A lot of world~全て遠き理想郷~   作:紅 幽鹿

13 / 27
今回は小説家になろうで投稿されている『神龍崎 和刀』様の『幻想とチートと異世界?―Tradition Die Welt Eine Geschichte― 』の『龍炎タクト』君とのコラボ回です!

では、第12話どうぞ!


第12話~異世界の人物との出会い~

 

 ジュエルシードの暴走から時間が経ち、私はジュエルシードを探していた……。

 まあ……あの時、血塗れになっていたから当然のようにフェイト達に止められたが、フェイト達の目の前で能力を使い、傷を全て治して、さらに言葉で説得させた。

「さて……何処を探すか……うん?」

 私が悩みながら歩いていると、ポケットに入れてあるケータイから着信音が鳴り、画面に『神ちゃん(虚乳)』と表示されているのを確認してから、電話に出る。

「もしもし……」

[もしもし、幸夜君ですか?]

「そうですよ、神さん」

 私の電話相手は神さん……『別世界』の神だ。

「それで……『依頼』ですか?」

[ええ、依頼です]

 やっぱりか……神さんの依頼をジュエルシードの捜索の為に断ろうとした瞬間……。

[依頼内容は『始末』、対象はある魂、報酬は、その魂が飲み込んだジュエルシードです]

「その依頼引き受けた」

 神さんの言葉を聞いた瞬間、私は即座に依頼をすることに決めた……。

 

~sideout~

 

~side???~

 

 どうも初めまして、俺は『龍炎(りゅうえん)タクト』と言います。

 俺は現在、真っ白な空間にいます……。まあ、此処が何処なのか分かってるけど……。

「やあ!皆の神様ちんだよ♪」

「黙れ、うざい、歳を考えろ……」

「わ~お、いきなりの暴言」

 急に出て来て、訳が分からない事を言った残念な美人さんこと、俺が今過ごしている世界に『転生』させた、張本人……神に対して俺は暴言を吐く。

「それでですね、タクトさんにお願いがあるんですよ」

「随分と急だな、おい」

「お願いとは言うのですね~」

「無視か、ゴラ!」

 駄神のいつも通りの対応に俺は内心で溜息をつく……

「お願いとはですね~私の所から『別世界』に逃げた『転生者』の魂を『消滅』させて来て下さい」

「……ハァ?」

 ……この駄神は今、何て言いやがりましたか?

「Pardon?」

「無駄に発音が良いですね。もう一度、言いますよ?私の所から『別世界』に逃げた『転生者』の魂を『消滅』させて来て下さい」

「……なんでさ?」

 駄神の言っている言葉の意味は分かってる……。だけど、どうして『消滅』させないといけないんだ?

「どうしてって言う顔をしてますね?……まあ詳しい理由は向こうでの『協力者』に聞いて下さい……それと、あなたには拒否権はないですよ!!」

 すると、俺の足元に大きな穴が開く……。

「ふざけんなァァァァァァァァァ!!!!!!!」

「お達者で~」

 俺は駄神の声を聞きながら、落下していった……。

 

~sideout~

 

~side神~

 

 タクトさんが落ちて行くのを見届けた後、私は再びある資料を見る。

「八雲幸夜……『人外最悪』と呼ばれて、人外(バケモノ)から化物(バケモノ)になり、さらに『流出』して神になった、元『第八天』ですか……」

 さて、二人が出会い、どう影響するのかは分かりませんが、私はあえてこう言いましょう……。

 

 では一つ、皆様これから始まる歌劇をご観覧あれ。

 その筋書きは、ありきたりだが。

 役者が良い。至高と信ずる。

 ゆえに面白くなると思うよ。

 

 

 

 

~sideout~

 

~sideタクト~

 

「またこれかよォォォォォォォ!!!!!!!!!」

 神に落とされた後、俺は人生で二度目の縄なしバンジージャンプを体験していた……。

【タクトうっさい、少しは落ちつけ】

「アンリ!これが落ちついて……グベッ?!」

 俺の『中』から聞こえてくるアンリの声に意識を取られ過ぎた俺は、地面に顔面をぶつけて着地することになった……。

「いっ……痛くない……」

【当然だ、今のお前は『聖遺物』と契約してんだ、そんな事じゃダメージは負わねえよ】

 ……そんな事って言うけど……上空約2000メートルからの落下は普通にペッチャンコだぞ。

 と、色々考えてたんだが……。

「「「「「「「グゥゥゥゥゥゥゥ……」」」」」」」」

「あれ、なにこの状況?」

 俺の周りを何か地球外生物みたいな形をした奴らに囲まれていた……。

 そして……。

「ギャオ!!」

「ちょっ?!」

 地球外生物の一匹が、俺に襲いかかってくるが、俺は地球外生物の攻撃を避ける。

【おい!】

「分かってる!!」

「【形成――】」

 Yetzirah――

 

