A lot of world~全て遠き理想郷~   作:紅 幽鹿

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今回、かなり修正しました。
そして、あるキャラがヤバいです。
では、第5話どうぞ!


第5話~いじめ~

 

 

 九鬼、霧夜主催パーティーテロ&小雪のキス事件から数日が経った。

 今日、私は武術の総本山と呼ばれている『川神院』の敷地内に来ていた。

「あ、幸夜!」

 すると、一人の少女が私の名前を呼びながら頭から飛び込んでくる。

「一子(かずこ)か……毎回言うが、いきなり頭から飛び込んでくるのは止めてくれ……」

「う、ごめんなさい」

 私に飛び込んできた少女……『川神(かわかみ)一子(かずこ)』の雰囲気がしゅんっとなり、一子の瞳には涙が溜まる。

「べつに良いさ」

 私が一子の頭を撫でると、一子は気持ちよさそうに目を細める。

「それで、一子。鉄心(てっしん)さんは何処かな?」

「おじいちゃん?おじいちゃんなら、奥にいるよ?」

「そうか……それじゃあ、また後で」

「うん!」

 私は一子に別れを告げ、ここのトップである『川神(かわかみ)鉄心(てっしん)』の所に向かった。

 

~~~~~~

 

~~~~~~

 

「フォフォフォ、久々じゃの~」

「お久しぶりです、鉄心さん」

 私は正座した状態で深く頭を下げながら、鉄心さんに挨拶をする。ちなみに、狐のお面を付けたままだ。

「フォフォフォ、幸夜よ、そんなに畏まらんでもええぞ?」

「いいえ、年上に敬意を払うのは当然ですので……」

 私の言葉に鉄心さんは嬉しそうな表情になるが、すぐに溜息をつく……まあ、何故溜息をするのか理由は分かっているが……

「ハァ~百代(ももよ)も、おぬしのように礼儀正しく精神が強ければ良かったのじゃが……」

 『川神(かわかみ)百代(ももよ)』……鉄心さんのお孫さんで一子の姉……その力はまだ小学四年生でありながら、大人の武術家を余裕で倒すほどの力を持っているが……。

「私の精神が強いかどうかは置いておいて……確かにそうですね。あの小娘の力に対する『飢え』は一言で言えば……くだらない。……力を求めることは悪くないがその力を求める『想い』も『渇望』も『願い』が無い。あれでは、ただ『飢え』をしのいでいる『獣』だ」

「おぬしもそう思うか?だから儂はおぬしに百代と闘って欲しいんじゃが……」

「くだらない……と、失礼。それは前回と同じで断らせてもらいます。今の私が小娘と闘ったら、まだ全然強くない小娘の心は『完全』に砕けますよ?」

 私の言葉に鉄心さんが苦笑いを浮かべる。

「そうじゃな……だが、百代が成長すれば闘ってくれるんじゃろ?」

「ええ……その時になったら、鉄心さんのタイミングでお呼び下さい」

「その時はよろしく頼むぞ?」

「はい」

 私は立ち上がり部屋の扉を開け、部屋を出ようとするが、鉄心さんに止められる。

「そうじゃ、幸夜よ」

「なんですか?」

「最近、この辺りで殺人事件が起こっておるのは知っておるか?」

「……はい、知ってますよ。確か巷を騒がしてる事件ですよね?」

 鉄心さんが言っている事件とは、川神市で起こっている連続殺人事件で、被害者は今日で14人と言う、現代日本ではありえないと言って良い数の被害者数だ。

 被害者たちは、年齢、職業、性別、趣味、趣向、性格など全てバラバラで、無差別らしい。

 そして、被害者たちの共通している所は、見るに堪えない惨殺死体になっていることぐらいらしい。

「どうやら、『13人』もの被害者が出ておるらしいからの、おぬしも気をつけるんじゃぞ」

「……はい」

 私は一度、鉄心さんに礼をしてから部屋を出た。

 

~~~~~~

 

~~~~~~

 

