もうひと作品の傍らこちらも書いていくつもりといって早4か月、ついに一話書き上げることができました、楽しんでみてくださると幸いの極みにございます、挨拶もそこそこに、本編をどうぞ!
~雪side~
ー自室ー
僕は朝が強いほうだ、だから起きてすぐに周りを確認するのが癖だ
「ん~…ん?なんかあったかい…まさか!」
僕はそう言いながらいきおいよく布団をめくった
「んー、寒いよゆ~ちゃん」
なんかモカがいた
「お前の部屋は隣だろ?」
「だって寒いし、ゆーちゃんあったかいし~」
理由になってない!
「だから潜り込んだの?」
「うんそうだよー…まぁそれだけじゃないんだけどねー(ボソッ)」
「ん?なんだって?」
「んーん、なんでもなーい」
なんか言ってたじゃんか、なんで秘密にする必要が?
「と、そんなこと言いあってる時間じゃなくてだな、モカ…取り合えず俺着替えたいから部屋出てってくんない?」
「えー、モカちゃんとゆーちゃんのなかじゃんかー」
「…この世には超えてはいけない一線があるんだよ、いいから部屋出てこのままだと俺とモカが遅刻する」
こいつに羞恥心はあんのか?
「はいはーい、じゃあモカちゃんは退散しまーす」
「あっ、意外とあっさり帰るんだ」
もっとごねてから帰ると思ってた
「モカちゃんも準備がありますからー、それともまさか、ゆーちゃんはモカちゃんのお着替えが見たいのかなー?」
「いや全く」
実の兄妹に欲情するわけないじゃん
「ふーん…まぁいいやー、モカちゃんたいさーん」
「やっと行ったか、最近あいつのスキンシップ多いんだよなー」
昔からよくべたべたしてたけど最近はより顕著なんだよな
「と…今日の予定は……放課後にバンド練習、終わったらあいつらと次のライブの計画とセトリの相談を飯食べながらする…まぁ今日もハードスケジュールだけど、愛しのあの子たちがいるから苦じゃないね」
今日の調子はどうかなと思い、忘れ物の確認をしてないことを確かめてから俺は高校に向かった「モカちゃん忘れてるよー」なんか聞こえたけど無視
ー教室ー
「おはよー」
俺は自分の教室に入る、今更だがモカ達幼馴染組は2-A、俺含む雪月花は2-C、翔太と香弥とあこは1-Aに所属している
「あら、雪おっはー」
「ごきげんよう」
「おすおす、今日の練習なんだけどなにする?」
俺たちはいつも気分で曲を決めてる、だからいつも俺たちは一曲ずつ、計5曲をしている、だから新曲とかをする場合は事前に曲を聴いて譜面に落としたりする、そういった作業は好きなのだが、新曲3曲とかはやめてほしいと思う
「あたしと香弥はいつものでいいわよ、最近新曲ばっかであんたも大変でしょ?」
「私は前言ってた曲で、翔太は…何でも言いそうよ」
「わかったーとりあえずその方向で今日の練習メニュー組んどくねー、あと前言ってた通り今日は練習終わりにミーティング兼飯だかんね?」
仕事があったほうが楽しかったりするんだけど、心配してくれるのはうれしいから黙っておこう
「覚えてるわよ、いつものファミレスよね?」
「おう、今日はロゼリアとかぶってないからゆっくりできるはずだしね」
「なぜこっちを見るんですの?私は別に気にしてないわよ」
月は前にロゼリアのボーカルと絡んでたから注意が必要なんだよなぁ
「そういえば雪、今日の体育は近々ある球技大会の練習で全体合同だけど、今年は何出るの?」
うちの高校の男子は少ないから学年対抗だから他クラスとの連携がいるんだよね…
「野球かなぁ、あれだったら特殊な状況を除いてケガしないし」
「相変わらずわっかりやすい理由ねぇ、あんた普通に動けんのに動こうとしないからねー」
「もったいない」
「うっさい、若し怪我してドラムできなくなったら、引きこもるまである」
そのまま枯れ果てたりする
「「変態だわ(ね)」」
「そんなことよりお前ら、もとい他メンバーはなにでんの?」
「あたしは動くの好きだからバスケ、香弥はあんたと一緒の野球、なんでもあんたに勝ちたいそうよ」
「あたしはバレー…翔太はサッカーね、優勝狙いだそうよ」
へー、なんか予想通り過ぎて肩透かしなんだけど
「あんたの未来予知並みの観察力に勝てるわけないじゃない、そもそもあんたが予想外て言ったところ見たことないし」
「心読むんじゃないよ、俺だって予想外のことくらい起きるわ」
まぁ、少ないけど…
ー体育ー
「雪さん!絶対俺らが勝ちますから!」
「おー、頑張れよー」
始まって早々香弥は俺にそう言ってきた、野球はチームスポーツだから俺たち二人がどうこうしたって大して何かが変わったりしない
☆女子の会話☆
~モカside~
「あれ雪くんじゃない?」
「ほんとだーゆーちゃんだー」
「雪は野球なんだな、なんか以外…な、蘭」
「そうだね、でひまりは何してんの?」
「いやぁなんだかバット持ってる雪君がなんかシュールだから写真とっとこうかなーって」