 俺は意識を集中し、『ある物』を『中』から引き出す。

 

「【愛しい人よ、我が腕の中で眠れ】」

Eine liebe Person schlaft in meinem Arm

 

「【――聖典・神殺しの魔聖剣(モーセ・ユダ・ルシファー)】」

 俺達だけの祝詞を詠うと、俺の左腕から聖遺物、『聖典・神殺しの魔聖剣(モーセ・ユダ・ルシファー)』が生え、瞳は真紅色に髪は鈍い銀色に変わる。

「ハッ!!」

 俺は左腕に生えているチェーソンで襲いかかってきた地球外生物を斬り裂く。

「「「「「「「「「ギャオ!!」」」」」」」」」

 俺が一匹を斬り裂いた瞬間を合図のように他の地球外生物が襲いかかってくるが……。

「ハァ~協力者を探していたら、何だこの生物は?……とりあえず、汚物は凍結だ」

 次の瞬間、俺に襲いかかってきた地球外生物は凍り、穿たれた……。

「それで、キミが協力者かな?」

 声が聞こえた方を向くと、そこには狐面を被り、首に包帯を巻いた黒ずくめの人物がいた……。

 

~sideout~

 

~side幸夜~

 

 神さんに指定された場所に行くと、一人の青年が地球外生物に囲まれていた……。

【幸夜……】

「(ああ、囲まれてるのが『協力者』だろう……)」

【それ位、私にだって分かります。私が言っているのは……】

「(協力者が『聖遺物』を持っていて、『協力者』の中にある『別の魂』が『流出位階』に達していることか?)」

【そうです……】

「(あまり気にするな。協力者自身が流出位階に達しているわけじゃない……。さて、とりあえず……)ハァ~協力者を探していたら、何だこの生物は?……とりあえず、汚物は凍結だ」

 私は聖遺物の『活動』を発動し、地球外生物たちを凍らし、見えない弾丸を銃を『使わず』に放ち、凍った地球外生物たちを穿った。

「それで、キミが協力者かな?」

 私は、地球外生物たちに囲まれていた青年に声をかけ、青年はこちらを振り向いた……。

 

~sideout~

 

~side三人称~

 

 タクトに声をかけてきた幸夜は、ゆっくりとタクトに近づいていく。

「初めまして、私は八雲幸夜だ」

 タクトは『聖典・神殺しの魔聖剣(モーセ・ユダ・ルシファー)』を戻してから、幸夜と握手をする。

「龍炎タクトだ、よろしく。俺の事は気軽にタクトって呼んでくれ」

「なら、私の事は気軽に幸夜と呼んでくれ……それで、タクトはどうしてこの世界に来たかは知っているか?」

「ああ、俺がいた世界からこの世界に逃げた転生者の魂を消滅させるんだろ?でも、どうして消滅させるんだ?」

「その理由は移動しながら言おう」

 そう言って、幸夜は『スキマ』を開く。

「『スキマ』?!」

「どうした?」

 タクトは幸夜の開いたスキマを見て驚き、そんなタクトを見て幸夜は首を傾げる。

「なあ、もしかして幸夜は『境界を操る程度の能力』を持っているのか?」

「タクトは『~程度の能力』の事を知っているのか?ちなみに私の能力は『創造と終焉を司る程度の能力』と『血液を操る程度の能力』とタクトと同じ『聖遺物』だ……まあ、他にも能力はあるが……それと、『境界を操る程度の能力』は私の母さんの能力で、遺伝かどうかは知らないが、私は『スキマ』を開くことが出来るんだよ」

「『創造と終焉を司る程度の能力』ってチートだろ……それに『聖遺物』も……って、母さん?もしかして、幸夜のお母さんの名前って……」

「八雲紫だが?」

「(嘘だろ?!)」

 突然、驚いた表情をしたタクトに対して幸夜はもう一度首を傾げるが、驚いた表情のタクトをスキマに入れ、自分もスキマの中に入って行った。

 

~sideout~

 

~sideタクト~

 

