A lot of world~全て遠き理想郷~   作:紅 幽鹿

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やっと、やっと更新できました(泣)

長い間、お待たせしてすみません!!

では、第23話をどうぞ!!



第23話~混沌~

 姉さんが傀儡兵の大群に突っ込み、何とも言えない空気が流れている中、クロノが私に近づき、これから何をするかを簡潔に説明してきた……ふむ、これ以上この場を暴走させない為に魔力炉の封印とアルバートの捕獲の二班に分けるのか……なら。

「私一人でアルバートの所に向かう、後のみんなは魔力炉の所へ向かってくれ……」

「なっ、君は何を言ってるんだ、アイツがどれぐらい危険なのか分かってるのか?!」

 クロノは表情を険しくしながら私に詰め寄り、なのはやユーノ、アルフ達は心配そうにこちらを見てくる……。

「私なら大丈夫だ。私は強いぞ?それに、よく言うだろ……目には目を歯には歯を、悪には悪をだ……」

 それに、アイツは私が殺さないと気がすまないからな……。

「まあ、その話は置いておいてだな……傀儡兵の数が増えてないか?」

「言わないでくれ、軽く現実逃避したいんだが……」

 いつの間にか増えていた傀儡兵の数にクロノの表情が別の意味で険しくなる……。

「とりあえず、私は変態の所に向かうが……そんな装備で大丈夫か?」

「大丈夫だ、問題ない」

 ……何故だろう?滅茶苦茶心配になるんだが……仕方がない。

「クロノ、ここにプライミッツを置いていくぞ」

「な、何を言ってるんだ?」

 フフフ、クロノ今からお前の表情を凍りつかせてやる……。

「形成――    人類殺し(プライミッツ・マーダー)」   

Yetzirah――  Primate murder

 次の瞬間、小型犬位の大きさだったプライミッツは体長二メートルを超える巨大な姿に変わる。

「グォォォォォォォ!!!!!!!」

 形成状態になったプライミッツが雄叫びを上げると、衝撃波が発生し前方の傀儡兵を木っ端微塵にする……って、姉さん?!姉さん、巻き込まれてるよね?!

「逝けやヴァルハラァァァァ!!」

 姉さんは衝撃波を避け、某ヤンキー中尉みたいなことを言いながら槍を振り回し、傀儡兵を串刺しにしていく……。

「姉さん……って、みんな大丈夫か?」

 姉さんの豹変に驚愕しつつも、プライミッツのこの姿に慣れている前世組以外を心配する……。予想通りだが、クロノやなのはは顔を青褪めさせ、怯えている。

 聖遺物『人類殺し(プライミッツ・マーダー)』の『形成』時効果は、『人に対しての絶対的殺害権利』、この効果の為か、プライミッツが形成状態の時の姿を見ると並以下の人間は発狂し魂が消滅し、並かそれ以上の人間は消滅したりはしないが、プライミッツに対して恐怖を覚え、顔を青褪めさせる。まあ、慣れれば平気らしいが……。

 その証拠に、慣れていないユーノは怖すぎるのか体を震わせて……。

「か、カッコイイ!!」

「ハ?」

「グゥ?」

 予想していなかった言葉に私とプライミッツは素っ頓狂な声を出しながらユーノを見ると、ユーノは瞳をキラキラさせながらプライミッツを見ていた……。

「ゆ、ユーノは平気なのか?」

「平気って、何がだい?」

「い、いや、気にしないでくれ……」

 きょとんと首を傾けながら答えたユーノに、若干戦慄しながら意識を『中』の方へ向ける。

「(なあ、メアリー……)」

【言わないでください。私もちょっと予想外過ぎて困ってるんです】

 ハハ、頭を抱えて屈んでいるメアリーが幻視出来るんだが……。

「じゃ、じゃあ、行ってくる」

 私はプライミッツを置いて、混沌と成りつつあるこの場を後にした。

 

~sideout~

 

~side霊夢~

 

「霊符《夢想封印 散》」

 スペルカードを発動して、自分の周囲に弾幕を撒き、近づいてきた傀儡兵を粉砕する。

「ハァ、この人形呆れるほど多いわね」

 さっきから倒しても倒してもすぐ増える……あれかしら、一匹見たら三十匹はいるって言うやつかしら?

