A lot of world~全て遠き理想郷~ 作:紅 幽鹿
前回より早く投稿できたので、嬉しいです!
次回もこれ位のペースでやれるよう頑張ります!
では、第24話どうぞ!
なのは達が魔力炉の封印を終えアースラに戻ってきた頃、アースラ内は慌ただしくなっていた。
「あ、アリサちゃん。一体どうしたの?」
「な、なのは……幸夜が、幸夜が……」
「幸夜君がどうしたの?!」
「あ、あれ……」
「なのはさん達、見ては駄目!!」
なのはは自分たちが時の庭園に行く前より慌ただしくなっているアースラ内に驚き、近くにいたアリサに聞くと、アリサは顔面を蒼白にしながらモニターを指差し、リンディがなのは達を静止しようとするが遅かった……。
なのは達の視線の先には、脳漿をぶち撒け血溜まりの中で倒れている幸夜がいた。
「い、イヤアアアアアア!!!!!!」
モニターの映像を見て、なのはは目の前の光景を認めたくないのか、顔を手で覆い叫びながらその場にしゃがみ、フェイトはショックでその場に静かにへたり込む。
『フフフ、私は法術の他に天から頂いた
アルバートは楽しそうに歪んだ表情で笑いながら、ゆっくりと幸夜の死体へと近づき、幸夜の着けている狐面を外す。
『おや、これはこれは……所謂、男の娘と言うやつですか?』
と、幸夜の素顔を見たアルバートは、何かを思いついたのか歪めていた表情をさらに歪め舌舐りをする。
『私は男色ではありませんが……面白そうです、ヤりますか』
「エイミィ!」
幸夜の服に手をかけ始めたアルバートに、リンディは次に何が起こるかを理解しエイミィにモニターを消すように指示しようとするが……。
『まあ待て、お主たちよ』
幼い声が聞こえ、アルバートは服に手をかけるのを止め振り返り、リンディはエイミィに指示するのを止め、アースラ内の全員がモニターを見る。
『貴方はさっきの……』
『儂は眷属のムルムルじゃ!キラッ☆』
『そうですか……それで?』
『つ、冷たい反応じゃの』
横ピースをしながら名乗ったムルムルを冷たい目で見るアルバートに、ムルムルは頬を引き攣らせる。
『まあ、お主のその反応は大目に見てやろう!と、話がそれてしまった……儂はな、その倒れておる者と契約しておってな』
『それが?』
『契約の内容はまた理不尽でな、能力の制限、儂が死んでもそやつは死なんが、そやつが死んだら儂も死ぬ……。まあ、それ以外は基本自由じゃがな』
『だから、それが何だって言うんですか?!』
ムルムルの意図が解らない為か、アルバートは苛立ち声を荒らげる……。
それは、前世組を除くアースラ内にいる者たちも同じだった……。アルバートのように声を荒らげる者はいないが、ムルムルに対して何を言ってるんだコイツは?と、言ったような視線をモニター越しに向けている。
『おや、理解できなかったか?なら、そんなお主にも解り易いように説明してやろう』
と、小馬鹿にしたような態度で言うムルムルに対して、我慢の限界を振り切ったのか、アルバートは幸夜の元を離れ、ムルムルを殺そうと近づくが……。
『
その言葉にアルバートは動きを止め、そんな馬鹿な……ありえない!といった気持ちを抱きながら、幸夜の死体がある方を振り向くと……。
『なあ、酷いじゃないか……』
『ッ?!』
『痛いんだぞ、苦しいんだぞ……なあ、酷いじゃないか……なあ?』
ゆっくりと、血溜りの海から立ち上がる幸夜に全員が息を飲んだ。
ありえない、ありえてはならない。それは、そういう光景だった。
|死んだはずの人間が生き返る(・・・・・・・・・・・・・)、この世ではありえない光景、誰もが否定したくなる光景があった。