 タクトは先程の幸夜の言葉に驚いていたが、スキマの中を歩いていたおかげか、とりあえず冷静さを取り戻した。

「それで、さっきの質問なんだが……」

「ああ……タクトは『原罪』って知ってるか?」

「キリスト教神学の用語。簡単に説明すると、アダムとイヴから受け継がれた罪のこと。だったか?」

「まあ、そんな感じだ」

「それで、その原罪と消滅させる転生者の魂には何の関係があるんだ?」

「人は誰しもその中に『罪(シン)』を持っていて、その転生者の魂が『罪(シン)』の中で最も強力な『七つの大罪』を全て犯して、地獄を開く『門』になりつつある」

 幸夜の説明にタクトは疑問を持った表情になり、その表情を見た幸夜はさらに詳しく話す。

「『門』はこの世と『地獄』を繋ぐことになって、『門』を通じて、この世に色々な『禍』がこの世に蔓延することになる……っと、話している間に目的地に着いたようだな」

 幸夜は話すのを止めると、『スキマ』の中ら身体を出し、タクトも続くように『スキマ』から身体を出す。

「あれが目標らしいな……」

【何と言うか……】

「でかいな……」

【ああ、でかいな】

 タクト達は目の前にいる転生者の魂と様々な肉片が付いた体長四メートル位の存在に言葉を失う……。

「どうせ身体が大きいだけの存在d「■■■■!!!!」………」

「おい!なんか物凄い雄叫び上げてるぞ?!」

【まるで、モン○ンのモンスターみたいな雄叫びだな……】

 幸夜の言葉を遮る様に、転生者の魂は雄叫びを上げ、それを聞いたタクトは驚き、アンリは雄叫びの感想を言う。

「アクセス―――我がシン」

「ッ?!まずい!」

【これは?!】

「おい、まさか!」

【そのまさかだろう……】

 転生者の魂が発した言葉を聞いた幸夜達は、これから起ころうとする事を理解する。

「(おい、アンリ!俺達も……)」

【無理だ、まだ『創造』を使っていないから、『暴食』の『罪』にはアクセスできない】

「なら……「アクセス――我がシン」え?」

 タクトの言葉を遮るように幸夜は転生者の魂と同じことを言う。

「イザヘル・アヴォン・アヴォタヴ・エル・アドナイ・ヴェハタット・イモー・アルティマフ……イフユー・ネゲット・アドナイ・タミード・ヴェヤフレット・メエレツ・ズィフラム 」

 転生者の魂の腕の肉が変化し、禍々しい気配を漂わせる砲身に変わる。

「おお、グロオリア。我らいざ征き征きて王冠の座へ駆け上がり、愚昧な神を引きずり下ろさん 主が彼の祖父の悪をお忘れにならぬように。母の罪も消されることのないように その悪と罪は常に主の御前に留められ、その名は地上から断たれるように 彼は慈しみの業を行うことを心に留めず、貧しく乏しい人々、心の挫けた人々を死に追いやった 彼は呪うことを好んだのだから、呪いは彼自身に返るように 祝福することを望まなかったのだから、祝福は彼を遠ざかるように 呪いを衣として身に纏え。呪いが水のように腑へ、油のように骨髄へ、纏いし呪いは、汝を縊る帯となれ ゾット・ペウラット・ソテナイ・メエット・アドナイ・ヴェハドヴェリーム・ラア・アル・ナフシー 」

 次の瞬間、転生者の持つ砲身の銃口から、あらゆるものを溶かすほどの超高温の魔性を孕んだプラズマ砲が幸夜達に向かって発射されるが……。

「ルキフェル・ユダ・パイモン・タナトス・アリオク・アスラフェル……コダール・ザパン・アスタロト・モロク・ハルファス・シャックス・ビフロンズ・アバドン・ガミジン」

 幸夜の目の前に魔法陣の様な物が出現する。

「黎明の子、明けの明星よ、あなたは天から落ちた。もろもろの国を倒した者よ、あなたは切られて地に倒れた。暁の子、天使よ、どうして天から落ちたのか。 天使よ、あなたは地獄の深い穴に落とされ、しかも底の底まで落とされる。虚飾のクウィンテセンス。 肉を裂き骨を灼き、霊の一片までも腐り落として蹂躙せしめよ。死を喰らえ―――偽・無価値の炎(メギド・オブ・ベリアル)」

 転生者が放ったプラズマ砲は、幸夜の目の前にある魔法陣から出現したあらゆるものを『腐敗』させる『メギドの炎』で作り出された巨大な壁によって防がれる。

「まさか、『暴食』のシンを使ってくるとは……」

「■■■■!!!!!!!」

 転生者の魂は雄叫びを上げると、影から地球外生物たちが出現する。

「タクト!」

「おう!」

 幸夜の呼びかけに、タクトは何をするのかが分かったのか、幸夜の呼びかけに答え、幸夜の服の中に何故か入っていたプライミッツが外に飛び出し、タクトは意識を自分の中に集中させる……。