「ハッ!……って、霊夢さん!余裕なら、こっちの方を手伝ってください!!」

「五月蝿いわね、こっちもこう見えても忙しいの……よッ!」

 妖夢が文句を言ってくるけど、私は霊力で強化した腕で放った裏拳で傀儡兵を粉砕しながら文句を言う。

「それに余裕云々だったら咲夜でしょ、能力的に考えて!」

「確かにそうだぜ!」

「二人の言うとおりですね!」

「え、何?今、私ディスられてるの?」

 私、魔理沙、妖夢で咲夜に対して文句を言いながら傀儡兵をそれぞれ粉砕して、咲夜は若干顔を引き攣らせながら傀儡兵を無数のナイフで無残な姿に変える。

「キミ達、もっと真面目にやってくれ!」

 と、クロノは私たちの態度が気に入らなかったのか文句を言ってくる。けど……。

「真面目に!って言われても、正直あの四人と一匹がほとんど粉砕してるから、緊張感が持てないのよね」

「……それを言わないでくれ。正直、僕も若干真面目に戦っているのがアホらしく思えるんだ」

 そう言うクロノの視線の先には、槍を持って傀儡兵に対して無双している美鈴さんと、傀儡兵を鎖型のバインドで纏め、一気に捕食するユーノ&プライミッツ、二人とも先程まで戦ってたの?と、疑問に思うくらいラブラブ雰囲気を醸し出しながら抜群のコンビネーションで傀儡兵を倒す、なのは&フェイトと若干空気になっているアルフがいた。

 ちなみに、フェイトとアルフはついさっきこっちに来た。

 その時、ピンチになったなのはを王子様のように助けたフェイトと、若干頬を赤らめたなのはが視界に映ったけど、私は気にしない!

 と、意識がそれちゃったわね。まあ、簡単に言うと私たちの目の前には混沌とした光景が広がっていると言う訳よ……。

 ハァ、まあ、あと少しだし頑張りますか。

 

~sideout~

 

~side幸夜~

 

 あの混沌とした場所を抜け出し変態(サイコ)野郎の所へ向かう途中、目の前に生気を感じられない女が現れた為、私は物陰に隠れて様子を伺う。

「(メアリー、あれは……)」

【はい、人の形をしていますがホラーですね】

「(だけど、様子が変じゃないか?ホラーにしては憑依されている人間の生気が感じられない)」

【……あれはたぶん、術で素体ホラーに死体を被せたものだと思います】

「(……つまりあれか?人という着ぐるみを素体ホラーが着ているという事か?)」

【はい、そういう解釈でいいと思います】

 メアリーの言葉に私は苛立ちを感じながら、服から魔戒銃と魔戒剣を取り出し、銃身に剣を取り付け魔戒剣銃に変える。

「私自身もあまり褒められるような奴じゃないが……チッ、胸糞悪いことをするな変態(サイコ)野郎」

 私は物陰から一気にホラーに向かって駆けて行き、私の存在に気づいたホラーは、被っていた人間の身体を破き本来の素体ホラーとしての姿を晒す。

 私は魔戒剣銃を袈裟斬りで振るい、ホラーは翼を広げ飛ぶことで回避、そのまま飛行しながら蹴りを放ってくるが、私は上体を大きく反らし攻撃を避け、ホラーの身体が私の上を通過する時に魔戒銃剣の引き金を引き、法術で加工したソウルメタル製の銃弾をホラーに喰らわす。

「(メアリー、素体ホラーにしては丈夫じゃないか?)」

【術でホラーを強化しているんだと思いますよ。幸夜、早くトドメを】

「分かってる!」

 魔戒剣銃の切先を上に向け円を描くように回し魔戒剣銃の引き金を引き、狼騎(ロキ)の鎧を召喚、装着する。

 

【挿絵表示】

 

「貴様の陰我、私が切り裂く!!」

「ガアアアアアア!!」

 雄叫びを上げながら向かってきたホラーをカウンターで切り裂き、ホラーは跡形もなく消滅した……。

 私はホラーが消滅したことを確認してから鎧を解く。

「(……行くぞ、メアリー)」

【はい……さっさと、終わらせましょう】

 私は魔戒剣と魔戒銃を仕舞い、変態(サイコ)野郎の待つ最深部に向かって駆け出した……。

 

~~~~~~

 

~~~~~~

 