 翌日……今日は学校があり自分のクラスで授業を受けているのだが……。

「おいおい、どうして学校に来てるんだよ!小雪菌!幸夜菌!」

「そうよ!そうよ!」

 絶賛、私と小雪はいじめを受けていた……。

 ちなみに、教師にいじめを話したのだが、全然解決しない……逆に以前よりいじめが酷くなった。

 あと、いじめの理由は……知らんが、大方、私と小雪が『金持ち』の息子と娘だからだろう。

 ハァ~くだらん。とりあえず、私と小雪の机の中に詰められた汚物とかその他諸々を取り除くか……

「お~い、皆見てみろよ!幸夜菌が小雪菌の机も綺麗にしてるぞ!」

「ヒュウ~ヒュウ~、流石菌同士の夫婦!」

 周りの生徒が笑い始める。ハァ~本当にくだらん。むしろ小学生でこのような罵倒や手の込んだことができると逆に褒めたくなる。

 私は汚物やその他諸々を袋に詰めた後、机を片付けた後、物陰に隠れ……私の能力の一つ【創造と終焉を司る程度の能力】を使用する。

「創造開始(クリエイト・オン)」

 私が呟いた後、何も無かった場所に、真新しい机が出現し、私はそれを教室に持っていき、授業を受けた。

 

~~~~~~

 

~~~~~~

「ねえ、マシュマロ食べる~?」

「おい、こっち来るなよ、小雪菌!」

 今は放課後、小雪は近くにいた男子生徒にマシュマロを渡そうとするが、男子生徒はそれを嫌がる。

「ねえ、幸夜菌はどうして学校来るの?」

「そうだよ、さっさと学校から出て行ってよ」

 私の方でも男子生徒と女子生徒が罵倒してくる。

【何ですかこの餓鬼共、先程から幸夜を罵倒して!!】

【そうじゃ!!お前さん、こやつら全員呪っていいか?】

「(エターナル、少し落ち着け。ムルムル、お前もだ。所詮、子供の戯言だ、無視でもしておけ)」

 私の言葉に中にいるエターナル達が静かになり、意識を教室に向ける。

「小雪菌の家族も全員菌だよな!」

「幸夜菌の家族もだろ!」

「僕の家族や幸夜のことを馬鹿にしないでよ!!」

 小雪が泣き崩れ、それを見て生徒達は笑い始める。

 ……まて、こいつら

 

 

 

 

 

 

 イマ、ナンテイイヤガッタ?

 

 

 

 

 

 

 

~sideout~

 

~side小雪~

 

「僕の家族や幸夜ことを馬鹿にしないでよ!!」

 僕は泣きながら膝をつき、他のみんなは笑い始める。

 もう止めてよ!止めてよ!止めて!!

「誰か……助けてよ……」

 もう、こんなつらい気持ちはやだよ……。

 バキッ!!!と、音が聞こえてみんなの笑い声が止まり、音がした方向を向くと、そこには割れた机と拳を振り下ろした状態で立っている幸夜がいた。

 そして……。

「黙れ、餓鬼共……」

「「「ヒィッ!」」」

 冷たい幸夜の声に、みんなが怯える。

「今、私と小雪の家族を侮辱した奴は誰だ?」

 皆は僕と幸夜の家族を馬鹿にした子の方を向く。

「そうか……そいつか」

 幸夜はゆっくりとその子に近づいて行き……

「……フン!」

「ギャッ!」

 その子の顔を殴り、殴られた子は血を流しながら倒れる。

「痛い!痛い!痛い!俺の顔が!!歯が!鼻が!」

 殴られた子の顔は、鼻が折れ、歯が折れて、そんな子に幸夜は近づいて……

「おいおいどうした、ゴミ?たかが歯が折れて、鼻が折れただけだろう?ホラ、これでも食えよ!!」

 幸夜はさっき僕達の机の中に詰め込まれていた汚物を無理やりその子の口に詰め込めながら……

「痛ぇか?痛ぇだろ――嬉し涙流せやオラァッ!」

 幸夜はその子のお腹を殴り、その子は嘔吐する。

 幸夜は残りの皆の方を向き……。

「てめぇら、私達が黙っていれば家族まで侮辱しやがって……今後、小雪をいじめ、私達の家族を侮辱してみろ……栄えある15、16人目はてめぇら餓鬼共だ!!その腐った脳で理解できたか?!ア゛ァ゛?!」

 幸夜の言葉にみんなが首を縦に動かし、幸夜が僕の手を掴んで、立たせてくれる。

「それじゃあ、帰るか小雪?」

「う、うん」

 僕と幸夜がランドセルを持って、教室を出ようとした瞬間……。

「お前ら、一体どうしたんだ?!」

「チッ!……」

 教室に担任の先生が入ってきて、教室の状態を見て驚いて、幸夜が舌打ちをする。

「先生!アイツが!アイツが!!」

 一人の子が幸夜を指さして、先生がこっちに近づいてくる。

「八雲、一体どうしてこんなことをしたんだ?」

 先生がまるで、全部幸夜が悪いと言う表情で言ってくる。

 幸夜は悪くないのに!!皆が悪いのに!!

