A lot of world~全て遠き理想郷~   作:紅 幽鹿

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これは一度消したA lot of world~全て遠き理想郷~の再構成です。

では、プロローグどうぞ!


プロローグ

 とある場所に二つの影が闘っていた。

 一人は、金髪にスカイブルー色の瞳、服装が神父服(カソック)の少女が銃剣(バヨネット)を持ち、もう一人は、神父服を着た少女とは違った色合いの金髪。本来なら白色であるはずの強膜が黒く染まり金色の瞳。背中から6対の白色と黒い羽根が生えており、顔が神父服を着た少女に同一人物と言って良いほど似ており、黒い鎧の様なものを着て、両手には何処かいような雰囲気を出している装飾銃が握られていた。

 二人がいる場所は『宇宙の核』と言え、『座』と呼ばれ続けた場所……『神座』、『太極座』、『王冠』、『ジュデッカ』、『頂点』、『底』と呼ばれている場所……。

 二人が闘っている場所である『座』とは、『神』が自身の『願い』を流れ出させ、『宇宙』を塗り替えるシステムで、『神』となった者はさまざまな『法』を宇宙に流れ出させた。

 ある神は、人類を『善と悪』に分け、善と悪を永劫闘い続けさせる世界にし、ある神は、『善が悪を滅ぼす為に悪であれ』と、人々に『原罪』を埋め込み、ある神は、他者、己自身の中にある『原罪』の存在が許せず、原罪を浄化し救済しようとし、ある神は『こんな結末は嫌だ』と言う『渇望』を流れ出させ、人々が己の人生を永久無限に繰り返すような世界にし、ある神は、『全てを抱きしめたい』と死しても来世の保証をする生まれ変わりの理がある世界にし、ある神は『唯我』とあらゆる人間が自己のみを愛する世界にし、ある神は『化外を生まない』と人々の多様な価値観を尊重し、各々に見合った死後を与える世界にした。

 そして、二人はその『座』の権利を掛け闘っていた。

 少女が銃剣を振い、少年が装飾銃で銃剣を受け止める。

「これが、貴様が今までにしてきたことの『答え』なのか?!」

「ああそうだ、これが私の『答え』だ!」

「ガッ!」

 少年がガードが薄くなっていた少女に蹴りを喰らわし、少女は数メートル吹き飛ぶが、すぐに体勢を立て直し……

「第三天、天道悲想天!!」

「無駄だ!」

 少女が言うと同時に、かつて文明を滅ぼした一撃が少年に向かって放たれるが、少年が装飾銃の引き金を引き、装飾銃から放たれた銃弾が『塩の柱』に直撃すると、『塩の柱』は凍り、砕け散った……。

「よく聞け、アンデルセン!これが私を信じ託してくれた。僕の愛しい人達に捧げる愛だ!!」

 少年の言葉に少女……アンデルセンは銃剣の柄を強く握りしめる。

「ふざけるなッ!貴様を信じ、貴様と共に歩もうとしたセラスの気持ちを踏みにじっておいて、なにが愛だ!なにが捧げる愛だッ!修羅道至高天、幕引きの一撃!」

 少女から一撃で相手を死に至らしめる『幕引きの一撃』が、少年に向かって放たれるが、少年は先程と同じように凍らし、砕く……。

 だが……。

「第四天、永劫回帰」

「クッ!」

 少年が凍らし、砕いたはず『塩の柱』と『幕引きの一撃』が『回帰』し、少年は二つの攻撃を何とか避けるが……。

 直後、少年の頸にアンデルセンの銃剣が迫ってきていた……。

 そして……。

「後は任せた、娘よ」

「任された、クソ親父」

 少年の頸が宙に舞い、身体が崩れ落ちる……。

 こうして、『第八天・極夜の凍結』博麗(はくれい)幸夜(こうや)は消滅した。

 

~~~~~

 

 

「これからキミの名前は幸夜だよ。……この名前は、不安な夜を幸せに変えるような子になってほしいから」

「そして、私たちにとって大切な家族『だった』子の名前……」

「私達みたいに『記憶』があるかは分かりませんが、あなたは私たちにとって大切な家族ですよ」

 声が聞こえる……どうして?私は消滅したはず……

 私は声が気になり、目を開ける……

「(ど、どうして)」

 そこには……

「オギャー!(どうして、父さん、母さん、姉さんがいるんだ?!)」

 私の家族……ソウル父さん、紫(ゆかり)母さん、美鈴(みすず)姉さんがいた。

 

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