A lot of world~全て遠き理想郷~ 作:紅 幽鹿
今年もよろしくお願いします!
では、第1話をどうぞ!
私がこの世界に転生して五年の月日が経った……
とりあえず、自己紹介でもしておこう。
私の名前は八雲(やくも)幸夜(こうや)、年齢は五歳……精神年齢は……まあ気にしないでくれ。
そして、転生したこの五年間で分かったことがある。
それは、この世界には私の知り合いが『記憶』を持った状態で転生しているという可能性があること……実際に私の家族が『記憶』を持っている。
それを知った私は『親友』にも『最愛の人』にも会えると思ったが……
「……くだらない」
「何か言ったか、幸夜?」
「……何も」
おっと、どうやら口に出てしまっていたようだ。
「それで話は変わるんだが……幸夜、一緒に行かないのかい?」
「行かない……お見舞いには、父さんたちで行ってきてくれ。私にはそのお見舞い先の家に知り合いなんかいないのでね」
父さんの知り合い……確か高町(たかまち)士郎(しろう)さんだったか?その人たちと父さん達は仲が良いらしい。父さんはその高町士郎さんと、母さんは高町士郎さんの妻、高町(たかまち)桃子(ももこ)さんと、姉さんは同級生である高町(たかまち)美由希(みゆき)さん、その兄である高町(たかまち)恭也(きょうや)さんと、それで父さん達は私とその高町家の一番下の子供、高町(たかまち)なのはと仲良くさせようとしているらしいのだが……くだらない。
父さん達は私が『幸せ』になってほしいと思っているようだが……幸せなど要らぬ。幸せは遠ざかっていけばいい。たった独り、何処までも、歩き続けるのだ、永遠に……。
ああ、本当に……。
本当に、くだらない……。
「それじゃあ父さん、私は外に行ってくる」
「ああ別に良いけど……本当にそんな恰好で行くのか?」
父さんが私の恰好を見て言う……。
まあ、当然か……。今の私の恰好は、髪を黒と白のリボンで結んでポニーテールにし、首に包帯を巻き、顔を狐のお面で隠し、黒のズボンに黒の服、その上から黒のコートを羽織り、ズボンの方に銀時計を付けて、黒の編み込みブーツを履いていると言う、十人中十人が怪しいと思う姿だ。
だが……。
「大丈夫、父さん。私の『能力』で私の姿の違和感を『終焉(こわ)せば』不審者に見られない……では、行ってくる」
私は家の玄関の扉を開けて、外に出る。
~~~~~~
玄関を出た後、私は目的も決めず散歩をする。
私がこの世界に転生して出来た趣味の一つだ。
私が散歩をしながら考え事をしていると、私の『中』から声が聞こえてくる。
【幸夜、本当に良いんですか?】
「(何がだ、エターナル?……それと、私の『聖遺物に宿る魂』としての状態ではなく、『デバイス』として話せばいいだろう?)」
【いえいえ、私的には此処の方が快適ですので……それで話は変わりますが……本当にあなたにとっての『大切な人達』を探さなくて良いのですか?】
「(探さない。縁が合えばまた会えるだろう?)」
【……分かりました】
私は、エターナルとの会話を止めて意識を周りに向けてみると、いつの間にか公園のベンチに座っていたことに気が付き、砂場の方に意識が行く。
砂場には、一人の少女が遊んでいた。
私はその少女が気になり砂場の方に足を運ぶ……
少女はそんな私に気が付いたのか、視線をこちらに向ける。
「あなた誰?」
「私かい?私は通りすがりの子供さ……キミは一人で何をしているんだ?親はどうした?」
私の言葉に少女の表情が暗くなる。
「おとうさんがけがをしちゃって、おかあさんもおねえちゃんもいそがしいの。だから、なのはひとりなの」
なに?……ならこの少女は一人で今まで遊んでいたのか?父親の怪我と理由で他の家族からの『愛情』を受けなかったのか?
「……くだらない」
「え?」
「くだらない……と、言っているんだ。来い、お前の家族の所に連れて行ってやる」
私は戸惑っている少女の腕を無理やり引っ張り、この少女と似た『魂』の波動に向かう。
~~~~~~
私は少女の『魂』に似た波動を辿り、病室の前にいた。
病室の前にある名札には『高町士郎』と書かれていた……はて、何処かで聞いたことがあるような?