幸夜はゆっくりと、まるでゾンビのようにアルバートに向かっていく……。それは、あまりの恐ろしさに、前世組以外のアースラ内にいる者が顔面蒼白になるくらいの恐ろしさで、アルバートは恐怖のためか、尻餅をつき後ずさる……。
そして、そんな恐怖で支配された空間で妹紅、輝夜、霊夢が口を開く。
「覚えておいた方がイイぜ、あれが
「それで幸夜の言ってる苦しみが、
「そして、それが聖遺物が……
三人はアリサとのび太の方に視線を向け、二人はその言葉に蒼白になりながらも、静かに頷いた……。
~sideout~
~side幸夜~
「痛いんだぞ、苦しいんだぞ……なあ、酷いじゃないか……なあ?」
聖遺物と私自身の能力によって再生し、ゆっくりと
おいおい、さっきまでお前はそんなキャラじゃなかったろ?どうした、そんなに今の私が怖いのかァ?そんなに怖がらなくてもいいじゃないかァ。
「来るな、来るな……来るなあァァァァァァ!!」
「な、何故だ?!ど、どうして貴様は死なないんだ?!何故、私の能力が使えない?!」
無傷の私を見て、
「貴様より魂の格が、質が違うんだよ……」
「ハァ?……ッ、ギャァァァァァァ?!」
私の言葉に
私は痛みで叫び続ける
「五月蝿い、
終焉の能力を使用した後、突然静かになった
「お疲れ様じゃったな、お前さんよ」
「お前は空気だったな
私はスキマを開き、ムルムルと共にアースラに移動した……。
~~~~~~
~~~~~~
アースラに戻った私を待っていたのは、化物を見るような視線をする奴らと、心配してくれていた人たちだった……。
なのは達には泣きながら抱きつかれ、霊夢さん達からは呆れられ、リンディさんと姉さんからは説教された……解せぬ。
とりあえず、リンディさんに死んではいない
「フフフ、そんな事があったのね。……ところで、幸夜さん?」
「うん、どうした?」
「今回、よくあの変態を殺さなかったわね?普段の幸夜さんだったら殺してたでしょ」
「……いや、あの
「え?でも、あの変態は生きて……あ、そう言うこと」
コテッンと可愛らしく首を霊夢さんは傾げるが、私の言葉の意味に気づいたのかポンと手を叩く……まあ、意味が分かってなくてもそろそろ……。
「か、か、か、艦長大変です!!」
「ど、どうしたの?」
女性の局員が慌てた様子で現れたことに、リンディさんは驚きつつも対応する。
「あ、アルバート・ゴードが、あ、赤ん坊に!!」
「「「「「ハァ?」」」」」
女性局員の発言にアースラ内の空気が凍り、可愛い霊夢さんが私をジト目で見てきた。
「と、とりあえず来てください!!」
「え、ええ……」
リンディさんは女子局員に連れられ
「それで幸夜さん、一体何したの?」
「簡単さ、奴の記憶、歩き方、言葉の発し方、文字の読み書き、記憶する能力を
「ええ……。
「ああ、アイツはずっと体がデカい赤ん坊のままさ……。ちなみに、アイツの能力も
「だからあの時、能力が使えないとか叫んでたのね」
「そう言うこと。まあ、とにかく……」
「「一件落着ってことね(だな)」」
私と霊夢さんはお互いに顔を見合わせ、微笑んだ……。
~~~~~~
~~~~~~
今回の事件の後日談……。
簡潔的に言うと、テスタロッサ一家は裁判を受けることになり、
そして今日、私たちは裁判を受ける為に地球から離れるフェイト達の見送りに来ており、今なのはとフェイトがお互いのリボンを交換し、涙を流しながら別れを惜しんでいる。
「フム、実に感動的な別れだな」
「確かに……って、お前もミッドチルダに来るんだろ?」
「あ、そう言えばそうだったな……」
「素で忘れてたんかい?!」
と、妹紅にツッコまれる。だってしょうがないだろ?その件を家族に説明したり、謝罪してくるリンディさん、クロノ、エイミィさんを宥めたり……色々と大変だったんぞ?
