A lot of world~全て遠き理想郷~ 作:紅 幽鹿
では、第18話をどうぞ!
私達は空き地でのび太と遭遇した後、そのままのび太の案内で野比家に到着したのだが……
「の、のび太君?!一体どうしてそんなに服がボロボロなんだい?!」
「あはは、ちょっと裏山で転んじゃって」
「もう、しっかりしてよね!」
「ごめんね、ドラえもん」
私達は目の前の光景に言葉を失っていた。何故なら……。
「(こ、幸夜、私達の目の前で青いタヌキが喋ってるぞ?!)」
「(あれは、タヌキと言うよりはロボットだろ?いや、それよりも完全にあれはオーバーテクノロジーの塊だろ……)」
私達が驚いた理由……それは、タヌキか何か分からんが、青色のロボットがのび太と会話していたからだ……。すると、のび太との会話が終わって、後ろにいた私達に気づいたのか、此方に視線を向けてきた。
「のび太君、この人達は?」
「え~と、この人達は昨日知り合った人たちで……」
「八雲幸夜」
「藤原妹紅だ」
「初めまして、私はリンディ・ハラオウンと言います」
「初めまして、ぼくドラえもんです。22世紀から来た猫型ロボットです」
表情では出さなかったが、内心ドラえもんの言葉に驚いていた……
「(幸夜……さっきの言葉)」
「(ああ、……あれでネコ型ロボットだと?)」
「(そこじゃないだろ?!注目すべき場所は別にあるだろ?!)」
「(22世紀と言うところか?そんなこと、心底どうでもいい!!私にとっての問題は、あれが猫型と言う所だ!!)」
「(ちょっと落ち着けよ!この『超過剰動物愛者』!!)」
落ちつけ、落ちつけだと?!猫型だぞ!アイツは猫型と言ったんだ!!猫型なのに何故耳が無い?鈴は……うん、あるようだな。だが、駄目だ。耳が無いのが駄目だ!うさ耳が無い鈴仙と同じで駄目だ!そう言えば、どうして鈴仙はうさ耳を付けてないんだ?正直に言うと、前世の鈴仙のスタイルでうさ耳、絶対領域だったら、ど真ん中のストレート三振バッターアウト!!って感じだったのだが……うん?今私の性癖を一気に暴露したような気がするが……まあ、良いか。
まあ、私が言いたいのは……。
「(私はウサギより犬!犬より猫だ!)」
「(意味わかんねぇーよ!それより幸夜、下を見てみろ……)」
「(下?ふん、下に一体何が……)」
そこには牙剥き出しで、私を睨んでプライミッツさんがいた……。
「(……幸夜?)」
念話でプライミッツさんの声が聞こえる……。
「(……はい)」
「(僕の耳が可笑しくなったのかな?犬より猫って聞こえたんだけど?)」
プライミッツ様の睨みが鋭くなる……。
「(いや、私はねk「(噛み千切るよ?)」ハイ、イヌハデゴザイマス)」
だが、私の言葉が駄目だったのか、プライミッツ様は私の上着から中に侵入しようとする……。や、やばい、噛み千切られる……クッ、こうなったら!
「(そう言えば、ユーノの奴は犬が好きだっていってたな~)」
「(ふぇ?)」
お~プライミッツ様から一ふぇ頂きました。
「(ほ、ホント、ホント。もう、プライミッツを性的な意味で襲うのを耐えるのが大変だって)」
「(ぼ、ぼ、ぼ、ぼ、僕を襲う?……ふぇぇぇぇぇぇ///////////)」
プライミッツは私の言葉が効いたのか、その場で蹲る……。すまん、ユーノ。お前に変な性癖を付けてしまった……。そして、プライミッツ……その、なんかすまん。
「と、とりあえず。上がっても良いかしら?」
「ど、どうぞ」
私達のやり取りを見ていた、リンディさんと妹紅は苦笑いを浮かべ、のび太とドラえもんは不思議そうに首を傾げていた。
~~~~~~
~~~~~~
「あの~、何かの冗談でしょうか?」
「いえ、全て本当の事です」
私達はドラえもんとのび太に案内された居間に入った後、のび太の母親である玉子さんにリンディさんが魔法の事を説明し、玉子さんは困惑した表情を浮かべる。
ふむ、久々に普通の反応を見た気がするな……まあ、昨日の事は例外だが……
「そんな魔法なんてありえないよ!昔は魔法と言われた不思議な出来事も、すべて現代の科学で解き明かされているんだよ!」
と、22世紀から来たらしいドラえもんが言うと、説得力があるかもしれんが……
「かかっ、駄目じゃぞ猫型ロボット。そう言う先入観が、世を見る視界を狭めてしまうんじゃ」
「「うわっ?!」」
私の影から上半身だけを出してきたムルムルを見て、のび太とドラえもんは驚いたのか後ろに仰け反り、妹紅とリンディさんも声には出していなかったが驚いていた……あ、こいつの事を説明するのを忘れていた……まあ、くだらないことだな。