私は病室の扉を開け入ると、ベットの上に包帯を巻いて寝ている男性とその家族と思う女性、そして……。
「幸夜、どうしたんですか?」
私の両親と姉さんがいた……
「なのは!」
「おかあさん!」
なのはと呼ばれた少女がベットの近くに座っていた女性に抱きつく……まさか……
【そのまさかだと思いますよ】
私はエターナルの言葉に確信する。……私が連れてきたこの少女の名前は、高町なのは……母さん達が私に会わせたかった少女なのだろう。
すると、少女の母親らしき人物が私に気づいたのか、私の方を見た後、母さんの方に視線を向ける。
「紫(ゆかり)、この子は?」
「この子は前、桃子に話していた子よ。私とソウルさんの愛の結晶で美鈴の弟の幸夜よ」
母さん、その紹介は止めてくれ。父さんが顔を真っ赤にして恥ずかしがってる。とりあえず、自己紹介をしておこう……
「初めまして、八雲(やくも)幸夜(こうや)です」
私は頭を下げ、挨拶をする。
「初めまして、私は幸夜君のお母さんの友達の高町(たかまち)桃子(ももこ)です。そして、この子が……」
「高町なのはです」
自分の母親の続きを言うように少女が自身の名前を言う。
「それで、幸夜はどうして此処に来たんだ?」
「……ちょっと、そこの少女のくだらない話を聞いてね」
私は父さんの問いに答えながらベットに寝ている男性に近づき、今からすることを少女とその母親に見えないようにベットの側に立つ。
「■■■■」
この世界の住人なら誰でも『理解できない』言語で詠唱し、『魔術』を発動をさせると……
「うっ……こ、此処は?」
「お父さん?!」
「士郎さん?!」
私が使用した『前代の世界』の魔術効果によって、男性の意識が回復し、少女とその母親が驚き、喜ぶ。
私はそれをしばらく見た後、男性に挨拶をする。
「初めまして、八雲幸夜です」
「キミがソウルの……初めまして、高町士郎です」
「士郎さん、一つ良いですか?」
「何だい?」
私は男性に許可を取ってから、今、最も言いたい言葉を言う。
「士郎さん……まあ、他のご家族の方々にも言ってほしいのですが……あの少女に謝って下さい。あの子は、家族が大変だから……皆が大変だから……と、本来なら家族の『愛情』を受けたいのに、我慢をしてきたんです。だから、謝って下さい。そして、『愛情』を与えてください……そうしないと将来、確実に……『自己を愛さず、他者しか愛さない』人間になります」
私の言葉に士郎さんが驚き、暫くして少女に謝る。
この光景を見た後、私は病室から出て行こうとすると……
「ま、待って!」
少女に呼び止めら、私は少女の方に振り向く……
「あ、ありがとう!……そ、そのまた会えるかな?」
私は少女の質問に沈黙していると、少女の顔が段々泣き顔になってくる……
【幸夜、早くしないとあの子泣いちゃいますよ】
確かに……泣かれるのは面倒だ。
私は懐から私が製作したうさぎさん人形を取り出し、少女に渡す。
「……私に感謝なんて、くだらない」
【フフ、素直じゃないですね】
私は念話で、家に戻ることを母さんたちに伝え、病院を出た後に人気のない場所で『スキマ』を開き、家に戻った。
幽「みなさん、新年明けましておめでとうございます!」
幸「おめでとうございます」
幽「そして、新年早々ですが……すみませんでしたぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
幸「誠心誠意で謝れ、作者」
幽「本当にこの作品を一度消してしまって、申し訳ございません!!」
幸「とりあえず、消した理由を言ってみろ」
幽「はい!一度消した理由ですね、今後の物語の流れを考えながら前の時のプロローグから読んだんです」
幸「それで、消したと?」
幽「はい、やり直した方がいいと思い、消して、もう一度しました……」
幸「ハァ~、それで今回の話の変更点は何だ?」
幽「それは、こちらです!」
・幸夜の服装と包帯を首に巻いていること
幸「これだけか?」
幽「でも、首の包帯は重要……ではないけど」
幸「とりあえず、もう一度謝っとけ」
幽「皆様、今回の件で迷惑をおかけしました。誠に申し訳ございません!ですが、ぜひ出来れば今後ともよろしくおねがいします!!」
幸「よろしく頼む。では」
幽「さようなら~」