであったはずの自称RDを名乗る
そこには砕けた
ウインドウが開くことはもう二度となかった。
ざわ…( ´・ω・)にゃもし。ざわ…
■ひさびさの短編よん。
■活動報告にあったやつよん。
■リクエストなどは活動報告よん。
└やるか、やらないかは本人のやる気次第よん。