 幸夜は僕の代わりに皆の事を怒ってくれたのに!皆からのいじめを幸夜が守ってくれただけなのに、なのに、なのに!!許さない、許さない、許さない、ユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイ……。

 僕の頭の中がグルグルと回る中、幸夜はもう一度舌打ちをした後に……。

「偉そうにするな、役立たずのビッチ先生」

「なっ?!……八雲、その言葉、どういう意味か知っていて使っているのか?」

「当然だろ?それとも何か?発情先生とでも呼べばいいのか?」

 幸夜の言葉に先生の顔が真っ赤になり、幸夜を怒ろうと口を開こうとするけど……。

「何だ?発情先生や役立たずのビッチ先生と言われるのが嫌なのか?ハッ!私がいじめの事を言っても何の解決もしず無視して、家庭訪問で見た私の母親に欲情して……正直言って臭いんだよ。貴様は……気づいてないと思っていたのか?それに、小雪や他の女子生徒を見る視線や授業中に勃起……。不愉快だ、不愉快すぎる……。貴様のようなロリコン……失礼、これだと準に失礼だな……。人間(ゴミ)が何故、学校にいる?なぜ、教師をしている?あれか?教師になれば、女子生徒を性的な意味で触れると思ったか?その母親を性的な意味で触れると思ったか?くだらない、くだらな過ぎるぞ。……まあ、こんな考えをしている私もくだらないがな……。ああ、本当に何故貴様のような奴が教師をしてるんだ?とりあえず、教師やめろよ。止めて、引きこもりにでもなってろよ」

 幸夜の言葉で放心状態になった先生を無視して、幸夜と私は教室を出て行った。

 

~sideout~

 

~side幸夜~

 

 学校から帰った後、私が参加しているグループ『風間(かざま)ファミリー』達が良く遊ぶ、原っぱに来ていた。

 理由は簡単、小雪の新しい友達をつくる為だ……しかし……。

「悪いな、定員オーバーだ」

 と、風間ファミリーの軍師で厨二病の『直江(なおえ)大和(やまと)』

「私も反対だ。悪いが今の方が心地いいからな」

 と、鉄心さんの悩みの種、川神百代

「わ、私も」

 と、元いじめられっ子『椎名(しいな)京(みやこ)』

「ぼ、僕も」

 と、影の薄い少年『師岡(もろおか)卓也(たくや)』

「俺様もだぜ」

 と、筋肉を無駄に付けている少年『島津(しまづ)岳人(がくと)』

「私は賛成よ!幸夜の友達なら安心だし、新しい友達ができるのは嬉しいわ!」

 と、風間ファミリーの『癒しキャラ』で、いつも努力している少女、川神一子

 そして、今はいないが風間ファミリーのリーダー『風間(かざま)翔一(しょういち)』……通称『キャップ』と私の八人で風間ファミリーは構成されている。

「反対5で賛成2だな」

 大和(ちゅうにびょう)が、ニヒルを間違えたような表情から何故か勝ち誇ったような表情で私を見る……。

 ちなみに大和(ちゅうにびょう)は私も同じ厨二病だと思い、ライバル視している……。

 私は素なのだが……?

「そうか……なら私にも考えがある」

 風間がいれば結果は変わったかもしれんが、しょうがない。

「私は今から風間ファミリーを抜ける」

「「「「「「「なっ?!」」」」」」

 私の言葉に皆が驚き、私は背を向ける。

「お、おい!ちょっと待てよ」

 大和(ちゅうにびょう)は私を呼びとめようとするが……。

「それじゃあ、縁が合ったら、また会おう」

 私は小雪を連れて帰って行った。

 

~sideout~

 

~side小雪~

 

 幸夜が学校のいじめっ子を殴った次の日、いじめは無くなっていて、皆が謝ってきた。

 そして、朝の会が始まると担任の先生ではなく、別の先生が入ってきた。どうしてだろう?

「え~……担任の先生が昨日辞職しましたので、私がこのクラスを受け持ちます。それと、鈴木君だが、顔の骨が折れたことと心の病気でしばらくは学校に来れないそうだ」

 先生の辞職に、心の病気?どうしてだろう?

「それで、急なんだが……八雲君が家庭の事情で別の学校に転校しました。それで、今日は手紙を……」

 先生の言葉は途中で聞こえなかった……え、幸夜が転校?

 ど、ドウシテ?僕が何かしちゃったから?僕のせいで幸夜がいじめっ子を殴ったせいで?

 ど、どうしよう、き、嫌われちゃったのかな?

 や、嫌だよ。嫌だよ、嫌だよ、嫌だよ!幸夜に嫌われたくないよ!!

 そ、そうだ。謝ろう。謝れば、許してくれるかな?

 僕はそう考えながら、クラスメイトそれぞれが幸夜に出す手紙に『ごめんなさい』と書き続けた……。

 

 

 





幽「恒例のあれです」


・幸夜と鉄心の最後のやり取り

・小雪がヤンデレ?に覚醒?


幸「……作者、なんてことをしてくれたんだ?」

幽「あはは、まあいいじゃないか?それと、読者の皆さんは鉄心さんと幸夜のやり取りの秘密に気付くかな?」

幸「さあな」

幽「では、みなさん次回会いましょう。では!」

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