「(ここか、メアリー?)」

【はい、ここが最深部です】

 素体ホラー以降、何の妨害もなく最深部まで到着することが出来、私たちの目の前には大きな扉があった。

「(さて、どうやって開けようか?)」

【普通に開ければ良いじゃないですか】

「(いや、普通に開けたら変態(サイコ)野郎に攻撃されるだろ?)」

【なら、スキマで行けばいいじゃないですか】

「(いや、それだと普通すぎじゃないか?)」

【……幸夜は一体何を求めてるんですか?】

 メアリーの呆れたような声色を聞き傷つく……いやだって……なあ?

【お前さんよ、普通に扉をぶっ壊して登場!で、いいんじゃないかな?】

「(SO✩RE✩DA)」

 と、長時間空気となっていたムルムルの案に賛成し、私は拳を構え腰を落とす。この時、メアリーが溜め息をつき、ヤレヤレと首を振っている姿が幻視できたが、私は気にしない!

「メテオール・ファウスト!!」

 魔力を纏わせた拳で『光速』の正拳突きを扉に放ち、周囲をボロボロにしながら扉を粉砕する。

「おーい、変態(サイコ)野郎、野球しようぜ」

 私は扉の破片を投げ、部屋の中に入いると……。

「流石にこれは予想外ですよ」

 頭を押さえしゃがみこんでいる変態(サイコ)野郎がいた。

「予想外というのは、素体ホラーを倒されたことか?」

「それもですが……。一番の予想外は、初っ端に石を投げつけられ、ピンポイントに頭にぶつけられたことですよ。何ですか、そのコントロールは?」

「まあ、あれだ……つまらん才能だ。それより、貴様は元法師で素体ホラーに術を施したのも貴様か?」

 頭を摩りながら立ち上がる変態(サイコ)野郎に警戒しながら答え、質問する。

「ええ、そうですよ。闇の術に魅了され、その術を習得していることがバレて法師の資格を剥奪されたんですよ」

「よくそれだけで済んだな」

「いえ、実際は私のような者を始末する影の魔戒騎士や法師が来たんですよ」

 変態(サイコ)野郎はその当時のことを思い出しているのか、仮面越しで微妙にわかりづらいが遠い目をしている。

「それで?」

「いや、闇の術と私本来の持つ能力で殺しましたよ。無論、法師の方は殺害後ヤりましたよ」

【チッ、クソ野郎が……この死姦短○○野郎!!】

 と、ニタニタと笑いながら変態(サイコ)野郎が言い、奴の言葉にメアリーが普段じゃありえない言葉で毒突く……まあ、色々と予想通りだな。

「おや、怒らないんですね?」

 私の様子が予想外だったのか、奴は笑いを止め首を傾げる。

「私は正義信者(潔癖症)じゃないからな。そこまで、怒りは覚えないさ」

 まあ、殺意は覚えるがな……。

「そうですか……ああ、そう言えば」

 変態(サイコ)野郎はポンと手を叩き、今思い出したかのように……。

「あの素体ホラーの人間の肉体、その殺した法師なんですよ」

 奴の言葉を聞いた瞬間、私は魔弾を装填済みのダブルアクションのリボルバー、コルト・キングコブラを取り出し、銃口を変態(サイコ)野郎に向け狙いを定め、引き金を引こうとすると……。

「ッ?!」

 手が勝手に動き奴に定めたはずの銃口が狐面を割り口腔へ侵入。

 そして、引き金が引かれ……。

【幸夜?!】

 とんでもない激痛を感じながら薄れゆく意識の中で、変態(サイコ)野郎は邪悪な笑みを浮かべていた……。




幽「Hi、以前コンタクトに変えたら、全然知らない男子の同級生に可愛いねと言われ、恐怖を感じメガネに戻した方、幽鹿です」

幸「Hi、狐面を外すと初見の人に驚かれる方、幸夜です」

幽「皆さん、大変長らくお待たせしました!」

幸「読んでくれている方、本当にすまなかった」

幽「これからは、なるべく早く更新できるように頑張ります!!」

幸「ですので、どうか見捨てないでください……」

幽「よろしくお願いします!!」

幸「それでは皆様、次回、出会うまで……」

幽「さようなら~」
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