「とりあえず、私の影の中から完全に出ろ」
「もう、お前さんのい・け・ず♪」
「………」
……殺すか。
「ちょ?!じょ、冗談じゃ!す、すぐに出るから、ちょっと待っておれ!出る、出る、出るから、出るから『なんちゃって星占術』や『食人影(ナハツェーラー)』を使おうとするな?!」
私が行おうとした事が解ったのか、ムルムルは物凄い勢いで私の影から脱出する……チッ!そのままそこにいれば、『暗黒天体』で飲み込んだ後、『超新星爆発』で跡形もなく消滅させるか食人影(ナハツェーラー)に喰わせてやったものを……。
「そ、それでキミは?」
のび太が恐る恐るといった感じで、ムルムルに尋ね。ムルムルは無い胸を大きく張り……。
「儂の名前はムルムルじゃ。八雲幸夜の性奴r「黙れ」ムグッ?!」
あまりにも不愉快すぎる言葉を放とうとしたムルムルの口を片手で掴むように塞ぎ、そのまま……。
「ムグッ?!ムグッ?!ムグッ?!(訳:砕ける?!砕ける?!砕ける?!)」
顔を掴んでいる力を段々上げていき、ムルムルからメシメシッ!とヤバそうな音が鳴る。
【こ、幸夜。流石に許してあげればどうですか?】
「(だがな……)」
ちなみに、この会話中でも手に力は緩めず、段々上げている。
【確かにムルムルが言おうとした事は、私も少し許せません。ですが、流石にこれ以上するのは……】
「(………)」
【ですから、蹴りにしましょう!】
「(……うん?)」
メアリー、何か話の流れが可笑しくないか?
【彼女は幸夜の○奴隷と言おうとしたのですよ?そんな、羨ま……ではなくてですね。そんな、不適切な事を言おうとしたのですよ?それに、彼女は一度も貴方とヤッたことなんてないでしょう?私だって一回くらいしかないのに……では、なくてですね!え~と、あの~、その~、とりあえず蹴りましょう!】
……助けて、メアリーがぶっ壊れた。
とりあえず、メアリーから言われたとおりムルムルから手を放す。
私から解放されたムルムルは、数回、私に掴まれた所を擦り……。
「もう♪お前さんたら、そういうプレイをしたいのなら、こんな人目が沢山ある場所じゃなくて、もっと少ない所でじゃな♪」
……イラッ
「月の裏までぶっッ飛びやがれぇぇぇぇぇぇ!!」
「イタァァァァァァァァァァァァ!!!!」
「窓ガラスが?!」
【スカッと爽やか!】
ムルムルを全力で蹴飛ばし、私に蹴られたムルムルは尻を抑えながら、のび家の窓ガラスに直撃、窓ガラスを粉々にし、そのまま空の彼方まで吹き飛んで行った。
すまん、のび太。窓ガラスを破壊した。そして、メアリー。いつものお前に戻ってくれ。
~~~~~~
~~~~~~
「いまので魔法の存在を認めてくれるかな?」
「うん、今のを見せられたら認めるしかないね」
とりあえず、魔法の存在を分かってもらうために割れたガラスを魔法で修復、蹴飛ばされてボロボロになったムルムルをスキマで取り出し、魔法で回復させる所を見せた。
「お、お前さんや、儂がマゾよりだからと言って、あの蹴りは流石に……興奮しt」
「駄目押しのもう一本!!」
「プギャッ?!」
魔法の存在をさらに確信してもらうために、ムルムルに頭突きを喰らわし、私の影に入れる。
フハハハ、けーねさん直伝の頭突きは痛かろう!……ふむ、ここらでこのテンションを止めるか、のび太達がひいてる……。
「では、リンディさん。のび太のお母さんに残りの説明をお願いする。私は、のび太とドラえもんと少し話してくる」
「分かりました」
リンディさんと玉子さんはこの場に残り、私と妹紅とのび太とドラえもんは、のび太の部屋に向かった……。
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~~~~~~
「のび太君、それは本当なの?」
「………」
「のび太君、どうして黙ってたの?!いつもは僕を頼ってくるじゃないか!」
「いつもとは全然違うから……ドラえもんに心配かけたくなかったんだよ!」
「バカッ!のび太君のバカッ!」
「ごめんね、ドラえもん」
二人はお互いを抱きしめる……。おい、何だこのラブコメ臭は?いじめられていた事についてと聖遺物について話したらこうなるとは、誰も予想してなかったぞ?
「さて、二人とも良いかな?」
「あっ、ごめんね」
「あっ、ごめんのび太君/////」
おい、猫型ロボット。何故、のび太を見て顔を赤くしている?お前、オスじゃないのか?