「「【形成――】」」   

  Yetzirah――

「人類殺し(プライミッツ・マーダー)」

    Primate murder

「【聖典・神殺しの魔聖剣(モーセ・ユダ・ルシファー)】」

      Mōšeh Jew Lucifer

 

 次の瞬間、小型犬位の大きさだったプライミッツは体長二メートルを超える巨大な姿に変わり、タクトの左腕からは異形の形をした剣が生え、瞳は真紅色に変わる。

「行くぞ、プライミッツ!」

「オォォォォン!!!!!」

「ハァァァァァ!!!!!!」

 地球外生物たちは、幸夜の蹴りによって首や胴体を千切られ、プライミッツに喰われ、踏み潰され、タクトの『聖典・神殺しの魔聖剣(モーセ・ユダ・ルシファー)』によって、切り刻まれ、肉塊にされていく……。

 地球外生物はこの惨状から逃れられない……。

 聖遺物『人類殺し(プライミッツ・マーダー)』の『形成』時効果は、『人に対しての絶対的殺害権利』だが、それでも地球外生物たちは逃れられない……。プライミッツとの霊的格に圧倒的な差がある為、『絶対的』ではないが、プライミッツには地球外生物に対して『ある程度の殺害権利』を持っている。

 そして、タクトの聖遺物『聖典・神殺しの魔聖剣(モーセ・ユダ・ルシファー)』の『形成』時効果は『切断』……この聖遺物に切断出来ない物は無く、神、悪魔、不死者さえ殺せる。

 地球外生物たちは次々と殺され、その魂は幸夜の中にある聖遺物、プライミッツ、『聖典・神殺しの魔聖剣(モーセ・ユダ・ルシファー)』に『喰われ』、地球外生物たちは『完全消滅』した……。

「さて、早いがタクト、そろそろ終曲(フィナーレ)といこうか?」

「そうだな……じゃあ、幕を降ろすか」

 幸夜の側にプライミッツが立ち、タクトは意識を集中させていく……。

 

「ああ、誰が私の魂から取り去ってくれるのだろうか」

   Ach,wer nimmt von meiner Seele

 

「人は古より変わることなく神々と争い、定められた運命を破壊するため疾走する」

Die Menschen kampfen mit den Gottern ohne Wechsel vom alten Galoppieren, das Schicksal geweiht zerstoren

 

 幸夜とタクトは自分達の『渇望(ねがい)』を具現化する為の言葉を紡ぎだす……。

 

「この秘密、重たい荷物を

 Die geheime,schwere Last,

 それは隠そうとすればするほど

 Die,je mehr ich sie verhehle,

 一層強く私を捉えるのだ?」

 Immer mächtiger mich faßt?

 

「だが幾度となく敗走してきた

 Wurde immer wieder, aber Niederlage

 だからこそ強く、何よりも強く

 Das ist, warum stark, starker als das, was

 全てを守護するために強くなろう」

 Wurden alle stark zum Schutz der

 

 詠唱を続ける二人の身体に異変が生じ始める……。

 

「お聞きください、天におわします父よ」

 Hör' es,Vater in der Höhe,

 

「龍となって喰らい尽くせ、その一撃で全ての害為す者を喰らえ」

Essen Sie alle, die Schaden anrichten mit einem einzigen Schlag seiner Ein Drache geworden verschlingen Tsukuse

 

 幸夜の頭に白い犬耳が生え、髪は真っ白に染まり、手と足も段々と獣の様な形に変わっていき、タクトの方は身体からゆっくりと異形の剣が生えていく……。

 

「異郷より訴えている御身の子のことを

 Aus der Fremde fleht dein Kind:

 お与え下されんことを、すぐに私を包むように

 Gib',daß er mich bald umwehe,

 御身の遣わされる死による命の息吹を!」

  Deines Todes Lebenswind!

 

「そは誰も知らぬ届くことのない新たな創造

 Seo neue Schopfung kennt nicht jeder, der nicht erreicht

 我が渇望こそが全てを守護する龍となる」

 Herzlich Willkommen auf meiner Drachen der Schutzherr aller Begierde

 

「「創造(ブリアー)!」」

  Briah――

 

「死生観・死を与える者(メメント・モリ・タナトス)」

    Memento mori Tanatos

 

「序曲・害食龍護」

 Ouvertüre Schützen Sie den Drachen Diät Schaden

 