ちなみに私がミッドチルダに行く理由は、アースラ内にいた出世を狙う局員の一人が私のことを上に密告《チクリ》やがったせいだ。そのせいで私は、管理局(笑)があるミッドチルダに向かうことになった。
まあ、その密告者は今は土の中だがな……。
「幸夜そろそろ行くぞ」
「分かった、妹紅」
妹紅に言われ、フェイト達がいる場所に向かうとなのは達が別れの挨拶をしていた。さて、私も一応やっておくか……。
「それじゃあ……姉さん、霊夢さん、魔理沙、妖夢、PAD長、後のこと……特に父さん母さんのことを頼む、本当に頼む。それで、アリサとのび太は私の言ったことをやるんだ。そうすれば、聖遺物の次の位階に達するためのきっかけは掴めるはずだ。あと、のび太。あのいじめっ子達がいじめてきたら教えたことをやれ」
「ええ、後は任せてください」
「幸夜さん、ミッドチルダのお土産よろしく」
「私は珍しい魔導書だったら何でも良いぜ」
「私はティーセッ……って、誰がPAD長だァァァァァ?!」
「さ、咲夜さん落ち着いて下さい!!こ、幸夜さん、私は料理本が良いです!!」
「言われなくてもちゃんとやるわよ!それで、きっかけを掴むだけじゃなくて、その位階に達してやるわ!!」
「僕も言われた通りやるよ。で、でも流石に金的を蹴るとか目潰しはちょっと……」
と、姉さんはお淑やかな笑顔で、霊夢さんと魔理沙はいつも通りの様子で、咲夜は急に暴れだし、妖夢はそんな咲夜を羽交い締めにしながら別れの挨拶を、アリサは挑発的な様子で、のび太は若干顔を引きつらせながら言う……。
てか、別れの挨拶してるの姉さんだけじゃね?他の皆はお土産の催促してるだけじゃね?それとのび太、金的、目潰しじゃないぞ。目潰しからの金的、急所攻撃の2コンボだ。
「お、お前ら、幸夜は観光に来るわけじゃないんだぞ。まあ、咲夜のPADだけは私が買ってきてやる」
「ま、まあ、お土産は買えたら買ってくるさ……咲夜はミッドチルダ製のピーエーディーでOK?」
「だからPADじゃないって言ってるでしょうがァァァァァァ!刺す、刺す、ぶっ刺す!!」
「さ、咲夜さん。その出したナイフを戻して、危ないですから!は、早く、早く逃げてください!!」
「「さ、サラダバー!!」」
鬼の形相でナイフを取り出し始めた咲夜に妖夢は慌て始め、流石におちょくり過ぎたと妹紅と念話で反省会をしながら転移魔法を使う。
「幸夜ァァァァ!帰ってきたら覚えておきなさいよォォォォォォォ!!」
「キャァ、サクヤニランボウサレル、エロドウジンミタイニ」
「【エロ同人みたいに幸夜が?……グフッ】」
最後までギャグを忘れないのが私だ。それと妹紅にメアリー、同じような反応をするな、怖いから、その表情怖いからと思いながら私はアースラに到着した。
幽「Hi、最近カップラーメン生活の方、幽鹿です」
幸「Hi、最近油揚げ生活の方、幸夜です」
幽「今回は早く投稿できました!」
幸「お前にしては頑張ったじゃないか」
幽「ああ!あと、もう一つ言いたいことがあるんだ」
幸「何だ?」
幽「読者の皆様……ねぇねぇ、新しい主人公が出ると思ってたのに幸夜が復活してNDK?ねぇ、NDK?」
幸「死に晒せ、作者」
幽「パザムッ?!」
幸「……すみません、うちのバカが大変失礼なことをしました……。皆様、次回もよろしくお願いします。では」