「とりあえず、聖遺物については分かってくれたか?」
「うん、どれぐらい凄い効果があって、どれぐらい危険なのかは分かったよ」
「それはなによりだ」
それぐらい理解してくれたのならもう十分だろう……。
「なら、私とのび太は一旦、先程説明したアースラと言う場所に行くが、キミは此処で待っていてくれ、キミに来られるとまた面倒なことになりそうだからな……」
「分かったよ」
どうやら、リンディさん達の方も説明が終わったらしい、下で動く気配がする……。
ああ、最後にドラえもんに言っておこう。
「ドラえもん、のび太に何が起ころうとも、キミが最後まで支えてやれ」
「当然、僕はのび太君の親友だからね!」
私の言葉にドラえもんは力強く返答をした……。
……親友か。ドラえもんの言葉を聞き、私は『アイツ』の姿を思い出してしまった。
アイツは、今何処で何をしてるんだろうな……。
~~~~~~
~~~~~~
のび太の親に説明し終わり、アースラに戻った私達だが……。
「死にさらせぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
「燃え散れぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
輝夜と妹紅が喧嘩を始めた……。『前世』で、良く見た光景だな。
さて、何故このような光景になったかと言うと、私は妹紅に腕を強制的に組まれたままアースラに帰還し、その光景を輝夜達に見られたからだ……。
そのせいか知らないが、輝夜を応援する者はいるが、妹紅を応援する者はいない……。
ふむ、これでは妹紅が可哀想だな……。こうなったのも私の原因でもあるからな……しょうがない。さて、のどの調子を整えて……。
「妹紅、頑張って!」
あざとく、ぶりっこみたく両手を顔の下まで持っていき、上目遣いをしながらヒロインが主人公を応援するような声色で妹紅に向かって言い放つと……。
「オォォォォ、震えるぞハート!燃え尽きるほどヒート!!」
「クッ、熱気が凄いっ!」
妹紅の炎の力が上がり、輝夜が一瞬だけ怯むが……。
「だけど、私は負けない!負けてはならないのよ!私達は負けられない!!」
輝夜は強い意志を宿した瞳で妹紅を睨む……。気品のある雰囲気を醸し出し……。
「アンタだけ羨ましすぎるのよぉぉぉぉぉぉ!!難題≪蓬莱の弾の枝-虹色の弾幕-≫」
一瞬で気品は消えさった……。
「HAHAHA、羨ましいだろぉぉぉぉぉぉ!!蓬莱≪凱風快晴-フジヤマヴォルケイノ-≫」
妹紅、キャラがぶっ壊れてないか?まあ、しかし、この光景は……。
「おもしr「面白いじゃないわよ、この馬鹿っ!!」……痛ッ、くわないな。何をする、鈴仙?……すまん、座薬」
「どうして、言い直したのよ?!それよりも、火に油を注ぐような事をしないで!!」
「お、妹紅を火に例えたのか……上手い、座布団10枚」
「え、えへへ……。じゃなくって!どうして、あんなことしたのよ変態!!」
「私は変態ではないぞ」
「変態よ!私に『前世』でしてきたことを思い出してみなさい!」
『前世』でした事?……鈴仙のスタイルが好みのタイプだと言っただろ?鈴仙のうさ耳を触っただろ?うさ耳を撫でまわしただろ?うさ耳をしゃぶった(事故だが)だろ?
「ふむ、鈴仙のうさ耳を撫でまわし、しゃぶっただけだろ?」
「何、軽く言ってんのよ変態!」
む、さっきから変態変態と失礼な……。
「動物の耳があったら、撫でまわし、しゃぶるのは当然だろ?」
「当然じゃないわよ、このド変態!!」
「ムッ」
鈴仙から腰の入った、良いパンチを顔面に喰らった……。む、解せぬ。
と、こんな感じのやり取りをしていると、先程まで妹紅達の方を観戦していたアリサがこちらの様子が気になるのか、観戦するのを止め此方に来ると、何故か恐る恐ると言った感じで……。
「ね、ねえ、あんた達って付き合ってんの?」
とんでもない爆弾を落としやがりました。
「ふむ、別につきあt「つつつつ付きああああ合ってないわよ!/////////」……何故、動揺する?」
「別に動揺なんかしてないわよ!!/////////」
そう言う割には、顔が赤くないか?
「そう……ちょっと、安心ね」
鈴仙の言葉を聞いたアリサはボソッと誰もが聞こえない程の大きさで呟いた……まあ、私はバッチリ聞こえているのだが……。何が安心なのだろうか?
と、妹紅達の光景を見ながらアリサの言葉の意味を考え続けたが、答えは出なかった……。
ちなみに、妹紅と輝夜のバトルは数時間後に引き分けと言う形で終わり、その後リンディさんに説教されていた。