 詠唱が終わると、彼らの体の変化は終了する……。

 彼らが行ったのは、『永劫破壊(エイヴィヒカイト)』の『四位階』あるうちの『三位階』目……『創造位階』

 創造位階は使用者の『渇望』を『ルール』とする『異界』を作り出す能力。

 創造位階には二種類あり、一つは『~になりたい』『~でありたい』などの自己に向ける願いで、自分自身を願った通りの形に変える異能が発現する『求道型』で、もう一つは、『~したい』『~だったらいいのに』などの他者や外界に向ける願いで、外界を自分の願った通りの形に塗り替える異能が発現する『覇道型』があり、二人が行ったのは『求道』の『創造』、幸夜が『創造』に使った渇望は『安らかな死を与える存在でありたい』、タクトの渇望は『全ての生を護る為に害為すモノを喰らいたい』だ……。

「幸夜……その姿……」

【何か……あれだな?】

 タクトとアンリは今の幸夜の姿を見て、タクトとアンリは言い淀む……。幸夜の今の姿は、頭に白い犬耳が生え、幸夜の両手両足は白い毛色の獣の腕に変わっている。

「この姿はあまり気にするな……それと……フンッ!」

 転生者の砲身からもう一度、幸夜達に向かってプラズマ砲を放つが、幸夜の蹴りがプラズマ砲に当たると、プラズマ砲は霧散した……。

「こんな姿だと思って油断してたら……危険だぞ?」

「……マジかよ」

【幕引きか……】

「生憎だが、私の『創造』時効果は『歴史を強制的に幕を引く』ものではない、私のは『死を与える』……ただそれだけ能力、故に姿が無い『概念』など殺せないが、さっきのプラズマ砲や生物……姿、形がある物だけしか殺せない……」

「【(いや、それだけども強力なんですけど……)】」

 幸夜の『創造』の説明にタクト達は心の中で突っ込む。

「それじゃ……行くぞ、タクト!」

「おう!」

 幸夜とタクトは同時に転生者の魂に向かって走り出す。

 転生者の魂は砲身からプラズマ砲ではなく、砲弾を放ってくるが、その全てを幸夜が蹴りとパンチで『殺し』ていき、タクトは上空に跳び上がり……。

「【血晶収束!!】」

 タクトは『創造』時効果の一つである『血液の操作』で、先程殺した地球外生物の血液を鋭利な刃物状にし、その全てを転生者の魂の脚に突き刺し、動けないようにする。

「■■■■■!!!!!!!!!!」

 転生者の魂は上空のタクトに向かって腕を振り上げるが……。

「させるか!!」

 幸夜が振り上げた転生者の魂の腕を蹴り、腕は消滅する。

「決めろ、タクト!!」

「【ウォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!】」

 タクトとアンリは雄叫びを上げながら、腕に生えた剣を転生者の魂の首に突き立て、首を『切断』した……。

 首を切断された転生者の魂の肉は段々と腐れ落ち、転生者の魂は消滅し、瘴気は霧散した……。

「依頼……完了だな……」

「ふぅ~、疲れた~」

 幸夜とタクトは『創造』を解き、元の姿に戻り、幸夜は腐りきった肉の中から、ジュエルシードを取り、エターナルの中に入れる。

「(あの魂が『暴食』の『罪(シン)』が使えたのは、これのせいか?)……タクト、そろそろ戻るか?」

「そうだな……流石にこんな所に長くいたくないしな……」

 タクトは腐った肉を見てから答え、幸夜は『スキマ』を開き最初にいた場所に戻った……。

 

~~~~~~

 

~~~~~~

 

 幸夜達は最初に出会った場所である、森に戻っていた……。

「それじゃあな、タクト……」

「ああ……だけど、さよならじゃないぜ。『世界』は違うけど、また会えるから……『またな』、幸夜」

「ああ、そうだな……『またな』タクト」

 タクトの言葉に幸夜は仮面越しだが、確かに笑い、二人はガッチリと握手をし、別れの挨拶を交わす。

「今度、そっちがピンチになったら教えてくれ、今度は私が助けに行くよ」

「そっちこそ、ピンチになったらいつでも助けに来るぜ」

 タクトの後ろに『穴』が出来始める……。

「ああ、それとタクト一つ言っておきたいことがある」

「何だ、幸夜?」

「キミの中にいる『魔龍』には少しだけ気をつけろ……それと、そのタクトの『渇望』……もし『流れ出す』事になったら、その『渇望』を良く考えろ……この二つは忠告だ」

「なっ?!幸夜、アンリの事を知って……」

 タクトが言葉を言い終える前に、幸夜はタクトを押し、『穴』の中に入れる。

「ちょっ?!」

 タクトが『穴』の中に入ると、『穴』は閉じた……。

「では、また会おう……『異世界』の私の『友人』……龍炎タクト」

 幸夜はそう呟いてから、その場を去った……。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。