ひーちゃん、上手く言ってるけど多分普通にとってるだけだよねー、まぁモカちゃんも後でとるんだけど
「でも雪君て細いのに案外そつなく何でもこなすよね!」
「おーいいところに気が付きましたなー、つぐはゆーちゃんのことよくみてるねー」
「も、もう、からかわないでよモカちゃん‼///」
「でもよくよく考えたら、雪のできないことってなんだ?少なくともあたしは見たことないぞ?」
「わたしもなーい、モカーいつも一緒なんだから何かないの?」
「んー、全然ないねー、家事万能だし運動も普通にできてるし、頭もいいほうだしねー」
「こう見ると雪に欠点なさすぎない?顔も悪くないし…」
「超優良物件だよねー…あ」
ひーちゃんが口を滑らしたとたんにみんなの目の色が変わった
「…そんなことよりー、ゆーちゃんの応援しなくていいのー?もう試合始まってるよー」
「「「「「あっ」」」」
~雪side~
「なんかモカ達が楽しそうに会話してんなー、俺も参加してぇなぁ」
なんかだるすぎてキャラ変わってるみたくなってるけど気のせいだ、試合は普通に勝ちました
~天の声side~
ー放課後ー
「あー!今日も勝てなかった!」
「お疲れ香弥、でもいい試合だったじゃんか、最終的には本番で勝てばいいんだからさ」
「翔太は浪漫家だな、俺は雪さんに勝てるなら練習か本番かは些細なことなんだよ!」
練習前に翔太と香弥がそう話していた
「翔太、香弥、準備はできた?」
「「ああ(はい)、できてるぜ(ます)」」
「なら大丈夫、そろそろ月と雪来るからね」
「大丈夫だぜ姉貴、さすがに前みたいなことはしねぇよ、ていうかしたくねぇよ」
「そうだね、あれは何度も経験したくないよね」
過去に準備を忘れて駄弁っていたらリーダー(雪)に…やめておきましょう
(ガチャ)「おーい準備したかー?」
「そろそろ、始めますわよ」
「「「うえーい」」」
「ちゃんと返事してくれよ…」
~雪side~
「今日は調子がいいな」
「そうね、でも少し走りすぎな気もするけど…許容範囲ね」
「ちょっと香弥!そこはもっと力強く弾きなさいよ!そのあとの音が映えないじゃない!」
「姉貴だってサビ前の音流してたじゃねえか!あそこ流されると音拾いづらいんだよ!」
「まぁまぁ二人とも、フォローできなかった俺にも責任があるしさ」
いつも俺たちは一曲終わることに感想、指摘の言い合いをする、そうすることで自分の音だけでなくメンバーの音も意識させようという魂胆だ
「香弥、サビ後から終わるところまでの音を粒ごとにまとめれるか?」
「えーと…でもここをまとめちゃうとギターの音が静かに聞こえちゃいますよ?」
「それが狙いだ、そうすることで2サビの盛り上がりに拍車をかけられんじゃないかと思ってな」
「そういうことだったら了解です」
「翔太、華、そういうことだからここの音は大げさなくらいおとなしくしても大丈夫だ」
「「了解(しました)」」
「月は…最後まで気を抜くなよ?さっきも最後の2小節崩れかけてたぞ」
「うっ…よくわかったわね、何とか入れれたつもりだったのに…」
まぁ、これでも大分厳しくつけてたからね
「まぁこのくらいにして飯行こう、曲は次までによくなってたらいいんだし」
「「「「はーい」」」」
「たまにはちゃんとした返事してほしい…」
この後セトリを決めがてら夕飯食って帰った、やっぱ練習終わりのご飯はうまい
ー休日の一時ー
「お兄ちゃん、いいの?せっかくのお休みなのにあこの特訓に付き合ってもらって」
「いいんだよ、せっかくのあこの頼みだからな、聞いてやらないわけがないだろう?」
そう言いながら俺はあこの頭を撫でた、いつもはよく変な言動をしているが根はいい子なんだよな、あと、あこは俺のたった一人の弟子だ、だからあこが上達して俺の助けがいらなくなるまでとことん付き合うつもりだ
「…うん///」
「どうしたあこ?なんか顔赤いけど、まさか風邪か?」
「?あこは何ともないよ?」
「ほんとに大丈夫か?きつかったらすぐ言えよ?あこになんかあったら俺と巴が悲しむ」
「うん!あこはいつでも元気だから大丈夫!」
うん、うそを言っている雰囲気じゃないから大丈夫か…
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「じゃあ今日はこれくらいでやめておくか、根詰め過ぎてもいい演奏はできないしな」
「うん、今日はありがとうねお兄ちゃん!…またお願いしていい?」
「もちろん!」
「やったー!約束だよ?」
そう言いながら俺とあこは帰路についた
最近もうひと作品の内容が思い浮かばなくて四苦八苦していてふとこっちに手を付けてみたところ指が動く動く、そんなこんなでようやく一話です…
どうかゆったりと温かい眼差しで見ていただけると幸いです!
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